響 ノンエイジは、サントリー創業90周年を記念したブレンデッドウイスキーの初期ロットである。数ある貯蔵樽の中から厳選したモルトやグレーンをヴァッティングすることで最高峰の味わいと香りを追求し、世界的な品評会において高く評価されている。
また、ウイスキーファンや買取業者を中心に販売終了した旧ボトルへの関心も高まっている。ここでは、響 ノンエイジの特徴と魅力、買取相場や今後の動向、高く手放すためのポイントなどを紹介していきたい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
響 ノンエイジの特徴と魅力
響 ノンエイジは、サントリーが誇る山崎・白洲・知多蒸溜所からよりすぐったモルト・グレーン原酒を厳選し、香りと味わいをとことんまで追求したブレンデッドウイスキーの最高峰と言って良い存在である。1つの蒸溜所で蒸留され熟成されたシングルモルトではなく、蒸溜所の壁を超えてブレンドされているため、いずれの蒸溜所の名称もラベルには記載されていない。
原酒の持つ個性を融合した響
1989年に誕生した響の名称は、ブラームスが作曲した交響曲第1番の第4楽章をイメージしたことに由来する。また、山崎・白洲・知多という3つの蒸溜所が生み出した30種類以上の長期熟成モルト原酒をベースに長期熟成グレーンをブレンドすることで、シングルモルトにはない豊かな味わいと香りに仕上げている。
日本の自然や日本人の繊細な感性、さらに日本の巧みの技が響き合うをキャッチコピーにし、JAPANESE HARMONYもラベルに刻印した。その実力は、15年後の2004年のISC(インターナショナル・スピリッツチャレンジ)において、金賞を獲得することで証明している。
ボトルデザインにもこだわった
響 ノンエイジは、ボトルデザインにもこだわっている。一般的なウイスキーにはない24面カットを施したスタイリッシュボトルを採用しており、照明を受けると華やかな輝きを放つ。
また、24という数字には1日の24時間や1年の立春や夏至や冬至などの24節気を表現しており、ときという意味も込められている。さらに、初期ロットのボトルデザインには、ゴールドキャップと裏ゴールドラベルを採用するなど、サントリー創業90周年にふさわしい華やかなものであった。
ノンエイジとは
通常の響には12年、17年、21年、30年といったように、熟成年を銘柄につけるが響 ノンエイジにはつけられていない。その理由として、モルトが豊富な山崎や白洲両蒸溜所やグレーンを中心とする知多蒸溜所の原酒を年代に関係なく、味わいや香り、後味などを最優先してヴァッティングしたため、細かな年代を表示できないのである。
ちなみに、初期ロットの響 ノンエイジには、約30種類もの熟成17年モルト原酒に熟成17年グレーン原酒をヴァッティングしていたことが知られている。
味わいと魅力
響 ノンエイジの味わいと魅力は、ウイスキービギナーから舌のこえたウイスキーファンにまで愉しめる味わいと香りにあった。カカオが持つ甘さやほのかなハーブ香、ドライフルーツを思わせる酸味、蜂蜜のような芳醇な味わいが口の中で踊り、鼻からウッディーな熟香が抜けていく。
口当たりはなめらかで後味に心地よく、ほのかな甘さがしっかりと伸びる。ストレートだけでなく、ロックや水割りといった多彩な愉しみ方に加えて、食後の1杯にもできるという万能さが魅力であった。
希少性ある響 ノンエイジ
特に、旧型ボトルデザインの響 ノンエイジに注目が集まっている。1989年に発売された初期ロットの響 ノンエイジには、ゴールドキャップと裏ゴールドラベルという特別なデザインが施されており、最も希少性が高い。
また、ゴールドラベルを採用していた響 ノンエイジ旧型ボトルにも熱い視線が注がれている。いずれも販売終了しているため、手に入れることの難しいレアなブレンデッドウイスキーといえるだろう。
響 ノンエイジの買取相場
響 ノンエイジの買取相場をチェックしていきたい。すでに販売終了していることや、現行の響 ノンエイジとは違ったキャップやラベルデザインを施しているため、希少性も高くなっている。買取プレミアムやリファスタ(Refasta)、おたからやなどの買取業者までが熱い視線を送っており、今後の買取相場アップも期待できるだろう。ここでは、響 ノンエイジの買取相場や出品価格、今後の動向に触れていきたい。
買取相場
響 ノンエイジの買取相場は、13,000~18,000円前後となっている。銘柄のシングルモルトやシングルカスクなどに比較すると落ち着きのある買取相場だが、当時の定価を超えていることに留意したい。2013年に発売された響 MELLOW HARMONYは、限定4000本、定価13,000円だったので、響 ノンエイジには現行品と同等以上の価値があるということになる。
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買取業者の姿勢
響 ノンエイジの買取に力を入れているのが、大黒屋とグレードワールドである。大黒屋は、13,000~15,000円を参考買取上限額に設定、グレードワールドは13,000~18,000円前後を設定している。
いずれも定価以上の買取姿勢を示しており、響 ノンエイジのもつ希少性や上質さへの関心が強いようだ。響 ノンエイジを手放す場合は、大黒屋やグレードワールド、酒買取専門店などの買取参考額をチェックしてほしい。
出品相場
響 ノンエイジの出品相場は、20,000~46,000円前後であった。ヤフオクでは最高出品額が40,000円に達しており、比較的多い出品価格帯が28,000円前後である。メルカリでは、30,000~46,000円とさらに取引額が高くなっている。
ラクマをチェックすると、28,000円前後で出品されていることもわかった。ヤフオクやメルカリ、ラクマなどが買取相場の先を行く傾向があるため、定期的にチェックしておいてほしい。
今後の動向
響 ノンエイジの今後の買取相場の動向は、緩やかに上昇すると考えられる。シングルカスクやシングルモルトといった銘柄ウイスキーのような急騰は期待できないが、ジャパニーズウイスキー人気の高まり、10年は続くと思われる原酒不足、現行の響すらも手に入りにくいという状態まで考えると、着実に相場上昇すると考えられる。もし手元に響 ノンエイジがあるならば、それは極めて希少性の高いウイスキーなので大切に扱おう。
響 ノンエイジを高く手放すためのポイント
響 ノンエイジを買取に出すポイントを紹介していきたい。希少なブレンデッドウイスキーを手放すなら1円でも高く買取に出したいものだ。ここでは、買取業者がチェックするポイントなどを中心に高く手放すのに役立つテクニックを紹介していく。すぐにできるものから少々手間がかかるものまであるが、いずれも納得の買取に繋げられるだろう。
付属品をそろえておく
響 ノンエイジを買取に出す前に、750mlボトルと純正化粧箱をそろえておきたい。販売当時は響のラベルが貼られた純正化粧箱にブレンデッドウイスキーが梱包されていたため、2つそろえてはじめて完品扱いしてくれるのだ。
もし化粧箱がない場合は、欠品ありとみなされてしまうので減額査定は避けられない。化粧箱の有無によって数千円も違ってくるので査定前に状態をチェックしてほしい。
未開封品がベスト
響 ノンエイジが開封済みであると、著しく価値を落としてしまう。アルコール度数が高く長期保存に向いているといっても、あくまで未開封状態が前提である。もし開封済みであるとウイスキーが空気に触れ、酸化が始まり香りや味わいに変化が起きるため、中古品扱いされてもしかたない。
飲み物であることも加えると、開封することは致命的な失敗とすら言っても良い。もし買取に出すのであれば、響 ノンエイジを未開封状態で維持してほしい。
買取に出す前にきれいにしておく
響 ノンエイジにホコリや汚れがついていないだろうか。もし汚れていたりホコリが付いていたら、きれいに拭いてから買取に出してほしい。担当者は、響 ノンエイジについているホコリや汚れから扱っている環境や状態を推測するので、見積もり額に影響する可能性がある。
清潔な布巾や繊維くずの付きにくいナノファイバークロスを使って、優しく拭き取るだけなので難しくない。わずかな手間で担当者の心証を良くできるのが、見積もり前の掃除なのだ。
まとめて買取に出す
保管している酒類をまとめると高く買取してもらいやすくなる。そのポイントとなるのが加算金である。買取業者の多くが採用しており、より多くの酒類をまとめて買取に出すほど加算金がアップする傾向があるのだ。
響 ノンエイジに加えて自宅に保管しているウイスキー類や日本酒、ワインやビールなど、飲む機会や予定のない酒類をまとめることをおすすめする。業者によって異なるが、10%前後の加算金がつくためお得感もアップする。
複数業者に見積もりを依頼する
響 ノンエイジを高く手放すために最も重要なポイントが、見積もり額の比較である。買取業者ごとに見積もりが違ってくるので、比較を通じて高い買取額を提案した業者を探してほしい。1社だけだと比較できないし、手放してから後悔しても遅いのだ。
そんな事態を避ける有効な手段が比較である。1社よりも2社、できれば4社前後の買取業者に見積もりを依頼してみよう。見積もりを出した業者の内容を比較して、買取に出すと高く手放せる。
また、手間がかかって面倒だと思うなら、無料査定やLINE査定を利用してみてほしい。必要事項を入力したり、画像を送信すれば即日から翌日には見積もりが届くだろう。これを比較すれば高く買取に出せる。
ヤフオクやメルカリもチェックする
響 ノンエイジが高値で取引されているのが、出品サイトである。ヤフオクやメルカリ、ラクマでは、買取相場を上回る価格で取引されており、買取業者の相場にも影響する可能性がある。できれば響 ノンエイジの上限価格と下限価格、最も多い価格帯の3つを把握しておくと相場観を養うことができ、買取に出すタイミングを見極めるのにも役立つだろう。
買取強化期間を狙う
買取業者の中には、ブレンデッドウイスキーの買取強化期間を設けている。この期間中であれば、通常の買取相場よりも高く買取してもらえるのだ。業者によってまちまちだが、見積もり額が5~10%アップを期待できる。
買取強化期間の開始時期や期間は、業者によって違ってくるため一概には言えないが、おおよそ1ヶ月ほど続けられる。買取業者のサイトを定期的にチェックしておけば、買取強化期間をいち早く見つけられるだろう。響 ノンエイジの買取を急いでいない方におすすめしたい方法である。
まとめ
響 ノンエイジの買取相場・査定情報をご紹介した。響 ノンエイジは、中古市場では現行品と同等以上の高値で売却できるだろう。また、希少性の高い入手困難なウイスキーのため、今後も価格は上昇していくはずだ。ヤフオクやメルカリ・ラクマを利用すればもっと高値で売却できる可能性が高いので、相場は定期的にチェックしておこう。
買取業者を利用する場合は、事前に掃除をしたり付属品をそろえるなど、より高く売るコツがいくつかある。当記事を参考にすれば買取額アップを期待できるので、少し手間ではあるがぜひ実践してみてほしい。また、事前に複数の買取業者から見積もりを取り、比較することも大切だ。高級ウイスキーだからこそ、安値で買い叩かれないように慎重に行動しよう。