日本には洋画家として活躍して大きな名声を獲得している画家がたくさんいる。その中の一人で、現代でも人気が高い作家に林武がいる。絵画に詳しい人であるなら、林武の名前を聞いたことや作品を見たことがある人も多いだろうが、一般的にはそこまで認知されていないのが事実だ。しかし、世間への認知度に対して林武の作品の価値は美術界では非常に高いものとなっている。
今回のコラムでは、林武の洋画・絵画の価値や買取相場についてまとめていく。林武は1975年に78歳で亡くなってしまっているが、画家や作家というのは、生前に残した作品たちが亡くなってから価値が急上昇することがとても多い。林武の作品も、絵としての完成度はもちろんのこと、画家としての人気が現代まで多くの美術愛好家たちから愛されているからこそ、価値が高いまま維持されているのだ。
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林武とは?
林武は1896年12月10日の明治時代に生まれた、東京出身の洋画家である。本名は「武臣」という。活躍していた時期は主に大正時代であり、特に1940年~1950年代の作品は多くの人たちから高く評価されており、現在での比較的高い価格で取引されている。作品の特徴としては、鮮やかな原色が目を惹きつけ、絵自体から力強さや生命力を感じさせる作品が多くなっている。
多くの作品にはセザンヌやピカソといった作家たちの影響を受けた作品が多く見られ、林武が偉大な画家たちから強く影響を受けていたことがわかる。代表作として「静物」や「星女嬢」などの作品があり、富士山や薔薇といった風景画も林武を表す代表的な作品であるといえるだろう。
後に東京芸術大学名誉教授にもなり、洋画家としては風景画で一時代を風靡したともいわれる作家である。1975年の6月23日に肝臓がんのため亡くなってしまったが、最後まで自分の絵を表現し続けることにこだわり、自分の絵の追求を人生を通して続けてきた、現代でも非常に愛されている偉大な画家だといえるだろう。
林武の作品の買取相場はどのくらい?
林武の作品の多くは大正~昭和に描かれたものであり、現代から見ると古い作品が多くなっている。だが、絵画の価値は古ければ悪いというものではなく、作品としての完成度や人気、作家の知名度や評判といった部分に左右される。そしてもちろん、現代において需要があるかどうかという点も重要なポイントである。そうした観点からとらえると、林武の作品の価値は現代でも非常に高いといえるだろう。
しかし、絵画の買取相場などについては、どの作品を買取に出すかによって大きく変わってくるため、正確にはいくらで買取されるかは正直わからない。だが、過去の買取実績を考慮すればおよその買取相場を知ることができる。現代では林武の作品たちは数万円~数十万円とかなりの範囲を持った買取がおこなわれているようだ。
過去には、テレビ番組の「開運!なんでも鑑定団」に林武の油彩が鑑定に出されたことがあったが、そのときの査定額は1,200,000円という非常に高額な値段がつけられたこともあった。また、オークションなどでも頻繁に取引されており、出品価格としても数万円のものがほとんどであるが、作品によっては1,000,000円を越えるものも珍しくはない。林武の絵画は現代でも非常に高い人気を誇っていると見て間違いないだろう。
林武の絵画の査定ポイント
林武の絵画に限らず、絵画の査定においてはいくつか重要なポイントが存在する。ゲームでも服でもなんでも、買取に出すときに重視される査定ポイントというのはそれぞれ異なっており、重視される部分をしっかりと良好な状態にしておかなければ、せっかくの作品の価値も台無しになってしまうだろう。絵画はとても繊細な商品であるため、査定に出すときはより注意深くなる必要がある。
ここからは、林武の絵画の査定ポイントについてまとめていく。さきほどもいったように、林武は現代でも非常に人気が高い画家の一人であり、彼の作品たちは美術愛好家や絵画に興味がある人たちからは絶大な人気を獲得している。査定の段階で無駄な減額を受けるのを避けるためにも、ここできちんと査定ポイントを知っておくようにしよう。
絵画の状態
絵画の査定においては、なによりもまず絵画自体の状態が大事なポイントとなる。絵画はデリケートなため、適当に飾ったり保管していたりすれば時間とともに劣化してしまうだろう。絵画の査定においては経年劣化というのが査定の段階で非常に大きな影響を及ぼすのだ。美術品やアート作品をコレクションにしている人たちは、温度や湿度といった環境に気を配っている人が多く、作品の価値の劣化も目立たず良好な状態を維持しているものが多い。
しかし、そこまで絵画に興味がなかったり、素人がインテリアとして飾っているだけであるなら、時間とともに絵画は劣化していくとみてまず間違いないだろう。そしてその劣化が査定額を大きく左右することになるのである。林武の作品を査定に出そうとしているのであれば、今からでもまずは保存環境を整えるように心がけよう。
本物かどうか
林武の絵画の査定ポイントとしては、その絵画が本物かどうかという点も査定において重要なポイントとなる。というのも、絵画には贋作が非常に多く出回っており、オークションを見てみるだけで作家の贋作が多数出品されているのがわかるだろう。そのため、絵画を査定に出すときはしっかりとその絵画が本物かどうかを確かめておく必要がある。
林武の本物の作品には「Takeshi・H」「Take・H」というサインが描かれており、基本的にはサインの有無によって真作か贋作かを見極めることができる。しかし、察しのとおりサインも簡単にコピーすることができるため、素人には本物のサインか偽物のサインかを見極めることはまずできないだろう。林武などの有名作家の絵画を査定に出すときは、本物であることの証明である鑑定書などを用意しておくことが大事だといえるだろう。
絵画の買取価格を高めるコツ
林武の絵画の査定では、絵画の状態と本物かどうかという点が重要視されることを見てきたが、査定のポイントとは別に絵画の買取価格を高める方法というのも存在している。買取価格は買取相場に厳密な査定を加味した上で最終的に提示されるものではあるが、ここでもいくつかのコツを押さえておくことで買取を有利にすることができるのだ。
さきほどは査定ポイントについてまとめてきたが、ここからは絵画の買取価格を高める方法についてまとめていく。せっかく絵画を買取に出すのであれば、できるだけ高い価格で買取をおこないたいと思っている人も多いだろう。特に林武などの有名な画家の作品の場合はその思いも強いはずだ。絵画をこれから買取に出そうとしてしている人はぜひチェックしていただきたい。
専門業者で比較
絵画の買取をできるだけ高くおこなうには、いくつかの専門業者を比較してから買取に出すことが重要だ。今では絵画の買取をおこなっている買取業者は非常にたくさん存在しており、リサイクルショップや美術商、アート買取専門店といった業者のそれぞれが高価買取を掲げながら絵画の買取をおこなっている。そうした業者間で買取価格を比較することで、もっとも高い業者で買取をおこなうことができるだろう。
また、買取価格だけが重要なわけではなく、業者に在籍している鑑定士の実績や査定の仕方、買取の際にかかる手数料なども加味して比較する必要がある。目先の買取価格だけを比較しても、出張料やら振込み手数料やらで引かれてしまうと、結局のところ最終的な買取価格が低くなってしまうこともある。業者を比較するときは全体的な部分を比較することが大事となる。
付属品をそろえる
付属品があるかどうかで絵画の買取価格には大きな差がつくこともある。絵画の買取の際に有利な付属品というのは、箱や本物であることの鑑定書などがあり、ほかにも購入したときの領収書などもあればベストだろう。特に鑑定書は買取においてかなり重要であり、さきほどもいったように有名な作家には贋作が多く出回るのが常なので、本物かどうかという部分は買取価格に大きな影響を及ぼすのである。
また、箱などをしっかりと保存しておくことも大事であり、箱がないだけで数千円の減額を受けてしまうことも珍しくはない。付属品は作品本体と一心同体でもあり、付属品があるかどうかだけで作品の価値が大きく変わることもあるのだ。絵画に限らず、なにかしらの商品や作品を買取に出すときは、付属品をそろえることを重視して買取に出すようにしよう。
劣化前に売る
絵画がデリケートで繊細な作品であることは何度も述べたきたが、劣化前に売ることは買取価格を高めるために必須だといえるだろう。実際、絵画がいつから劣化し始めるのかといったことは誰にもわからないし、劣化するかどうかもわからない。しかし、よほど厳重に保管していない限りは、時間とともに劣化していくのが絵画の運命でもある。そして、そうした劣化は作品の価値を著しく低下させてしまうのだ。
そのための対策としては、劣化する前に買取に出すことが最善策であり、思い立ったときに買取に出す行動力が大事だといえるだろう。いつか買取に出そうと思っている間にも絵画は劣化しているかもしれないし、いざ買取に出すときに色合いが変化していることも少なくない。絵画の買取は早く出せば出すだけ価値が高く、買取価格としても高価買取が狙えることをいつも頭に入れておくようにしよう。
林武の買取におすすめの業者
今では絵画の買取を積極的におこなっている業者はとても多い。ネットで少し検索すればたくさんの買取業者を目にすることになり、実際どこの業者に出せばいいのか迷ってしまう人も多いだろう。業者を適切に選択することはとても大事なことであり、絵画の買取価格を大きく左右するものであるため、できるだけ優良な買取業者を選択しておきたいところである。
そこで最後に、林武の買取におすすめの買取業者についていくつか紹介していく。ここまで見てきたとおり、林武は現代でも非常に高い人気を獲得している画家であり、業者としても高価買取や強化買取をおこなっている業者は多い。どの業者に出したらいいのか迷っている人はぜひ参考にしていただきたい。
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取協会は美術品などのアート作品や、絵画などの買取に非常に強い業者である。買取実績としても15年の実績を持ち、安心・丁寧な鑑定をおこなってくれる専門知識が豊富な鑑定士による査定を受けることができる。買取方法は、宅配・出張・店頭の三つの方法から選択することができ、宅配買取の送料は着払いのため実質無料であり、出張料も査定料も無料なお得な業者となっている。
取扱い作家としても1200を超える作家の買取が可能であり、法人や企業からの人気も高くなっている。またWEBサイトからは無料で買取査定をおこなうことができ、利便性としても非常に高くおすすめな業者となっている。その名のとおり、アートの買取には外せない買取業者といえるだろう。
秋華洞
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
秋華洞は幅広い美術品の買取に強い業者であり、絵画の買取においても高価買取を多数掲げている業者である。親子三代美術商の経歴を持つという生粋の美術商人が鑑定にあたり、市場や相場の価格を徹底的にリサーチした信頼性の高い買取をおこなうことができるだろう。買取方法としては、宅配買取か出張買取がメインとなっている。ちなみに出張料や査定料は無料だが、宅配買取の送料は自腹となっている。
また、電話での査定額の問い合わせや、WEBサイトの問い合わせフォームから写真を投稿することによりおよその査定額を知ることができる。豊富な買取実績を持つ秋華洞では、絵画だけでなく掛け軸や彫刻、骨董品といった商品の買取を積極的におこなっており、買取利用者からも高い満足度を得ている。来店買取も可能だが、その際には予約が必要なことを覚えておこう。
本郷美術骨董館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
本郷美術骨董館は、骨董品やアート作品、絵画や彫刻を専門的に買取している業者であり、雑誌やメディアでの露出度も高い業者である。2013年から2017年にかけては美術骨董品買取実績ナンバーワンを獲得しており、多くの利用者から高い信頼性と満足度を獲得している業者となっている。買取方法としては、宅配・出張・店頭の三つが基本であり、送料は自腹となっているため出張買取を利用するのがいいだろう。
また、WEBサイトからは写メールの投稿で簡単査定をおこなうこともでき、1000万件を越える買取実績を持つ鑑定士による査定を受けることができる。美術品の鑑定に関してはスペシャリストな目を持つ鑑定士が多数在籍しており、40年以上の過去のデータから相場を見極め、適切な買取価格での金額を提示してくれるだろう。
まとめ
今回のコラムでは、林武の絵画の価値や買取相場についてまとめてきた。林武はすでに亡くなってしまっているため、彼の名前を知っている人はそう多くはないだろう。しかし、作家としての知名度と現在の絵画の価値はあまり関係がなく、当時どれだけ人気があったか、作家本人がどれだけ評価されていたかという点において、林武は大きな影響力を持った画家だったといえるだろう。
そのため、現在でも彼の作品の数々は比較的高い価格で取引されており、状態が良好であればかなりの金額での買取が期待できるはずだ。絵画は適切な環境で保管されていなければ劣化が激しいものであり、劣化すると絵画の価値は著しく低下してしまう。林武の絵画を持っている人は、ぜひこの機会に一度査定に出してみてはいかがだろうか。