リサイクルショップの広告には「何でも買い取ります」などと書かれていることがある。実際のところ、どのような物を買い取ってくれるのだろうか。また、リサイクルショップが扱ってはいけない物などはあるのだろうか。
ここでは、リサイクルショップで買い取ってくれる物、買い取ってくれない物を紹介していく。さらに、できるだけ物を高く売りたいという人向けに、高額で買い取ってもらえるコツと買い取りしてもらえなかった場合の対応策も紹介していく。
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買い取ってくれる物
どのような物でも買い取る、と広告に書いてあることの多いリサイクルショップだが、リサイクルショップが転売して利益にならない物は当然ながら買い取ってくれない。そこで、リサイクルショップで買い取ってくれる物を紹介する。
家具類
ソファや椅子、テーブルなどの家具は買い取ってもらえる。また、本棚や靴箱、タンスなどの収納家具、ベッドなど大きな家具も買い取ってもらえる。これらの家具類は、多少傷があっても家具本来の使い方ができるなら買い取ってもらえる可能性が高い。
家具類は多くの人が必要とするので、多少傷がついていても買い取ってくれるのが普通だ。たとえ買い取り価格が安くても、不用品の回収にお金を払うぐらいならリサイクルショップに買い取ってもらう方が得だ。
家電製品
家具類とならび、リサイクルショップでよく扱われるのが家電製品だ。テレビ、電子レンジ、冷蔵庫、洗濯機など生活必需品の家電製品は特に人気が高い。余程古い型式でなければ、買い取ってもらえると考えて良いだろう。
ホームシアターやワインセラー、美顔器といった、少し特殊な家電であっても、ほとんどのリサイクルショップならば買い取ってもらえる。そのリサイクルショップが販売しなくても、他の同業者に売るなど、色々なルートを持っているからだ。もし、気になるようなら、あらかじめリサイクルショップに電話などで問い合わせておくのも良いだろう。
有名ブランド品・貴金属など
有名ブランドのバッグや時計などもリサイクルショップで買い取ってもらえる。また、指輪やアクセサリーも扱っている。ただし、これらのブランド品や貴金属は、正しく査定してもらえる専門のリサイクルショップを利用するほうが良い。
例えば、ブランド品・腕時計を中心に扱っている「おたからや」などがある。全国展開しているので、近所にないか確認してみるのもいいだろう。
買取価格
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ポリシー
ウイルス
対策
ゲーム機・鉄道模型など
ゲーム機・鉄道模型などを買い取ってくれる業者も多い。ゲーム機本体やゲームソフトなどは業者も多く、近所に「ネットオフ」など大手のリサイクルショップがあるという人も少なくないだろう。
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対策
鉄道模型やモデルガン、ラジコンとなると、より専門的なリサイクルショップでしか扱っていない場合がある。鉄道模型、プラモデルでは「リコマース」などが有名だ。リコマースでは、売りたい物をつめたダンボールを集荷してくれる「宅配買取サービス」を行っているので、近所にお店がない人も便利だ。
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衣類
衣類もリサイクルショップで扱われている。子供服や、着なくなった洋服などが大量にある人は、特に、リサイクルショップを検討する価値がある。ブランド品でない場合は、それほど高価で買い取ってもらえないが、捨てるよりは誰かに使ってもらいたいと考えている人にとっては助かるだろう。
また、着物や毛皮などは高額で買い取ってもらえる可能性がある。着物や毛皮を扱っているリサイクルショップには「買取プレミアム 」があるが、少量から大量までに対応した「無料出張買取サービス」なども行っている。
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買い取ってくれない物
ここではリサイクルショップが買い取ってくれない物を紹介していく。
動物のはく製・標本
ワシントン条約に違反する可能性があることから、動物のはく製・標本を扱っている業者はごくわずか。したがって、一般的なリサイクル業者に頼んでも、まず断られる可能性が高い。
しかし、動物のはく製・標本を扱っている業者も存在する。その場合でも、はく製の場合は国際希少野性動植物登録票、象牙の場合は登録書など、必要になる書類がある。買い取りの条件を事前にリサイクルショップに相談しておくのが良いだろう。
品質保証がない
PSCマークは石油ファンヒーターや家庭用圧力鍋などに付いている品質、安全性を保障するマークだ。ガスストーブならばPSTGマークである。また、ガスコンロやカセットコンロにも品質、安全性を保障するPSLPGマークが付いている。
このように家電類にはそれぞれ品質、安全性を保障したマークを付けることが義務づけられている。そのため、マークがない場合、買い取ってもらえない。
使用済みの下着・肌着・靴下など
下着や肌着、靴下などは直接肌に触れる。水着なども同様だ。このような衣類は使用済みの場合、不衛生の可能性があるとして基本的に再販できないため、買い取ってもらえない。
食べ物・飲み物・タバコなど
賞味期限のある食べ物や飲み物は基本的にリサイクルショップで買い取りはできない。タバコや葉巻なども同様だ。ただし、電子タバコの本体はリサイクルショップで買い取りを行っている。
刀剣類・銃類
刃渡り5.5cm以上の刃物は、登録証がないと買い取りができない。したがって、日本刀なども登録証が必要となる。もし、登録証がないならば、登録証を交付してもらうことで買い取りを行ってもらえるようになる。
また、猟銃やスタンガンなど危険物の取引もできない。ガスガン・エアガン・電動ガンなどは買い取ってもらえるが、リサイクルショップでは年齢制限を設けている店が多い。そのため、15歳未満の子供がリサイクルショップに売りにいっても断られる可能性が高い。
高く買い取ってもらうコツ
せっかく物を売るのなら、できるだけ高く買い取ってもらいたいと考えるのが普通だ。そこで、リサイクルショップで高く買い取ってもらうコツをいくつか紹介する。
家具の場合
家具のリサイクルショップでは、10年程度の使用期間を目安に買い取るのか、買い取らないのかを査定するショップが多いといわれる。つまり、あまりに使用感がある家具は買い取ってもらえない可能性があるのだ。
そのため、リサイクルショップの査定前に家具を清掃しておくほうがいい。これは、古い家具だけでなく新しい家具であってもそうだ。きれいなほうが買い取り価格が高くなるのは共通している。また、大物の家具や、大量の家具を買い取ってもらいたいなら、買取業者を比較しておいたほうが良い。
査定自体は無料であることがほとんどなので、いくつかの買取業者で査定してもらえば良い。あらかじめ買取業者の評判をチェックしておき、高く買い取ってもらうリサイクルショップを選定することも重要だ。
家電の場合
家電の場合、家具以上に製造年度が重要となる。製造年度が古いと故障する可能性が高いので敬遠される傾向にある。性能面でも、製造年度が新しいほど性能が良くなるため、高く買い取ってもらえる可能性が高い。
そのため、家電を高く売るコツとして、なるべく早く売るということが最も重要だ。物置などに長期間放置するよりは、必要なくなったらリサイクルショップに早めに売ることがとても有効と言える。リサイクルショップの中には5年以内の家電を中心に買い取りを行う業者も少なくない。
しかし、もし断られてしまっても、古い型式の家電を扱っているところは存在するので探してみると良いだろう。また、パソコンやスマホなどは、新製品が出るサイクルが早いため、新製品が出ると買い取り価格が急激に下がってしまうことがある。したがって、買い取り相場の変動をチェックし、売り時をおさえることが重要となる。
買い取ってもらえなかったときは?
もし、リサイクルショップで買い取りを拒否された場合には、不用品として処分を検討することになる。これには3つの方法がある。
自治体の粗大ゴミ回収
各自治体では粗大ごみを回収している。地域にもよるが、事前に電話やインターネットで申し込み、粗大ゴミの種類に応じて定められた金額を支払うと、自宅前まで回収しにきてくれることが多い。
ただし、自宅から運び出す作業はしてくれないので注意が必要だ。また、粗大ゴミ1点1点に支払いが発生するため、大量の粗大ゴミの場合、高額の料金となるケースもある。
地域のゴミ処分場
自治体によっては、地域のゴミ処分場に自分でゴミを持ちこむことができる。処分するゴミを重さで換算してくれるため、大量の粗大ゴミを処分する場合には格安となる。例えば、名古屋のゴミ処分場では10Kgあたり200円なので、非常に安い価格といえるだろう。通常は車が必要となるが、近くにゴミ処分場がないか探してみるのも良いだろう。
民間の不用品回収業者
自宅まで取りに来てくれる、自宅から運び出してくれるというメリットがあるのが民間の不用品回収業者だ。料金は自治体の粗大ゴミ回収や地域のゴミ処分場に比べて安いわけではないが、ベッドなど大きく重い家具や家電を処分する場合には便利だ。
なお、リサイクルショップが不用品回収サービスも行っている場合もあり、買い取りできない場合に不用品として引き取ってくれる。大量の家具や家電の査定をしてもらうときは不用品回収サービスもあるか確認しておくのも良いだろう。
ネットのフリマサイト・オークション
インターネットのフリーマーケットやオークションを利用するという方法もある。リサイクルショップが扱っていないような家具や家電でも、欲しい人が見つかれば売ることができる。
デメリットは、いつ売れるか分からないことや、梱包や発送を自分で行わなければならないことなどだ。ヤフオクなどのネットオークションをはじめとして、メルカリやフリマアプリなど色々な方法があるので、少しでも物を高く売りたいという人にも向いている方法だ。
まとめ
家具や家電、衣類などさまざまな種類の物を扱っているリサイクルショップ。プラモデルや着物など専門的な買取業者もあるので、高額で買い取ってもらいたいときには利用したいところだ。自宅まで査定に来てくれるサービスや、売りたい物をショップに荷物で送れるサービスもある。
一方、買い取りを行ってくれない物も存在するので注意が必要だ。動物のはく製や飲食物などの他、型式が古すぎる家電なども買い取ってもらえないこともある。その場合、自治体の粗大ゴミ回収やゴミ処分場、民間の不用品回収が選択肢になるだろう。
しかし、インターネットのフリーマーケットやオークションならば、欲しい人がいれば買い取ってもらえることもある。場合によっては、リサイクルショップより高値で売れることもあるので、手段の一つとして検討してみるのもいいだろう。