コニャック地方で誕生した名だたるコニャックメーカー・ラーセン(LARSEN)。ラーセンといえば、船の形を模したボトルデザインが印象的なヴァイキングシップ(Viking Ship)シリーズだ。
しかし、ラーセンには他にも美しいボトルで人々を魅了している銘柄があるのをご存じだろうか。それがラーセン バカラボトルだ。
今回は、ラーセン バカラボトルに注目し、特徴や販売・買取価格、高額査定へのポイントなどをまとめて紹介するので、参考にしてみてほしい。
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ラーセン(LARSEN)とは
ラーセン バカラボトルについて紹介する前に、製造しているメーカーについて紹介していこう。名だたる名門が軒を連ねるコニャック地方で誕生したラーセンとはどのようなメーカーなのだろうか。
ラーセンの創業者イェンス・レインダール・ラーセン
ラーセンが誕生したのは、今から約93年ほど前となる1926年にさかのぼる。名だたる名門老舗コニャックメーカーが軒を連ねるこの地方では、比較的若いメーカーと言えるだろう。
創業者は、北欧はノルウェー出身のイェンス・レインダール・ラーセン。彼は若いころより、世界に自分の名を広めるという大きな夢を胸に日々を送っていた。第一次大戦のさなかには兵役義務を務めあげ、1919年にノルウェー商船の見習い船員に採用され、念願の海外渡航を実現した。
広がる夢や希望を胸に、イェンス・レインダール・ラーセンはその当時24歳となっていた。それだけの野望を抱く青年にとって船員という仕事は、あくまでも一時しのぎのなりわいだった。乗っていた船がフランスのボルドー港につくと、イェンス・レインダール・ラーセンは船員の職を捨て、コニャック地方へと足を向けたのだった。
ラーセン氏とお酒との運命的な出会い
イェンス・レインダール・ラーセンは、コニャックの地でプルエニ社で働くこととなる。プルエニといえば今では300年を誇る老舗中の老舗のコニャックメーカーだ。イェンス・レインダール・ラーセンはプルエニ社に採用されたことで、お酒との運命の出会いを果たしたのだった。
ブランデーの魅力に魅せられたイェンス・レインダール・ラーセンは、日夜ブランデーづくりにまい進し、仕事にも精を出した。働きながらブレンドのノウハウをしっかりと身につけ、1921年についに念願の独立を果たすこととなった。これがラーセン社が創設するまでの歩みだ。
自社の畑を持たないネゴシアン
ラーセンは自社のぶどう畑を持っていない。このようなメーカーのことをネゴシアンと呼んでいる。自社の畑をもって厳選されたブドウを使うというのは、名門コニャックメーカーの定石のように思うだろうが、ネゴシアンにはネゴシアンなりのメリットがある。
ネゴシアンのメリットは第一に、ブドウの不作に影響を受けないということだ。コニャックの土壌の中からグランドシャンパーニュ、プティットシャンパーニュ、ファンボアの3カ所から成る生産者から、厳選された原料の蒸留済の原酒を仕入れている。仕入れた原種は自社で熟成を行い、独自のブレンドをおこなうことでラーセンのコニャックが完成する。
元から安定したクオリティの原酒を使用するのだから、原酒を作る工程で必要なブドウの生産や管理にかける手間などを削減できる。また、安定して一定量を供給することも可能だ。これもネゴシアンのメリットと言えるだろう。
ラーセン社の手がけるコニャック
ラーセン社の最初の市場は、創業者ラーセン氏の出身地である北欧だった。そこでラーセン社では、北欧人の好みに適した重厚な味わいなヘビータイプと呼ばれるコニャックを厳選して樽詰めを行い、北欧に出荷し続けていた。
その重厚な味わいは、やがてラーセン社の顔となり、ラーセンの手がけるコニャックの特徴としても語り継がれていく。いつしかその評判は海を渡り、世界中の国々で愛飲されるようになっていったのだ。
時代は移り変わり、ラーセン社の市場は北欧から東南アジアへと移動した。そうなると、これまで通りの物では通用しなくなる。研究を重ねたラーセン社は、主要輸出先の人々の好みに適したライトタイプのコニャックを誕生させた。
ライトタイプといえど、元来からあるラーセンのコニャックの重厚感は根底にしっかりと根付いている。口に含むとその瞬間、ボディの力強さに圧倒させられることだろう。ライトタイプの飲みやすさの中にも、ラーセンらしい伝統はどれだけのときを重ねても消えることなく息づいているのだ。
ラーセン社のラインナップ
ラーセン社のラインナップといえば、船の形を模したボトルデザインが印象的なヴァイキングシップシリーズを筆頭に、今回紹介するラーセン バカラボトルなど他にもいくつかの商品があるので、簡単に紹介しておこう。
- ・ラーセン VS
- ・ラーセン VSOP
- ・ラーセン La Reserve
- ・ラーセン XO
- ・ラーセン Leif Eiriksson XO
- ・ラーセン Arctic XO
- ・ラーセン ヴァイキングベル
- ・ラーセン XO Ectra d'Or
上から下に行くほど熟成度が高いものとなっている。この中で日本でも人気が高いのは、先ほど登場したヴァイキングシップシリーズかラーセン ヴァイキングベルだ。どちらも美しいボトルの造形美にも注目してほしい。
ラーセン バカラボトルとは
ラーセン社の歴史や特徴について話したところで、いよいよ本題に入ろう。ラーセンバカラボトルとはどのようなコニャックか。名前にも冠されているバカラボトルとはなどについて話していこう。
バカラ社のクリスタルを使用したボトル
ラーセン バカラボトル、またはラーセン バカラクリスタルと呼ばれているこの銘柄は、その名のとおりフランスのクリスタルのラグジュアリーブランドバカラ (Baccarat)製のクリスタルボトルにコニャックが入っている。バカラのクリスタルを使用しているというだけで、さらに高級感が増すような気がするのではないだろうか。実際にラーセン バカラボトルは市場では価値が高いとされていて、買取価格も高額になることが珍しくない。
ハイクオリティを提供するバカラのこだわり
ラーセンが製造したコニャックを詰めているボトルに使用されているバカラ社のクリスタルは、徹底した品質管理と強いこだわりのもと市場に送り出されている。製造された商品の約6~7割程度しか消費者の手に渡らないということをご存じであろうか。
バカラ社の厳しい品質基準の高さをわずかでもクリアできなければ、その商品は消費者の目に触れることすらないのだ。クリアできなかった商品は破棄される。
世界中の王室を魅了する美しさ
その徹底したこだわりがあったからこそ、ハイブランドとしてバカラは世に知れ渡ることとなっていった。ルイ18世を始めとする、フランス王室やイギリス王室など、世界中の王室がバカラの商品を注文し愛用している。
もちろん、日本の皇室でもバカラを使用している。皇太子時代の昭和天皇は、若かりしき日に旅行で訪れたパリでバカラショップに立ち寄った話は有名だ。
そのバカラが提供するクリスタルボトルは、ボトルだけでも市場価値がある。一般的にはお酒の買取依頼をする際は未開封の物が重宝される。開封しているだけでも価値がぐんと下がることは想像に容易い。
しかし、バカラボトルは中身が入っていなくても買い取りたいという業者も存在するのだ。バカラのボトルに一体どれほどの価値が付くのか気になるところだ。
バカラ社製のクリスタルボトルは他にもある
ラーセン バカラボトルと同じく、バカラ社クリスタルボトルを使用しているコニャックメーカーはいくつかある。
- ・レミーマルタン ルイ13世
- ・ヘネシーリシャール
- ・カミュVキュヴェ
どこも名だたる高級老舗メーカーが製造している最高級ラインの物ばかりだ。
中身が入っていない空ボトルにも価値がある
残念ながら、今回紹介しているラーセン バカラボトルの空ボトルの買取金額は判明しなかったが、ザ・マッカラン1949のバカラ社製クリスタルガラスボトルの買取価格が25,000円程度となっている。状態がよく付属品なども完ぺきにそろっていれば、ボトルだけでも高値が付く可能性があるという例だ。空ボトルを買取してもらえる買取業者をいくつか紹介しておくので、もし自宅に開封済みや、中身がない空のラーセン バカラボトルがあれば試しに問い合わせてみてもいいだろう。
おすすめの買取業者
ここからは、ラーセン バカラボトルを買取してもらうための専門業者選びについて話していこう。どうせ買取依頼をするのであれば、多くの種類を取り扱った実績のあるお酒専門の買取業者を利用してみるのもいいだろう。取り扱い実績が多いということは、それだけ知識や経験を有していることにもつながる。
1円でも高く買取をしてもらうためにも、買取業者のチョイスにも力を入れてもらいたい。そこで今回は、買取専門業者を2つ紹介する。業者選びの参考にしてもらいたい。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒の買取業者としても知名度の高いレッドバッカス。コニャック・ワインを始めとする、さまざまなお酒を幅広く買取している。レッドバッカスでは、入手困難と言われている希少性の高い焼酎や、高級ワインにウイスキー、ブランデーの買取を強化しているので、ラーセンバカラボトルを買取してもらうのにはちょうどいいだろう。
実店舗がないことから、直接足を運んでの査定や買取はできないが、無店舗で営業することによって、年間に発生するコストを大幅に削減可能になっている。その浮いた分が、利用者に対する高額買取として反映されているのだ。
レッドバッカスは高額買取をしてくれることでも有名なのだが、その背景には涙ぐましい企業努力が隠されている。この点は高く評価したい。
また、他の業者が1円でも高額査定をしたら全品返却、キャンセル料もかからない。ユーザー目線で考えられたサービスには脱帽だ。
スパナ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
並み居るお酒の買取業者の中でも、スパナはお酒のみを取り扱う買取専門業者だ。それだけお酒についての扱いに慣れているだろうと期待値も高くなる。買取の際に発生する手間暇をできるだけ省くLINE査定や、公式サイトから手軽にできるネット査定が便利だ。
公式サイトとSNSを連動して発信される情報にも注目が集まる。時代の流れを読み、便利なサービスをどんどん展開する力強さは、利用者に安心を与えることだろう。まさにスマホ世代をターゲットにしたサービス展開に注目だ。
スパナは実店舗でも営業を行っている。場所は東京の新宿西口で、店名はお酒買取専門のSPANAだ。
ここへ直接持ち込んでの店頭買取も受け付けている。事前に来店希望日をメールするか、電話で予約をすることもできる。新宿にアクセスできるのであれば、その場で買取完了となる店頭買取も悪くないだろう。
ラーセン バカラボトルにまつわるお金の話
ここからは、ラーセン バカラボトルに関するお金の話に注目していこう。バカラ社製のボトルだけに価値があるわけではないので、ラーセン社のコニャック込みで買取金額や販売価格、フリマでの取引額がどのようなものになるかみていく。
販売価格
2019年4月27日現在、ラーセン バカラボトルの販売価格は、古酒専門のセレクトショップヴィンテージボックスで、未開封・箱なしのものが18,360円である。KDDIなど運営しているショッピングサイトWowma! for au(ワウマ)に出店しているVintage Collectionでも、未開封・箱なしのものが19,360円の値が付けられていた。
付属品(箱)のない状態でもこの程度の価格が付けられているので、箱などの付属品が完全な状態、美しい状態のものとなるともう少し高額で販売される可能性が考えられる。
買取価格
2019年4月27日現在のラーセン バカラボトルの買取相場は18,000円程度となっている。ただし、ラーセン社の商品は、バイキングシップシリーズのものが有名すぎてラーセン バカラボトルを始めとする、他のラインナップがあまり日本国内では流通していない。その点を加味すると、付属品がそろっていて状態もよいものであれば、もう少し買取価格に交渉の余地がありそうだ。
フリマ価格
ラーセン バカラボトルのフリマでの取引販売価格の相場は、平均すると11,750円程度の値段が付けられている。安値のものは8,000円前後と10,000円台を切ることもあるようだが、おおむね10,000~18,000円前後と考えておくといいだろう。
ラーセン バカラボトルを高く売るためのコツ
ボトルの美しさだけでも価値があると言われているラーセン バカラボトルだからこそ、少しのことに気を付けるだけで査定金額がアップする可能性がある。そこで、高価買取を成功させるためのポイントをいくつか紹介しておこう。
付属品や箱
どのようなお酒でも、付属品や箱がそろっているかどうかは査定の際のチェック項目に入るだろう。もちろん、そろっているだけではなく、状態がいいか悪いかも査定額に影響を与えるので注意が必要だ。箱についたホコリや汚れはできる限り取り除いてから査定に出すことをおすすめする。
見た目の美しさ
せっかくのバカラクリスタルボトルも、ホコリや手あかまみれでは残念としか言いようがない。ラベルの剥がれや傷、汚れなどは素人では修復できない場合もあるので、そこは深追いしないほうがいい。拭き取るだけでも落とせそうな汚れやホコリは必ず丁寧に拭き取っておこう。
美しいバカラのクリスタルボトルだからこそ、手あかや指紋があると目立ってしまう可能性がある。ボトルを掃除する際は、手あかや指紋をさらにつけてしまわないようにも気を付けてほしい。
保存状態
未開封で良い状態で保存されていても、中身は劣化するものだ。しかし少しでも保存状態をよくしておけば、一目で分かるような変色などの劣化は免れることができるだろう。直射日光や温度変化のない場所で、できれば箱に入れた状態で保存しておくことが望ましい。
また、匂い移りや湿度にも注意が必要だ。保存する際は、箱やボトルを寝かさず立てておくことも忘れないでほしい。そのほうがお酒と空気の触れる面積が少なくなるので劣化が抑えられるということもあるが、バカラクリスタルのような繊細さのあるボトルの場合、寝かしておくことでボトルへの傷や破損の心配がでてくる。できれば立てて保管しておくことを心掛けよう。
まとめ
世界でも類を見ない美しさと繊細さ、そしてこだわりぬいたハイクオリティのバカラ社のクリスタルを使用したラーセン バカラボトルの特徴や、販売価格・買取価格・フリマ価格などについて紹介してみた。なかなかのよいお酒として世界中でも知れ渡っているラーセン社のコニャックなので、買取を検討しているのであれば今回紹介した査定価格をアップするためのポイントをぜひ参考にしてほしい。
買取の査定も一社だけにするのではなく、複数の業者に一括査定をするといいだろう。もし他にも自宅で眠っているお酒があればまとめて査定に出すことで価格がアップすることもあるので、その辺りもぜひ試してみてほしい。