治験のアルバイトの危険性と過去の事件例
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2019/02/12
治験バイトとは、新薬の効き目や安全性を確認するために、実際にその薬を試す被験者となるバイトです。 治験による事件とその他デメリットをご紹介します。 給料が高くても、危険性があることは確かです。 【治験による事件】 ■日本で抗がん剤「マツズマブ」を投与され死亡 日本で行われた治験で、未承認の抗がん剤「マツズマブ」を投与され、大阪市の71歳の男性が死亡しました。 男性は肺がんと診断され、5年から近大病院で治療を受けはじめました。担当医からマツズマブによる治験を勧められて同意し、投与すると、間もなく間質性肺炎を発症し、翌月死亡しました。 マツズマブは、ドイツの製薬会社「メルク」が武田薬品工業(大阪市)と共同で開発を進めていたが、2008年に期待された結果が得られなかったとして開発中止が発表されました。 遺族が「ほかに有効な治療法があったのに治験を優先された」として、近畿大とドイツの製薬会社「メルク」の日本法人などに4950万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴しました。 ■アメリカの会社の試験で6人が意識不明に 臨床試験は、PAREXELというアメリカの臨床試験実施請負会社(CRO)によって、ロンドンにあるNorthwick Park Hospitalで実施されました。 人では初めてのTG1412という物質を用いた実験でした。 6人の健康なボランティアが参加し、6人全員が直後から全身の痛みや呼吸困難を訴え、意識がなくなり、1時間後には多臓器不全のためICUに入院しました。 被害者の一人Ryan Wilson (21歳)は、あまりの苦しみのため、医師に「眠らせてほしい」と懇願したといいます。家族からの情報を合わせると、彼の頭は普段の3倍になり、首も腫れて頭よりも太くなり、皮膚はどす黒い紫色になり、心臓も肺も腎臓もだめになって、死にそうな状態だったそうです。 全員に人工換気装置がつけられました。6人中4人は意識が出てきてうち3人は人工呼吸器がはずされましたが、残る3人はまだ人口呼吸器が必要な状態であり、うち2人は意識がない状態が続いているといいます。 健康動物に実験したところ、リンパ腺が数倍に腫れて、事前にも危険性が判明していたとされています。 【その他デメリット】 ■採血がほぼ毎日ある 治験では注射に耐えきれずリタイアする人もいるそうです。 ■振込がすぐに行われるわけでは無い リスクがあっても給料が高いのが魅力ですが、治験終了後すぐに口座にお金が振り込まれるわけではなく、振り込みまで1ヶ月ほどかかるそうです。
2019/02/05
治験は確かに稼げるアルバイトと言えます。 日給に換算するとおおよそ1万円〜2万円程度。 通院タイプと入院タイプがあり、入院タイプでは時間が拘束されるのでより高額になる傾向にあります。 他のバイトと違って、何をせずとも給料が発生するので非常にお得なバイトですね。 さて、質問者様がお気になさっている危険性に関してですが、実際の事例をご紹介しますね。参考になさってみて下さい。 1.抗がん剤の治験による死亡事故 日本で2005年に起こった事故です。 被験者は肺がんを患った71歳の男性。用いられた薬剤は抗がん薬「マツズマブ」でした。 この男性は投薬後、死亡。 遺族は治験を行なった近畿大学医学部付属病院と製薬会社「メルクセローノ」を相手取って慰謝料4950万円の賠償請求のため訴訟を起こしました。 2.被験者6名が呼吸困難および多機能不全 イギリスで2006年に起こった事故です。 TGN1412と呼ばれる物質の治験を行なった際に事件は発生しました。 動物試験では副作用は見られなかったにもかかわらず、6名の被験者が全員呼吸困難および多機能不全に陥り、ICUに緊急搬されたのです。 このうち5名は大事に至らなかったそうですが、1名は重症となったそうです。 3.被験者6名が体調異常および1名が脳死 2016年にフランスで発生した事故です。 治験で使用された物質はBIA10-2474というもの。 神経変性疾患に関連する気分や不安、運動障害を改善することを目的とした物質の治験でした。 治験結果は被験者90名のうち、6名が体調異常。 一人は脳死に至ってしまいました。 1の例はがん患者に関するものですが、2と3の例はいずれも健康体であった被験者が重体となったり、脳死していたりします。 もちろん治験によってこのような事態が発生するというのはごくごく稀なことではあります。 しかし、「事故」はいつ起こるかわからないものです。 楽にお金を稼ぐことができる治験バイトは一見魅力的に思えますが、お金の代わりに健康な体を奪われたり、命を落としてしまったりしては元も子もありません。 極力避けた方が良いと思います。 就活の時に話すネタとして役立つとかそういった打算的なことではなく、学生時代のアルバイトとは良い思い出になりえます。 私は大学を卒業して10年近く経ちますが、アルバイトをきっかけにできた友人とは今も連絡を取り合っています。 学生時代のアルバイトとはこのようなプラス面もあるため、ぜひお金だけではなく多角的に捉えて、選んでほしいと思います。 この文章が参考になれば幸いです。
2019/01/17
まとまった報酬が必要な時などに、治験に心動かされる気持ちはわかります。ただ治験でネット検索をすると怖い情報がいろいろ出てきて、尻込みしてしまうのも仕方がないと思います。 かつて製薬研究所で通訳として働いていた経験上、治験に参加する方々を老若男女たくさん見てきました。私が見てきた限りでは、新薬の審査は治験参加者を募る前段階ですでに行われており、副作用の可能性も十分審議された上で治験の実施が決定されています。 そして説明を受けた参加者が納得した上で治験が実施されるわけですが、実施前には参加者の健康診断も行われ、新薬の治験にふさわしいコンディションかどうかチェックされます。 ここで持病があったり、体質的に新薬で問題が起きる可能性があると判断された場合は、治験への参加を断られる場合もあります。治験参加者の方への対応は、私の知る限りですがそれだけ慎重に行っていました。 全ての研究所がそうなのかは分かりませんが、ネット上に飛び交っている噂だけで判断せず、実際に治験参加者を募集している研究所などに出向いて話を聞いてこられることをおすすめします。 危険性や事件例などはデータがなく、お答えできなくて申し訳ないのですが、治験で入院されている皆さんは、健康なのに外に出ることができず、総じて暇そう、退屈そうでした。 こちらは日本製薬工業協会が公開している「治験のしくみ」ですが、ご参考までに。 http://www.jpma.or.jp/event_media/campai...
2019/01/17
治験って楽して大金が貰えるイメージが強くて、やってみたいという人も結構います。自分も一度だけですが、大学生の時に治験アルバイトの方をやらさせていただきました。その経験も交えて解説していきます。 ◇可能性は0ではない 治験というのは、『まだ世に出てない薬がどのような効果があるのか臨床的に確かめる検定』のことです。極端に言ってしまえば『完成した薬が本当に効き目があるのか動物や人間を使って実験してみよう』というものですね。そのため、必ずしも100%安全という訳ではありません。 そもそも、安全性や有効性を調べるために行うものであるため、安全であることが前提条件です。しかし、安全だと思って発売された薬の中にも、アレルギー反応を示したり、不具合が起こって死亡事故に直結することだってあります。そのため、実験段階でも事故が起こる可能性はあると考えてください。 基本的には副作用が出る程度もので収まることが多いのですが、最悪の場合、死亡事故に発展することもあります。次からは、今まで起こってしまった事故について少し紹介していきます。 ◇抗がん薬『マツズマブ』による事故 この事故は2005年に起こりました。当時、肺がんだった71歳の男性を指名して抗がん薬『マツズマブ』の臨床試験(治験)が行われていました。しかし、治験の最中に死亡したため治験による死亡事故だとして大きな衝撃を与えたのです。その後、遺族は近畿大学医学部付属病院と製薬会社である『メルクセローノ』に対して賠償を求める訴訟を行うまでに発展しました。 ただし、抗がん剤自体が強い副作用を持っているというのは誰もが知っているものです。本当に今回の治験によって死亡したのかは分かりません。がん患者として受け入れていたからこそ進んで治験に参加したとも考えられます。意見の食い違いもあると思いますが、全てが全て治験のせいだとは思わないですね。 ◇鎮痛剤の経口薬 この事故は2016年にフランスで発生したものです。鎮痛剤の治験中に参加者の内6人が病院に搬送されました。最終的に1人が脳死状態、3人が脳に障害が残る可能性があると発表がありました。問題になったのが、今回の治験が『フェーズ1』で発生してしまったという部分です。 フェーズ1とは治験の初期段階のようなもので、人間に使ってどのくらいの安全性があるかを検証する治験でした。実は、このフェーズ1で激しい有害事象が発生するのは稀だと言われています。そのため、フェーズ1の治験に参加するのは怖いというイメージが流れてしまったのです。前述した通り、稀にしか起こらないと言っても可能性は0ではありません。 ◇薬剤系の治験 では、自分が受けたことのある治験について少しだけ紹介したいと思います。自分が受けたのは『薬の効果を調べるために、3週間ほど施設で寝泊まりして、体調の変化や血液検査などの調査を行う』というものでした。正直、薬剤系の治験ということもあって不安がありましたが、報酬が良かったので受けることにしました。 治験にもいろいろ種類がありますが、自分の場合は薬を飲んで定期的にカウンセリングや血液検査をされるだけのものでした。部屋も個別に用意されており、基本的には自由でした。持ってきたゲームをやるも良し、漫画を読むも良し、スマホをイジるも良し、言ってしまえば休みの日と同じ生活をすれば良かったのです。 食事も出ますし運動などは禁止されていましたが、ただ遊んでいるだけでお金が貰えるので個人的には楽しかったです。ただし、ジーッとしている、同じ景色には耐えられない、注射が苦手という人にはこのタイプの治験は受けない方が賢明です。それで体調を崩してしまう人もいますからね。最終的には、何事もなく3週間が終わって報酬を貰うことが出来ました。 ◇補償はある もし、入院などの重い副作用、身体的な障害が生じた場合に限り『医薬品副作用被害救済制度』というものを受けることが可能です。一応、この補償については事前に説明があると思いますが、製薬協のHP上にも明記されているので、治験を受けようと思っているのであれば確認しておくことを強く推奨します。 ◇不安なら健康食品のモニター 上記のような薬剤系の治験は、元々リスクが低くはない案件です。事前にどのようなリスクがあるのか説明などがあると思いますが、それを聞いた時点で少しでも怖いと感じたらやめておきましょう。ストレスで体を壊してしまいます。そこでオススメなのが、健康な人を対象にした『フェーズ3』の治験です。 すでに何回も治験が行われているので、全体的に見ても事故が起こる可能性は一番低いと言えるでしょう。健康食品やトクホなどのモニターなら副作用の心配はほとんどありません。死亡するような事故も限りなく低いです。治験は全て自己責任のもとで受けます。しっかりと考えてから申し込みましょう。
匿名希望
2019/01/17
治験のお話の前に、一般的に流通している薬でも、飲み合わせや体調によって副作用や事故を起こすことがあります。治験で使用される薬は治験の前に動物実験をはじめ様々な実験を行っていますので、一応安全だという最終確認のために行うものですが、一般の薬でも起こっているのですから、海外でも日本でも副作用や死亡事故は起こっています。 もし、現在何か病気を患っている場合は、少しでも回復したいという想いでしょうが、リスクも考慮して慎重に検討されるべきです。私の友人がB型肝炎の治療で治験を受け入れましたが、副作用が激しく苦しんでいました。また、ある大きな病院で治験の受付のお手伝いをしたことがありますが、やはり何人か亡くなられました。治験と言っても1回薬を投与するものではなく、数年間経過を見ながら取り組むものもあります。原因は年齢的なものか、体力的なものか、あるいは不適合だったのかは知る由もありませんが、現実に起こっています。 アルバイトと書かれているので、何かの病気を患っているわけではないのかもしれませんが、何度も質問をされリスクの低いものを選ぶことが重要です。もし入院するほどの副作用が起こった場合は「医薬品副作用被害救済制度」がありますよ。
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