世界にはさまざまな絵画がある。学校の教科書に載っているような有名な絵画から、教科書に載っていなくともどこかで見覚えのある絵画まで本当にさまざまである。これらの絵画の中には、いわゆる高額鑑定額なものも少なくはない。ここでは、世界で最も高額鑑定額な絵画をランキング形式で紹介していきたい。本当に目玉の飛び出すような金額のものばかりだが、大金持ちの方であれば買い取ることができるかもしれない。

The Scream / adactio
CONTENTS
- 14位:ムンク「叫び」ー150.3億円
- 13位:ピカソ「パイプを持つ少年」ー158.6億円
- 12位:ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」ー174.1億円
- 11位:ベーコン「ルシアン・フロイドの3つの習作」ー175.5億円
- 10位:ゴッホ「医師ガシェの肖像」ー183.9億円
- 9位:クリムト「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」ー191.7億円
- 8位:ピカソ「夢」ー191.8億円
- 7位:デ・クーニング「ウーマンⅠⅠⅠ」ー197億円
- 6位:ポロック「No.5,1948」ー200億円
- 5位:モディリアーニ「横たわる裸婦」ー210億円
- 4位:ドラクロワ「アルジェの女たち」ー217億円
- 3位:レンブラント「マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットの肖像」ー218億円
- 2位:セザンヌ「カード遊びをする人々」ー331億円
- 1位:ゴーギャン「ナフェア・ファア・イポイポ」ー363億円
- 【参考】自慢の絵画を売るなら以下のコラムを参考にしよう
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14位:ムンク「叫び」ー150.3億円
14位は、有名なエドヴァルド・ムンクの「叫び」である。制作は1895年、鑑定額は150億3000万円ともいわれている。一般的には「ムンクの叫び」と知られているが、実際のタイトルは「叫び」のみである。知名度も高く、パロディーなどでも使われるほど世間に浸透している絵画である。
13位:ピカソ「パイプを持つ少年」ー158.6億円
13位は、パブロ・ピカソの「パイプを持つ少年」である。制作年は1905年、鑑定額は158億6000万円といわれている。ピカソが24歳のときの作品である。一般的に知られているようなピカソの画風とは異なり、まるで別の画家の作品のようにすら感じられる。
12位:ルノワール「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」ー174.1億円
12位は、ピエール=オーギュスト・ルノワールの「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」である。制作年は1876年、鑑定額は174億1000万円といわれている。当時の町並みや雰囲気を感じられるような絵画である。たくさんの人が描かれているが、ひとりひとりが今にも動き出しそうな、騒がしさが聞こえてきそうな作品である。
11位:ベーコン「ルシアン・フロイドの3つの習作」ー175.5億円
11位は、フランシス・ベーコンの「ルシアン・フロイドの3つの習作」である。制作年は1969年、鑑定額は175億5000万円ともいわれている。モデルとなっているのは、タイトルにもなっているルシアン・フロイドである。このルシアン・フロイドは有名な精神分析医のジークムント・フロイトを祖父に持つ人物である。親しい友人でもあり、ライバルであったということで、どこか親しみやすいような面白い感じを受ける絵画である。
10位:ゴッホ「医師ガシェの肖像」ー183.9億円
10位は、フィンセント・ファン・ゴッホの「医師ガシェの肖像」である。制作は1890年、鑑定額は183億9000万円ともいわれている。ゴッホが自殺する1ヶ月ほど前に描いた絵だといわれている。ちなみに、モデルとなっているのはゴッホの診察をしていた精神科医である。ゴッホの苦悩の人生を感じさせるような絵画となっている。
9位:クリムト「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」ー191.7億円
9位は、グスタフ・クリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像Ⅰ」である。制作年は1907年、その鑑定額は191億7000万円ともいわれている。ナチスに接収されたユダヤ人が所有していた美術品を集めているというエスティ・ローダー社のロナルド・ローダーが購入している。現在はニューヨークのノイエ・ガレリエに展示されているといわれている。これも有名な絵画である。黄金の景色の中に佇む美しい女性の儚げな表情に引き込まれるような絵画である。
8位:ピカソ「夢」ー191.8億円
8位は、パブロ・ピカソの「夢」である。制作年は1932年、191億8000万円の鑑定額ともいわれている。先でも名前の挙がったSACキャピタル・アドバイザースの創設者であるスティーブ・コーエンが購入している。実は前の持ち主が不注意で穴を開けてしまったというエピソードがある。修復には数年かかったが、無事に修復されている。ピカソらしい部分も感じられるのだが、どこかいつものピカソとは違うような雰囲気も持ち合わせている絵画である。女性の表情はまさにタイトルの「夢」に相応しい表情となっている。
7位:デ・クーニング「ウーマンⅠⅠⅠ」ー197億円
7位は、ウィレム・デ・クーニングの「ウーマンⅠⅠⅠ」である。制作年は1953年、鑑定額は197億円ともいわれている。SACキャピタル・アドバイザースの創設者であるスティーブ・コーエンが購入している。筆の勢いと迫力を感じられる絵画となっている。人以外の目に見えない何かの力を信じさせてくれるような印象である。
6位:ポロック「No.5,1948」ー200億円
6位は、ジャクソン・ポロックの「No.5,1948」である。制作年は1948年、鑑定額は200億円ともいわれている。メキシコ人の投資家が購入している。全体的にダークなトーンとなっており、絵画というよりはもはや柄のような印象のものである。人によっては「これが絵画?」と思ってしまう部分もあるだろう。いろいろな意味で深みのある絵画である。
5位:モディリアーニ「横たわる裸婦」ー210億円
5位は、モディリアーニ「横たわる裸婦」である。これもかなり有名な絵画である。鑑定額は210億円ともいわれており、その制作は1917年である。上海の富豪が購入しており、所有している美術館に展示されているとのことである。裸婦ということで人によっては恥ずかしさを感じるかもしれないが、いやらしさというのはまったくない。まさに絵画として完成されているからこその美しさを感じられる。女性の表情もなんともいえず素晴らしいものである。
4位:ドラクロワ「アルジェの女たち」ー217億円
4位は、ドラクロワ「アルジェの女たち」である。制作は1955年、鑑定額は217億円ともいわれている。カタールの前首相であり大富豪でもあるハマド・ビン・ジャーシム・ビン・ジャブル・アール=サーニーである。いかにもドラクロワらしい絵画といった印象である。他の絵画とは一線を画したドラクロワの世界観が広がっている。
3位:レンブラント「マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットの肖像」ー218億円
3位は、レンブラント「マールテン・ソールマンスとオーペン・コーピットの肖像」である。218億円ともいわれており、制作年は1634年とさらに古くなる。アムステルダム国立美術館とルーブル美術館が購入している。非常に美しい肖像である。絵画を知らない方であっても、西洋の肖像画といえばイメージしやすいのではないだろうか。服の細かな装飾やしわはもちろん、肌の質感なども表現されており、リアルでしながら神々しさを感じられるような絵画である。
2位:セザンヌ「カード遊びをする人々」ー331億円
2位はセザンヌの「カード遊びをする人々」である。鑑定額は331億円ともいわれている。制作されたのは1892年から1893年である。カタール王室が購入した絵画である。タイトルの通り、ふたりの男性がカード遊びをしている姿を描いている。全体的なトーンは暗いものの、非常に渋い印象の絵画である。今にも動き出しそうなリアルな感じも受ける。
1位:ゴーギャン「ナフェア・ファア・イポイポ」ー363億円
1位はゴーギャンの「ナフェア・ファア・イポイポ」である。鑑定額は363億円ともいわれている。ちなみに、ナフェア・ファア・イポイポというのは「いつ結婚するの」という意味である。制作されたのは、1892年とかなり古い。購入したのはカタール国立美術館だといわれている。正直なところ、そこまで目立って色彩が鮮やかというわけでもないが、どちらかというと味のある絵画といった印象のものである。絵画というと美しいというイメージを持っている方にとっては、「あれ?」と思うようなタイプの絵画だろう。
【参考】自慢の絵画を売るなら以下のコラムを参考にしよう
自慢の絵画をお持ちの方は、鑑定業者にたまには査定してもらってはいかがだろうか。予想以上の値段で売れるかもしれない。見積もりは無料でしてくれるケースが多いので、気軽に出張してみてもらってはいかがだろうか。どの業者にするか選ぶことも大事なので、以下の記事を参考にしてほしい。
