万年筆博士というユニークな社名の会社がある。鳥取県にある万年筆の製造、販売をおこなっている会社だ。ご存知のように、日本には世界にほこれる万年筆メーカーが数多くある。パイロット、セーラー、プラチナなどいずれも一流メーカーだ。
これらの一流メーカーと比べると、万年筆博士は地方にある工房と呼ぶのがぴったりの小規模な会社だ。しかしこの万年筆博士の作る万年筆が、世界に名が知れており、売り上げの半分は海外からの発注だという。なぜ万年筆博士の万年筆はこれほどまでに、人々の心を惹きつけるのか、その魅力にせまりたい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
万年筆博士の歴史
万年筆博士の歴史は古い。1928年(昭和3年)、万年筆製造所を当時の満州国に設立したのが始まりだ。その後、1945年に鳥取で開業、このときはまだ家内工業的な規模だった。
そして最初の試練がやってくる。大量生産できる大手万年筆メーカーの台頭だ。製造業としては苦戦をしいられることになり、やむなく仕入販売業に切り替える。1978年、有限会社として法人登記したのはこの頃だ。
順調に事業がすすむかに見えた万年筆博士だが、またもや時代の波が容赦なくおそう。万年筆以外の筆記具の登場や、ワープロ、PCの普及だ。万年筆はどんどん売れなくなっていき、デパートの文具売り場からも徐々に姿を消していった。このようなとき、真っ先に深刻なダメージを負うのは、小売店であり万年筆博士も例外ではなかった。
「もうダメかもしれない」というときに万年筆博士を立ち上がらせたのは、万年筆のプロとしてのプライドだ。1982年、このままでは終われないと最後にチャレンジしたのが、世界初の書き癖診断カルテを元に作ったカスタムメイド万年筆の販売だ。残った職人たちが、さびついてしまった機械や道具を修理して、さらに原材料であるエボナイトを世界中から探しだし、セルロイドを国内で復刻させたのだ。
カスタムメイド万年筆
あらゆる困難を乗り越え、現在の形であるカスタムメイドの万年筆作りに挑んた万年筆博士の職人たち。これにより業績は徐々に立ち直っていった。その後も、黒水牛角やオランダ水牛角、本べっ甲などこれまで万年筆に使われなかった素材を次々と取り入れていく。
単に高級素材を選んだのではない。手触りの良さ、手にしっくりなじむ素材を追求した結果だ。万年筆博の成功は、昔ながらの職人の技と時代に柔軟に対応できる先見の明があったからこそといえる。
2009年にはフルカスタムメイドシステムを確立。年に数回のマンツーマン診断受注イベントを開催する。2013年には創業80周年を記念して、15号バイカラーペン先100本を限定販売した。長時間書いても疲れにくく、誰でも美しい文字が書けると高評価を得たのだ。
こうして万年筆博士は、海外でも名の通った一流の万年筆ブランドとなった。制作依頼は途絶えることがない。注文しても1年以上待たなくてはならないほどの人気だ。何ヶ月、何年待っても手に入れたいと願う逸品である。
万年筆博士のこだわり
徹底したカスタムメイドシステムを作り上げた万年筆博士。まず注文を受けるときに、カルテに素材やサイズ、ペン先から始まり、あらゆるパーツを自ら選んでいく。カルテを記入するだけで、約1時間かかるという。
驚くのはこのときに万年筆博士の職人がその人の筆跡や書き癖、ペンや腕の角度、筆圧までを観察して商品に反映させることだ。ここで疑問が出てくる。対面でカルテを書かない、例えば郵送などで注文したときはどうするのかというと、カルテに記入された文字を見れば、大抵のことが分かるという。同じように贈り物として注文するときも、その人が筆記したものを送れば文字から書き癖を見抜き、万年筆を作ってくれる。
製造の工程も想像を絶するこだわりがある。カルテをもとに一人の職人が一貫して手作業で製造していく、数にして約400工程の作業だ。1本の万年筆を作るのに何日も要する。そうして完成するのが、世界に1つだけのオリジナル万年筆だ。
万年筆博士の万年筆の種類
万年筆博士では、現在次のようなシリーズが販売されている。
- ・本べっ甲
- ・黒水牛角
- ・アフリカ黒檀
- ・本紫檀
- ・ココボロウッド
- ・レッド&ブラックエボナイト
- ・セルロイドニュージェードグリーン
- ・セルロイドジェードグリーン
- ・花櫚の瘤拭き漆
どの素材も大量生産する万年筆では、なかなか使えない高級なものばかりだ。贅沢なのは素材に限らない。1本の万年筆をただ一人のために、職人が手作業で何日も作り続ける。クリップ1つを作るめに3日をついやすというこれ以上の贅沢な万年筆は他にはない。
販売価格は素材やグレードによって異なり、60,000円~450,000円と高価なものだ。ただそれだけの価値は十分にある。
万年筆博士の万年筆は買取できるのか?
注文から納品まで何ヶ月も待たなくてはならない万年筆博士の万年筆は、希少価値が非常に高い。ネットオークションやフリマアプリに出せば、高価格で落札されるのは間違いない。ヤフオクで過去の取引実績を確認してみると、ココボロウッドが82,000円、セルロイドが112,000円で落札されている。50周年を記念して200本限定で発売された万年筆にいたっては、265,000円という高価な値段だ。
ただしネットオークションやフリマアプリは売却までに数日を要したり、トラブルやクレームがあったりと、何かとわずらわしい。また万年筆が贈り物だった場合、匿名といえども贈り主にバレてしまう可能性もある。その点、売却先がプロの買取業者ならトラブルはほとんどなく、プライバシーも守られる。
万年筆博士の商品を高く売るためのコツ
万年筆博士の万年筆は販売価格が高いため、手入れさえ怠らなければ、かなりの高価買取が予想される。買取に出す前はきちんとキレイな状態にしておこう。そのための手間を惜しむと、査定時に思わぬマイナスポイントになるので注意したい。
商品清掃
万年筆博士の万年筆のほとんどはカートリッジ式だ。インク汚れが目立つ可能性が考えられるため、使用済の万年筆は自分でできる範囲で清掃しておきたい。洗浄の手順は次のとおりだ。
- ・コップやグラスなどの容器に水または40度前後のぬるま湯をはる
- ・ペン先ごと容器コップに入れる
- ・1~2時間コップに入れておけば洗浄完了
しばらくの間万年筆を使用していなかった場合は、ぬるま湯に入れて一晩置くと良い。ペン先を入れた直後は水がインクで濃く染まるため、何度か水を交換しよう。
またコンバーターの場合は、コンバーターを装着したまま水とともににインクを繰り返し出し入れすること。それでもインク汚れがひどい場合は、コンバーターを取り外してカートリッジと同様にペン先ごと洗浄しよう。
拭き取れる部分は拭き取ってサビなど取り除けない部分はそのまま備品とともに査定に出すのが望ましい。汚れやホコリ以外にも、箱や保証書もキレイにしておけば買取業者の印象が良くなる。
付属品の有無を確認
注文した万年筆が完成すると、鳥取万年筆博士謹製手づくり万年筆と書かれた桐箱に入って届けられる。失くしてしまった場合は仕方ないが、そろえられるのならセットで査定に出そう。業者側からもまとめて出してくれる方が、値段が付けやすいとうたっているところもあるほどだ。できる限り、新品と同じ状態に近づけることが重要である。
よりたくさん見積もりすることが大事
1つの買取業者と取引契約をするより、たくさんの業者に見積もり依頼をするのがオススメだ。万年筆愛好家だけでなく、買取業者からも希少品と認知されている万年筆博士の万年筆だが、その価値を知らない業者にあたる可能性も捨てきれない。その場合、低く見積もられてしまうこともある。
また業者側の在庫状況によっても買取価格は変わる。すべての買取業者が万年筆博士の商品を欲しているわけではないのだ。万年筆博士の万年筆を高価買取してもらうためには、多くの業者に見積もり依頼をして一番条件の良いところに決めよう。
万年筆博士の主な買取業者
カスタムメイドの万年筆を手放すのは、容易なことではない。贈り物としてもらった人も、せっかくの逸品を売却してしまうのは、気がひけるものだ。しかし人にはそれぞれ事情がある。万年筆はもう使わないから処分したいという人もいれば、必要にせまられてやむなく売る人もいる。
買取業者に売りに出すことで、本当に万年筆博士の万年筆を欲しいと願っている人の手にわたると考えれば良い。買取業者もどんな事情があれ、プライバシーを守ってくれる。買取に出すと決めたなら、後ろめたい気持ちは捨てて最良の買取業者を選ぶことに専念しよう。
ECOSTYLE(エコスタイル)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
高級ブランドからニッチなブランドまで、さまざまなアイテムの買取・販売をおこなっているエコスタイル。万年筆の高価買取には相応の自信を持っている業者だ。エコスタイルでは高価買取ができる万年筆の条件を次のように掲げている。
- ・希少性
- ・使いやすさ
- ・高級感
まさに万年筆博士の万年筆はこれにあてはまる。また日々変化するトレンドの動向や商材に関する専門知識をしっかりと身に着けた、買取アドバイザーが査定にあたる。接客マナーにも長けており、ユーザーからの評価も高い。
3種類の買取システムは、ライフスタイルに合わせて選ぼう。どれもスピーディーな対応で、快適に利用できる。最も日数がかかりがちな宅配買取も査定額の承諾から24時間以内に指定口座に入金してくれる。早く現金化したい人にはうれしい限りだ。
- 会社名
- 株式会社スタンディングポイント
- 本社住所
- 〒146-0092東京都大田区下丸子2丁目24-26光写真印刷第2ビル
- 営業時間
- 11:00~19:00
- 定休日
- 毎週火曜日(祝日を除く)
- 店舗からのコメント
- ペン・筆記用具高価買取
1点から大切にお見積りします - 査定・買取方法
- 店舗買取・出張買取・宅配買取
- 買取価格
- 要査定
NETOFF(ネットオフ)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品から本、ゲーム、楽器など、買取品目の多さで他社を圧倒するネットオフ。東証マザーズに上場している優良企業だ。万年筆を含む文具類の買取もおこなっており、買取した商品を自社のホームページで販売している。こうした独自の販売ルートの確保が高価買取につながっているのだ。
また宅配買取とネット販売に限定することで運営コストを徹底的に削減している。その分を買取価格に反映させて、多くのリピーターを獲得している。査定をおこなうのは、これまでに数千点から数万点という膨大な数の鑑定をこなしてきたプロ中のプロだ。高級万年筆として知られる万年筆博士の商品も、納得の価格で買い取ってくれることは間違いない。
宅配買取は、自宅にいながらすべての取引が完了する便利な仕組みだ。もちろん査定金額に満足がいかなかった場合は、返送してもらえる。まずは査定だけでも依頼してみよう。
- 会社名
- リネットジャパングループ株式会社
- 本社住所
- 〒453-6126愛知県名古屋市中村区平池町4丁目グローバルゲート26F
- 営業時間
- 10:00~18:00
- 定休日
- 無休
- 店舗からのコメント
- 万年筆高価買取中!海外ブランドから国産ブランドまで何でも大歓迎!
- 査定・買取方法
- 宅配査定・買取
- 買取価格
- 要査定
KINGDOMNOTE(キングダムノート)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
筆記具の買取、販売では業界No.1の実績をほこるキングダムノート。累計6万点以上の買取実績は驚異の数字だ。販売ページでは万年筆博士の万年筆が売り切れになっているということは、業者側も万年筆博士の万年筆を手に入れたいはずだ。また希少品である点を考慮すると、高価買取も夢ではない。
筆記具に関する豊富な知識と実績を持ったスタッフが査定をおこなうので、他店よりも専門性の高い査定価格が提示される。万年筆博士は高級感、希少性、機能性、どれをとっても申し分のない商品だ。他店よりも高価買取してくれる可能性は限りなく高い。
初めてLINE査定を利用すると、買取500円UPクーポンがのプレゼントがある。こうした特典を見逃さずお得に利用しよう。
- 会社名
- シュッピン株式会社
- 本社住所
- 〒160-0023東京都新宿区西新宿1丁目14番11号Daiwa西新宿ビル3F
- 営業時間
- 11:00~20:00
- 定休日
- 年中無休
- 店舗からのコメント
- 眠っているペンはありませんか?筆記具高価格で買い取ります!
- 査定・買取方法
- 店頭買取・宅配買取・LINE査定
- 買取価格
- 要査定
まとめ
万年筆博士の万年筆を自分で買った人も贈られた人も、きちんとした業者に買取してもらうことで商品は本来の価値を取り戻すと考えてほしい。新たに注文しても何ヶ月も待たなくてはいけない万年筆を今すぐにでも欲しい人はたくさんいるのだ。
買取業者イコール質屋という考えは、もう古い。不要なものを必要な人にわたす道筋を作ってあげるのだ。そのためには自分に合った信頼できる買取業者を見つけよう。