スマホの新機種が出ると、新しい技術や質感、デザインなど、その魅力に目を奪われてしまうものだ。
使ってみたい・・・そう思う一方で、気になるのが端末価格。新しい機種は、新しい「何か」が加わるので、基本的に価格が安くなることはない。
むしろ、毎回の値上がり具合に対して「えげつない」と感じる人もきっと多いことだろう。それもそのはず、例えばiPhoneを例にとってみると、最新機種ですでに10万円の大台を突破しており、いくらキャンペーンを利用するからといって、分割払いにするからといっても、端末価格の負担は相当なものだ。
そこで登場する庶民の味方が「中古スマホ」。今や、どんなものでも中古がすぐに手に入り、それはスマホも例外ではない。スマホ端末の中古市場はどんどん成長していき、中古端末専門店だけでなく、大きなリサイクルショップでも取り扱うようになっており、すでに身近な存在となっている印象だ。
中でも大手中古ショップの「ブックオフ」には、手ごろな値段と大手ならではの安心感からか、連日多くの人が中古スマホを探しに訪れる。店内では古本とは別のスペースにショーケースが設けられ、新旧さまざまな中古スマホが販売されている。


引用:https://www.bookoff.co.jp/sell/mobilephone/
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
中古スマホで気を付けるべき「赤ロム」
中古スマホを取り扱う店は次第に増えてきたが、実際に購入するに当たって、詳しいことはよくわからないという声がよく聞かれる。それもそのはず、スマホ自体、そう頻繁に買い替えるものではないからだ。
しかし、中古スマホを購入するにあたっては、やはりそれなりに注意しておくべきことがある。特に、中古特有のリスクとなる「赤ロム」には気を付けたいところだ。
赤ロムとは?
赤ロムとは、キャリアから通信制限がかかった端末のことだ。通信制限がかかる、すなわちその端末では通話もデータ通信もできなくなることを意味し、通信機器としての価値はほとんどない。
そのため、消費者からはもちろん、再販業者からも敬遠されている厄介な存在なのだ(赤ロムでもWi-Fi通信は可能なので、Wi-Fi専用機として安く購入する人もいる)。
では、なぜ通信制限がかかってしまう(赤ロム化する)のか?それは、端末が盗難品であった場合、あるいは持ち主が端末代の分割払いを完了しなかった場合に、端末を不正に利用できなくするための防護策なのだ。
こう聞くと通信制限はあって然りのものだが、スマホの持ち主が代わる場合にはリスクとなることに注意しなければならない。つまり、中古スマホの中には白ロム(通信制限のかかっていない端末、赤ロムの反対)、赤ロム、そして白ロムだが途中から赤ロムになるおそれのある端末があるのだ。
赤ロムを避ける場合、そもそも赤ロムとわかっていれば購入しなければ良いだけだ。完全な白ロムを購入できれば問題はない。しかし、白ロムだったはずなのに赤ロムになってしまった・・、現実にこういった「白ロムの赤ロム化」問題が発生しているのだ。
中古スマホでは、落とし穴ともいえる赤ロム化に気を付けた方がよく、こうしたことを見据えて販売店の「赤ロム保証」もしっかり確認するようにしたい。
赤ロム保証とは?
赤ロム保証とは、通信制限がかかっていない中古スマホを購入したが、途中で(購入者に過失がない前提で)通信制限がかかってしまった場合に、販売店がどこまで返品や返金などに対応してくれるかというものだ。
中古スマホを脅かす大きな問題なだけに、多くの業者は何らかの赤ロム保証を行っているのでチェックしてみよう。特に、「保証期間」は重視した方が良いだろう。通常、スマホ端末は2年の分割払いが多いことを考えれば、保証期間が数カ月ではカバーしきれない可能性が高いのだ。
ブックオフの赤ロム保証
ブックオフは、販売する中古スマホに対して、価格を問わず3カ月間の品質保証を付けてくれる。しかし、赤ロム保証だけは「良い意味で」この限りではない。
ブックオフは、赤ロムに対して永久保証している。つまり、3カ月の品質保証期間が過ぎても、赤ロムになってしまったらいつでも返金に応じてくれるのだ。とても心強いサービスといえるだろう。
また、ブックオフでは、そもそも購入時に端末の通信制限の状態をしっかりとわかるように明示してくれている。店にならぶ中古スマホにはそれぞれ詳細な説明があり、そのうちの「ネットワーク利用制限」をチェックしよう。
ネットワーク利用制限が〇なら、通信制限なし。ネットワーク利用制限△なら、通信制限はかかっていないが、途中でかかる可能性がある。ネットワーク利用制限が×なら、通信制限がかかっている、いわゆる赤ロムだ。
ブックオフでは、そもそも赤ロムをあまり置いていないようなので、気を付けるべきは△だろう。△のついた中古スマホを購入する場合は、ブックオフに赤ロム保証があることを覚えておこう。
赤ロム保証があっても油断してはならない
ブックオフは大手らしく、赤ロム永久保証を提供してくれる。しかし、いくら永久保証がついているからといっても、そこで購入したことを証明できる保証書やレシートがなければ話にならないので、しっかり保管しておこう。
また、赤ロム化はあるとき突然やってくる。いくら保証があるからと行っても、赤ロム化してから、店舗に返品して、新しいスマホを用意するまでは、スマホが使えなくなることに注意しよう。
そういう意味でも、中古スマホを買う店舗は自宅近くや職場近く、学校近くなど、アクセスの良いところにしておくのがベターだ。
ブックオフにはその他にも手厚い保証が
先にも少し触れたとおり、ブックオフで中古スマホを購入すると3カ月間の品質保証がついてくる(赤ロムは永久保証)。新品の商品を買うと、通常は1年間の保証がつくため、3カ月では短いと思うかもしれないが、中古の商品で3カ月の保証が付くのは結構な太っ腹と考えて良いだろう。
保証の対象は、基本的に初期不良だと考えておこう。例えば、電源が入らない、動作しない、ディスプレイに不具合があるなどのケースには、保証が適用される。しかし、これらの現象であっても、すべてがすべて保証対象内というわけではなく、特に下記の保証されないケースには注意しよう。
そのため、もし何か問題が生じたら、まずは購入店舗やサポートセンター(0120-035-767)に問い合わせると良いだろう。確かに保証されないケースはあるかもしれないが、はじめから無理とあきらめず、まずは相談してみることをおすすめしたい。
保証されないケース
ブックオフで中古スマホを購入すると、保証書と保証規定がついてくる。保証規定の中には、保証対象外となるケースが記載されており、主に次のような内容だ(2018年4月現在)。
保証対象外のケース
- ・保証書の提示がない場合。
- →保証書はレシートと保証規定と一緒にしっかり保管しておこう。ホッチキスなどでまとめておくと管理しやすい。
- ・購入後の輸送、移動、落下、その他衝撃による故障。
- →購入した後に落としてしまうなど、衝撃を与えて壊してしまっても保証してもらえない。カバーや保護フィルムを付けるのなら、早めに用意しておこう。
- ・火災、地震、その他天災事変による故障および損傷。
- →不可抗力に遭っても、保証されない。
- ・故障などによって生じた他の機器への影響やデータ損失など。
- →調子が悪いと思ったら、むやみやたらに他の機器への接続は控えよう。
- ・機器の故障などによるアプリデータの損失や課金に対しての保証。
- →調子が悪いと思ったら、バックアップなど、データを引き継ぐ手段を講じておこう。
- ・正常な使用でない場合。
- →お風呂でスマホを使うなど、危ないことはやめよう。
- ・改造などによる故障および損傷。
- →改造は自己責任で!そもそも改造は危険な行為な上、場合によっては法に触れることがあるかもしれないので注意しよう。
- ・消耗部品の交換(電池パック、液晶バックライトなど)。
- →消耗品は基本的に全て保証対象外だ。
その他、下記のような購入者都合の返品はできないので気を付けよう。
返品不可のケース
- ・SIMカードが合わない。
- →対応するSIMカードは事前にしっかりと確認するようにしよう(場合によってはSIMの交換で対処できることもある)。
- ・動作が重いなどの不明瞭な状況。
- →重い、遅いといった主観的な不満では残念ながら返品することができない。端末の古さ、メモリ、容量など、総合的にチェックするようにしよう。
- ・(Wi-Fiを含む)電波の状況が悪い、通信が途切れる、通話が途切れるなど。
- →電波状況や通信状況は端末だけではなく、複合的な要因があわさっていることもあり、通常はこれらに不満があっても返品できない。
- ・想像していたものと違う、使用方法がわからないなど。
- →自分が欲しているものか、自分が適切に使用できるものか、事前に確認するようにしよう。特に不明なことがあれば、購入する前に店員さんに聞くようにしよう。
中古スマホの購入時には保証内容を確認しよう
新しい機種であっても、中古であればそれなりにお得に購入することができる。しかし、中古である以上は、何かしら新品に劣るところがあると考えておいた方が無難だ。
クリーニングが施されていても多少の使用感はあるだろうし、動作の反応も新品に比べれば劣って然りだ。もちろん、バッテリー寿命も新品に比べれば短いだろう。
とはいっても、電源が付かないなど、深刻な初期不良があったのでは困ってしまう。そのためにも、ブックオフのように、できるだけ基本的な初期不良は保証してくれるところで購入するのがおすすめだ。
特に、ある日突然「赤ロム化」して、スマホが使い物になってしまうのは脅威だ。できれば、赤ロムに関しては永久保証してくれるところを選ぶ方が確実だ。
中古スマホを購入するには、このようなリスクがあることを踏まえ、そのリスクをある程度保証してくれる店を利用するのが望ましい。
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