良いウイスキーには、お酒の買取店でもかなり高額な金額をつけている。イギリスのスコッチウイスキーはもちろんのこと、日本の蒸留所で作られたジャパニーズウイスキーも高価買取の対象だ。1つの銘柄のウイスキーができあがるまでには、長い時間がかかっている。
仕舞ってあるウイスキーのボトルがあるときには、買取に出してより多くの人にテイストを楽しんでもらうのも1つの方法だ。ここでは、山崎蒸留所の樽出原酒の買取相場や査定情報について解説していく。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
個性豊かなテイストの山崎蒸留所の樽出原酒
山崎蒸留所からは、これまでにさまざまな樽出原酒がリリースされており、ウイスキーの愛好家たちからも人気を得ている。樽出原酒には、一般的な銘柄のウイスキーとは少し違った特徴がある。
樽から出した原酒の個性が味わえる
山崎蒸留所のシングルモルトの樽出原酒は、貯蔵庫に収蔵されている樽から出した原酒のテイストが味わえるのが特徴だ。原酒は、メーカーがウイスキーを作るときのベースになるもの。
ウイスキーを作る際には、ブレンダーがこのような原酒をブレンドして独特のテイストを作り上げていく。樽で熟成された原酒には、それぞれ個性がある。原酒の個性を堪能できるところは、シングルモルトの樽出原酒の大きな魅力と言えるだろう。
シングルモルトを組み合わせたピュアモルト
山崎蒸留所の樽出原酒には、ピュアモルトの商品もある。ピュアモルトは、シングルモルトの原酒を混ぜて作られている。組み合わせ方などによって独特のテイストが誕生するのが、ピュアモルトの魅力になっている。
原酒のつくり分けをおこなっている
山崎蒸留所では、樽の素材や形、置き場所などを変えてさまざまなタイプの原酒をつくっている。また、こちらの蒸留所には数種類の蒸留釜があり、多種多様な原酒を生産することが可能。つくり分けに力を入れることで、いろいろな原酒のラインアップがそろうわけだ。
1つの銘柄のウイスキーをつくるときには、ときに100種類を超える原酒からブレンドに使用するものをピックアップしていかなければならない。豊かなストックがあれば、ブレンドの選択肢も広がることが多い。
山崎蒸留所は原酒の試飲ができる
大阪府の島本町にある山崎蒸留所には、原酒を有料で試飲できるコーナーが設けられている。市場に出回っていない山崎蒸留所の原酒の数々をテイスティングできるのが、こちらのコーナー。原酒の個性の違いを比べたり、自分好みの原酒を探したりできる。
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルト買取相場
山崎蒸留所が発売するシングルモルトの樽出原酒には、さまざまな銘品がある。山崎蒸留所の樽出原酒は知名度が高くニーズがあるため、買取店でも積極的に買取していることが多い。樽熟成によって生まれたピュアなテイストを味わいたい人からも、樽出原酒は人気だ。
樽出原酒シングルモルト8年190mlの買取価格
樽出原酒シングルモルト8年190mlは、4,000円前後で買取されることが多い。こちらの銘柄は、山崎蒸留所のウイスキーでは買取価格が安いほうと言える。樽出原酒シングルモルト8年190mlは内容量が少なく、熟成期間もやや短いため、買取価格も控えめな金額になっているようだ。ウイスキーの買取では、熟成の年数などが特に考慮される傾向がある。
樽出原酒シングルモルト15年の買取価格
山崎蒸留所の樽出原酒シングルモルト15年の買取価格は、30,000円~50,000円台。このウイスキーの場合は、買取価格に少し幅が見られる。ちなみに、ある買取店では38,000円から樽出原酒シングルモルト15年を買取中だ。15年の熟成を経たこちらの銘柄は、山崎蒸留所の樽出原酒では比較的高く評価されている。
樽出原酒シングルモルト徳光1989年の買取価格
100,000円を超える高額な金額で買取されることがあるのが、樽出原酒シングルモルト徳光1989年だ。買取店には、樽出原酒シングルモルト徳光1989年の買取上限額を115,000円にしているところもある。
ボトルキャップの包装やボトルが無傷であれば、かなりの高額査定が期待できるウイスキーだ。このような市場価値が高いウイスキーは、無料査定を利用して買取価格の違いを比べてから売るお店を決めたほうが確かだろう。高く売れるお店を見つければ、後悔のない取引ができる。
買取価格を公開しているお店
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトの買取価格は、お酒の買取をするミスターフロンティアや大黒屋などが公開をしている。こういったお店の公式サイトにアクセスをすると、その時期の買取価格がチェックできるだろう。
山崎蒸留所樽出原酒ピュアモルトの買取相場
山崎蒸留所のピュアモルトの買取価格は、銘柄によって少し差があるようだ。このようなウイスキーを買取に出すときには、自分が売りたい銘柄の価格を調べておかないと判断が少し難しくなるかもしれない。お店ごとの査定額の違いも、もちろんチェックしておきたい。
樽出原酒ピュアモルト10年の買取価格
樽出原酒ピュアモルト10年の買取価格は、28,000円~35,000円前後。この商品は、比較的高い金額で買取されている。あるお店では35,000円を上限に買取をしており、条件に適えば30,000円以上の金額で売れる可能性がある。
樽出原酒ピュアモルト12年の買取価格
ウイスキーの場合、熟成期間が長くなるとそれだけ市場価値が上がることが多いが、樽出原酒ピュアモルト12年は少し例外のようだ。こちらのウイスキーに、買取店では25,000円前後の金額をつけている。樽出原酒ピュアモルト10年よりも査定額が安くなる傾向があるため、売りに出すときにはよく金額を確認しておこう。
樽出原酒ピュアモルト酒精五十八度の買取価格
樽出原酒ピュアモルト酒精五十八度は、アルコール度数が58度と高いのが特徴だ。こちらの商品の場合、買取価格は14,000円前後といったところ。他の樽出原酒の銘柄よりも買取価格が安くなっている。
樽出原酒ピュアモルトシェリー樽の買取価格
樽出原酒ピュアモルトシェリー樽は、30,000円~35,000円ほどで買取されている。ウイスキーを作るときには、この銘柄のようにシェリー酒用の樽を使用して熟成をおこなうことがある。山崎蒸留所では、5種類の樽を使ってウイスキーの熟成をおこなっている状況だ。
独特の風味が味わえる樽出原酒ピュアモルトシェリー樽のような品は、中古品のウイスキーでもとくに評価が高くなる傾向がある。どのような樽を使って作られたかによって価値が変わるところはウイスキーならではと言える。
買取価格を公開しているお店
このウイスキーの買取価格をサイトで紹介しているのが、ミスターフロンティアや大黒屋だ。これらの買取店では、山崎蒸留所のシングルモルトの樽出原酒と一緒にピュアモルトの樽出原酒の価格も公開している。
樽出原酒15年佐治敬三セレクションの買取相場
山崎蒸留所の樽出原酒には、山崎蒸留所樽出原酒15年ホワイトオーク樽貯蔵佐治敬三セレクションのような蒸留所の専売品もある。佐治敬三は、山崎蒸留所(サントリー)の創業者である鳥居信治郎の次男。この銘柄の貯蔵では、ホワイトオークの樽が用いられている。
山崎蒸留所樽出原酒15年ホワイトオーク樽貯蔵佐治敬三セレクションの買取価格
こちらの銘柄に、買取店では22,000円~28,000円前後の価格をつけている。20,000円以上の価格を設定しているお店が多いが、金額には数千円前後の差が生じているようだ。
買取価格を公開しているお店
山崎蒸留所樽出原酒15年ホワイトオーク樽貯蔵佐治敬三セレクションの買取価格は、お酒の買取店であるSPANAやファイブニーズ、お酒買取コンシェルジュなどが公開している。また、札幌のリサイクルショップであるアルジャンでも買取価格を公開中だ。
これらのお店は、いずれも22,000円台を上限にこちらのウイスキーの買取をおこなっている。ただ、このレベルの金額がつくのは新品に限られる。状態に難がある中古品の場合は、半額程度にまで買取価格が下がる可能性があるため少し注意をしよう。保管期間が長くなると中古品の扱いになってしまうことから不要な贈答品のウイスキーなどは早めに売ることが大切だ。
山崎蒸留所樽出原酒の買取時期の選び方
山崎蒸留所樽出原酒シングルモルトなどの山崎蒸留所の樽出原酒の買取価格は、査定を受ける時期によって変わるケースもある。ウイスキーの場合も、いつ売るかは重要になってくる。買取に出す時期を選ぶときには、次のようなポイントを意識するとベストなタイミングでウイスキーが売れる可能性がある。
- ・お店が公開する買取価格の変動
- ・直近のヤフオクの落札価格
お店が公開する買取価格の変動
買取店が公開している価格は、随時更新されていることが多い。中古品の市場価値は日々変動しているため、ある程度の時間がたつと相場が変わるケースも少なくない。買取価格が日に日に下がっているような時期は、概して高く売れるタイミングではない。
一方、数カ月間価格が上がりつづけている時期は、売りどきと言えるかもしれない。買取価格の変動を少し観察していると売りどきを見極めやすくなるだろう。
直近のヤフオクの落札価格
また、最新のヤフオクの落札価格も1つの参考になる。ヤフオクで入札が増える時期は、品物の人気が上がっている可能性がある。テレビや雑誌などで取り上げられると一気に人気がアップすることもあるため、売りたい銘柄の落札価格はこまめにチェックしておいて損はない。
タイミング逃さず早めに売る
ウイスキーの人気は、さまざまな条件で変化する。新商品が発売されたり、特定の商品が話題になったりするとそれまでの市場価値が変わることもあり得るわけだ。ウイスキーは、いったんボトルに入れて販売されてからは、時間が経過してもテイストが大きく変わることはないと言われている。
したがって、長く保管していればそれだけ価値が上がるものでもない。売りどきだと思ったときには、タイミングを逃さずに早く決断をすることも大切だ。賞味期限が過ぎてしまったり保管中にボトルを傷つけてしまったりすると、価値が下がることもあるため、売ろうと決めたときには早めに買取の準備をスタートしよう。
まとめ
山崎蒸留所樽出原酒の買取相場・査定情報をご紹介した。山崎蒸留所の樽出原酒は知名度が高くニーズがあるため、買取店でも積極的に買取していることが多い。当記事では銘柄ごとの買取相場をご紹介したので売却する際はぜひ参考にしてほしい。
ウイスキーは長く保管しておけば価値が上がるものではないため、売ろうと思ったら早めに売ってしまったほうがいい。とはいえ、中古品の市場価値は日々変動しているため、買取に出す前には、買取業者の相場やヤフオクの落札価格をチェックし、売りどきをしっかり見極めよう。1円でも高く売れる方法を見つけて、満足のいく取引をしてほしい。