買取王子は、ネット宅配を利用した買取業者だ。専用の買取箱を取り寄せて、その中に売りたい品物を詰めて送るだけで査定をしてくれる。箱の取り寄せ、商品の発送は無料だ。買い取る商品のジャンルも豊富で、宝飾品、家電から本、金券まで60種類以上の品物を買い取ってくれる。
利便性が高く気軽に申し込みしやすい買取サービスだが、なかには買取不可の商品もある。今回は買取王子で買い取ってもらえない商品と、買取不可の商品の処分について紹介する。
引用:買取王子
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
買取王子はどんな品を買い取ってくれるのか
まず、買取王子について簡単に説明しよう。買取王子は店舗を持たず、ネットを通して商品の売買を行っている買取業者だ。そのため、商品を買い取ってもらう手段は宅配買取のみとなる。
買い取られた商品は、Amazonと自社サイトと通じて販売される。店舗を持たないことで物件費用などがコストカットでき、その分を買取価格に還元できるため、高価買取が期待できる。
買取王子の買取ジャンルは広い。宝飾品やブランド品の買取はもちろんのこと、本・漫画・雑誌、CD・DVD、ゲームなどといった娯楽用品、スマホ・PCなどのデジタル品、さらにはスポーツ用品や楽器、古着を買い取ってもらうことができる。
また、買取箱に入るサイズであれば、家電やインテリアといった大きなの品も買取OKだ。買取専門店はお酒を買い取る業者も多いが、買取王子ではそれに加えて缶詰やレトルト食品といった一般的な食料品も買い取るのが特徴だ。
買取王子で買取不可の品物とは
多岐にわたる品物を買取している買取王子だが、上記のジャンルの商品でも条件に合わない品物は買取対象にはならない。まず宅配買取なので、専用の箱に入らない品物は真っ先に対象外になる。また、買い取った品はAmazonに中古品として並ぶので、既製品を改造した品などが買い取ってもらえない。
品質にも一定の基準を設けており、それをクリアしていない品物にも値がつくことはない。買取王子で買取不可になる商品の特徴を挙げていこう。
本・漫画・雑誌
買取王子は本、漫画に関してはISBNコードがないものは買い取っていない。ISBNコードというのは、裏表紙のカバーに書かれている10桁から13桁の数値のことだ。もっとわかりやすく言えば、本にバーコードが二つあれば、ISBNコードがあると考えてよい。書店に並んでいる本にはISBNコードはついている。
古書や同人誌、教科書といった本にはISBNがないので買取をしていない。雑誌に関しては、週刊誌、漫画雑誌、6年以上前に発行された雑誌の買取が不可になる。
過度の日焼けがある本や汚れが激しい本、乱丁・落丁があったり、煙草や香水などの臭いが移っているものなどは品質面で落とされる。
CD・DVD・ゲーム類
CDは8センチシングルと輸入盤シングル、何かの商品の付属品としてついてきたCDは買取不可だ。DVDは、ビデオテープやレーザーディスクなど規格が古いものは買い取られない。ゲームはWii Fitが買取対象外なので気をつけよう。
また、マイナーなハードの買取もしていない。OSやオフィス系のソフトはゲームではないが、未開封のものであれば買取をしている。
このジャンルは品質に細かい制約がある。再生できないものは論外だが、ケースの欠品、海賊版や非売品、ジャケットがないあるいは欠損しているもの、CDは歌詞カードがなければ買い取ってもらえない。
また、アダルトDVDは倫理委員会のシールが貼られていない品は売ることができない。それに加えて、買取王子側で市場に出すことが適切でないと判断されたアダルトDVDは処分される。
デジタル家電・生活家電
デジタル家電と生活家電は製造されてから5年以内のものが買取の絶対条件だ。テレビならアナログ放送用時代の型、パソコンであればWindos7より前のOSが入ったパソコンは宅配に出しても駄目だ。家電は肌に接触させて使う道具(電動髭剃り、電動歯ブラシなど)が査定で落とされる。
5年以内に製造された製品でも、汚れが激しいものや配送途中で壊れやすい品は査定対象に入らない。また、スマホはパスワードを事前に解除しておく必要がある。
ホビー・フィギュア
ホビー用品はトレーディングカードと、キーホルダー、ストラップなどの小物は受け付けていない。フィギュアは、ぬいぐるみ、日本人形、食玩などのミニフィギュアが査定から外される。
買取王子でホビーやフィギュアを売るなら箱が必須となる。また、開封したプラモデルやジグソーパズルは買取不可だ。
ゴルフ用品・スポーツ用品・アウトドア用品
これらのジャンルも5年以内に製造されたものしか買取対象にならない。ゴルフ用品は単品アイアンや一揃いになっていないセットクラブが査定ではじかれる。スポーツ用品は、大型の器具に加えてウェットスーツが売ることができない。
アウトドア用品は、自転車系に制約がある。防犯登録が解除されていない自転車や、ママチャリなどのシティサイクルが該当する。
修理が必要なものは品質面で引っかかる。また、落ちない汚れや大きな傷があるものも査定を通過しない可能性が大いにある。
楽器
楽器類は琴、尺八といった和楽器の取り扱いがない。箱や説明書はなくても買取可能だが、不都合なく演奏できることが買取条件となる。
古着
古着は買取条件が厳しい部類に入る。定価1万円以下の品は買い取ってもらえないからだ。そうなると買取対象は、ブランド品や毛皮製品などに限定される。下着、スポーツウェア、部屋着など汗を吸収しやすいものは不可。
この点は、たとえ未使用であっても変わらない。また汚れやシミ、虫食いなどがひどい商品も買い取ってもらえない。
宝飾品・ブランド品
宝飾品は、金、プラチナ製品、シルバーアクセサリー、ダイヤモンド製品のみ取り扱っている。ダイヤモンドは鑑定書が必須で、加えて「中央宝石研究所」「GIA米国宝石学会」「AGT」以外だと査定にかけてもらえない。ブランド品は偽物は売ることができないうえ、顧客へ返送されてしまう。
シャネル、プラダ、クリスチャンディオールといった販売証明書が必要となるブランドも買取は無理である。ブランド品であっても、状態はある程度よくないといけない。バッグ類であれば、破れやひどい汚れ、時計であれば、ベルトが壊れていたり、ガラスが割れているものは厳しい。
お酒・食品
常識的なことだが、未開封であることが前提になる。また食品は生鮮食品と冷凍食品が駄目で、ほかの食品も賞味期限が半年以上先のものでなければいけない。
お酒は、賞味期限があるものは同じく半年以上余裕があるものしか売れない。賞味期限がなくても、状態が悪いものは買取対象にならないので注意だ。
家具・インテリア
家具・インテリアは買取箱に入るものであっても、次の品々は売ることができない。テレビ台、寝具、カーテン・敷物、ガーデニング用品、組み立て家具、それとガラスが使われている品も易損品になるので買取NGだ。品質の基準もあるので、長く使ってボロボロになった家具は買取の見込みは薄い。
金券
金券は未使用の品のみ受け付けている。廃止になったものや切符、電子系の金券や図書カードNEXTは買取対象に含まれない。使用期限があるものは、期限が3ヶ月以上先でないと売れない。
その他
そのほかにも法令に抵触するような品、定価が1,000円未満の雑貨類・消耗品、自動車部品、ペット用品などが買取対象外だ。買取王子の公式サイトには、買取の流れと一緒に買取不可の商品リストがある。利用する前に一度目を通しておこう。
買取価格
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対策
買取不可の品物を処分するのに必要な費用
買取王子は不用品の処分のみは引き受けないと明文化しているが、値がつかない商品は基本的には引き取っている。だからといって、買取不可の商品ばかり送ると悪質な顧客と見なされて、着払いですべての品物を返品されてしまう。無駄な出費になるのでやめよう。
本・漫画・雑誌、CD・DVD、ホビー・フィギュア等の小物は処分に困らないだろう。しかし、家具・インテリアや家電、ゴルフクラブや大型スポーツ用品などは粗大ごみとして処分しなければいけない。
粗大ごみを捨てるのにかかる費用は、ごみの大きさや住んでいる自治体によってバラバラだ。自分が住んでいる市区町村のホームページなどで料金を確認しよう。粗大ごみとして処分するには、指定されたゴミ捨て場に処理券を張って出しておくか、自治体が運営するクリーンセンターに持っていく2つの方法がある。
どちらにしても自ら動くことになるのだから体力がいる。それに、ソファや食器棚といった大型家具等になれば、よほどの力持ちでない限り一人では運べないだろう。
そんなときに便利なのが、不用品回収業者だ。電話で予約を入れるだけで家まで不用品を回収しに来てくれる。値段は自治体の回収を利用するよりも高価になるが、エアコンだろうが冷蔵庫だろうが衛生面に気を配りながら回収してくれる。
不用品回収業者の料金は回収する品や業者によって異なる。おおよその相場はテーブル、ソファといった家具は3,000円~、冷蔵庫、エアコンといった大型家電類は8,000円~で利用できる。予約をする際に見積もりを出してもらって確認しておこう。
買取王子で買取不可の場合は別の買取業者に
買取王子で買い取ってもらえる見込みがない品物だったとしても、売るのをあきらめるにはまだ早い。買取王子のほかにも買取業者はたくさんある。おすすめの業者を紹介する。
おたからや
たとえばブランド品の買取に力を入れている「おたからや」だ。おたからやでは壊れて動かない時計でも、査定士が価値あるブランド品だと判断すれば値段がつく。査定は無料なので、まずは試しに依頼しよう。
おたからやは、LINE査定というLINEを利用した査定を行っている。査定結果は概算になるが、値がつくかどうかを確かめるにはこれが一番手軽な方法だ。
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じゃんぱら
パソコン関連の買取は「じゃんぱら」がおすすめだ。買取王子は、5年以内に製造された機種の買取に限っているが、じゃんぱらは基本的には制限を設けていない。規格が古すぎるものは値がつかない確率が高いが、それでも査定は行ってくれる。古いパソコンの中には、プレミアがついて価格が高騰している品もあるからだ。
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もえたく
箱なしフィギュアでも買取OKなのが「もえたく」である。一度開封してしまったフィギュアも減額なしで買取をしてくれるのが特徴だ。最近買取サービスが改善され、ダンボール箱が20箱まで無料で利用可能となった。一度に大量のフィギュアを買い取ってもらいたい人にはおすすめだ。
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ワンダーレックス
「ワンダーレックス」は大型家具や家電製品の出張買取サービスがある買取業者だ。対象商品は家電であれば冷蔵庫、洗濯機、テレビ、オーディオ、家具ならダイニングテーブル・チェア、ソファ、食器棚と対応してくれる種類は限られるが、製造年数が10年以内の品物なら買取を行ってくれる(アンティーク品、桐たんすは除く)。
ここで紹介したほかにも多くの買取業者がある。独自の販路を持つ業者や、過去の買取実績でノウハウを積んだ会社に持ち込めば、他では値がつかなかった品でも買取をしてくれる可能性がある。1社だけで売れなかったからと言ってそこであきらめてはいけない。
他の会社と査定を比較するのが、品物を売るときのかしこいやり方だ。買取王子の場合は宅配査定一択で、値がつかなかった商品だけ返品してくれるサービスもないので、品物が手元に残らない。品質面で買取不可になるか微妙な品物であれば、まず他の業者に査定を出すなどして慎重に行動しよう。
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まとめ
幅広いアイテムの買取を行ってくれる買取王子でも、売れない物が出てしまうこともある。そうしたときには処分をしてしまうのも良いかもしれない。
なお、買取王子ではダメだった場合でも、売れる可能性が残されていることを無視できない。別のショップに査定をしてもらうことで、現金化できることもある。コツを押さえた売り方を心掛ければ、高値売却ができるチャンスもあるはずだ。今回紹介した記事をぜひ参考にしてほしい。



