家から刀剣が見つかったり、保管が難しくて処分したいと思っている人もいるだろう。刀剣は保管するだけでも登録証が必要であり、登録証がない刀剣が見つかった場合でも登録証を取得しなければならない。刀剣は保管するのも手間がかかり、買取に出すにしても本物かどうかを見極めなければならない。
当コラムでは、刀剣・鎧の偽物・贋作・本物の見分け方からそれぞれの買取相場、おすすめの買取店まで詳しくまとめていく。刀装具の買取を考えている人は、ぜひ最後までチェックしていただきたい。
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刀剣や鎧は高価買取が狙える
刀剣や鎧は買取ジャンルの中でも比較的高値がつきやすいことで知られている。古い刀装具の中には数十万円、あるいは数百万円で買取されるものが数多くあり、見つかった刀剣が予想以上の高値がつくことも珍しくはない。
特に有名刀工の刀剣であれば業者でも強化買取がおこなわれており、こちらも数百万円での買取が期待できる。しかし、刀装具の買取では本物かどうかが重要であり、偽物は買取されないことがあるので注意が必要だ。日本刀は価値が高いものが多いので、刀剣を持っている人は一度専門業者へと査定に出してみるのがいいだろう。
刀剣の偽物・贋作・本物の見分け方
刀剣には偽物が多く出回っている。骨董品や美術品には偽物や贋作がたくさん存在しているが、刀剣においても有名刀工の偽物が多くあり、買取に出すときには注意が必要になる。しかし、刀剣はほかの作品よりも本物の見分け方が比較的簡単なので、偽物に騙されることも少ないだろう。
以下では、刀剣の偽物・贋作・本物の見分け方についてまとめていく。どういったポイントに注目すればいいのか知りたい人は、ぜひチェックしてみよう。
銘の確認
刀剣の真贋鑑定では、まず第一に銘の確認がおこなわれる。専門知識を持つ鑑定士であれば、銘の切り方や形状などをすぐにわかるので偽物に惑わされることがない。また、銘がない無銘刀であっても高値で売れることがあるため、銘なしの刀でもまずは一度査定に出してみるのがいいだろう。
ほかにも、刀剣は作風や時代、彫刻や特徴などからも真贋鑑定がおこなわれ、知識が豊富な人が見れば本物かどうかを簡単に見分けることができる。また、無銘の刀の買取については、以下のコラムを読んでみよう。
茎の形
刀剣の真贋鑑定では、銘の確認のほかにも茎の形が重要視されることが多い。茎とは手を握る箇所のことであり、偽物の場合は本物の茎に似せるために後から人工的に錆がついている。こうした錆は本物と比べると一目瞭然に不自然なため、偽物だとすぐにわかるようになっている。
ほかにも、ざらつき感があったり、色にムラがあったりする場合も偽物の可能性が極めて高いだろう。
鑢目
続いてのポイントは鑢目である。通常の刀剣であれば茎に鑢が施されており、この部分のことを鑢目と呼ぶ。鑢目は刀剣の流派で違いがあり、偽物の場合は明らかに不自然な形になっている。
しかし、鑢目から真贋鑑定をする場合は本物の特徴を理解しておくのが大事であり、知識がない人には難しかったりするので注意が必要だ。最低でも本物の鑢目の勝手下がりや筋違いなどを知っておくようにしよう。
登録証の確認
本物の刀剣の場合、それが相続されたものであれ、実家から見つかったものであれ、日本美術刀剣保存協会が発行する「保存刀剣鑑定書」があるはずだ。基本的に刀剣の保管には鑑定書が必要であり、この鑑定書がない場合は偽物である可能性が高いだろう。
また、後で詳しくまとめていくが、刀剣の買取には銃砲刀剣類登録証が必要になり、持っていない場合は必ず取得する必要がある。ちなみに、こちらは都道府県が発行するものだが、登録の際には本物か偽物かは問題となっていないので、こちらからは真贋の判定はできないことを覚えておこう。
刀剣・鎧の買取相場まとめ
刀剣や鎧は高値で買取されることが多いが、実際の買取価格はものによって大きく異なる。偽物の刀剣などは売れないことが多いが、本物の刀剣であれば予想以上の価格がつくこともあるので、気になるものは一度査定に出してみるのがいいだろう。
以下に、刀剣・鎧の買取相場をいくつか紹介していくので、買取の際の参考にしていただきたい。また、ネットオークションでの相場を知りたい人は、以下のコラムを参照。
刀剣の買取相場
まずは刀剣の買取相場を紹介する。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
純金 短刀 | 320万円 |
志水隼太菅原正房 | 12.2万円 |
茶原良明 | 8.8万円 |
廣銘 七寸七分 | 15.1万円 |
銘なし日本刀 | 21.4万円 |
久國 | 20万円 |
藤原良明 | 16.9万円 |
友重/永正三年二月一日 | 20万円 |
水心子正次 白鞘 | 40万円 |
月山貞一 共箱 | 50万円 |
刀剣の買取相場は大体20万円~50万円で買取されることが多いようだ。純金の短刀ともなれば数百万円の値がつくこともあるので、一度査定に出してみるのがいいだろう。価値が高い刀剣の場合は査定額アップのボーナスがつくこともあるので、さらに高値で売却が期待できる。
鎧の買取相場
続いて鎧の買取相場について紹介する。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
明珍守長 甲冑 | 48万円 |
時代甲冑 | 35万円 |
早乙女家久 甲冑 | 20万円 |
法橋鳳雲(前立) 時代甲冑 | 160万円 |
鎧は刀剣と比べてあまり買取に出されることがないので、業者での買取実績は多くはない。しかし、価値がある鎧ともなれば100万円以上で買取され、ほかの鎧でも大体20万得~50万円の間で買取されるだろう。刀剣と一緒に売れば買取金額がアップすることもあるので、売るときは刀剣とセットの売却を考えてみよう。
刀剣・鎧の買取におすすめの業者
続いて、刀剣・鎧の買取におすすめの業者を紹介していく。刀剣などの刀装具は基本的には美術品の買取をおこなっている業者か、刀を専門的に扱っている業者で売るのが一般的だ。刀剣は専門性が高いためリサイクルショップなどでの買取はおこなわれていないことが多いため、しっかりと業者選定するのが大事だ。
業者選びで迷っている人や、おすすめの業者を知りたい人は以下の業者を参考にしてみよう。
東京の総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは、絵画や骨董品などの専門に買取している業者だ。中国美術を中心に、刀剣や鎧といった商品まで専門の鑑定士による査定がおこなわれている。いつでも相場に適正な価格を提示してくれるため、刀剣の買取がはじめての人でも不安なく売却可能だ。
買取は宅配・店頭・出張の3つに対応しており、さらに安心のクーリングオフ制度が設定されている。手数料なども一切かからないので、気軽に査定依頼してみよう。
富山の東宝企画
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
東宝企画は、骨董品や小道具などを取り扱う業者だ。特に中美術や絵画の買取を強化しており、ほかにも刀装具の買取にも力を入れている。状態が悪いものでも買取対応してくれるので、気になるものは一度査定に出してみるのがいいだろう。幅広い買取アイテムは、多くの利用者から人気を獲得している。
買取は宅配・出張の2つの方法だ。営業時間は18時までとなっているが、営業時間外でも対応してくれることがあるので、忙しい人でも利用しやすくなっている。フレキシブルな対応が魅力となっており、買取に費用は手数料はかからないのも魅力のひとつだ。
岡山の刀剣佐藤
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
刀剣佐藤は、刀剣や日本刀の買取を専門におこなっている業者だ。年間1000本以上の買取をおこなっており、業界でも大手の刀剣買取業者として知られている。査定スタッフは35年以上の経験を持ち、安心と信頼の高い査定で刀剣を買取してくれるだろう。
買取方法は宅配・店頭・出張の3つ。査定料や送料などすべて無料で、成約率も95%を超えている。出張買取は東海や近畿、中国や四国、九州などに対応しているので、該当地域の人は気軽に依頼してみよう。
大阪の福ちゃん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
福ちゃんは骨董品や美術品、ブランド品や貴金属などの買取をおこなっている業者だ。取り扱いジャンルが豊富なことで人気が高く、利用者の満足度も上々。買取成約率は97%を超えており、買取実績も20万件を超えている。それぞれのジャンルの専門家が査定してくれるので、はじめての人でも安心だ。
買取方法は宅配・店頭・出張の3種類で対応しているので、ライフスタイルに合わせた買取が可能となっている。査定料も無料で、送料や出張料といった手数料もかからない。刀剣の買取では、出張買取を依頼するのがおすすめだ。
名古屋のエコリング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコリングは他社では買取できない商品まで買取してくれる利便性の高い業者である。エコリングでは買取した商品を海外オークションや業者間取引で販売するため、相場よりも高い金額での買取を実現している。また、エコロジーをモットーとしているため、多少傷や汚れがあるものでも問題なく買取しており、予想以上の価格で買取されるものも少なくない。
買取方法は宅配・店頭・出張の3つの中から自由に選べる。しかし、店舗によっては出張買取に対応していないところもあるので、利用したい人は事前に確認しておくようにしよう。
刀剣を売る場合の注意点
最後に刀剣を売る場合の注意点についてまとめていく。刀剣を売るときはいくつか注意しておくべき点があり、適当に売ってしまうと後悔することにもなりかねない。骨董品や美術品を売るときも意識すべきポイントがあるが、刀装具においても査定に出す上で必要なことを頭に入れておくのが大事だ。
刀剣を高値で売りたい人は、以下のポイントをチェックして査定へ出してみよう。
買取には「銃砲刀剣類登録証」が必要
刀剣の買取には「銃砲刀剣類登録証」が必要である。この登録証がなければ買取に出すことはできず、銃刀法違反になってしまうので注意が必要だ。基本的に本物の刀剣であれば鞘についているか、別でしっかりと保管されているはずなので、買取に出す上で困ることないだろう。
また、刀剣の買取にはほかにも身分証明証と付属品などが必要であり、拵や箱、折り紙などもあったほうが査定では高額査定となるのでそろえておきたい。ちなみに、鑑定書がある場合も査定額アップの対象となることが多いので、こちらも準備できる人はそろえておきたいところだ。また、刀剣の買取についてさらに詳しく知りたい人は、以下のコラムを読んでみよう。
余計な手入れはせずに査定へ
刀剣を売るときはできるだけ手入れなどをせずに査定に出すのがいい。というのも、基本的に買取前には状態などを考慮して掃除したり手入れする人が多いが、刀剣においてはそれは当てはまらない。刀剣の場合はそうした手入れによって傷をつけてしまう可能性が高く、錆なども逆に目立たせてしまうことがあるので注意しておこう。
買取では錆は減額の対象となってしまうが、錆を落とそうとしてさらにひどい状態になってしまうよりはいい。人によっては業者に研磨を依頼する人もいるが、研磨してアップする価格を考えると、費用対効果が悪いのでおすすめしない。結果、刀剣はそのままの状態で出すのが一番安全で高値買取が期待できる。
買取は専門業者へ依頼する
刀剣や鎧の買取では専門業者へ依頼するのが必須だ。刀剣は骨董品や美術品と同じく専門性が高く、リサイクルショップやその他の業者では買取拒否されることが少なくない。万が一買取されるとしても、偽物か本物かの判断に不安が残ったり、相場に適正な価格で買取されない可能性もゼロではない。
その点、刀剣の買取専門業者であれば知識と経験が豊富な鑑定士が在籍しているため、刀剣が偽物か本物かはもちろんのこと、刀剣の価値を見極めた上で適正な価格で買取してもらえるだろう。
「ヒカカク!」など一括査定サイトで複数の業者で買取比較
刀剣に限らず、買取で少しでも高値をつけたいと思うのであれば、いくつかの複数業者へと買取依頼するのがいい。買取価格は業者によって異なっているケースが多く、特に刀剣のような骨董価値が高いものの場合は、業者によって数十万円の違いが出ることもあるので油断できない。
そのため、高く売りたいのであれば最低でも2~3社以上の業者で買取価格を比較するのがおすすめだ。「ヒカカク!」では最大20社から無料一括査定が可能となっているので、ぜひ利用してみてほしい。
まとめ
当コラムでは、刀剣・鎧の偽物・贋作・本物の見分け方についてまとめてきた。刀剣や鎧は高価買取されることが多いため、売るときはおすすめの業者や査定での注意点を理解しておく必要がある。また、偽物の刀剣が多いのも刀装具の買取を難しくしている原因でもあるので、しっかりと専門業者で鑑定士に依頼して売却しよう。
刀剣・鎧の売却を考えている人は、当コラムの買取情報を参考にし、後悔のないように売却してみてほしい。また、以下のコラムも刀剣買取の参考になるので、ぜひ読んでいただきたい。
参考サイト