年中通して常夏の気候であるシンガポール。ここなら、季節を問わずいつでもゴルフが楽しめるということでゴルフ熱もすごい。ゴルフ場の数は20コースもあり、日本の淡路島と同程度の国土面積を考えるとかなりの数がひしめき合っている。
このようにゴルフを楽しむゴルフ人口が多ければ、おのずとゴルフグッズが充実してくるのは必然である。そんなシンガポールではゴルフクラブをはじめ、シューズ、ウェア、ゴルフボールなどの最新グッズを扱う人気のゴルフショップも多数出店している。こうなるとゴルフグッズの買取り業者が生まれるのも必然である。そこから垣間見える、これからのシンガポールのゴルフ中古品売買の市場を考えてみる。
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シンガポールのゴルフ場事情
シンガポールでは経済発展とともにゴルフ人口も増加しているが、シンガポールのゴルフ場とはどのようなものだろうか。今後のゴルフ市場の鍵を握るゴルフ場の事情も探ってみよう。
マリーナベイ ゴルフコース
シンガポールで初めての18ホールゴルフコースがパブリック向けに作られたマリーナベイ ゴルフコースは、シンガポールで唯一会員権がなくてもゴルフできるコースで、アジアでも秀逸のパブリックゴルフコースと言われている。シンガポールの中心部にあり、カジノのあるMarina Bay SandsやGarden by the Bayとは隣り合わせに位置するとても交通アクセスのよいゴルフコースだ。しかも都会にありながらも美しいシンガポールの景観に囲まれるというすばらしい環境でプレーできる。
マリーナベイ ゴルフコースの人気の秘密はゴルフ場だけにあるのではなく、フィールド270Mをもつ4階建てドライビングレンジには150打席あり、4か所にわたる広い練習用グリーン、練習用バンカー、移動用バギーなど設備も実に充実しているからであろう。水曜〜金曜の夜には夜景の中でゴルフが楽しめるプランも用意され、都会のゴルフ場ならではだ。
タナメラカントリークラブ
1984年オープンのタナメラカントリークラブは、数多くのプロトーナメントが催行されているシンガポールでも老舗のゴルフ場である。国際空港にしては珍しく商業中心地近くにあるシンガポール・チャンギ国際空港から8分というロケーションに位置するゴルフ場だけあって、離着陸した飛行機がフィールドやグリーン上でプレーするプレーヤーの頭上を横切ることもあるから面白い。
ラグーナ ナショナル ゴルフ&カントリークラブ
世界のトップ10コースにも選ばれたことがあるラグーナ ナショナル ゴルフ&カントリークラブは、数多の有名プロトーナメントも行われるシンガポールでも有数の名門ゴルフコースである。Masters(マスターズ)とWorld Classic(ワールドクラシック)と呼ばれる最高級の2つの18ホールチャンピオンシップコースを有している。レストランやエステ、プールやジムなどリゾート施設も充実して、ゴルフプレー以外でも一日中楽しむことが可能だ。
セントーサ ゴルフクラブ
シンガポール南部のリゾート地、セントーサ島にあるゴルフ場だ。ゴルフコースデザイナーであるロナルド・フリームによって作られたゴルフコースもあり、東南アジアでの評価も最高クラスで人気も高い。豊かな緑の中、南シナ海の海岸線を向こうに、手入れの行き届いたグリーンでプレーできるという最高のゴルフ環境を提供してくれる気持ちのよいゴルフ場だ。
シンガポールアイランド カントリークラブ
シンガポールで最も歴史のあるシンガポールアイランド カントリークラブは、旧ロイヤル・シンガポールという名称で、4つのチャンピオンシップコースとミニコース1つを有するゴルフ場だ。名門クラブの名に違わず多種多様なレストランやスカッシュコート、ボウリング場、ビリヤード場、テニスコート、プール、映画館なども設えられている。
オーキッド カントリークラブ
富裕層だけではなく一般労働者も手軽にゴルフを楽しんで欲しいという、シンガポールの元大統領のオン・テン・チョン氏が掲げた構想の下、1993年オープンしたゴルフクラブ。オーキッド カントリークラブのゴルフコースは、水路に沿って作られた美しいコースが特長だ。また、ゴルフクラブとしてだけでなく、結婚式場、会議室、展示場、フィットネスセンター、屋外プール、スチームルーム、レストランが設備された同名ホテルとしても有名である。
ウォーレンゴルフ&カントリークラブ
1962年にイギリス軍人であるデレク・ウォーレン准将によって設立されたのが、このウォーレンゴルフ&カントリークラブだ。老舗のこのゴルフクラブは、4ホールから始まり、9ホールのコースとドライビングレンジが拡張され、現在は18ホールのチャンピオンシップコースが作られている。
シンガポールのゴルフ料金
シンガポールでは経済の繁栄に伴ない不動産価格・アパートなどの家賃価格・ホテルの宿泊料金などが高騰し、ゴルフプレー料金も例外なく同様に高騰している。そのため、シンガポールでのゲストやビジターの支払うグリーンフィは、日本の名門ゴルフクラブとそう変わりない料金という。
日本との違い
料金はTEE TIME(スタート時間)、季節や予約状況にも左右されるが日本と違うところはロッカー・利用税・諸経費などは一切なく、グリーンフィやバギー(あるいはキャディ)のみの支払いになっているところだ。
シンガポール島以外でのゴルフ
シンガポール島内で土日にゴルフをする場合はもちろん予約が必要だが、会員権を持っているか会員と同伴でないと予約できないゴルフクラブがほとんどだ。例外として、パブリック向けに作られたマリーナベイ ゴルフコースというゴルフクラブもあるが、ほとんどのゴルフクラブでは会員権が必要である。
国境を超える手段もある
そして先述したように料金もかなりの高値であるため、ゴルフ会員権がない人がコストを気にしてゴルフをする場合、シンガポール島を出て国境を越えるという選択もある。パスポート持参で車に乗ってマレーシアのジョホールバルや船でインドネシアにあるビンタン島、バタム島にまで足を伸ばす方法もあるのだ。
シンガポールの中古ゴルフクラブ買取りショップ
目まぐるしい経済成長を遂げたシンガポールは、ゴルフ人口も増えてゴルフ市場も拡大の一途をたどっている。そのため、今後のゴルフ市場を見越してゴルフショップの出店も相次いできた。観光でシンガポールを訪れるゴルフ客はもちろん、国内のゴルファーに向けたゴルフグッズのショーウィンドウの役割も担い、また今後の東南アジアでチェーン展開を考慮する上で、東南アジアの中心的存在であるシンガポールでの旗艦店という位置づけもあるようだ。
また、ゴルフショップが多数出店されゴルフ人口も増えるとなると、然るべくゴルフクラブの買取りも行われるようになる。そこで、シンガポールで増えつつあるゴルフクラブの買取りをしているショップを探ってみることにしよう。
Golf Partnerゴルフパートナー
日本で有名な大手ゴルフショップ『Golf Partnerゴルフパートナー』が、当然ながらシンガポールにもある。ゼビオ株式会社のグループ会社であるレオニアンシンガポール株式会社(シンガポール)が経営する『Golf Partnerゴルフパートナー』海外第一号店だ。
そのショップは「ゴルフパートナーファーイースト店」で、2014年7月1日からシンガポールのオーチャードロードのファーイーストショッピングセンター内に出店している。このショッピングセンターは古くからあり、客は地元の若いシンガポール人が多いようだ。観光客は少ない方だが、ここに立ち寄る観光客のほとんどはゴルフ用品の調達が目当てだという。
ここでは、最新の人気ゴルフグッズから中古クラブの販売・買取りまで、売り場面積10坪で行っている。ゴルフクラブの他グローブやキャディバッグなど幅広い品揃えがあり、日本人スタッフが気軽に対応してくれるという。
【ショップ情報】
- アドレス
- Far East Shopping Centre #02-12, 545 Orchard Road 238882 Singapore
- 営業時間
- 月曜-金曜 10:00-19:00 / 土日祝日 11:00-18:00
- TEL
- +65-6732-2842
- Webサイト
- https://www.golfpartner.co.jp/5038/
Creative Golf by Joe クリエイティブ ゴルフ
シンガポールで中古ゴルフクラブと言えば、ここCreative Golf by Joe クリエイティブ ゴルフだ。1998年にチャイナタウンでオープンしたシンガポール最大の中古ゴルフクラブ専門店で、中古ゴルフクラブの品揃えは文句なくシンガポールでトップクラス。
$50〜$1500を超える中古品で格安のパターから最新のゴルフドライバーまであり、検査・清掃済みでラッピングされ店内に隙間なく豊富に陳列されている。これだけの潤沢な中古品を取り揃えて販売するためには、頻繁に買取りも行なわれるだろう。ゴルフクラブの買い取りは、出張査定もしてくれるという。すばらしく手入れの行き届いた中古クラブが、至って良心的な価格で提供されているという評判だ。
【ショップ情報】
- アドレス
- 333 Kreta Ayer Road #01-17, Singapore 080333
- 営業時間
- 火曜-金曜 11:30-19:00 / 土日 11:30-17:00
- TEL
- +65-6227-7760
- Webサイト
- http://www.creativegolf.net/main.asp
日本とシンガポールのゴルフ市場の今後
日本とシンガポールのゴルフ市場は、ゴルフ場やゴルフ用品に限らずそれぞれに違いがあるようだ。
日本のゴルフ市場の今後
団塊の世代が70歳以上になりゴルフをリタイアして、ゴルフ人口が激減するのではないかという2020年問題を抱える日本のゴルフ市場は、ゴルフ人口がピークの時の2/3以下に縮小しているという傾向にある。この影響で、ゴルフにかかる単価も半分以下というところまできている。
また、ゴルフ用品が購入されるのも新品から中古品へと移り変わってきていて、ゴルフ用品の販売動向もインターネット通販や中古チェーン展開や海外進出へと傾いてきている。
シンガポールのゴルフ市場の今後
その日本とは違い、これからも経済発展ののり代が見込めるシンガポールのゴルフ市場においては、まだまだ賑わいを見せそうだ。ゴルフ人口の増加とともに、ゴルフ用品の購入も新品から中古品まで市場が伸びていくだろう。
シンガポールへのショップ出店はもちろん、東南アジアへのチェーン展開を見据えた足がかり的な旗艦店など、日本から世界への利益追求に目を向けた日本のゴルフショップも多い。そのためシンガポール企業のライバルも増え、シンガポールでのゴルフ市場はますます活況を呈するに違いない。
ゴルフ市場とともに育つゴルフクラブなどのグッズの中古品市場において、日本のゴルフクラブ買取り業者がまだ中古ゴルフクラブ買取りショップが少ないシンガポールや世界を相手取り、切磋琢磨して競い合い成長し飛躍していく今後が楽しみである。