家族や親しくしていた友人が亡くなった際に、故人の遺品を全て業者に処分してもらうというのは、何となく悪い気がしてしまう人も多いだろう。 心の整理を付ける意味でも、ブランド財布のように価値のあるものは、形見として使ったり、きちんとした値段で取り扱ってもらえるお店に預けたいものである。
GUCCI MENS WALLET BLACK LEATHER "G" 252080 / queenbeeofbeverlyhills
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
大前提として、遺品を処分する際に気を付けること
家族の他界後などに、遺品を処分する場に立ち会う際には、いくつか気を付けておきたいことがある。 ブランド財布は見る人が見れば価値が分かるものもあるので、財宝をゴミ箱に捨ててしまうようなことを避けるため、処分における手順や方法には気を付けて進めたい。
遺言書を確認する
遺品処理は、亡くなった方の所有物を取り扱う行為であるため、遺言書が無いかどうかを確認する必要がある。 遺言書には民法上の法的効力が存在し、もし遺品の処理・相続方法が書かれていた場合は、それに従って処理しなければならない。
多くの場合、遺族がその存在を知っているはずであるが、もし訃報が突然のことだったのであれば、知らせる前にどこかに収納している可能性は十分にあり得る。 念のため、仏壇・小物入れ、押し入れなどを探してみた方が賢明だ。
もし遺言書に封がしていた場合は、家庭裁判所で「検認」という行為をしてもらう必要がある。 検認という行為をを簡単に説明すると,遺言書の偽造や変造を防止するため、家庭裁判所内で相続人立ち合いのもと、遺言書を開封する手続きである。
遺言書の形状・加除訂正の状態・日付・署名といった内容を確認することで、検認をした日の時点における遺言書の内容を明確にする行為だ。 遺言の有効・無効を判断する手続では無いので、その点は安心して欲しい。
もし検認手続きを怠って遺言書を開封し、内容を実行した場合、法的には5万円以下の罰金が発生することになる。 と言っても、このような条文自体を知っている国民は少ないので、実際に罰金が発生するケースはほとんどないと言ってよいだろう。
遺産相続手続きを行う
遺言書を確認した、もしくは遺言書が発見されなかった場合は、故人の相続財産を調査して「財産目録」を作成する必要がある。 現金や不動産・骨董品などが資産となるが、借金などがある場合は負債となる。 もし、調査した結果、資産より負債の方が多い場合には、相続放棄という手段をとることになる。 しかし、相続放棄の手続きを行う前に資産を回収した場合、場合によっては負債を引き継がなければならないのだ。
ブランド財布は、宝石などに比べると金額は安いものもあるが、同等・もしくはそれ以上のものもある。 品質によっては資産と判断される可能性は十分にあるため、相続放棄を検討するのであれば、まずは資産内容をはっきりさせるのが無難である。 先に身内間で分配しないよう、くれぐれも注意が必要だ。
遺品整理業者に依頼するか、家族・親族・友人で行うかを決める
遺品の処分を行う場合、方法は大きく分けて2つある。 遺品整理業者に整理・処分を依頼するか、家族や友人など身内の人間が集まって行うかだ。 時間や手間の面では前者、金銭面では後者が有利だが、役割分担を決めて業者と身内で手分けして行う方法もある。
家具などをそのまま使用するのであれば、衣類や物品等の整理のみとなるので、身内だけでも十分対応は可能なケースもままある。 集まる時間を設けて、誰が何をするのか、じっくり話し合う必要があるだろう。
貴重品とそうでないものを分け、売却するかどうかを決める
実際に処分が進むと、様々な物品が何の区別もない状態でどんどん出てくるという場面に遭遇する。 有価証券や保険の契約書類・不動産権利書などは分かりやすいが、指輪・腕時計・骨董品・絵画などになると、実際に鑑定してみないと価値が分からないものも多い。 もちろん、ブランド財布もその一つだ。
時間はかかるが一品一品検討し、売却するか処分するか、それとも形見として使用するかを決めていく必要がある。 認知度の高いブランドであれば素人目にも分かるかもしれないが、知る人ぞ知るといったブランドであれば、知識が無ければ簡単に処分してしまうこともある。
特にメンズの場合、故人がプレゼントでもらった財布などは、そもそもその財布をブランド品として自覚せずに使用している場合も考えられる。
どのような品であっても、まずはブランドロゴをGoogleで検索してみるなど、ひと手間を忘れないようにしたい。
ブランド財布買取店の選考基準
遺品の処分方法について述べたところで、実際にブランド財布を売却する際におすすめの店舗について取り上げていきたい。 そこで、今回買取店を評価するうえでの、選考基準についても述べておこう。
やり取りは直店舗のみか、ネットを介した取引も可能か
日本国内においてもインターネットが普及し、せどりのように直店舗を持たなくてもビジネスができる環境が整ってきた。 言い換えれば、店舗を持つ既存店もこの流れを取り入れなければ、生き残りは難しくなってきている。 地域によっては集荷を即日でできる業者もあることから、どれだけ迅速に対応してくれるかも大切な要素だ。
買取店である以上、できる限り品物を仕入れる手段は多い方がいい。 よって、窓口の広さを審査基準の一つに含めている。
ブランド財布にこだわりがあるかどうか
今回、厳密な要件としているわけではないが、買取店として取り扱う財布はブランド品専門としているかどうかも、選考基準としている。
ご存知の通り、買取店が取り扱う商品は、ブランド品と言っても様々である。 腕時計や宝石・壺などの骨董品まで幅広く取り扱う場合もあれば、取扱商品をある程度絞ることで査定の質を高めているところもある。
財布は、フォーマルな場面で使用する宝石などに比べると、比較的身近なブランド品であることから、普段の心がけひとつで価値が大幅に変わる商品でもある。 しかし、やはり限定品などの特別な規格であれば、多少使用感があってもそれを問題にしない買い手も少なからず存在する。 このあたりの商品背景・一つひとつのブランド財布へのこだわりが、査定に反映されるかどうかをチェックする。
詳細な買取実績を紹介しているか
ブランド財布は、ブランド自体に価値はあっても、実際にモノを確認しなければ正確な金額を算定することは難しい。 極端に汚れていたり、ファスナーなどが壊れていたりすると、当然商品として販売するに堪えないという評価になる。
とはいえ、ブランド財布を査定してもらった経験が無い方であれば、どのような状態で、どれくらいの値段が付くのか、想像するのは難しいだろう。 できれば、実績を出した品物の状態が写真などで確認できると分かりやすい。 店頭で説明を受ける場合もあるだろうし、実際に査定したときの商品画像をネット上で公開している場合もある。
いずれにせよ、一つの品物において「このような状態であればこの金額」というアナログな情報が可視化できるようになっていれば、素人判断であってもある程度金額を想定することができる。 売り手に安心感を与えるという意味で、選考基準の一つとした。
買取歴と利用者への配慮
買取業者として、どれだけの経験を積んでいるのかを知ることは、信頼のおける買取店を選ぶのに重要である。 上場企業が運営していたり、10年以上の買取歴を宣伝していたりする業者は、買取について不安を感じるサービス利用者にある程度安心感を与えてくれる。
単純な取引実績だけでなく、サービス利用者に有利なシステムを設けているかどうかも重要だ。 一般的な遺品整理と併せてブランド財布の査定を行うなど、一石二鳥な仕組みを設けているところもチェックを入れた。
金額の面では、送料・振込手数料・出張料といった経費を、サービス利用者に負担させていないかどうかも選考基準に含めている。 ネット上の口コミは、全てを鵜呑みにできるわけではないが、極端に低い評価が集中していないかどうかもチェックしている。
おすすめの買取店紹介
選考基準をご紹介したうえで、いよいよ買取店の詳細に踏み込んでいこう。 読者の皆さんがお住まいの環境において、必ずしも利用できないサービスもあるかもしれないが、そこはご容赦いただきたい。
銀蔵(ぎんぞう)
東京都新宿区に本社がある2004年創業の会社で、東京・大阪に店舗を構えている。 店舗自体はそれほど多くないが、実績は10年以上あり、ある程度取り扱う品物も絞っている。 メインとなる品物はバッグ製品であり、ブランド財布も査定の対象となる。
買取実績をチェックする方法として、オンラインショップがある。 銀蔵のホームページ上でも高額買取実績は紹介されているが、実際に商品として紹介されているラインナップをチェックすると、売値に対して状態はどうなのかをアバウトに確認できる。 商品数も豊富なことから、取引が活発であることがうかがえる。
実店舗での買取だけでなく宅配買取にも力を入れており、東京から離れたところに住んでいるユーザーも、簡単なやり取りで査定を行うことができる。 宅配キットとして段ボールが無料で自宅に送付され、送料・査定料もかからない。
金額に納得がいかない場合は、送料無料で品物を返却してもらえる。 また、査定連絡の内容に満足した場合は、その後24時間以内に金額が振り込まれる仕組みとなっており、すぐにお金を工面したい場合でも安心して依頼できる。
特徴的なのは査定方式で、商品の保存状態や流行・デザインなどを考慮して金額をプラスする「プラス査定」という方法を採用している。 そのため、平均相場に比べて高い値段が付くケースも少なくなく、口コミの評価も高い。
初めて宅配買取を利用する際には、候補として考えておきたい買取店の一つである。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
Brandear(ブランディア)
株式会社デファクトスタンダードが運営する、ブランドネット買取サービスである。 実店舗は無く、ネットを介したやり取りが主となるが、上場企業が関連会社となっており信頼性はそれなりの部類に入ると言える。 買取商品は幅広く、宝石・バッグ・財布などのほか、洋服・靴なども査定の対象となる。
直接会ってやり取りをしない分、査定に関する注意事項はしっかりとアナウンスされている。 財布を例に取ると、査定OKの条件が、画像と合わせて細かく記載されているのだ。 角が軽くすれていたり、財布に汚れ・型崩れ・変色などがあったとしても、査定は可能としている。
他には、ファスナーの固さ、がま口があるデザインのものはそのゆるさ、保存箱などの有無、ネーム刺繍、デザインの古さなどについても、査定OKの条件に含まれており心強い。 とはいえ、やはり使用に難があるほど状態が悪いものは引き取り不可となっている。
買取価格の実績が主要ブランド別に分かるようになっているページもあり、高額買取の金額も具体的に確認できる。 宅配キットを使った商品配送の方法も分かりやすく図解されており、査定にかかる時間も1~3日程度と及第点だ。 査定の内訳は、会員登録後に見られるマイページに詳細が表示され、査定を担当した査定員の顔写真も付いていることから、コメントにも親近感がわく。
もちろん、配送料・査定料・キャンセル料は全て無料。 査定完了後の入金は、買取成立が確定してから最短翌日で入金が確認できる。
口コミについては評価にバラつきがあり、人気ブランドであっても必ずしも相場と一致する金額を提示されるとは限らないとのこと。 また、あまり知られていないブランドの場合、ノーブランド扱いで取り扱われることもあるという口コミもあった。 査定を依頼する場合は、そのブランドの知名度を確認したうえで依頼した方が、ミスマッチが少ないと言えそうだ。
ちなみに、ブランディアの有効活用方法の一つが「相見積もり」だ。 査定金額に不満を感じ、一度返却された品物があっても、2ヶ月間は査定金額保証が付くため、その間に心変わりしたら買取を依頼することができる。 よって、その2ヶ月の間に他店の査定をチェックし、より高い方に売るということも可能なのである。
他サービスをより有益に活用するには、使い勝手の良いサービスと言えるだろう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
retro
東京都渋谷区にオフィスがある、中古品の買取・委託販売サイト。 買取方法にバリエーションがあり、宅配・出張・持込の方法に加え、Lineを使った買取も利用可能。
Lineを使う場合、無料査定サービスも行っており、登録後ブランド財布の全体画像・ダメージ部分の画像を送るだけで、専門の鑑定士が鑑定を行ってくれる。 特段ブランドについて知識は無いが、他の遺品を処理することも考えており、財布に限らずブランド品の適正価格を知りたい場合は利用価値があるサービスかもしれない。 取扱ブランドを載せた表がサイト上にアップされているが、アイウエオ順に数多くのブランド名が並んでおり、その幅広さに驚くはずだ。
取引成立後の入金については、振込金額が10,000円を超える場合、振込手数料は無料になる。 また、どのような買取方法であっても、宅配キット・査定料・キャンセル時の返却にかかる費用は無料となる。 ちなみに、出張買取の場合は東京都内のみが対象エリアとなるが、対象エリア外であっても相談を受け付けている。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
パワーズ
遺品整理サービスを行っている会社で、ブランド財布を買い取るサービスを専門におこなっているわけではない。面白いのは、遺品整理の費用をブランド財布の査定金額から差し引くというサービスだ。要するに、ブランド財布を業者に売って、そのお金を遺品整理に充てるのだ。
このような遺品整理サービスがメリットになるのは、亡くなった方の近くに親しい親族がいないケースなどが該当する。遺品整理をしようにも人手が足りない場合だ。遺品整理にかかる費用に対し、ふところが心もとない場合にも、頼りになるサービスである。
キャンペーンを利用することで、最大15%の割引を受けられ、基本料金も引っ越しに比べれば大いに安い。エアコン取り外しやお部屋の清掃・合同供養や立ち合いサービスといった、合計6つのサービスが0円になる。積極的に合見積もりOKの姿勢を見せていることから、予算面でも非常に心強い。
遺品全てが買取の対象となるわけではないが、少なくともブランド財布はその対象に入っている。買取価格が一般の専門店よりもおよそ10%高いという謳い文句を掲げており、遺品整理費用がまるまる浮いたケースもあるようだ。とはいえ、宝石と違い財布の値段は状態に大きく左右されるため、大きな期待は禁物と言える。
大阪を中心に活動している会社ではあるが、関西であれば幅広く対応できるため、もし近隣にお住まいの方なら検討の余地はあるだろう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おわりに
以上、遺品のブランド財布を売却する際に有利になる買取店をご紹介してきた。 ネットを主体としたサービスは人気を集めており、全国規模で対応してくれるのは嬉しいところだ。 しかし、直接業者とコミュニケーションを取る方法が悪いのかと言えばそうでもなく、遺品整理という分野に絡めた有益なサービスもある。
遺品整理時の個々のニーズは、遭遇する場面によって異なる。様々な条件を想定したうえで、複数のサービスを使うことを視野に入れておくと、よりメリットのある選択ができるはずだ。