現在、ロードバイクは中古市場での売買が活発化してきている。元々の商品単価が高いため、新品で購入できないというユーザー層が中古を多く買い求めているようだ。
そんなロードバイクの中古売買を行う上で、商品情報を調べることは非常に大切な手順のうちの一つとなっている。買取してもらう場合も、中古を購入する場合も、商品情報を知らないでいると損をしてしまう可能性があるからだ。
そこで今回当コラムでは、ロードバイクの基本情報である型番・モデル名の調べ方について紹介していく。中でも、Wilier(ウィリエール)にスポットをあてていくので、中古・新品での購入を検討している方や、買取してもらうことを検討している方はぜひ参考にしてみてほしい。
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Wilier(ウィリエール)について
ウィリエール・トリエスティーナ(Wilier Triestina )は、1906年創業のイタリアの自転車ブランドである(以下ではウィリエール(Wilier)と表記する)。ウィリエールは第一次世界大戦後、クロムとニッケルメッキを施した自転車の生産をスタートし、徐々に生産量を伸ばして行ったのだ。
交通手段から人気競技へ
第二次世界大戦時には国内が大きく荒れたイタリアだったが、Wilier(ウィリエール)は自転車の生産を続けた。戦争により荒れ果てたイタリア復興において、自転車は重要な交通手段として広く浸透して行った。
しかし、復興が進むにつれて“手段としての自転車”から“スポーツサイクル”へと関心が変わり、スポーツサイクルはサッカーと並ぶ国内の人気競技となっていったのだ。
その後、1948年にはジロデイタリアを制覇、1949年~1950年にはツールドフランスで活躍したことにより、イタリア国内のみならず世界に衝撃を与えた。
栄光から工場の閉鎖~再開まで
イタリア復興の象徴として重要な交通手段となった自転車だったが、“イタリアの奇跡”とも呼ばれた凄まじい経済成長が訪れると、モーターサイクルやスクーター(オートバイ)にその役割を奪われてしまったのだ。
その結果、自転車産業は大きなダメージを受けることとなってしまった。Wilier(ウィリエール)も経営が立ちいかなくなり、1952年に生産を終了させてしまった。
長らく生産が行われなかったWilier(ウィリエール)だが、1969年にロッサノ・ヴェネト出身のガスタルデロ兄弟によって復活した。現在も息子たちの手によって運営が行われている。
人気漫画のキャラクターが使用しているモデル
日本に空前のロードバイクブームを巻き起こした漫画「弱虫ペダル」だが、実は劇中に登場するキャラクター(葦木場 拓斗)が、Wilier(ウィリエール)のロードバイクを使用している。
Bianchi(ビアンキ)、PINARELLO(ピナレロ)、COLNAGO(コルナゴ)、DE ROSA(デローサ)など他の超有名イタリアブランドに比べるとWilier(ウィリエール)は一般層への知名度が低いロードバイクである。しかし、漫画のキャラクターが使用していることで漫画・アニメファンの間では以前よりも知られるようになったようだ。
Wilier(ウィリエール)の型番・モデル名について
ロードバイクの型番・モデル名は、一般家電などとは成り立ちが少々異なる。以下では、Wilier(ウィリエール)の型番・モデル名がどのような形でつけられているかについてみていこう。
モデル名はフレームに対してつけられている
完成車というのは、コンポーネントとフレームの組み合わせによってできているので、“どの部分をもってモデル名なのか”という疑問が出てくる。
実は、ホームページなどに記載のあるモデル名は、フレームに対してつけられている可能性が高いのだ。
- 例:ホームページに記載のあるWilier(ウィリエール)のモデル名
- ・Cento 10 AIR(チェントディエチ・エアー)
- ・Zero.6(ゼロ・セーイ)
- ・Zero.7(ゼロ・セッテ)
- ・Cento 1 AIR(チェントウノ・エアー)
- ・Cento 1 AIR 46(チェントウノ・エアー 46)
- ・Cento 1 SR II(チェントウノ SR II)
- ・GranTurismo R SL(グランツーリズモ R SL)
- ・GranTurismo R Team(グランツーリズモ R Team)
- ・GranTurismo R(グランツーリズモ R)
- ・Montegrappa Team(モンテグラッパ・チーム)
- ・Montegrappa(モンテグラッパ)
- ・Asolo(アゾロ)
- ・Stella SL(ステッラ SL)
- ・Luna Carbon(ルナ カーボン)
- ・Luna Alumi Team(ルナ・アルミ・チーム)
- ・Luna Alumi(ルナ アルミ)
- ・Super Leggera SL(スーパーレッジェーラ SL)
- ・Twin Blade(ツインブレード)
モデルを選択したのちにコンポーネントを選択
Wilier(ウィリエール)のホームページを詳しく見てみると、モデル名をクリックした後に「フレームセット」、「〇〇完成車」といった、いくつかのパターンがでてくる場合がある。
「フレームセット」というものはフレーム単体での販売を意味するが、「〇〇完成車」は〇〇というコンポーネントを使用して組み立てられた完成車という意味になる。
- 例:Cento 10 AIR(チェントディエチ・エアー)の場合
- Cento 10 AIR(チェントディエチ・エアー) フレームセット
- Cento 10 AIR(チェントディエチ・エアー)新型デュラエース+C40 完成車
- Cento 10 AIR(チェントディエチ・エアー)新型デュラエース+RS11完成車
- Cento 10 AIR(チェントディエチ・エアー)アルテグラ 完成車
このように、Cento 10 AIR(チェントディエチ・エアー)には4つの種類があることを覚えておこう。
年式によって異なる性能
ロードバイクは、1年に1度新しいモデルが発売される入れ替わりの激しい市場だ。違うモデル名のものも販売されるが、基本的には定番モデル(同じモデル)が同じ名前で発売されることが多い。しかし、同じモデル名であっても発売年式によってその性能は異なるのだ。
そのため、購入時は“発売年式”にも目を向ける必要がある。正規店で新品として購入するのであれば、おおよそ最新年度のモデルが売られていると予想できるが、中古店になると話は大きく変わってくる。
最新年度のものだけではなく過去モデルも多く取り揃えているため、発売年式もしっかりと確認した上で購入するよう注意していただきたい。
Wilier(ウィリエール)の型番・モデル名の調べ方
では次にWilier(ウィリエール)の型番・モデル名の調べ方を紹介していく。ロードバイクの型番確認方法はブランド問わず基本的には同じなので、Wilier(ウィリエール)以外のブランドに乗っているユーザー以外の人も参考にしてみてほしい。
購入時についてきた保証書を確認
型番・モデル名を含むロードバイクの情報を確認したい場合は、購入時についてきた保証書をみるのが最も有効的だ。保証書には、モデル名・型番の他シリアルナンバー、購入日、購入店舗、値段(レシート貼り付けの場合)、保証期間などユーザーが知りたいと思うであろう情報がほぼ全て網羅されている。
モデル名がフレーム本体には書かれていることはほぼないので、保証書で確認して見てほしい。(デザインとして描かれている可能性はあるが、正式なものではない)
シリアルナンバーはフレームに記載あり
一方、シリアルナンバーはフレーム本体に記載がある。ブランド、モデルによって記入場所は異なるものの、多くの場合はBB(ボトムブラケット)の裏に刻印してあるか、フレーム裏側(シートポストなど)にシールのような形で貼ってあるので、一度確認してみるといいだろう。
ロードバイクの買取を行なっているオススメの買取業者の紹介
以上のことを踏まえて、実際にWilier(ウィリエール)のロードバイクを買取してもらいたい人のためにロードバイクの買取を行なっているいくつかオススメの買取業者を紹介していこうと思う。
まず大前提とし、もしロードバイクを買取してもらいたいのであれば、一つの買取業者にのみ査定をお願いしてそのままそこの買取業者で買取してもらうことを即決してしまうということはしないようにしよう。
なぜなら、どんなに中古市場相場というものがあったとしても、各買取業者によって査定金額が大幅に変わってくることがあるからだ。
後から他の買取業者であればもっと高額な価格で買取してもらえたのに!と後悔してしまわないように、必ずいくつかの買取業者で査定をしてもらうようにしよう。いくつかの査定金額を数社の買取業者から提示してもらった上で色々な面で比較し、一番買取してもらいたい業者を選ぶようにしよう。
この方法をとることで、納得の行く買取業者で最もいい取引を行うことができるだろう。
自転車買取専門店 バイチャリ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ロードバイクやスポーツ自転車の買取を専門的に行なっている自転車買取専門店である。中古自転車だけでなくパーツや用品の査定も行っているため、ロードバイクの本体以外の査定もお願いできる業者となっている。
バイチャリでは無料の梱包キットも用意しているため、関東以外のエリアに住むひと達でも査定依頼が可能だ。
店頭買取を利用する場合は、最大5,000円のキャッシュバックサービスの対象となり、少しでも高額な価格でロードバイクを買取してもらいたい人には特におすすめの買取店である。
バイチャリは関東から中国・四国地方にかけて全部で20店舗と多数あるため、お近くの方は一度訪れてみてはいかがだろうか。販売も併設しているので、掘り出し物のパーツが見つかるかもしれない。
自社で販売まで行なっていて在庫の流れがいいからこそ、高額での買取を実現できているといってもいい買取業者だろう。
テルテルスポーツ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
テルテルスポーツはオンライン、電話、FAX、来店という多彩な査定方法を用意する、話題の自転車買取専門店である。WEBフォームを使えば24時間査定依頼ができるため、多忙な人でもスピーディーにロードバイクを買取してもらうことができる買取業者だ。
テルテルスポーツのウェブサイトには、買取強化中のブランドが多数掲載されている。そのため、自分のロードバイクが該当するブランドである場合にはぜひ問い合わせてみてほしい。思わぬ査定額を知らされて、新車購入の意欲が湧いてしまうかもしれない。
取り扱う車種はロードバイクだけでなく、クロスバイク、マウンテンバイク、小径車、ミニベロ、折り畳み自転車と幅広い。フレームやサイクルパーツの買取も行っている。そのため、ロードバイク以外にももし持っている自転車があればそちらも買取してもらう際に一緒にみてもらってもいいだろう。
まとめ
以上のように、Wilier(ウィリエール)のロードバイクの型番・モデル名を知りたい場合は、保証書を確認するのが最も効率的だ。
保証書は中古売買を行う上で必須となる書類なので、無くさないようしっかりと保管しておいてほしい。
自分の持っているロードバイクがなんというものなのか、商品詳細を知らないことには安い価格で買い取られてしまうなんてこともありえなくない。そのため、しっかりと調べてから買取してもらうようにしよう。
