スコットランドで造られるスコッチ・ウイスキーのなかでも、歴史ある伝統の製法を守りつつ新たな時代を切り開いていく「先駆者」的な蒸留所であるのがザ・マッカラン蒸留所だ。シングルモルトのロールスロイスともいわれるほど品質の高いザ・マッカランのウイスキーは、現在も多くの人々を魅了し続けている。時に素晴らしいデキャンタを使い、芸術のように美しく味わい深いウイスキーを世に送り出すこともあるザ・マッカラン。非常に手に入りにくく高価であるのが、「ザ・マッカラン Mデキャンタ」なのだ。ではそれがどんなものなのか、解説していこう。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク！」と「magi」の紹介も含まれています。
ザ・マッカランとは
世界ではもちろん日本でも非常にポピュラーであり、多くの人々に親しまれているスコッチ・ウイスキー、ザ・マッカラン。イギリス・スコットランド、スペイサイド地区にある歴史ある蒸留所なのだが、実は日本の大手飲料企業サントリーがマッカランの株式を一部保有しているのである。そのため本場のスコッチ・ウイスキーであるザ・マッカランは、日本への輸入本数も多く“たくさんの人々が手軽に楽しめる本物”となっているのだ。
そんなザ・マッカランは、ウイスキーを非常にこだわって造り上げている。特徴的なのは自社の敷地内で栽培したマッカラン専用の大麦「ミンストレル大麦」を使っていること、樽も自社管理の森林を利用し、イチから造り上げるということである。また、ザ・マッカランが使う蒸留釜はスペイサイドで最も小さいといわれる銅製のものとなっている。ウイスキーのタイプによってそれぞれ釜の形が異なっており、その形の違いがそれぞれの絶妙な味わいを生み出していくのだ。
特に樽へのこだわりを持つザ・マッカランは、シェリー酒を熟成させた後のシェリー樽を多く使っており、樽への投資額はかなり高額になるといわれている。木材からこだわったシェリー樽のなかでじっくりと熟成させたマッカランは、他のウイスキーとは一味違った華やかで魅力的な味わいとなるのだ。
世界最高の品質・価格、ザ・マッカラン Mデキャンタ
華やかで深い味わいながらも飲みやすく、ストレートや水割り、ハイボールなどどんな飲み方でも楽しめるのがザ・マッカランだ。着色料のカラメルを使わない自然な琥珀色は、眺めるだけでも素晴らしい美しさである。そんな魅力的なザ・マッカランをより美しく見せるため、世界の「匠」が心血を注いだのがザ・マッカラン Mデキャンタである。
ザ・マッカラン Mデキャンタの特徴
ザ・マッカラン Mデキャンタは、1940年に蒸留した希少な原酒を含むスパニッシュオークのシェリー樽原酒を100%使っている。そもそもウイスキーのような蒸留酒は樽熟成により個性的な味わいが造られるため、ワインなどとは違いボトリング後に味わいが変化していくことはない。ウイスキーの味わいで重要となるのは樽での熟成期間となり、うまく長期間の樽熟成を経たウイスキーのみがレアで希少な高額ウイスキーとなる。
ではどんなウイスキーも長く樽熟成すれば良いかといえばそうではない。長期熟成に耐えられるウイスキーというのは希少であり、また樽熟成にもピークがある。そのバランスがベストとなるとき、初めて素晴らしいウイスキーが生まれるのである。
ザ・マッカラン Mデキャンタはそんな長期熟成に耐え抜いた希少な原酒を使った、まさに素晴らしいウイスキーをボトリングしてあるということなのだ。
ザ・マッカラン Mデキャンタは厳選された長期熟成原酒を使用しているため、一般的なマッカランの琥珀色よりも、さらにどっしりと落ち着いた深みがかった色あいとなっている。その美しい液体の魅力を最大限にいかせるよう、そのためだけにデザインされたオリジナルのクリスタルデキャンタを使用している。そのクリスタルデキャンタを製造したのがフランス発の、世界的にも有名な高級クリスタルブランド・ラリック社なのである。
マッカランの魅力を高めるラリック製デキャンタ
ラリック社は1888年、フランスでルネ・ラリックにより創業された、歴史ある老舗の高級クリスタルブランドである。そもそもアール・ヌーヴォー様式の金細工師・宝飾デザイナーとして高級ブランドに作品を提供するほど活躍しており、そのなかでガラスの使用もおこなっていたルネ・ラリックだが、50歳を過ぎてからは工場を設立し、本格的にガラス製品の製造に力を入れるようになる。香水瓶やテーブルウェアなどをはじめインテリアや装飾品などさまざまな製品を生み出したラリック社は、実力派高級クリスタルブランドとして現在も有名である。
ザ・マッカランは今までにも多くの製品においてラリック製デキャンタとのコラボ製品をリリースしている。シンプルながらも華やかで、光を身にまとったような美しいデザインはまさにザ・マッカランのボトルとしてふさわしいものといえるだろう。特にザ・マッカラン Mデキャンタにおいては、まるで香水瓶のような独特な形が凛々しさと高貴さを持ち合わせ、味や香りの創造力を引き立てる素晴らしいものとなっている。
そしてその美しさを引き立てるケースや替え栓も付属。まるでインテリアのように楽しめるザ・マッカラン Mデキャンタは、まさに芸術品といえるのではないだろうか。
ザ・マッカラン Mデキャンタはスパニッシュオークシェリー樽原酒の使用により、ドライフルーツやシェリー、オレンジをイメージさせる芳醇な香りが特長となっている。希少な長期熟成原酒によるなめらかな口当たりで、深い味わいと素敵な余韻を楽しむことができるのだ。販売されたのは2015年9月1日で、日本全国での販売だったものの数量は40本限定。
容量700ml、アルコール度数44％で当時の販売価格は700,000円（税別）である。ザ・マッカラン Mデキャンタの「M」は、Macallan（マッカラン）とMastery（匠）が生み出した傑作であることを示しているのだ。本数が少ないため手に入れられず悔しい思いをしたウイスキー愛好家も多く、比較的高価な値段で取引される傾向にある。
ザ・マッカラン Mデキャンタの買取相場
ブランド品やお酒の買取をおこなう大黒屋では、ザ・マッカラン Mデキャンタの参考買取価格は250,000円となっている。実は購入しようと思えば楽天などで販売されているものを見つけることもできるのだが、ほとんどが100万円をこえるほどの高額となっている。希少であるからこそ高額での販売となっているのだが、ウイスキーだけでなくワインなども高級なものともなれば見分けのつかないほど精巧なフェイクボトルが出回る場合もあることを知っておいてほしい。
非常に高額なシリーズもあるザ・マッカランは、2017年のスイスのホテルで実際に高額なフェイクウイスキーを購入してしまったという出来事もあったのだ。また、マッカラン以外でも「投資対象」となるウイスキーやワインではさまざまな銘柄で多くのフェイクボトルが散見されている。もし購入を考える場合は、入手ルートやラベルなどをしっかり確認するのはもちろん、信頼できる販売店から購入するのがオススメだ。
ザ・マッカラン Mデキャンタの買取相場は買取店により差があり、場合によっては驚くほど低い価格の「数千円」と表記されているものもある。希少で多くの人が求めているのが分かっているものだからこそ、専門の査定士や鑑定士などが在籍する、価値が分かる買取店に査定してもらうのがオススメだ。できるだけ複数の買取店を利用し、納得の説明で高価格を提示してくれる信頼できるお店に買い取ってもらおう。
ザ・マッカラン Mデキャンタの査定情報
限定40本という希少なザ・マッカラン Mデキャンタは、ヤフオクなどのオークションにもほとんど出回っていない。メルカリではケースなどの付属品がないものが70万円弱で1本、不足品などそろったものが100万円ほどで1本出されていたが、購入に至ってはいないようである。もし手元にザ・マッカラン Mデキャンタがあるなら非常に幸運なことだといえるだろう。買取に出すのであればぜひきれいな状態で、信頼できる買取店を利用して買い取ってもらい、次のオーナーへと渡してあげてほしい。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ブランド品からお酒までさまざまなアイテムを取り扱う大黒屋では、公式サイトにお酒の買取参考価格が詳細に記載されている。ポピュラーなものからレアなアイテムまで非常に多く明記されているため、査定前にとりあえず価格を調べておきたいという場合に非常に便利なのだ。大黒屋の公式サイトによれば、ザ・マッカラン Mデキャンタの買取参考価格は250,000円となっている。この価格は宅配買取金額の目安となっているため、実際にメール査定やLINE査定、持ち込み査定にすると価格は変わってくるだろう。まずはサイトで価格を確認し、実際に査定をお願いするという流れがオススメだ。もちろん他の買取店の査定価格とも比較し、納得のいく金額を提示してもらうといいだろう。多くのお酒を買い取っている大黒屋なら、納得の価格でザ・マッカラン Mデキャンタを買い取ってくれるのではないだろうか。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取の専門店であるレッドバッカスは、ザ・マッカランの買取実績が非常に多い買取店のひとつだ。相談や査定などの料金はかからず、店頭買取のほかLINE買取や出張買取にも対応している。宅配買取の場合はキャンセル時の返送もレッドバッカスが負担してくれるため、忙しくて店頭に持ち込む時間がない人でも簡単に実物を直接査定してもらうことができる。全国どこからでも安心して査定・買取が頼めるため、非常にオススメのお酒買取店なのだ。
三河屋本店
埼玉県にある、お酒の買取専門店・三河屋本店は、ウイスキーやブランデー、焼酎、シャンパンやスピリッツ類の一部の買取をおこなっている買取店だ。ビールや一般の日本酒、ワインなどの買取はおこなっていないため、ザ・マッカランであればまず三河屋本店に査定をお願いしてみるのも良いだろう。査定のみでももちろん無料でOK。LINE査定やWEB査定も可能であるうえ、公式サイトには査定に関しての流れなどが分かりやすく記載されているので利用しやすいのも大きなメリット。商品の一部のみだが取参考価格も記載されているため、一度確認しておこう。ちなみに宅配買取は仮査定金額5,000円以下だと送料負担が必要となるため、ポピュラーなお酒の査定をお願いするならいくつかまとめて送るのも手だ。
平和館
長崎県にあるお酒買取専門店・平和館は、ウイスキーやブランデー・焼酎などを主に買取しているお店だ。有名銘柄のレアなお酒はもちろん、愛好家たちに人気のお酒まで幅広く買取をおこなっている。店舗買取や出張買取であれば査定したお酒をその場で現金買取してくれるため、すぐに買い取ってほしいという人には非常にオススメなのだが、出張買取エリアが店舗周辺の地域に限られているため他県であれば難しいだろう。もし長崎周辺に足を運ぶ機会があれば、先にLINE査定を頼んでおいたうえで店舗に持ち込むということも可能だ。珍しいお酒があれば、ぜひ査定をお願いしてみると良いだろう。
まとめ
今回オススメとして挙げた買取店はお酒の買取に力を入れている店であるため、ザ・マッカラン Mデキャンタやその他のお酒もきちんと査定し、適正な価格を提示してくれるはずだ。しかしお酒の知識がないリサイクルショップや買取店となると、どんなにレアで希少なお酒だったとしても驚くほど低い査定金額が提示されてしまうこともある。大切なお酒を買い取ってもらう際は、さまざまな買取店の提示する参考買取価格を確認して相場を把握しておくことや、専門の査定士や鑑定士がいる店を利用することが重要だ。
ザ・マッカラン Mデキャンタは、マッカランのなかでも味も見た目も楽しめる非常に希少なボトルであるため、美しいボトルを守り魅力を引き出すためのケースや替え栓も付属している。それらも保管してあるならきれいに手入れをしたのち、ぜひ一緒に査定してもらうようにしよう。ウイスキーは買った時の状態により近いほうが高額で買い取ってもらえる可能性が高くなる。自宅に眠るザ・マッカラン Mデキャンタを、ぜひ次に求める人のために譲ってみてはいかがだろうか。
