楽譜の査定基準を攻略し、高価買取して貰うためのチェックリスト

戸棚を整理してみると、音楽をやっている人なら必ずといっていいほどもう使わなくなった楽譜に出会うはずだ。久々に見返してみて思い出に浸るのも良いことではあるのだが、とっておいたとしてもその後にもう一度見返すことはなかなかないだろう。だからといって、捨ててしまうのもなんだか気が引けるという気持ちもあるのではないだろうか。

そんな楽譜を持っている人は、この際に買取してもらってみてはどうだろうか。実は、楽譜には書き込みがあっても値段がつくものも多く、ちょっとしたお小遣いの足しになるのだ。捨ててしまうくらいなら、買い取ってもらって誰か次の所有者に行き渡るほうが楽譜も自分も、きっといい気分になるだろう。

本コラムでは、楽譜を高価買取して貰うための秘訣を紹介していこうと思うので、ぜひ参考にしてみてほしい。

Quarter and eighth notes on a score / Horia Varlan

ヤフオクやメルカリ以外にディスクユニオンやブックオフも選択肢に

インターネットでお手軽にものを売るのであれば、まず思い浮かべるのがヤフオク、そしてメルカリではないだろうか。

ヤフオクはこちらから飛べるので、ヤフオクを利用したい方はここからぜひ飛んでみてほしい。

ヤフオク!

このページをチェックする

もちろん、ヤフオクやメルカリを利用すればそれはそれで高く買い取ってもらえる良い選択肢である。しかし、その他にもいくつか選択肢はある。そこで、他の選択肢というものをいくつかここで比較していって見よう。

買取価格を落札相場と比較してみよう

たとえば、CDやレコードを一緒に売りたい方はRECOfan(レコファン)やディスクユニオンをチェックしてみるのが良いだろう。ヤフオクでの落札相場より高い価格で買い取るという広告を打っていたりもするので、買取価格を比較してみる手がある。買取業者は少しでも高い値段で楽譜を買取してもらいたいと考えている人にもおすすめなのだ。

RECOfan（レコファン）

RECOfan（レコファン）は中古盤から最新盤まで、CD レコード DVD の販売や買取を取り扱う大型専門ショップだ。昭和56年より創業され、長い歴史を持っていることから、信頼度の高い買取業者であると認識していいだろう。

査定の申し込みはフォームを記入するだけのWEB申し込み、そして電話一本で完了させられる電話申し込みの二種類がある。自分の行いやすい方のものを選択して申し込みを行ってほしい。

買取方法は店舗買取・出張買取・宅配買取の三種類があるため、自分のライフスタイルに合わせて利用しやすいものを利用してみてほしい。

店舗買取であれば、楽譜一枚からでも査定が可能となっている。その場ですぐに査定、そして支払いまでもが完了させられる。そのため、店舗に出向く時間のある人に限っては一番スムーズに買取をしてもらうことのできる買取方法であると言えるだろう。

大量に買取してもらいたい楽譜のある方には出張買取がオススメだ。RECOfan（レコファン）の出張買取は全国対応を行っている。そのため、なかなか近くに買取業者がない、しかし買取してもらいたいものがたくさんあるといった方には持ってこいの買取方法だ。

宅配買取では必ず必要となってくる梱包キットや送料など、全てRECOfan（レコファン）が負担してくれる。そのため、買取初心者の方でも安心して買取の依頼をすることができるだろう。こちらは事前に記入しなくてはならない申込書があるため、忘れずに記入するようにしよう。

より高額買取を狙うのであれば、買取キャンペーンも上手く利用していこう。

今であれば店舗拡充・通販サイト大型化に伴いCD・DVD、ブルーレイ・レコード・EP・書籍・楽譜・ゲームソフト・機器などのアイテムを買取強化中である。詳しいことをHPなどで確認し買取に取り組んでみてほしい。

ディスクユニオン

ディスクユニオンも51年の歴史を誇る買取業者だ。CD・DVD・レコード・ブルーレイ・音楽雑誌などの買取を強化しているのでぜひチェックしてみてほしい。

ここでは、各ジャンルにそれぞれ専門家がおり、その人たちに査定をしてもらうことができる。そのため、高額での買取を期待することができると言っていいだろう。

買取方法は最もメジャーな店舗買取・出張買取・宅配買取の三種類となっているため、利用しやすい買取業者であると言えるだろう。

ブックオフでも買取対応はしている

また身近な中古物品販売のお店、ブックオフでも中古楽譜買取の取り扱いがある。家の片付けをしていて他の物を売るついでに楽譜も持って行って査定してみるというのも、手間がかからずおすすめだ。

ただし、価値の高い楽譜は、楽譜やCDの買取を専門に扱うようなお店の方がおすすめだ。というのも、一般の中古品も扱っているブックオフだと、楽譜の価値に気がつかれることなく二束三文で売られてしまう可能性がないとは言い切れないからだ。

高く買い取ってほしいなら知っておきたい査定基準

基本的に、本として「傷み」の少ないものが高く買い取ってもらえる傾向にある。これは言わずとも知れていることだ。より新品に近ければ近いほど、高く買い取ってもらえるのだ。

具体的には、以下の3つの要件を満たしていると良い。

1. 書き込みが少ない

2. 日焼けをあまりしていない

3. 紛失がない

これらのポイントが満たされているほど、買取価格は高額になると思っておいて間違いはないだろう。

コピーをして現物に書き込まないようにしよう

演奏する際のパフォーマンスを求める限り、書き込みは必須であるが、もし高く買い取ってもらいたいという思いがあるならば、本には書き込まず、印刷したものに書き込むのがおすすめだ。実は、印刷してから書き込むことには、中古品としての価値を上げること以外にもお得なことがたくさんある。

まず、先生用にもう1セット余分に印刷して渡しておけば、より細部まで楽譜と一致しているかチェックしてもらえる。

また、必要なページのみ印刷することで、持ち運びが楽になる。そして、演奏する際にも楽譜をめくりやすいように加工できるので、その点でも役立つ。スケッチブックに貼り付けるもよし、マスキングテープで楽譜同士を蛇腹につなげるもよしだ。

日焼けを避けよう

また、日焼けも楽譜の価値を損なう原因となってしまう。日に当たるところでの保存を避け、日陰にしまっておくよう十分注意しよう。やはり日焼けしきっている楽譜では、査定人の印象としても悪くなってしまう。

紛失ページがなく、綺麗にそろっていることが重要

そして、紛失がなく最後のページまで揃っていることも大切な条件であることを忘れずに。お気に入りのページだけ破って取っておこうというのはNGである。買い取ってもらいたいけれど名残惜しい楽譜は写真に収め、データとして保存するのがおすすめだ。

楽譜は意外とかさばってしまうものだが、写真としてデータで保存するのは家の中で場所をとらないので賢い方法と言えるだろう。以上のことに日頃から注意して楽譜を扱えば、いざ楽譜を買い取ってもらうというとき高額な買取が期待できる。

中古でも価値の高い楽譜はどんなものか

さて、ここまで普通の楽譜でもどんな状態であれば高く買取してもらえるのかについて考えてきた。これはあくまでも、とある価値を持った楽譜をいかに高く買い取ってもらえるのかということを考えていたわけである。最後に、そもそも中古品としての価値が高い楽譜について説明して行こう。

輸入盤の楽譜はプレミアがつく

楽譜自体の価値の高い物に、やはり良いお値段がつく。具体的にどのような楽譜かというと、それは輸入版の楽譜である。

音大生やクラシックピアノを熱心に習っている人は、しばしば教授やピアノの先生から輸入版の楽譜を買うことを勧められるだろう。その楽譜も丁寧に扱うことでかなりの高額査定が期待できる。しかし、輸入盤はコードが違うので買取してもらえないことがある。業者を選ぶときは慎重に選ぼう。

仕入れが困難だからこそ高く中古で買取されている

しかし、輸入物の楽譜ともなると普通の楽器店の売り場には置いていないことが多く、インターネットからの注文に時間や手間も送料もかかってしまうことがある。また、楽譜自体の値段も高価なため、手間もお金もかかってしまうのだ。

そこで、中古の楽譜を買い求める方がかなり多くいるので、輸入版の楽譜は中古でも人気があり、高く買い取ってもらえるというわけだ。

最新のバンドスコアは高く売れる

また、豆知識ではあるがクラシック以外のジャンルだと人気バンドの最新のバンドスコアは人気が高く、良いお値段で買い取ってもらえる。

おすすめの買取業者を紹介

実際に高額買取を行っている買取業者を紹介しておく。

三月兎之杜

三月兎之杜は本の買取店だが、楽譜やバンドスコアの買取も積極的におこなっている。年間5000件の買取実績があり、楽器経験者のスタッフが在籍しているので、本はもちろん楽譜の知識も豊富だ。宅配買取・出張買取は日本全国対応しており送料は無料。傷みや汚れ、書き込みがあっても買取可能なのでなんでも相談できる買取店だ。

楽譜買取マエストロ

楽譜買取マエストロ はジャンルを問わず楽譜、バンドスコア、楽器教則本の高額買取を行っている買取業者だ。付属品が欠損しているもの、図書館のリサイクル本、たばこ臭のあるもの、非常に汚れているもの、書き込みがあるものなどは買い取ってもらえないことがあるが、保存状態のよいものはかなり買取価格に期待が持てる。

参考買取価格として、発売から3か月以内のものであれば定価の30％、6か月以内のものは定価の20％、1年以内のものは定価の10％での買取を行ってくれる。

買取方法としては宅配買取を行っている。24時間365日受け付けている電話かネットでの申し込みをすると宅配買取セットが届くので、それを梱包する際に利用しよう。それに申込書と本人確認書類のコピーと共に梱包し、集荷申し込みを行い発送する。集荷申し込みは12時までに行うと当日に集荷を行うことが可能なので利用してほしい。

スタッフが査定を行い、取引成立となると代金が振り込まれる。「お急ぎ査定」をしない場合はキャンセルができるので、検討段階なら「お急ぎ査定」を利用しないようにしよう。

楽譜専門のネット古本屋　「鈴の音」

楽譜専門のネット古本屋　「鈴の音」 は中古の楽譜、音楽関連書籍を取り扱う会員制の買取業者だ。中古の楽譜の販売も行っているので多くの楽譜の取り扱い経験のある業者なので信頼性が高い。商品カテゴリーは多岐にわたっており、ピアノ、ヴァイオリン、オーケストラスコアから学術書、バンドスコア、音楽芸術の付録楽譜まで様々な買取を行っている。

買取方法はマエストロ同様、宅配買取を行っている。値段のつきにくいバーコード、ISBNのないものでも買取対象となっているので、一度別の業者に買取を断られた楽譜でも査定してもらうと値段がつくかもしれない。

ホームページの「お問い合わせ」から大まかな冊数などを明記して買取希望の申し込みをし、ゆうパックでの発送をする。 スタッフが査定をし、2営業日以内に査定額をEmailで提示してくれるので、取引が完了すると代金が振り込まれる。査定金額に納得のいかない場合は、依頼者の送料負担で返送してもらうことも可能だ。事前見積もりも行っているので、それを利用してもいいだろう。

楽譜・バンドスコア買取店　AOBADO

楽譜、バンドスコアを中心に買取をしている買取業者だ。それ以外にも教則本、音楽関連雑誌や、一般書、CD、DVD、ゲームの買取も行っている。他のものと一緒に買取をしてもらうのも良いかもしれない。プロが一冊一冊、需要や状態を確認して丁寧な査定を行ってくれる。

年間3000件以上の買取を行っており、リピーターが非常に多いことも特徴だ。楽譜の買取実績がホームページに掲載されているので、それも参考にしてほしい。買取実績は商品の状態まで明記されているので非常に有効だ。

買取は宅配買取を行っている。事前にお試し査定ができるので、それも合わせて利用しよう。自宅から発送し、佐川急便を利用して20点以上の商品があれば送料無料となる。買取してもらいたい楽譜が20点以上なくても、他のCDや一般書なども一緒にすることも可能なので、まとめて買取してもらおう。

同一タイトルも2点まで買い取ってもらえるので利用しよう。プロのスタッフが査定して、最短で3営業日で査定結果が提示される。一軒ずつの査定額の詳細と理由も提示してもらえるので安心だ。取引が成立すると最短1日で代金が入金される。

まとめ

いかがだっただろうか。意外にも楽譜は簡単に買取してもらうことができるし、今から気を使って使用すれば高値がつく可能性もあることに気づいて頂けただろうか。是非、本コラムで得た知識を活用して貰えることを祈っている。

買取業者を選ぶ際には注意してほしい点がいくつかある。買取してもらう際にはまず複数の買取業者で査定をしてもらい、各買取業者の買取価格を比較してほしい。その中で最も自分の条件に合う買取業者を選んでほしい。そうでないと損をしてしまう可能性があるので、ぜひこのポイントは抑えておこう。

なお、当サイトでは楽譜の買取査定業者一覧をまとめている。上記以外にも沢山の業者があるので、評判を確認し、高く売れそうな買取業者やレコードショップを探してみてほしい。