国民生活センターの統計によると、中古車の買取時に発生する業者とのトラブルは、2010年から増加傾向にあるとのこと。最も多いトラブルは「引き渡し後の減額」、次いで「しつこい勧誘」「代金の未払い」という順番になっている。そしてこれらを理由に解約を申し出た際の「高額な解約料を請求された」というトラブルも、決して少なくない。
車の売買についても税金の支払い義務が発生してしまう。それは所得税であっても例外ではない。ただし所得税に関しては、全ての人が支払う必要はなく、簿価と売却価格によって変わってくるのだ。
例えば簿価が80万円だった場合に、100万円で売れたとしよう。この場合には20万円の所得となり、税金がかかってしまうこともあるのだ。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
現代は中古車戦国時代?
現在、全国には数え切れないほどの車買取業者があり、近年はネットで気軽に取引できる企業も増加している。業界では「中古車戦国時代」とまで言われているのだ。
無数に存在する業者の中には、悪質な営業スタイルを取っている業者も残念ながら実在する。ともすれば訴訟問題にも発展しかねない車買取時のトラブル。その対処や防止策を考えておきたい。
Toyota Celica GT1600 / stephenhanafin
車を売却したときには所得税がかかる場合もある
ここでも注意点があるのだが、車を何に使用していたのかによっても税金の額が変わってくる。業務用として使用していた場合には、譲渡所得という扱いになり、通勤に使用していた場合には、非課税になっているのだ。
レジャー用として使用していた場合には、業務用と同じで譲渡所得になる。中古車の買取を行う場合には、このような点にも注意しておこう。
業務用の場合には消費税の支払いが発生することもある
一般者であれば関係ないのだが、業務用として使用していた場合には、消費税の支払い義務が生じるケースもある。重要なのは事業用であるかどうかという点である。
通勤用の車の場合には、事業に当たるのか微妙なのだが、事業用とはみなされないので支払い義務はない。ちなみに中古車の買取を行っている業者も、一般車の買取に関しては、消費税の支払いを行う必要はないのだ。
自動車引き渡し後の減額
1973 Toyota Corolla KE26 station wagon / sv1ambo
国民生活センターに寄せられる車買取に関する相談で最も多い「引き渡し後の減額」。これは車両引き渡し後、業者でよくよく点検したらキズや故障が見つかった、実際に車を走らせてみたら異音がした、といったことを理由に査定額が減額されることを指している。
なかには査定額が3割~5割も減額されたという報告もあることから、決して小さなトラブルとは呼べない。
減額に応じない場合に解約料の請求も(再査定・二重査定)
さらに減額に応じなかった場合、契約を不成立にして、場合によっては解約料も請求するというトラブルに発展していくのだ。このような事象は「再査定」や「二重査定」と呼ばれており、決して珍しくないトラブルとして認知されている。
初回の査定で提示された買取金額が無効ということでは、プロの仕事とは呼べない。本来これは単なる業者のミスであり、消費者が業者のミスの責任を負うような減額に応じる必要はないのである。
契約書に書かれていることもあるので要確認
しかしながら、契約を交わす際の書類に「再査定」「二重査定」に関しての項目を設けている業者も多い。契約書に書いてある場合は、査定後に減額されてしまっても文句は言えないのだ。そのため、契約を交わす際は契約書をよく読み、納得出来ない部分があれば説明を求めた方が良いのだ。
業者選びは評判をチェック!査定時は正直に事故歴を話すこと
このようなトラブルを未然に防ぐには、契約前に再査定や二重査定を決してしない業者であるか、買取業者に直接しっかりと確認しておくことが大切だ。
そして何より前提としたいのは、査定時に「正直に話す」こと。事故歴を隠して査定に出し、後々「良く見たら事故歴、修復歴があった」と減額されては、それを理由に解約を申し出た時に大きなトラブルにも発展しかねない。
しつこい勧誘の電話
ネット査定など、手軽に「見積額を出す」「査定額の相場を教える」等の宣伝をしているにもかかわらず、実際に問い合わせたら強引でしつこい勧誘をされるというトラブルも尽きない。中には日常生活に支障をきたすほど、頻繁に強い営業活動を行う業者も報告されている。
買取相場が下がると急かしてくる
勧誘の内容として多いのは、「今日売らないと相場が下がる。相場は日々刻々と変わっている」といったもの。顧客を急かせることで、他社と比較される前に安値で契約してもらおうとする手口である。このように契約を急かせる業者は、その後も別のトラブルを併発する可能性があり、注意が必要だ。
一括査定サイトは面倒な事態になり得る
ネットでの一括査定システムは、一度に複数社の査定額を比較でき非常に便利なシステムである。しかしながら個人情報を多数の業者に知らせることになるので、そのリスクも考慮した上で自己責任において賢く活用したいところである。

買取代金の未払い
「契約後に買取額が払い込まれない」「約束した振込期日から1か月後に振り込まれる」といった、支払トラブルも発生している。これらを未然に防ぐには、信頼に値する業者であるかどうかを事前にきちんと調べることが重要である。大手企業や、誠意ある対応に定評のある業者を選ぶと安心だ。
代金未払いを避けるためのポイント
基本的には、車の売却においては以下のことを基本に取引したいところだ。
- ・自動車、契約書類等の引き渡しと引き替えに代金を受け取る
- ・自動車を先に引き渡したとしても、名義変更に必要な書類(委任状、印鑑証明、譲渡証明書等)は代金を受け取ってから渡す
車を引き渡す前に契約書を書くこと
なお、どうしても車と書類全てを先に引き渡さなければならない場合には、契約書での取り決めが重要となる。振り込み期日を車の引き渡し日直後に設定し、代金の振り込み期日を書面に明記してもらおう。
「すでに買い手がついた」と解約料を請求される
1968 Toyota Sports 800 coupe / sv1ambo
様々なトラブルを理由に業者に対して解約を申し出ると、「すでに買い手がついた」等の理由で、解約を拒否するケースが増加している。そしてキャンセルする場合には、高額な手数料を違約金として請求するケースも見られるのだ。
真っ当な査定業者ではこのようなことが無い
実は違約金制度は、消費者保護の観点から「撤廃することが望ましい」と関係省庁が回答している。そのため誠実な業者であれば、解約料を課すことはまずないということを念頭に置いていただきたい。
契約時に書面でペナルティーの項目に目を通すべし
解約料を請求されないためには、契約時にペナルティーなどの条項を書面で確かめておくことが大切だ。悪質な業者は情報を開示しない場合があるので、そもそも開示のない業者とは取引しないほうが賢明である。
中古車買取は時期が重要
中古車の買取を行う際には、時期がとても重要<になる。なぜなら時期によって買取価格が異なってしまうからだ。通常車を売りたいと思ったときには査定を行うのが一般的だが、1つの業者だけではなく複数の業者に査定を依頼するのがおすすめだ。インターネット上には、無料査定を複数の業者に依頼できる一括査定というのもある。
新車が登場する2・3月がねらい目
無料査定をしてもらった結果、最も高い金額を出してくれた業者で買取依頼をするのが一般的だ。しかし、売る時期によって査定額が異なる場合が多い。なぜなら需要が関係しているからだ。中古車の買取は需要がある季節に売るようにしよう。ちなみに需要がある季節というのは、新車が売れる季節でもある。
特に2月と3月は最も高く売れると言われている。車業者の決算月に当たるからなのだが、実際に新車が登場するのが最も多い時期だと言えるだろう。新車の販売時期に合わせて買い替えを行う人も多いので、自然と需要が高くなる。他にも自動車税が影響しているが、次項で解説して行こう。
2月と3月がよいのは自動車税も関係している
新車が登場し、車の買い替えを行う時期でもある2月と3月が最も重要が多く高額買取のチャンスなのだが、この時期に買取依頼をする人が多くなるのは、もう1つ理由がある。
それが自動車税だ。自動車やバイクを所持していれば、必ず年に1回税金を納めなければいけなくなる。ちなみに自動車税というのは、5月に支払いを行わなければならない。しかし、4月1日時点で自動車を所持している人に支払い義務が発生するのだ。3月31日に売却をしてしまえば自動車税の支払い義務は発生しない。そのため、2月や3月に中古車を売りたいという人が増えるのだ。
昔に比べて自動車税も値上がりしてしまい、支払いが大変という人もいるだろう。このように自動車税も買取を行う季節に影響している。前年の12月にボーナスが支給され、正月にあまり使わないという人も多くなっているが、このボーナスを2月か3月に使って車の買い替えを行う人も多いと言えるだろう。
信頼できる買取業者を選ぶには
上に挙げたようなトラブルを防ぐためには、むやみに不特定多数の業者に査定を出したりせず、信頼できる業者をいくつかピックアップした上で、納得できる査定額と契約内容を提示した業者と取引するようにしたい。
JADRIの審査を通過した業者を選ぶ
業者選びをする際の基準に、「JADRI」という審査を通過した車買取業者を選ぶという方法がある。JADRIとは「日本自動車流通研究所」の略称で、中古車の健全な取引を監督する団体だ。独自の審査基準をクリアした業者を提携業者として認定している。
提携業者が「再査定・二重査定」や「解約料を請求する」といったペナルティを犯した場合、JADRIとの提携が解除される仕組みになっているため、トラブルが起きにくいと考えられるのだ。
クチコミを確認
また、実際にその業者を利用した人のクチコミも参考になる。もちろん、クチコミなので良い意見だけでなく悪い意見が含まれるのが当たり前。多くの利用者の口コミを見て、自分にとってどこが良いのかを判断してみてほしい。ヒカカク!でも、各業者のクチコミを掲載しているので参考にしてみてはどうだろうか。


ヒカカク!が掲載している中古車買取業者
最後に、ヒカカク!でも掲載している中古車買取業者をいくつか紹介する。
カーチス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
TVCMでも有名なカーチスは、ヒカカク!内のクチコミでも評判が良い中古車買取業者だ。無料査定も簡単に行えるのが嬉しい。
カーチスのクチコミ・評判
引用: カーチスのクチコミ・評判・体験談5私は一昨年前、地元にあるカーチスで、それまで乗っていたミニバンタイプの車(トヨタ・ヴォクシー、DVDナビ、スノータイヤ)を売却しました。カーチスに売却する前に、ネットで一括査定を6社にお願いしたところ、カーチスともう1社が高値をつけてくれたため、自宅に招いて、実際に車を見ながら査定してもらいました。自宅に来られる前にカーチスの担当者から、事前に洗車したり、車内をきれいにしたり、治せるキズを直していただければさらに高値がつけられるとアドバイスをしていただき、好印象を受けました。結局、金額的にも満足いく査定だったため、カーチスに決めたのですが、依頼して本当に良かったです。
アップル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アップルは顧客満足度の高いことで知られる優良の買取業者。利用者実績も多いことから、安心できる企業だといえるだろう。
アップルのクチコミ・評判
引用: アップルのクチコミ・評判・体験談5約6万キロを乗った、ホンダ車「キャパ」を買い取ってもらいました。走行距離は多かったのですが、生産中止の車種だったのと、キレイに乗っていた、ホイールやエアロ付きだったのもあり、高く買い取っていただけました。金額にも問題はなかったのですが、そこの店長さんがとても良い方で、無知だった私に色々な事を教えてくれて、とても親身になっていただいたのを覚えています。その対応に感動したのもあり、他にもいくつかの店を回りましたが、アップルさんに決めました。
ヒカカク!で評判をチェックし、優良業者を見つけよう
中古車であれ、自動車を購入するのには大きなお金がかかる。そのため、買取してもらう際にもできるだけ高い値段で買取してもらいたいところだ。
こうした情報をもとに自分なりに優良かつ高額査定を出してくれる業者を複数ピックアップし、納得の価格で安心・安全な取引ができるよう心がけていただきたい。自動車買取業者一覧で査定業者をまとめているのでチェックしてほしい。



ネットオークションやフリマアプリでも売買トラブルは起きる
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