珊瑚(サンゴ)は真珠と並ぶ海の2大宝石と呼ばれ、古くから多くの人々を魅了してきた。鉱石とはまったく異なる風合いの珊瑚は和服との相性がとても良いため、元の形状を生かしたり、彫刻を施した数多くの帯留めが流通している。
深みのある色に魅せられて、昔購入したものがたくさん宝石箱にしまわれているという人も多いのではないだろうか。珊瑚の価値はそれぞれの状態によって大きく変動するが、例え珊瑚自体がそれなりの物であったとしても、地金が金やプラチナなどのより価値のあるものであればその価値に引っ張られて買取値が高騰する可能性がある。
今回は珊瑚の種類や価値と合わせて、業者別の買取相場と査定情報をご紹介しよう。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
珊瑚の種類の中で最も価値が高いものとは
珊瑚というのは鉱石と同じように宝飾品の要になるものとして加工されてはいるが、厳密には鉱石とまったく異なる存在である。宝飾用として加工される珊瑚は深海に生息する珊瑚虫(さんごちゅう)という生物から採れるもので、色の度合いによって根本的な価値が決まるのである。
昔は植物と間違われて認識されることもあったが、実際はイソギンチャクなどの仲間で刺胞動物(しほうどうぶつ)というれっきとした動物だ。
珊瑚の種類
珊瑚は大きく分けて2つの種類が存在し、それぞれ六放珊瑚と八放珊瑚と呼ばれる。
六放珊瑚は別名石珊瑚とも呼ばれ、水深50メートル前後の比較的浅い位置に生息する珊瑚で硬度が低くやわらかいため宝飾用には向いていない。
一方、八放珊瑚は水深100メートル前後のより深い位置に生息する珊瑚で十分な硬度を持ち合わせているため宝飾用としての需要がある。珊瑚の根本的な価値は主に色の濃淡で決まり、色が深ければ深いほど価値のあるものとなる。
価値を決める5段階評価と濃淡の種類
珊瑚の価値を決める濃淡はさらに4つの種類に分けられ、色が濃ければ濃いほど価値の高いものとされている。さらにその濃度は珊瑚の価値を決めるためのランク付けでさらに細かく分類され、色味・色ムラ・ヒ・フ・白濁・傷を考慮したうえでの5段階評価をされて初めて決定する。
ヒというのは珊瑚の表面上に見られるヒビのことで、元からある場合もあるが主に海底から珊瑚を引き上げた際の水圧の変動で付いてしまう場合がほとんどだ。当然ヒの極力ついていない珊瑚の方が価値が高いということになる。
フというのは珊瑚の表面に稀に見られる白い斑点やインクを混ぜたようなマーブル状の模様のことで、地中海全域でとれる地中海珊瑚には見られない珍しい特徴である。そのため、フのある珊瑚は日本産の赤珊瑚の特徴として認識されるポイントとしても挙げられている。
血赤珊瑚
なかでも最も価値が高いとされる珊瑚は血赤珊瑚というものだ。血赤珊瑚は別名紅珊瑚とも呼ばれ、その名の通りまるで血液のような深い色が印象的である。珊瑚の産地は世界各地に点在しているが、日本が最も有名な産地として知られている。
血赤珊瑚は通常の赤珊瑚の中でも特に色の濃いものを指し、5段階評価の中で色ムラ・ヒ・フ・白濁・傷がなく色が血液のように濃厚な赤色を持つ珊瑚が最高級の血赤珊瑚として認められるのである。
赤珊瑚
血赤珊瑚の次に価値があるのは赤珊瑚で、血赤珊瑚ほどの色味の濃さや状態の良さを持ち合わせてはいないものの血赤珊瑚に次ぐ濃い赤色を持ち所々にフの見られるものを指す。前述のとおりフは日本産の珊瑚のみに見られる特徴のため、フのある珊瑚は海外での需要もあり人気が高い。
桃色珊瑚
赤珊瑚の次に価値が高いものは桃色珊瑚と呼ばれ、名前のとおり桃色の珊瑚である。桃色珊瑚の原木は大きな物が多く幹も太い傾向にあるため、彫刻作品の素材にされることが多いのも特徴の一つだ。
ピンク珊瑚
桃色珊瑚の次に価値が高いものはピンク珊瑚と呼ばれる。一見桃色珊瑚との違いがないように思えるかもしれないが、桃色珊瑚はより赤味が強いのに対してピンク珊瑚は色味が薄く、どちらかというと白に近いベビーピンクのような淡い色味が特徴である。また、ピンク珊瑚は桃色珊瑚に比べてフが多く、より白とのマーブル模様が濃く出ているものが多い。
白珊瑚
ピンク珊瑚の次に価値が高いものは白珊瑚と呼ばれ、こちらも名前のとおり白色の珊瑚を指す。白を基調とした色がほとんどで、まれにピンク色の斑点が見られるものも存在する。清楚な印象の白色の珊瑚は数自体が少ないため、貴重な珊瑚として認識されている。
希少性の高い黒珊瑚と加工作家による彫刻作品も
珊瑚と聞くと赤色や白色をイメージする人も多いかと思うが、実は黒色の珊瑚も存在する。黒珊瑚は六方珊瑚から採れるもので鮮やかな黒色が大きな特徴となっている。ワシントン条約で輸出入が禁止されていることに加え、環境保全の関係でハワイ在住の漁師以外は採取を許可されていないためより希少性が高くなっているのも事実である。
珊瑚の価値はもともとの色味の濃さや状態の他、加工した作家が有名な人物かどうかという点でも価格に大きな差が出てくる。例えプロの彫刻による作品であるとしても、無名のプロが彫ったものよりも有名な作家が彫ったものの方が中古で手放す際でも安定した査定額につながる可能性がある。
また、帯留めなどのアクセサリーの類は地金が貴金属であれば、もともと価値の高いものであるため査定額が高くなる可能性があるのだ。
珊瑚の相場はどれくらいか
ここでは、おすすめの買取業者とそれぞれの珊瑚 帯留めの相場を紹介していこう。
リファスタ(Refasta)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
リファスタ(Refasta)を利用する上での最大のメリットは、買取手数料が完全に無料である点だ。専門の鑑別査定人が付き、丁寧な査定をおこなってもらえる。実店舗へ持参すれば当日のうちに現金と引き換えられる他、年中無休で営業しているためいつでも来店できるのも安心だ。また、どうしても来店時間を確保できない人のための宅配買取もおこなっている。
宅配買取は公式サイトから申し込むと梱包材などの一式そろった無料宅配キットが届き、手軽に宅配を依頼することができる。往復の送料や手数料もかからず、万が一査定金額に納得できなかった場合はキャンセルをしてもキャンセル料がかからない。その上、宅配買取で店舗に届いた品物の査定は当日中におこなってもらえる。
リファスタ(Refasta)での珊瑚の帯留めの買取相場は一般的なピンク珊瑚であれば1,000円~4,000円弱だ。
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
なんぼやは往復送料およびキャンセル料無料の宅配買取の他に手数料無料の出張買取もおこなっており、宅配買取の荷詰めすら難しいという人には非常に嬉しいシステムとなっている。また、国内外での価格変動を細やかに把握し共有しているため極力高値での買取をしてもらえるのだ。
そんななんぼやでの珊瑚の帯留めの買取相場は22.6gあたり120,000円ほどだ。
日晃堂
買取価格
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許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
日晃堂では、宅配買取のキャンセル時の送料以外は無料で利用することができ、店舗買取および出張買取も依頼することが可能だ。なお、メールを介しての無料査定もおこなっているため、隙間時間に査定額を知ることができるのも嬉しいポイントとなっている。
日晃堂の珊瑚の帯留めの買取相場は、最高級の血赤珊瑚であれば461,000円ほどとなる。
おたからや
買取価格
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ポリシー
ウイルス
対策
おたからやは、国内外に独自の売却ルートを所有しているため流通相場を気にせず高額買取をしてくれる。また、店舗での買取の他往復送料やキャンセル時の送料も無料で宅配買取を依頼することができる。多くのテレビ番組や雑誌でもたびたび取り上げられている有名な買取業者のため、初めてでも安心して任せることができる。
おたからやでの珊瑚の帯留めの買取相場は、ピンク珊瑚のランクのもので15,000円ほどである。
買取本舗七福神
買取価格
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手数料
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ポリシー
ウイルス
対策
買取本舗七福神では、宅配買取のキャンセル時の送料以外は無料で利用することができる。また、他店しはない強みとして地金の価値や珊瑚そのものの価値だけではなくデザイン性も査定の際に加味されるため、より高値をつけてもらえる可能性がある。
買取本舗七福神での珊瑚の帯留めの買取相場は、下は1,000円から最上級のものなら1,000,000円の査定額を付けてもらえる可能性がある。
高く売るための一番いいタイミング
珊瑚を手放すにあたって明確なタイミングははっきりとはしていないが、多少の傾向を掴むことはできる。まず、中古市場に流れた宝飾品などの需要が高まるタイミングは景気のいいタイミングと同一であるといえる。
例えば持っている株の株価が高騰したときなどは気が大きくなって財布の紐が緩くなりやすい傾向にあるのだ。また、オリンピックなどの国をあげての一大イベントがあるときも経済がよく回り、需要が高まりやすい傾向にある。
そのため、珊瑚を手放すのに最適なタイミングを知るには日頃からテレビで放送される株価がより高まっているタイミングを調べるか、あるいは大きなイベントの開催に合わせて手放すのが最善である。ただ、衣類などとは違って宝飾品は季節で査定額が変動することは少ないため、急ぎであればすぐに手放してもいいだろう。
高値を付けてもらうためのコツ
珊瑚は、いくら硬度があるとは言っても長年の保管とともに少なからず小さな擦り傷がたまって表面の滑らかな美しさを損なう場合がある。そのため、査定の前になるべく表面の汚れを取り除いておく必要がある。ここでは洗浄方法について説明しよう。
普段の手入れは柔らかい布での乾拭きが望ましいが、著しく汚れてしまっている場合はコップ1杯分の水に中性洗剤を数滴たらし、その中で優しく珊瑚を振って表面の汚れを優しく洗い流す。そして素早く流水で中性洗剤の成分を流し、柔らかい布でしっかりと水分を拭きとる。
この方法で手入れをすれば、水分を含んだ洗剤が地金と珊瑚の隙間などにも入り込んで表面の汚れをきれいに落とすことができる。汚れが取れると表面の本来の艶も出やすくなるため、査定額が高額になる可能性も高まるということだ。
まとめ
珊瑚は天然由来の宝飾品のため、表面は非常にデリケートで劣化しやすい。傷のつきやすさはもちろん、紫外線のあてすぎなども退色の原因となってしまう場合があるのだ。また、肉眼では確認できないむし孔と呼ばれる無数の空洞が表面にあるため汗などの水分を含んだときにそのまま放置してしまうと傷む原因となる。そのため細かな手入れは必須となってくる。
一見、面倒に思えるかもしれないが、このような細やかな手入れを普段から気を付けておこなうことで珊瑚は状態の良いままで保管され、結果的に手放すときに高額買取をしてもらえる可能性がグッとあがるのである。理想としては身に着けていないときに柔らかい素材でできたジュエリーポーチに仕舞い、空気に触れさせないようにするとより長持ちするだろう。
ここで紹介したように珊瑚は十分に高価買取が狙える宝石と言える。さらに帯留めとなれば、細工や地金の価値もプラスされてくるのだ。ぜひ、家に眠っている珊瑚の帯留めがあるのであれば、1度査定に出して価値をチェックしてみてほしい。