ウィネベーゴ(WINNEBAGO)は、キャンピングカーやキャンピングトレーラーを製造しているアメリカの自動車メーカーである。日本の法律では、キャンプを行うための設備を有する自動車として登録して8ナンバーを取得し、公道を走ることができる。
2010 Winnebago Access 31J / fortfan
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キャンピングカーの種類
ベースの違いなどにより、キャンピングカーにもいろいろな種類がある。一部を紹介しよう。
フルコンバージョン(フルコン)
シャーシからすべて専用で製造された、大きいサイズのキャンピングカー。日本では対応の難しいサイズのため見かけることは少ないが、アメリカなどでは一般的なサイズである。
キャブコンバージョン(キャブコン)
トラックなどのシャーシと運転席部分(キャブ)に居住部分を架装したタイプや、ワンボックス車の後ろをカットして架装したタイプがある。マツダのボンゴ、トヨタのカムロード、いすゞのビーカムなどをベースにしたものなどがある。居住部分は四角い形になっているものが多く、日本でキャンピングカーというとまず思い浮かぶのはこのタイプではないだろうか。運転席の上に就寝スペース(バンクベッド)があるものが一般的であったが、近年はそのタイプが減ってきている。
バンコンバージョン(バンコン)
ワンボックスカーなどの内装を加工したり、屋根を外して架装したりしてキャンピングカーにしたものである。普通免許で運転することができ、キャブコンなどに比べると低価格であることや、駐車場事情などもあり日本では人気がある。
バスコンバージョン(バスコン)
マイクロバスに架装したのがバスコンである。運転席以外をカットして架装したタイプと、外側を変えずに内装のみを加工したタイプがあるが、どちらも乗り心地が良く、広さを確保できるというメリットがある。窓が多く断熱性が低いため、窓をふさいでいるものも多い。
ウィネベーゴ社とは
ウィネベーゴ社はアメリカに本社を置くRV車メーカーである。主にアメリカとカナダに向けて製造販売しており、他メーカー向けの部品の製造もおこなっている。
1958年に前身が設立、1960年には現在のウィネベーゴインダストリーズに社名を変更し、キャンピングカーや付随する家具の製造を始めた。強力で軽量でありながら、絶縁性に優れた側壁であるサーモパネルの開発により、ウィネベーゴ社は知名度を上げはじめる。自社独自の生産ラインで製造されたキャンピングカーは、競合していた他メーカーの半値で販売することに成功し、ここから一気に成長していくこととなった。1970年にはニューヨーク証券取引所へ上場、1984年には売上高が400万ドルを突破するなど、その成長ぶりは目覚ましいものがあった。
その後もさまざまな改良を加えながら今日まで発展してきたウィネベーゴ社のキャンピングカーだが、その根底には「高品質で手に入れやすい価格、効率的なデザイン」というスタイルをしっかりと残してきた。世界で最も洗練されたレクリエーションRV車を生産するため、部品においてもすでにある他の部品を応用することはなく新しく開発し、厳しいテストを通してより良いキャンピングカーを製造している。レジャーをより楽しいものとするために、ウィネベーゴ社はキャンピングカー市場の第一線をいくことだろう。
人気車種の買取価格相場
日本では出回っている数が少ないため、人気車種は高く買い取ってもらえることが予想される。それぞれの車のおおよその買取価格を調べておこう。
ウォーリア(Warrior)
人気のあるキャブコン。トヨタのハイラックスの後ろをカットして架装したキャンピングカーを見たことがある方もいるかもしれない。アメリカでも中古車が多く出ている車種である。買取価格は、30万円台から80万円台が中心になるだろう。
モビリエ(Mobilie)
ベースはフォード。6.8L V型10気筒エンジンを積んだラグジュアリーなキャンピングカーである。フォードらしく存在感のあるフロントビューと、落ち着いて快適な内装デザインも人気である。車の状態にもよるが、査定額は30万円台から70万円台を目安にすると良いだろう。
VIA
メルセデス・ベンツがベースの、クラスAディーゼルモデルである。美しい外装デザインに、高級感あふれる広々としたインテリアが特徴。日本にはあまり入ってきていない希少な車である。買取価格は300万円台から500万円台と予想される。
キャンピングカー買取時のチェックポイント
買取業者では、まずは全体の状態や車の人気度などで基準額を出し、さらに細かい部分を調べて査定額を算出していく。特にどのような点を見られるのだろうか。
サブバッテリーの状態
室内のソファー下に収納されているサブバッテリーは、査定時の重要な確認項目である。サブバッテリーは室内に設置するため、ガスが出ないように特別に加工されているが、その性能に問題がないかどうかは必ずチェックされる。電気系統はキャンピングカーでは非常に大切であり、大きなトラブルの原因にもなりかねないため念入りに確認される。使用年数や配線具合により交換が必要な場合や、素人が配線ものの場合はマイナス査定になる可能性もある。
バンクベッドの状態
運転席の天井上に設置されているバンクベッドは、劣化しやすい箇所である。湿って柔らかくなって崩れてきたり、雨漏りしたりする場合があるため、こまかいところまでチェックされる。自分で直せる程度の不具合であれば、直しておくのも良いだろう。
給水タンクの状態
劣化による破損・水漏れを防ぐため、給水タンクはきちんとメンテナンスをしたい箇所である。蓋をあけるとかなり汚れている場合もあるので、こまめにきれいに掃除をしておきたい。自分で購入して付け替えることも可能なので、買取店での様子によっては自分で付け替えるのも良いだろう。
専門店に査定に出そう
キャンピングカーは一般の中古自動車買取店やキャンピングカー専門店などで買い取ってもらうことができる。専門店では、車の細部まで確認してキャンピングカーとして査定されるが、一般の買取業者の場合は、ベースとなっている車の価値をベースに査定する方法をとることもある。
専門店の方が高く買い取ってもらえる可能性は高いが、いろいろな業者に出し、最高額で買い取ってもらえる店に売りに出すと良いだろう。