「不要になってしまった」「引っ越しの機会に処分したい」「家庭の事情で」など理由は様々あるが、不要になったモノを捨てるのではなく、買取に出して現金に換えたいと考える人は多いだろう。
買取を考えたときブランドのカバン、腕時計、家電や家具などは、リサイクルショップや質屋などが買取ってくれるモノとして有名だが、そうではないモノで買取可否の判断がつき難いモノも多い。
そこで今回取り上げるのが「硯(すずり)」である。この硯を売りたいと考えたとき、どのようにすればいいのかについて紹介していこう。
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硯の買取はどこがいいのか
では、硯を買取に出したいと考えたとき、硯はどこで売るといいのかと疑問に思う人も多いはずだろう。
まず、硯の買取を行っているところは、「フリマアプリ」「ネットオークション」「専門買取業者」などが挙げられる。それぞれ特徴や注意点などが違うため、3つの手段のメリットとデメリットについて解説していこう。
フリマアプリのメリット・デメリット
現在、急速に普及しているフリマアプリ。テレビCMも頻繁に流れているため、存在を知っている人も多いだろう。中には、実際に利用したことがある人もいるはずだ。そんなフリマアプリの定義を改めて記載すると、インターネット上で一般人同士の物の売買を可能にした、フリーマーケットのようなプラットフォームである。
2013年7月にサービス提供を開始した国内最大のフリマアプリ「メルカリ」では、2017年12月には日本国内のダウンロード数が6,000万を突破した。約4年半でここまで急速な普及を遂げていることを考えると、フリマアプリのニーズはとても高いといえるだろう。
まず、メリットとして挙げられるのが、時間や場所を問わずに商品を出品できる点だ。インターネット回線に接続されている端末さえあれば、世界中のどこにいても夜中でも商品を販売できる。また、多くのフリマアプリでは出品フォームが簡素化されているので、手間をかけることなく、自分にとってタイミングのいい時間で出品が完了するのだ。商品によって多少異なるが、5分ほどで完了する場合も多い。
一方、フリマアプリのデメリットとして挙げられるのが、 利用者に素人が多い点だ。骨董品として価値が高い硯でも、素人の目から見れば、一般的な硯に映ってしまう。雑貨や服などの安価な商品が並ぶフリマアプリの中では、価値が高い硯も、安価な値付けをされてしまうだろう。希少な硯を購入したいと考えているプロは、写真でしか商品を確認できないフリマアプリよりも、専門の販売店舗で目利きしたいと考えるはずだ。
ネットオークションのメリット・デメリット
ネットオークションとは、インターネット上で一般人が物の売買を行う、オークション形式のプラットフォームのことである。
そんなネットオークションのメリットとして挙げられるのが、フリマアプリと同じく、いつどこにいても商品を出品できる点だ。「買取店舗が近くにない」「買取店舗が開いている時間に硯を持ち込めない」「子育てなどで家を開けられない」「忙しくて時間が取れない」などという人々にとっても、大変便利なサービスである。
一方、ネットオークションのデメリットといえるのが、出品するまでに手間がかかる点だ。ネットオークションサイトへ登録をしたり、商品の写真を撮影したり、商品説明文を入力したり、他にも多くの手続きが存在する。そのため、ネットオークション初心者の場合は、まとまった時間が確保できるときに商品の出品作業を行う方がいいだろう。
また、フリマアプリと同じように、硯の価値を正しく理解できるプロがほとんどいないのもデメリットである。
専門の買取業者のメリット・デメリット
専門の買取業者のメリットとして挙げられるのが、プロが査定してくれる点だ。プロが正しい価値を理解して、正しい値付けをしてくれるので、査定額が高くなる場合が多い。また、日々さまざまな商品が持ち込まれるので、査定や買取手続きがスムーズで、トラブルが発生しにくい。
一方、専門の買取業者のデメリットは、店舗が少ない点にある。商品のジャンルを狭めて「専門」に扱っているため、多くの店舗展開ができないのだ。買取業者の店舗が近くにない場合は、硯を持って遠方まで移動しなければならない。硯は重くて割れやすいものも多いため、慎重に持ち運ぶ必要があるだろう。
しかし、メール査定や出張査定など、自ら出向かなくても査定を行ってくれる業者もいる。そういったサービスの利用も検討してみてはいかがだろうか。
骨董品・古美術などを取り扱っている専門業者が一番
先述した通り、硯を現金化しようと考えたときに取れる手段はフリマアプリ・ネットオークション・専門の買取業者などが挙げられる。そのなかでどこがいいのかについてだが、専門の買取業者が一番いいだろう。
硯は書道具であるが、その歴史も長く、現在でも古い硯は歴史的価値があるのはもちろん、作品として芸術価値が高いものなのである。そういった理由もあり、骨董品、古美術など専門で買い取っている業者でも硯の価値は非常に高いのである。
つまり、硯は骨董品としての価値もあるため、市場の価値や相場に詳しいプロの鑑定士に買取査定を申し込むべきなのである。
オークションやフリマアプリを使うのも一つの手
ただし、硯の買取に間しての知識や情報を持っているという人ではあれば、個人間でのやりとりが出来る、ネットオークションやフリマアプリで高く売るということも出来るかもしれないが、そのときの手間や時間などの労力も考えなくてはならないだろう。
硯の買取でおさえておくべき基本的なポイント
硯と言っても、硯には様々な種類がある。例えば、石材、漆器、セラミック、プラスチックなどがある。また、端渓硯(たんけいけん)、澄泥硯(ちょうでいけん)、歙州硯(きゅうじゅうけん)、紅糸硯(こうしけん)、羅紋硯(らもんけん)などの中国硯があり、もともと硯は中国から入ってきたものであったりする。
硯の価値は石で決まる
骨董品的な価値を有している硯の特徴は、貴重な石が使われているということにある。基本的に硯は黒色といったイメージがあるが、石次第ではもっと違った色になってくる。端渓石という石が特に知られていて、これは中国のとある地方で採れる石だ。中国硯というのはとても重宝されていて、日本の愛好家からも人気が高い。硯は石によって優劣が決まるといっても過言ではないだろう。
中国硯は高価買取の期待大
中国硯は歴史的にみても古くレアなもので、材質も翡翠などの高価な材質のものも多い。中には、数十万円の高額な買取になるものもあるのだ。また、硯を作っている硯作家も存在しており、工芸品としての技術的な技術や芸術的価値などの付加価値がついて、硯のような書道具であっても高額な買取金額となることもある。それだけ、買取市場において硯の需要度が高いということなのだ。
硯を高く買い取って貰うためには
ここまで、買取における硯の基本的なポイントについて紹介してきた。次は硯を高く買い取って貰うために知っておきたいことを紹介していくので、ポイントは押さえておこう。
買取市場において「状態」は最も査定されるポイント
硯を出来るだけ高い買取金額で引き取って貰うために、注意しておくべきは「状態」だ。買取の基本として、この状態の善し悪しが買取金額に最も影響してくるポイントなのだ。
どんなレアなモノであったり、高価なモノであったりしても、状態が悪いものであれば、どうしてもマイナス評価となるだろう。古いモノであれば経年劣化によっての傷や割れに関しては仕方ない部分はあるが、汚れやホコリに関してはキレイに掃除するなど、自身でも管理が出来るところではあるので、良い状態で買取依頼に出すことを心がけるようにするべきだろう。
付属品は査定ではプラス評価となるので忘れてはいけない
硯のみならず、買取査定では付属品をセットにすることでプラス評価され、買取金額にも影響するだろう。買取依頼へ出す際に付属品も揃えて査定してもらうのは、高く売るうえで鉄則なのだ。必ず付属品は忘れないようにすべきだ。
では、硯の付属品とはどういったものなのか。主に供箱や書物などだろう。こういった付属品はプラス査定となるが、逆に無い場合にはマイナス評価となり、大きく買取金額に影響するものなのだ。
硯を高く売るなら複数で買取査定をすべき
出来るだけ高く売りたいと考えるのであれば、複数の買取ショップや業者へ買取依頼を申し込むべきだ。実は買取業者によって買取金額は違うのである。
また、買取を強化している場合もある。それだけ、ショップや業者によって常連や新規顧客の傾向に違いがあったりする。そういった違いから売れ行きなども変わってくるため、各ショップや業者で必要しているモノが違うのだ。そうなると当然、買取金額にも差が出てくる。
いくつかの業者での買取査定金額を比較し、出来るだけ高い金額で買い取ってくれるところで売ればいいだろう。こういったポイントも硯を高く売るためには大事なのだ。少し面倒で手間が掛かるかもしれないがこういった市場の下調べはしたほうがいいだろう。
硯のお手入れ方法
筆は毎回使うごとに洗っている方も、硯は洗っていない方が多いのではないだろうか。硯を売却する際はできるだけ新品に近い状態の方が高く売れるので、日頃のお手入れ方法が重要になってくる。
使い終わったらきちんと洗う
しかし、硯も使用する度に洗わないといけないのである。残った墨が固まって硯に付着すると、墨を磨るとき付着した墨が新しい墨と混ざってしまい墨色を悪くし嫌な臭いがついてしまう。また、筆を傷める原因になり硯の光沢が失われてしまう。そのため、硯は使用後必ず洗いよく乾燥させ、硯箱に収め風通しの良い場所に保管してほしい。
長期にわたり使用しない場合は水を入れておくとよい。もし、鋒鋩が磨り減ってきたら、硯専用の研石で少しずつ水を入れながら墨を磨るように軽く削ろう。
硯を買い取っている業者を紹介
以下で、硯の価値を見定められる鑑定業者をまとめておこう。
すみのあと
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
すみのあとは杉並区にある創業30年の書道具専門の買取ショップだ。こちらは書道具の買取数が日本一。日本で書道具専門のスタッフがいる店はここだけなので、書に関する掛軸なども鑑定してくれる。買取方法は店頭・宅配・出張の3通り。出張買取地域は関東一円である。宅配は全国対応可能なので、遠方にお住まいの方でも気軽に利用可能。また、手軽なメール・ライン査定ができるので、まずは査定だけでも利用してみてはいかがだろうか。
古美術永澤
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
日晃堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
清墨堂美術
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まとめ
今回は硯を買取に出すときに知っておくべきポイントを紹介してきた。ここでのポイントは硯に限らず、何かを買い取ってもらう際に基本的な注意点などでもある。しっかりとポイントは押さえておくべきだろう。
硯は工芸品としてだけの価値ではなく、美術品としての価値もあるものなので、出来るだけ自分だけで判断せず、プロの目で鑑定をし、市場の価値に沿った買取金額で売れるようにすべきだろう。