ドイツの有名音響機器メーカーであるゼンハイザーのイヤフォンのフラッグシップモデルにあたるie800。ゼンハイザーのイヤフォンの中でも定価が50,000円以上であることから高級イヤフォンとして知名度も高い。
そのため、市場に出回っているie800の中には偽物も存在している。やはり高級品であるため、高いお金を支払って偽物を手に入れたくはないだろう。この記事では、ie800の偽物と本物の見分け方を解説する。
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ie800とは?
ie800とは、ドイツの音響機器メーカーであるゼンハイザーから2012年12月4日に発売されたイヤフォンである。もともとゼンハイザーのフラッグシップモデルはie80というモデルであり、この後継種として登場した。50,000円~100,000円で販売されている高級イヤフォンの中でも評価が高く、日本でもトップクラスのオーディオビジュアルアワードであるVGPで2011年から2015年までの5年間金賞を受賞し続けているビジュアルにおいても優れたモデルだ。
サイズ
ビジュアルの面で優れたデザインであるie800はコンパクトさも魅力である。通常、音質の良い高級イヤフォンはドライバーを複数搭載しているためにサイズがどうしても大きくなってしまうことが多い。だが、ie800の場合、ドライバーを1つしか搭載しないことでコンパクトなサイズを実現している。軽いために耳へのフィット感も良く、使っていて疲れないイヤフォンと言えるだろう。
テクノロジー
ゼンハイザーが特許を取得しているD2CA(Damped 2 Chamber Ansorber)テクノロジーを採用しており、この技術を用いて低周波域における雑音を取り除くことで余計に大音量に聞こえてしまうマスキング効果問題を解消している。
また、ゼンハイザーが独自に開発したXWB(eXtra Wide Band)トランスデュさーも搭載されていて、繊細で臨場感あふれる高音域も再現している。
このように幅広い音域の音がクリアに聞こえる点がie800の魅力だ。このようにie800は高い音質を誇るモデルであり、ゼンハイザーのヘッドフォンのフラッグシップモデルであるHD800にも引けを取らないと言えるだろう。
音響
ie800は音だけでなく音の響き方に関する再現度も高い。そのため、クラシックやジャズなどアコースティック系の楽器を使って演奏される音楽を聴く際に臨場感のある音を楽しめるモデルと言えるだろう。騒音をシャットアウトする機能にも優れており、オーケストラ音楽に関しても楽器1つ1つの音をきれいに楽しめるイヤフォンと言えるだろう。
ie800/ie800s/ie80の違いは?
現在、ゼンハイザーのハイクラスイヤフォンには、現フラッグシップモデルであるie800とie800を改良したデザインであるie800s、ie800が発売される前のゼンハイザーのフラッグシップモデルであるie80がある。だが、この3種にはどんな違いがあるのだろうか。
ie800s
まず、ie800sに関しては、ie800に使用していたXWBドライバーを再設計し、より臨場感の高い音を再現している。それに、イヤフォン本体はドイツにて手作業で開発・制作が行われており、つや消し加工が施されてより高級感のあるデザインとなっている点も特徴である。
イヤーパッドに関しても人間工学に基づいたデザインとなっており、ユーザー1人1人の耳に合った快適な使い心地となっている。また、内部に2つの保護メッシュを採用しており、イヤフォンのクリーニングも快適にできる。
ie80s
次に、ie80sはゼンハイザーの初代フラッグシップモデルにあたるie80の改良版であり、赤と黒のスタイリッシュなデザインが魅力的である。高音に強く、音の厚みを求めるならie800よりもie80sをすすめる人も多い。
このようにie800/ie800s/ie80sの3種に関しては、どの機種も音の特徴やデザイン・軽さが異なっており、使う人の好みによって使い心地も違う。そのため、低音を重視するならie800、ie800に使っている時のフィット感も求めるならie800s、高音のクリアさを求めるならie80sを選ぶべきと言えるだろう。
ie800の偽物と本物の見分け方は?
ie800は定価が50,000円をこえる高額商品であることから、中古ショップやオークションなどでは偽物も多く出回っている。そこで、ie800の偽物と本物の見分け方を解説する。
見た目
まず、見た目の特徴としては、ぱっと見で違いがわからない物が大半である。ただ、箱に彫られているロゴが浅かったり、ケーブル部分の塗装が雑だったり良く見ると偽物とわかる特徴が見られる。
比較的わかりやすい違いに関しては、ものによって異なるが、ゼンハイザーのオリジナルホログラムシールが貼られているかどうかである。偽物にもこれに似たロゴシールが貼られていることが多いが、シールの形状や光沢など、違いが歴然であると言えるだろう。
材質
次に材質に関しては偽物と本物でかなりの差がある。ie800はセラミックを使って作られているイヤフォンだ。だが、セラミックは高級素材であり、偽物の場合安価な素材であるプラスチックなどが用いられていることが多い。プラスチックで作られている偽物はセラミック素材で作られた本物と比べると重さに大きな差があるため、あまりにもイヤフォンが軽い場合は偽物であることを疑うべきだ。
音質
そして音質に関しては、本物と偽物でれっきとした差があると言えるだろう。偽物の音質に関しては、かなり音割れがひどいものから、1万円程度のイヤフォンレベルの音質までかなり差があり、偽物の中にも当たりはずれがある。
ただ、偽物の中で比較的音質が良いものであっても、本物のie800と比べると低音で音割れしていたり、こもっている感じがすることが多い。また、左右の音のバランスも悪く、聴いていてどこか気持ち悪い感じがしたら真っ先に偽物を疑うべきだろう。
実際に体感
偽物を購入しないためには、一度本物のie800の実物を目で見て実際に体感すべきと言える。やはり一度ie800の音を体験すると、他のイヤフォンとの音質の差は歴然だ。それに、ie800にしかないイヤフォン本体や箱の特徴も実際に見て知ることができるため、本物を実際に見たことがない限りオークションなどで購入するのは避けるべきだろう。
オークションやフリマアプリはNG
ただ、やはり偽物を購入しないための一番の対策はオークションやフリマアプリなどで購入しないことだ。ie800は高級イヤフォンであるため、中古で良いから少しでも安く購入したいという人も多いだろう。
しかし、定価に対してあまりにも安すぎる価格が設定されている商品に関しては注意すべきだ。また、あまりにも高すぎる場合や同じ業者が何個も同じ商品を出品している場合も要注意である。このような場合、取引相手が転売屋である可能性が高い。
輸入品
また、税関に関する記載がある業者はなおさら要注意であると言える。税関を通しているということは海外からの輸入品であり、国内正規品と違って保証が受けられない。海外で作られた偽物である可能性も高く、このような商品も避けるべきと言える。
その他注意事項
ヤフオクやメルカリなどでie800を購入する場合は、保証書が付属しているか、購入時のレシートを確認することが出来るかなどをチェックしたうえで購入しよう。中古ショップで購入する場合は、オーディオ機器専門のショップなど、正確な査定をすることが出来るスタッフが在籍しているショップを選ぶべきだ。
ie800を高く売るには?
ゼンハイザーのie800は現在も一般販売されている商品であるため、定価で売ることは難しい。新品の相場が57,000~100,000円程度となっており、使用済みであればこれの6~7割程度の金額で売ることができれば良い方と言えるだろう。
実際にヤフオクやメルカリで売られているie800の相場に関しても、箱や保証書などがすべてそろった状態で30,000~35,000円程度である。そんなie800を少しでも高く売るにはどんな点に気を付けるべきだろうか。
状態
まず、本体がきれいな状態であることが挙げられる。中古で購入するとは言え、少しでも傷が入っていないきれいな状態のものを購入したい人が大半だろう。そのため、売る際にはイヤフォン本体に傷が入っていないかを確認するに加え、イヤフォンを使ううえで入ってしまったホコリをきれいに取り除いた状態で売るべきである。
特にイヤフォンは耳に入れて使用するものであるため、どうしてもイヤフォンの中にホコリに加えて耳あかが入ってしまいやすく、きれいな状態で売らないと購入する人が不快な思いをすることがある。そのため、しっかりとイヤフォン内をクリーニングしたうえで売るべきだ。
付属品
次に、購入時の付属品が全てそろっていることが挙げられる。ゼンハイザーのような高級オーディオ機器メーカーの商品は、箱やイヤフォンケースなどもしっかりそろっている状態で欲しいという人が多い。そのため、付属品が1つでも欠けていると価値が下がってしまう。少しでも高く売るために、しっかりと付属品もきれいな状態で保管するようにしよう。
中でも最も欠けてはいけないのが説明書・保証書・購入時のレシートの3点である。ie800のような高額商品には先ほど解説したように偽物も多く流通している。この3点は本物である証明として購入者を安心させるために必要なものであり、これらがそろっていないと買い手も見つかりにくくなってしまう。
メルカリやヤフオクなどといったサイトではいつまでも買い手が見つからないことが多く、ie800のような高額商品ならなおさらだろう。そのため、これらは失くさないようにしっかり保管しておこう。
売るなら「じゃんぱら」がおすすめ!
ヤフオクやメルカリのようなサイトでは、購入者とのやり取りを行うのが面倒な人もいるだろう。そんな時にie800を売るのにおすすめするのが「じゃんぱら」だ。PCパーツショップとして有名なじゃんぱらだが、ヘッドフォンやイヤフォンなどのオーディオ機器の買い取りも行っている。やはり大手の有名ショップが査定を行うため、適正価格でie800を買い取ってもらえる点はかなり安心できると言えるだろう。
また、店舗で買取を依頼する前にある程度の買取価格を把握しておきたい人は多いだろう。じゃんぱらの場合、事前にどれくらいの価格で売れるかをインターネット上で確認できる点も便利だ。買取方法に関しては、店頭買取に加えて宅配買取にも対応しているため、遠方に住んでいても売ることができる。そのため、なかなか家の近くにイヤフォンを売れそうな場所がない人にもおすすめの買い取り業者と言えるだろう。
まとめ
今回は高級イヤフォンをお求めの方におすすめの、ドイツの有名音響機器メーカーであるゼンハイザーのイヤフォンのフラッグシップモデルにあたるie800の偽物と本物の見分け方を紹介した。材質に関しては偽物と本物でかなりの差があり、音質についても本物と偽物でれっきとした差がある。
一度本物のie800の実物を目で見て実際に体感すべきだ。なにより、オークションやフリマアプリなどで購入しないことをおすすめする。イヤフォンは音楽を聴くのにかかせないアイテムなので、こだわりたいもの。ぜひ買取をうまく利用しながら、音楽を楽しんでいただきたい。