【遊戯王】大嵐の買取価格を5社徹底比較

大嵐は、遊戯王をしたことがある方なら誰もが1度は耳にしたことがある名前だろう。現在は禁止カードに指定されてしまって見る影もないが、以前はどんなデッキにも採用できるほどのパワーカードだった。

この記事では、そんな大嵐の買取価格を買取業者5社で比較してみる。大嵐は数々のパックやストラクチャーデッキに収録されているため、価値がないと考えられがちだが、実はなかには屈指のレアカードが存在している。

引用：magi

【遊戯王】大嵐とは

大嵐とは、2000年3月1日発売に発売されたBOOSTER7の収録カードの1つである。フィールド上の魔法・罠カードをすべて破壊するという強力な魔法カードで、効果テキストが短いカードは強いという遊戯王の不文律を体現しているといえよう。

いわゆる全体除去カードの1つでもあり、サンダーボルト、ハーピィの羽根帚、ブラックホールに並ぶボード干渉力をもっている。何しろ大嵐1枚で、相手の魔法・罠・フィールドカードを最大6枚も破壊できるのだ。もちろん、コストやデメリットの類は一切ない。

これほど強いにもかかわらず、初登場時のレアリティはノーマルだったのだ。2001年2月22日に発売された「鋼鉄の襲撃者－METAL RAIDERS－」で再録されたが、そのときもノーマルだ。つまり、誰もがこの強力なパワーカードをデッキにいれられたのである。

しかし、これには理由がある。大嵐と似たような効果をもっているカードにハーピィの羽根帚があるが、このカードは当時、ゲームの特典かVジャンプの誌面プレゼントでしか入手できなかったのである。つまり、大嵐のレアリティが低いのはコナミの配慮なのだ。

大嵐は、その後も度々パックやストラクチャーデッキに再録された。その再録回数は、なんと23回である。2004年の半ばから2006年の初めまで続いた第4期では、販売されたストラクチャーデッキのほとんどに大嵐が採録されている。

大嵐とハーピィの羽根帚との違い

大嵐とよく比較されるカードのなかに、ハーピィの羽根帚がある。先ほども述べたとおり、大嵐とハーピィの羽根帚はレアリティが段違いなのだが、効果テキストも若干異なっている。

ハーピィの羽根帚の効果は、相手フィールド上の魔法・罠カードをすべて破壊するというものだが、それに対し大嵐は自分の全フィールド上の魔法・罠カードをすべて破壊するというものである。つまり、大嵐のほうは自分のカードも巻き添えにして破壊してしまう恐れがあるのだ。

このことから、大嵐は初登場時、ハーピィの羽根帚の下位互換であるとされていた。当時のカードプールを考えれば仕方がないことだろう。しかし、ときが経つとともにこの評価は一変することになる。呪われた棺やおジャマジック、歯車街といった、破壊されたときに効果が発動するカードが増えてきたのだ。

たとえば、これらのカードを場に伏せたうえで大嵐を発動すると強力な効果を能動的に発動できたのだ。つまり大嵐はコンボ向けのカードとして頭角を現し始めたのである。さらに2004年3月1日には、ハーピィの羽根帚が禁止カードに指定される。

すると大嵐はその穴を埋めるような形であらゆるデッキに採用されるようになった。もはや大嵐は、コンボ向けのカードではなく、正真正銘のパワーカードとなったのだ。この流れは2010年頃まで続いた。

そして禁止カードへ

転機は、2010年9月1日に訪れる。長らく環境に君臨し続けた大嵐が、ついに禁止カードに指定されたのである。販売元であるKONAMIは、制限強化や緩和の理由を発表しないことで知られているが、おおよその想像はつくだろう。要するに、大嵐は強すぎたのである。

あるいは、閉塞している環境を打破したいという気持ちがあったかもしれない。しかし、その目論見は大きく外れることとなる。大嵐が禁止カードに指定されるまでは、プレイヤーは大嵐を使われることを警戒し、カードを伏せすぎないようにしていた。

しかし、大嵐が環境から姿を消したことにより、プレイヤーは遠慮なくカードが伏せられるようになったのである。この弊害はあまりにも大きかった。先攻側が大量の伏せカードを使い、後攻側を一方的に妨害して押しきる流れが増えてしまったのである。

これにより、遊戯王は先行ゲーム、あるいはジャンケンゲームと揶揄されるようになってしまった。つまり、大嵐はある意味、環境への抑止力だったのである。これを重く見たKONAMIは、2011年9月1日に大嵐を制限カードへと復帰させた。しかし、1度ついてしまったマイナスイメージはなかなか払拭されない。制限カードへの復帰以降も遊戯王は、先行ゲームやジャンケンゲームと揶揄され続けてしまったのである。

再び禁止カードへ

その後大嵐は、環境への抑止力として再び働き続けたのだが、2015年1月1日の制限改定日になんとまたしても禁止カードに指定されてしまった。理由は不明だが、おそらく2014年頃から台頭し始めたペンデュラムモンスターが関係していると思われる。

ペンデュラムモンスターは当時、魔法カード扱いで魔法・罠ゾーンに置くことができたのだが、破壊されたときにエクストラデッキに送られるのである。この送られたカードをペンデュラム召喚すれば1ターンで大量展開が可能となるのだ。

つまり大嵐は、環境に流され続けた悲運なカードなのだ。しかも、初登場時は上位互換とされていたハーピィの羽根帚は、大嵐と入れ替わる形で制限カードに復帰している。ハーピィの羽根帚よりも大嵐のほうが強いと公式に認められたようなものだが、デュエルで使えない今となっては皮肉なものである。

【遊戯王】大嵐の種類

先ほども述べたとおり、大嵐は元々人気が高いカードで、たびたびパックやストラクチャーデッキに再録されている。また、現在は禁止カードに指定されていることから、カードの効果を求めて大嵐を購入する人は非常にまれだ。

つまり、大嵐の市場価値は決して高いとはいえない。唯一例外があるとすれば、2004年8月に開催された公認大会の商品カードのみだ。ここでは、そんな大嵐のなかでもレアリティが高いものについて解説していく。

公認大会賞品

大嵐のなかで、もっとも市場価値が高いのは2004年8月に開催された公認大会の賞品である。当時の遊戯王の公認大会では、参加賞にはノーマルレア、優勝賞品にノーマルパラレルレアのカードが配布されていた。

価値があるとされているのは、当時の優勝賞品であるノーマルパラレルレアの大嵐である。カードイラスト右下の型番は、PC4-004PA。ちなみに、配付カードは1ヶ月ごとに切り替わるため、ノーマルパラレルレアの大嵐はこのときにしか手にはいらなかった。

そのため、この大嵐は中古買取市場において高値で取引されている。なかでも後述する遊戯王カード買取センターでは、ノーマルパラレルレアの大嵐の買取金額に7,900円という高値をつけている。

BEGINNER'S EDITION 2

大嵐のなかで2番目に市場価値が高いのは、2011年8月13日に発売された「BEGINNER'S EDITION 2」のものである。レアリティはウルトラレア、カードイラスト右下の型番にはBE02-JP068と記載されている。

このパックの当時の値段は286円(税抜)。収録されたカードは合計250種類で、1つのパックにつき12枚のカードがはいっていた。ウルトラレアではあったが、入手は比較的簡単だったといえるだろう。買取相場は約150～400円程度である。

ちなみに、このBEGINNER'S EDITION 2は、2004年12月9日に発売されたもののリニューアル版である。しかし、リニューアル前の大嵐はスーパーレアであるため、市場価値はほとんどない。こちらの型番は、BE2-JP084となっているので間違えないようにしよう。

GOLD SERIES

大嵐のなかで3番目に市場価値が高いのは、2009年1月17日に発売された「GOLD SERIES」のものである。レアリティはノーマルとゴールドレア、カードイラスト右下の型番にはGS01-JP014となっている。

このパックの当時の値段は300円(税抜)。収録されたカードは合計20種類で、1つのパックにつき7枚のカードがはいっていた。そのため、仮にゴールドレアであったとしても市場価値はほとんどなく、ほかのパックに収録されているノーマルよりはマシといった程度である。

ちなみに、2012年8月25日にはリニューアル版として「THE GOLD BOX」が販売されている。しかし、こちらの大嵐にも市場価値はほとんどない。型番はGOLD SERIESと同じくGS01-JP014となっている。

そのほかのパックやデッキに封入されていたものについて

大嵐は、これら以外のパックやストラクチャーデッキにも再録されているが、そのすべてがレア、あるいはノーマルである。残念ながら、これらはあまりにも市場へ出回りすぎているため、高価買取はほぼ不可能だ。買取金額の目安は1～10円である。

まとめると、大嵐のなかで1番価値が高いのは、型番にPC4-004PAと書かれているノーマルパラレルレア、次点で型番にBE02-JP068と書かれているウルトラレアである。残念ながら、それ以外の型番が記載されているものは高価買取が見込めない。

【遊戯王】大嵐の買取価格を5社徹底比較

最後に、大嵐の買取価格を比較してみる。比較するのは、遊戯王買取センター、トレコロ、カーナベル、駿河屋、お宝あっとマーケットの5社である。

ここで気をつけてもらいたいことが1つある。大嵐は買取ショップによって、査定価格が大きく異なるということだ。今回はそれがわかりやすいように、なるべく様々な買取業者をピックアップした。大嵐を高値で売却したい方は、ぜひこれを参考にしてほしい。

遊戯王カード買取センター

遊戯王トレカ買取センターは、名前のとおり遊戯王を専門的に取り扱っている買取業者だ。ネット上での評判もよく、リピーターの満足度も高い。

そんな遊戯王トレカ買取センターでは、ノーマルパラレルレアの大嵐を7,900円で買い取っている。これは、確認できたもののなかでは最高額である。ちなみに、ウルトラレアは400円、スーパーレアは100円、ゴールドレアは10円だった。

トレコロ

トレコロは、全国で200店舗以上展開しているトレーディングカード専門店だ。遊戯王トレカ買取センターはこのトレコロが運営している。こちらはカードを直接店舗に持ち込みたい方にうってつけだ。

そんなトレコロでは、ノーマルパラレルレアの大嵐を7,900円で買い取っている。ちなみに、ウルトラレアは400円、スーパーレアは100円、ゴールドレアは10円である。

つまり、こちらも遊戯王トレカ買取センターと同じ価格で売却できるということだ。トレコロは、宅配買取に不安を覚える方におすすめである。

カーナベル

カーナベルは、デュエルマスターズを専門的に扱っている買取業者だ。実はこちらでは、少ないながらも遊戯王も取り扱っており、ノーマルパラレルレアの大嵐に4,000円という査定額を提示している。ちなみにウルトラレア版の大嵐は150円だ。

ただし、そのほかのパックに収録されていたものはほとんど買取終了となっている。とはいえ、カーナベルでは買取金額保証サービスをおこなっているうえ、無料の宅配キットも配布している。はじめて宅配買取をする人にはおすすめだろう。

駿河屋

駿河屋は同人誌やフィギュア、ホビー、DVD、ゲームといったいわゆるオタク向けの商品を中心に取り扱う買取業者だ。とくにネット界隈では非常に有名で、たまにおこなわれるまとめ売りセールやタイムセールを利用する方も多いだろう。

この駿河屋では、ノーマルパラレルレアの大嵐に3,600円という査定額を提示している。ちなみに、ウルトラレア版の大嵐やBOOSTER7に収録されていたものは200円だ。

お宝あっとマーケット

お宝あっとマーケットは、トレーディングカードを取り扱っているリサイクルショップだ。遊戯王以外にもポケモンカードやマジック・ザ・ギャザリング、デュエル・マスターズなども取りそろえている。

そんなお宝あっとマーケットでは、ノーマルパラレルレアの大嵐を600円で買い取っている。ちなみに、ウルトラレアは300円、スーパーレアは180円だ。

ここまでに紹介してきた買取業者と比べると、かなり買取金額が控えめになっている。よって大嵐を売却する際、お宝あっとマーケットを利用するのはあまりおすすめできない。

大嵐を高く売るならフリマもアリ

買取業者ごとの価格を比較してきたが、売却金額を自由に決めたいならフリマアプリで売るのも1つの手だ。中でも、トレカ専用フリマアプリ「magi（マギ）」は、出品商品がすべてトレカという、まさにトレカファンのためのサービス。全国の遊戯王カード好きが多く集まっているので、買取業者で売るよりも高い金額での売却も目指せるだろう。

アプリ内の仕様も、トレカ検索がしやすいスタイルになっているのが特徴。ジャンル分けは人気トレカごとにされており、遊戯王の専用ページも用意されている。スマホ操作も簡単で、24時間好きなタイミングで気軽に出品可能。まずはダウンロードしてみて、どんな雰囲気かだけでもチェックしてみると良いだろう。

まとめ

大嵐は、カードの種類や業者によって買取価格が大きく異なる。あらかじめ、高価買取実績をもつ業者を選べば、高値で売却できる確率はより高まるだろう。大嵐を売却したい方は、ぜひこの記事の内容を参考にしてほしい。