今では日常生活において、スマートフォンはなくてはならない存在になったと言えるだろう。そんな中、ふと電車内を見渡してみても、スマホでゲームをしている人が多く見られる。ちょっとした休憩にスマホでゲームをしている、なんていう人も多いのではないだろうか。時間のある時に暇潰しに最適なものから、通勤や通学の途中でもつい夢中になって、長い時間ハマってしまうようなアプリまで、最近のゲームの種類は本当にバラエティに富んだものが多い。
スマホユーザーのうち、実に48.3%の人がスマホゲームを利用しており、その利用頻度の内訳を見るとほぼ毎日という人が60.7%と、日々の生活の中にいかにスマホゲームが溶け込んでいるのかが伺える。また、スマホゲームをプレイしている人のうち、75%以上が1日に複数回利用しており、そのプレイ時間の1日あたりの平均時間は約1時間という調査結果も出ている。
そんな中、最近ではスマホ代を大幅に節約できるということから格安SIMを利用する人が年々増えてきてる。
格安SIMの最大のメリットは何と言ってもその月額料金の安さだろう。大手キャリアで契約している場合、そのスマホ代は月額平均で約8,000円ほどかかっている方が、格安SIMにすることで月額3,000円程度まで抑えることが可能となる。これだけで、毎月およそ5,000円程度節約ができたことになるだろう。
しかし、いくら安いといってもその使い勝手が悪ければ意味はない。格安SIMが普及し始めた当初は、様々な問題点も挙げられておりなかなか利用者数も伸び悩んでいた。だが、現在は非常に多くの業者が参入し、業者によって差があるものの品質はかなり向上してきていると言えるだろう。利用者数も急速に伸びており、年々その勢いは増している。
スマホを使用したゲームに関しても、キャリアと格安SIMで差が生じることはほとんどない。ソフトバンクやドコモ・auの回線と同じくらいの速度が出ていなくとも、問題なく快適にゲームをプレイすることができるため、今格安SIMに買い替えようか、ゲームはどんな感じになるのかなど気になっている方も安心して利用していいと言えるだろう<。
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そもそも格安SIMとは
格安SIMとは、MVNOと呼ばれる事業者が大手通信キャリアに比べて低価格で提供しているSIMカードのことである。なぜ、格安SIMの料金は従来の大手通信キャリアの場合と比べて低額で済むのかといえば、MVNOは大手通信キャリアから回線をまとめて借り受け、それを小口に分けて格安SIMユーザーに提供している。そのため、通信設備などを維持したり、サポートしたりするための費用が発生しないので、コストが削減される。加えて、大手キャリアとの大きな違いが、直営の販売ショップをほとんど展開していないことだ。利用申し込みは、インターネットもしくは一部の家電量販店経由とする代わりに、店舗運営費や人件費といった費用を削減することができる。これら削減したコストによって大手キャリアに比べて格安でSIMを提供できる、というわけだ。
格安SIMのメリット・デメリット
多くの人にとって、格安SIMは快適に使えるものであるが、やはりメリットとデメリットも出てくるだろう。比較してみてみると、下記のような点が挙げられる。
大手キャリアに比べて通信費用が安くできる
まず格安SIMを利用する最大のメリットは、何と言っても月額料金が安いことだろう。今大手キャリアを利用しているのであれば、MVNOに乗り換えるだけで、毎月の固定費を大幅に抑えることができるというわけだ。
柔軟に選択できる豊富な料金プラン
格安SIMの料金プランは、ほとんどの場合がデータ量と通話プランの組み合わせによって価格が設定されている。また、これらの選択肢も需要に応じて自由度の高いプランから選べるようになっていることがほとんである。そのため、大手キャリアのような複雑さがなく、初心者であっても自分にあった最適なプランを選びやすいと言えるだろう。
契約の2年縛りがない
大手キャリアでの契約は、そのほとんどが2年契約を前提としたものになっている。2年契約を結ぶことで、基本料金が割引になるプランなど、ほとんどの人がそういった契約を結んでいるのではないだろうか。しかしこの契約は、自動更新が適用されており、2年に1度訪れる契約の更新月以外に契約解除した場合、1万円近い契約解除手数料が発生する仕組みになっている。この更新月をネックに思っている人は多いのではないだろうか。
格安SIMであれば、こういった自動更新のある2年縛りの契約というものは基本的には存在していない。そのため、使用後に再び他社へ乗り換えがしたいという場合にも契約解除手数料は発生しないというわけだ。
キャリアサービスの利用ができない
では反対にデメリットだが、今まで使用していたキャリアメールやキャリア決済などが利用できなくなるという点である。
最近では、迷惑メール対策をしているユーザーも多いため、携帯メールのみ受信でPCメールについては受信しない設定にしている場合、キャリアメールが使用できないことにより相手先にメールが届かないケースもあるかもしれない。ただしメール機能自体は、キャリアメールが使用できなくても、スマホであればgmailなどを取得することで、キャリアメールと同様にスマホからメールの送受信は可能となる。ただし、キャリア決済ついては現状格安SIMで代用できるようなサービスはない。
支払い方法がクレジットカード決済のみのところが多い
格安SIMの利用料金の支払い方法は、原則的に本人名義のクレジットカード決済のみというケースが非常に多い。口座振替やコンビニ決済という支払い方法は選択することができない。そのため、クレジットカードを所有していない場合には、新たに作る必要があるだろう。
大手キャリアに比べて通信速度が遅くなる場合がある
そして、通信速度は大手のキャリアに比べると遅いと感じることもあるだろう。格安SIMの回線は、大手キャリアの回線の一部を借りて使用している。そのため、たくさんの人が通信を多くする時間帯(特に通勤時間帯や平日のお昼帯)には、一度に多くの人が回線を利用するため回線が混み合ってしまい、通信速度が遅くなってしまう可能性がある。しかし、ゲームをする、サイトを見るといった使い方をする分にはほとんど問題なく利用できるレベルと言えるだろう。
実店舗が少ない
格安SIMは、実店舗を持つ形態が非常に少ない。最近では、実店舗を持つ格安SIMも増えてきてはいるが、それでも大手キャリアに比べれば全く及ばないだろう。そのため、万が一何かトラブルがあった場合にも、すぐには対応してもらえない可能性がある。
ほとんどが電話対応の形態をとっているため、混み合っている時は電話がうまく繋がらず何十分も待つことになることもあるだろう。直接店員と話して相談したり解決がしたい、という人は、近くに実店舗を持つ格安SIMを選択するか、大手キャリアでの契約が安心と言える。
【参考コラム】
一番安い携帯料金はいくら?docomo、SoftBank、auを比較【au編】中古スマホや携帯を持ち込んで契約する方法・使い方
大手キャリアのスマートフォン料金との比較
上記したように、格安SIMの最大のメリットは料金の安さにあると言える。2016年に総務省が発表した「スマートフォンの月額料金アンケート結果」では、一か月の支払いはMNOのLTEプランだと8,000円から10,000円ほど支払っている方が半数以上で、多い方では1万円以上の方もいるというデータがある。
一方、MVNOの一か月の支払いは、約7割の方が2,000円ほどの支払いとなっている。その他の方でも4,000円未満の方が多く、一万円を超えるという方はほとんどいない。
また、MVNOを利用している理由についてのアンケート結果でも、やはり一番は月額料金が安いことが挙げられている。ついで2番目には、初期費用が安いこと。3番目は、都合の良い料金体系があるということが挙げられている。また、利用中の7割以上の方たちが料金に対して満足または、非常に満足しているとの回答をしている。
通信速度や品質について
MVNOの通信速度や品質に関しての満足度は、8割以上の方が非常に満足・満足など特に不便などを感じずに利用しているとの結果が出ている。しかし、通信速度はどうしてもMNOに比べて遅くなってしまうことから、1割程度の方は不満があるとしている。
MNOを利用中の方が不満に感じていることの一位は、「月額料金が高いこと」が挙げられている。一方、MVNOを利用中の方が不満に感じていることの一位が、「データ通信の速度が遅いこと」となっている。しかし、格安SIMカードでゲームをする分には、大体1Mbps以上の速度があれば問題なく行うことができるレベルだろう。
格安SIMカードでゲームをするには
今は、3大キャリアと呼ばれる「au」「ドコモ」「ソフトバンク」の通信速度に負けないくらいの速度を出す格安SIMも登場し始めている。
スマートフォンでゲームを行うには、通信回線を使って行うオンラインゲームと、ゲームのデータをダウンロードして行うオフラインゲームがある。これは各MVNOの会社によって、通信速度がかなり違ってくることになる。
特にオンラインゲームを主にプレイすることを考えている人は、気を付けなければならないだろう。オンラインゲームは、ゲーム中は相手と対戦したり会話をしたり随時通信を行なっているため、通信回線が必要になるので速度も容量も多く必要になってくるだろう。そのため、自身のスタイルにあった通信の容量や速度からプランを選ぶ必要がある。
必要な通信速度
スマートフォンにアプリやゲームなどをダウンロードする時には、キャリアと比べるとやはり通信速度は遅くなってしまい、ダウンロードにも少し時間がかかってしまう。
では、ゲームのアプリをダウンロードするのにはどのくらいの速度があればいいのだろうか。
スマートフォンにゲームのアプリをダウンロードするのに必要な速度は、3Mbps以上あればスムーズにダウンロードできるとされている。その他、You Tubeの動画などは1Mbps、Webサイトを見るのには1Mbps以上あれば不便を感じずに見ることができるというデータがある。
ゲームのアプリは、速度もそうだが通信容量も必要になってくる。そのため、5Mbps以上なければダウンロードにかなりの時間がかかってしまうだろう。また、既にダウンロードされたゲームをプレイするだけなら、1Mbpsくらいあれば問題なく快適にプレイすることができる。
また、ゲームをプレイする時には、アプリのアップデートによりデータのダウンロードや更新が必要になる場合があるので、Wi-Fi通信を使用できる環境で行うことが望ましいと言えるだろう。
格安SIMカードに移行後のゲームやアプリのデータ
では、いざ格安SIMへ以降することになった場合、これまでのゲームやアプリのデータはどうなるのだろうか。例えば、これまでドコモのスマートフォンを使用してゲームを行っていた方も、SIMカードを入れ替えるだけで使用することができる。 ゲームに限らず、LINEなどのアプリもそのままのデータで使うことができる。移行の際に新しくスマートフォンを買ったという方は、キャリアでの機種変更時と同様に機種変更のデータ移行を行えばそのままのデータを使用することが可能だ。
格安SIMの種類
いざ格安SIMにする!と検討をし始めてみても、格安SIMにはたくさんの種類がある。総務省が発表したデータによれば、2016年夏までの時点で、MVNO事業者数は561社にものぼる。ちょっとテレビをつければ、CMだけでも複数のMVNO事業者が目につくことだろう。
例えば、マイネオ(mineo)や楽天モバイル・UQモバイル・Uモバイルなどは、みなさんもどこかで耳にしたことがあるのではないだろうか。その他にも、「LINE MOBILE」「BIGLOBE」「Y!mobile」などあげていけばキリがないほどだ。
どこのMVNOにもそれぞれ特徴があり、例えば「Uモバイル」は、ドコモの回線を借りているMVNOが提供している格安SIMだ。そのため、ドコモの端末もしくはSIMフリー端末での使用となり、auやソフトバンクの端末では使用することができない。
それに対し、「UQモバイル」はauの回線を借りてMVNOが提供しているので、auの端末もしくは一部のSIMフリー端末での使用となり、ドコモやソフトバンクの端末では使用できない。
また、「マイネオ(mineo)」は最初auの回線を使用していたが、2015年からはドコモ回線のサービス開始している。そのため、自分に合った回線を選ぶことができるMVNOとなっている。
中でも、通信速度がお昼の混雑時でもキャリアと変わらない速度が出ていて、一番安定していて速いと評判なのが「UQモバイル」だ。
多数ある格安SIMだが、それぞれのMVNOに特徴や長所があるため、どのMVNOが自分に合っているのかをしっかりと考えて選ぶのが良いだろう。

ゲームをするのにおすすめの格安SIM
実は、スマートフォンでゲームをするのが大好きな方のために作られた格安SIMが、2017年の夏から登場している。それは「LinksMate(リンクスメイト)」だ。
LinksMateは、グランブルーファンタジーやシャドウバースなどのゲームのプロデューサーとして有名な春田康一氏が2016年に設立した「LogicLinks」が提供する格安SIMである。春田氏は、通信量を気にしながらゲームをしたりいざアップデートしようとした時に通信制限が原因でできないといったことを防ぐために、LinksMateを立ち上げたとのこと。そんなLinksMateの特徴をいくつか紹介しよう。

ドコモ回線を使用した格安SIM
格安SIMにはドコモの回線とau回線、ソフトバンク回線を使ったものがあるが、LinksMateはドコモの回線を使用している。そのため、ドコモのスマホやタブレットに挿せばドコモのSIMを挿したときと変わらないエリアで通話や通信が可能だ。 また、最近は日本国内でも数多くのSIMフリースマホが発売されているが、格安SIMはドコモの回線を使ったものが多いため、周波数(バンド)もドコモ回線に最適化されているものがほとんどである。つまり、LinksMateで使えるSIMフリースマホの選択肢はかなり多いため、自分の使い方や予算に合った端末を選ぶことができるということだ。
カウントフリーオプション
カウントフリーオプションに申し込むと、対象のコンテンツやゲームなどの通信量カウントが90%以上オフになるというもの。LinksMateでは、ゲームだけでなくTwitter、Facebookやサイバーエージェントの動画サービス「AbemaTV」、同じくサイバーエージェントが提供する音楽ストリーミングサービスの「AWA」とゲーム実況やプレイ動画のライブ配信サービス「OPENREC.tv」もカウントフリーで使い放題となっている。
また、LinksMateのカウントフリーは、カウントフリー対象のアプリを使う時の通信量だけがカウントされないわけではない。対象のアプリをAndroidのGoogle PlayやiOSのApp Storeでインストールしたりアップデートする際の通信も高速通信としてカウントされない。ゲームアプリの場合は、実際にゲームをプレイしている時よりもアプリをアップデートする時などの方がより多くの通信を必要とすることが多いため、LinksMateのこの仕様はユーザーにとっては大きなメリットと言えるだろう。
気になる利用料金だが、本来は1グループにつき月額500円のオプション料金がかかるところ、2017年12月31日までは無料のキャンペーンも行われている。
ゲーム連携特典がある
カウントフリーオプションに申し込んでいると、対象ゲーム内のアイテムを毎月貰う事ができたりと様々なゲームの特典を得ることができる。2017年11月時点では、グランブルーファンタジーとシャドウバースのみで実施されている。ゲーム連携の可能数は、利用しているプランに応じて設定されており、1GB・5GBプランは1つ、10GB・20GB・30GBは3つまでとなっている。
データ通信容量を分け合うことができる
1人で複数の端末を利用する方や、追加SIM利用料が月額300円かかるが、家族と分け合うこともできる。カウントフリーオプションも1グループで月額500円なので、全てのSIMカードで使うことが可能だ。追加SIMの利用者は、未成年の方でも大丈夫なので、18歳未満の方は無料でフィルタリングアプリを利用し安心して使用することができる。
料金プランが豊富にある
データ通信容量サイズ別に5つの料金プランが設定されている。
1GB月額500円・5GB月額1,500円・10GB月額2,500円・20GB月額4,200円・30GB5,400円のプランがあり、SIMカードサイズは通常SIM・micro SIM・nano SIMとなっている。
支払い方法は、クレジットカードのみとなっていて、最低利用期間は無しとなっている。
オプションも揃っており、音声通話機能は月額600円、留守番電話機能は月額300円、割り込み通話機能は月額200円、その他にも転送電話や国際ローミング・国際電話などのオプションもある。
データ通信量を追加することもでき、1回200円で100MB・1回1,000円で1GBを追加することが可能だ。
まとめ
このように、格安SIMの中には、ゲームに特化した格安SIMがあったり、キャリアと変わらない速度が出るMVNOがあったりと、業者によって特徴が分かれてきており、それらの選択が可能であるという点からも、年々格安SIMが使いやすくなってきていると言えるだろう。
現在、キャリアのスマートフォンを使用している方のなかで、月額利用料やキャリアの利用状況に不満がある方は、一度格安SIMを検討してみてはいかがだろうか。