地方に住む人達は、MVNO乗り換えの際に「こんな田舎でも電波が届くのだろうか?」とか「通話は安定しているのだろうか?」といった不安を抱える傾向が高いと言われている。また地方都市の場合は格安SIMの契約のできる取扱店も首都圏などと比べて遥かに少ないため、こうした不安が生じやすい実態も自然なことだと捉えて良いだろう。
今回は、これからMVNOへの新規申し込みやMNPを考えている皆さんと一緒に、地方や田舎における電波品質や通話品質の安定性について、その実情を確認していきたい。
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MVNOの電波は地方や田舎でも安定して届く?
結論から言ってしまえば、MVNOの電波は田舎や地方都市の方が都会よりも遥かに安定していると考えられる。また実際に地方都市でMVNOを使ったユーザのブログなどに目を通すと、多くの人が回線の安定性や速度といった部分でも満足できる結果を得ているようだ。
大手キャリアと同じ回線を使っているから
地方都市でも格安SIMの電波品質に支障がないのは、全てのMVNO会社が大手キャリア会社の回線を使って事業運営を行っているからだ。
国内LTEサービスのエリア人口カバー率が100%に近づく今の時代は、MVNO会社がその回線を借りている限り、電波の届く範囲についても不便が生じにくい環境が生まれている。
利用者が集中する環境が少ないから
ターミナル駅や地下鉄などに人々が集中しにくい地方都市では、都会と比べて遥かにMVNOのデータ通信や通話品質が高いと言われている。これに対して首都圏などの賑やかなエリアで格安SIMを使った場合は、場所や時間帯によってはデータ通信がスムーズにできないこともある。
また通話品質や安定性に関する問題の多くは都会で起こる傾向が高いため、MVNOを使う場合に田舎ならではのデメリットはほとんどないと捉えて良さそうだ。
回線が混雑する時間にも違いがある
社会人の多くがマイカー通勤をする地方都市では、電車通勤通学が主流の都会と比べて、朝や夕方の時間帯における回線利用の集中が起こりにくい利点もある。特に回線の安定性の低いMVNOを朝・昼・夕方の時間帯に東京などで使用すると、回線の奪い合いによってデータ通信の安定性や速度に大きな支障が出ることもある。
これに対して地方や田舎の場合は、通勤時間帯は多くの人がスマホを使わず運転に集中しているため、都会と比較すると混雑のピークについても全く違う状況が生まれると捉えて良いだろう。
地方や田舎でもMVNOの通話は安定している?
大手キャリア会社と比べて弱いという意見もある通話品質についても、田舎や地方都市は比較的安定している。
地方や田舎の方がIP電話も快適
回線が混み合いにくい地方や田舎は、データ通信に支障が起こらないことにより、IP電話使用時のストレスが少ないエリアとして知られている。データ通信専用SIMに付いてくることの多いIP電話は、月々の基本料金を安くしたいと考えるユーザにとって活用度の高い存在だ。
しかしそんなIP電話には回線の混雑に弱いという難点があるため、多くの人が集まる都市部よりも地方や田舎の方が遥かに使用に適した環境だと言えるだろう。
地方都市に住むなら通話専用SIMは要らない?
IP電話の通話が安定している地方や田舎で暮らす場合であっても、品質だけでなく用途に合ったSIMカードを選ぶ注意点は都市部と同じだ。データ通信専用SIM+IP電話アプリの組み合わせでは、110番や119番といった緊急通報はできない。
またLINEなどのSNSや人気アプリの中には、050で始まるIP電話番号では認証や登録のできないサービスもあるため、SIMの比較検討を行う際には品質や安定性だけにこだわることは避けるべきだと言えるだろう。
大手キャリアの圏外地域に要注意
大手キャリアの回線を使っているMVNOは、当然ドコモやauの圏外エリアでは通信通話ができない。先程紹介したとおり、近年の国内LTEサービスのエリア人口カバー率は、100%に近づいている。
しかし人の住んでいない山間部については、どんなに安定性の高いMVNOであっても通信通話が難しいエリアとなるため、地方でトレッキングやアウトドアなどを行う機会の多い人が注意をして欲しい。
地方や田舎に強いMVNO選びのポイント
回線の混雑が少ない地方や田舎は、ここまで紹介したとおり都会よりも遥かに安定したデータ通信や通話のできるエリアと考えられる。しかしこうした実情を知っていても、地方暮らしに合うMVNO会社となると、多くの人がその選択に悩む傾向があるようだ。
ここからは、将来的に格安SIMの利用を考える皆さんと一緒に、地方や田舎ならではとも言えるMVNO選びの方法やポイントを整理していきたい。
今使っているキャリアと同じ回線のMVNOを選ぶ
通話品質やデータ通信の安定性が気になる場合は、地方暮らしで現在使っている大手キャリア会社と同回線のMVNOを選ぶ方法がおすすめだ。格安SIM会社の使っている回線は、ドコモかauのどちらかとなる。
例えば、長きに渡ってドコモと契約していた人は、多少範囲が異なるau系のMVNOに乗り換えをするよりも、ドコモ系MVNOを選んだ方が電波に関する不安要素は解消しやすくなると言えるだろう。
ドコモ回線を使っているMVNOとは?
下記のMVNO会社では、ドコモ回線のプランを用意している。
- ・OCNモバイルONE
- ・mineo
- ・DMM mobile
- ・エキサイトモバイル
- ・NifMo
- ・U-mobile
- ・BIGLOBE SIM
- ・楽天モバイル
- ・LINEモバイル
- ・DTI SIM
- ・IIJmio
- ・TONEモバイル
- ・イオンモバイル
- ・FREETEL
au回線を使っているMVNOとは?
ドコモ回線と比べると、au回線を使ったMVNOはかなり少ない傾向がある。しかし多彩なサービスで定評のあるmineoやIIJmioではドコモ・au両方の回線を取り扱っているため、どちらを選べば良いかわからない場合は電波の範囲を含めてこの2社に相談をしてみても良いだろう。
- ・mineo
- ・UQモバイル
- ・IIJmio(みおふぉん)
- ・J:COMモバイル
- ・Fiimo
同系列の回線への乗り換えはキャンペーン対象外になることもある
申込時にキャッシュバックや各種割引特典のキャンペーンを利用する際には、各社の条件をしっかり確認しておく必要がある。特に乗り換えキャンペーンやMNPキャンペーンの場合は、ドコモからドコモ系MVNO、auからau系MVNOへの引っ越しではキャッシュバックなどの対象条件から外れることも多いようだ。
この場合は、「5,000円~20,000円前後の割引特典を重視するか?」、「これまで使っていた回線と同じエリアで通信通話を行うか?」の2択でしっかり比較検討を行うようにして欲しい。
同地域に住む友人や家族と同じMVNOにする
データ通信の安定性や通話品質に不安がある場合は、同じ生活圏で暮らす友人や家族と同じMVNOを選ぶ方法もおすすめとなる。
また出張や仕事で山間部や人口の少ない過疎地域に出向くことが多い時には、MVNOを使っている友人や家族と一緒に実際にそのエリアに行き、契約前に電波状況などをチェックしてみても良いだろう。
MVNOの実効速度比較情報をチェックする
格安SIM市場が活況状態の近頃では、都道府県別の実効速度をランキングにしてブログなどで公開するユーザも増えている。こうした記事に目を通すと、各MVNO会社の弱点なども把握しやすくなる。
また実効速度ランキングの多くは都道府県によって異なる結果が出ているため、インターネットを使って自分の在住エリアに関する情報を集めてみても良いだろう。
地方都市に販売店舗の多いMVNO 5選
実効速度や通話品質といった概念が難しく感じる人には、地方都市の自宅から近い場所にある家電量販店や下記の直営店舗でMVNO契約を行う方法もおすすめだ。
地方都市にあるMVNOの契約カウンターは、その地域で格安SIMを使うユーザの傾向にも非常に詳しい。また地元の販売店であれば「○○町でも通信通話が安定しているMVNOはどこですか?」といった質問もしやすくなると言えるだろう。
OCNモバイルONE
業界トップクラスの売上と人気を誇るOCNモバイルONEでは、その場でMNP転入やSIMカードがもらえる即日受渡しカウンターを全国各地にオープンさせている。このMVNOの即日カウンターは、全国のゲオ、ソフマップ、ビックカメラ、ヨドバシカメラの店舗内に展開中だ。
2017年8月時点で北海道だけで17もの店舗があるため、OCNモバイルONEは地方や田舎にも積極的なMVNOと位置づけて良いだろう。
イオンモバイル
全国のショッピングモール内に窓口のあるイオンモバイルも、地方や田舎で暮らすユーザが利用しやすいMVNO会社だ。イオンモバイルでは、MVNOの即日カウンターや提携ショップの少ない東北エリアでも18もの店舗を出店している。
しかしこの会社には「ご契約即日お渡し店舗」と「後日配送お渡し店舗」の2種類があるため、スピーディーなMNP契約を希望する場合は注意をして欲しい。
楽天モバイル
ケーズデンキやゲオモバイル、ビックカメラ、ジョーシンなどと提携する楽天モバイルも、地方や田舎の店舗の多いMVNO会社だ。
秋田や宮城などにある直営店舗の中には、旅行や出張に適したプリペイドSIMや海外SIMの販売を行っているところもある。また楽天モバイルショップにはこのブランドと相性の良いSIMフリースマホも多く販売されている。
UQモバイル
全国に2,770もの窓口を持つUQモバイルは、地方都市の家電量販店やイトーヨーカドー、アピタといったショッピングモールに多く出店している。
ケーズデンキやコジマといった家電量販店には複数種類のMVNOを取扱う店舗が多いため、「地方や田舎でも快適に使える格安SIMはどれだろう?」といった皆さんの疑問も解消しやすくなるだろう。
IIJmio(アイアイジェイミオ)
通話品質やデータ通信の安定性で定評のあるIIJmioも、ビックカメラ、ソフマップ、イオンなどに出店している。ビックカメラ独自のMVNOブランド・BIC SIMは、IIJmioと提携した商品だ。こうしたオリジナルブランドの多くは、SIMフリースマホとのセット購入キャンペーンの対象となっている。
またIIJmioはファミリーシェアプランなどにも力を入れているため、地方や田舎で暮らす家族みんなでこのブランドのMVNOを安くお得に使ってみるのもおすすめと言えるだろう。
格安スマホを買うならフリマサイトがおすすめ
MVNOへの乗り換えに際して格安スマホの購入を検討しているならスマホのマーケットがおすすめだ。中古スマホ売買に特化したスママのマーケットでは、スマホをお得に購入できるのはもちろんのこと、動作保証サービスを提供しているため安心して購入することができる。また、格安SIM診断サービスがあるため、自分の欲しい端末や自分の使い方に合った格安スマホを使い始めることができる。
