大きなイベントがあったときに製造された記念硬貨は不要になってしまったら処分することになるだろう。普通の硬貨と同等の価値があるので使えば良いと考えてしまいがちだが、本当に簡単に使うことができるのだろうか。
使おうとして恥ずかしい思いをしてしまわないためにも基本的なことを知っておくと良い。また、古銭としての価値があると考えると使う以外にも売るという選択肢もある。どのような形で処分するのが最もメリットが大きいのかを考えてみよう。
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記念硬貨を普通に使うのは難しい
記念硬貨には様々な種類のものがあるが、それぞれが額面通りの価値を持っている。500円硬貨なら普通の500円玉と同じようにして商品やサービスの購入に使用できるのが原則である。
しかし、実際には使おうと思っても使えずに困ることが多い。記念硬貨は一般的にはよく知られていないため、コンビニやスーパーなどで出すとおもちゃの硬貨だと思われて断られてしまいやすいのである。
また、レジの高機能化が進むに連れて、たとえ販売員が記念硬貨について知っていても使えないことが増えてきた。会計の際にレジに硬貨を投入し、機械によって自動的に本物の硬貨かどうか、どの額面の硬貨かを判別するシステムが入っているレジが多くなっているからである。
このような機械的な認識の場合には、硬貨の大きさや重さ、材質を判断基準としてどの種類の硬貨かを判別している。記念硬貨は一般的な硬貨とは異なる大きさや材質になっていて、重量も違うことが多いため、機械には硬貨として認識されない。このような状況は無人の販売機についても同様で、自動販売機で飲み物や食べ物などを買おうとしても受け付けてくれいない。
さらに、銀行などにある硬貨が使用できるATMでも、やはり記念硬貨は硬貨として認識されないので預金にしたり振込に使ったりすることもできないのである。
それでは、記念硬貨を使いたいと考えたらどうしたら良いのだろうか。日本銀行や各種金融機関の窓口に行けば普通の硬貨と交換してもらえるので問題なく使用できるようになる。これは、最も安心で確実な方法だろう。
また、大手デパートなどではたとえレジで取り扱ってくれなくともサービスカウンターなどに行けば相談に応じてくれることが多い。小さなお店ほど記念硬貨を見たことがないケースが多く、記念硬貨だと主張しても使えなかったり、確認作業に時間がかかったりするので注意しよう。
交換するよりも魅力的な買取
記念硬貨には古銭としての価値があり、コレクターからは魅力的なものとして額面以上の価格で買われている。手間をかけて額面通りの価値の硬貨として使うよりも、売ってしまった方が良いという考え方もあるだろう。
実際に記念硬貨は種類によっては額面の何倍もの価格で買い取ってくれる場合がある。銀行などの金融機関に行って交換するのと手間もあまり変わらないので、まずは買い取ってもらうことを検討してみよう。
リサイクルショップでも記念硬貨を取り扱っていることもあるが、対象商品から外れていることも珍しくない。売れるときでもあまり額面とは変わらない値段だったり、額面より少し安かったりすることがある。これは、コレクターの心理を考えてみるとわかりやすく、あまり貴重な記念硬貨が一般的なリサイクルショップに出回っていると考える人は多くないだろう。
結果としてリサイクルショップが買い取ってもなかなか買い手が見つからずに在庫リスクを抱えることになる。コレクターは記念硬貨などの古銭を専門的に取り扱っている買取販売店を利用することが多いのだ。その方が、ラインナップが豊富で希少なコインが見つかる可能性が高いからである。
また、専門店の方が目利きが買い取っているため、偽造品を取り扱っているリスクが低いのだ。昔から記念硬貨の偽造はよく行われているため、真贋の見極めができる鑑定眼のある人が仕事に携わっている店の方が安心なのである。記念硬貨を価値に見合った価格で売りたいと考えたら専門店に問い合わせて査定をしてもらおう。
査定を受けるにはまずはメールやウェブフォーム、あるいは電話で連絡するのが一般的になっている。売りたいと考えている記念硬貨についての情報を提供すると相場としてどの程度で買い取れるかを連絡してもらえるのだ。これが簡易査定と呼ばれている方法である。
また、最近では記念硬貨の写真を撮影してメールやウェブフォームで送るとさらに実際の買取価格に近い査定結果を教えてもらえるようになっている。その価格で納得したら店頭に持ち込むか宅配便で送る、あるいは、自宅まで出張に来てもらって回収してもらうという三つの選択肢から選んで買い取ってもらえるのが通例である。
ただし、どの方法を選べるかは業者によっても異なり、売りたいと考えている記念硬貨の価値や枚数によっても違う。店頭買取は一枚からでも問題なく行ってくれるだろう。
しかし、宅配買取や出張買取の場合には店舗側にコストがかかることは否めない。500円の記念硬貨を1枚だけ買い取るために出張をしていると人件費や燃料費で赤字になってしまう可能性が高いのだ。
宅配便を使う場合も同様なので、枚数が十分にあって価値の高い記念硬貨が含まれているときにだけ使えるということが多くなっている。業者によってその判断基準は異なるため、まずは問い合わせてどのような選択肢があるかを聞いてみると良いだろう。
さらに、査定価格は店舗によって異なるため、簡易査定をできるだけ多くの買取店に申し込んでみるのが賢い方法だ。高く値段をつけてくれた業者に頼んで売れば利益は大きくなるのである。ただし、何枚もの記念硬貨を売るときには比較が難しくなるので注意しなければならない。
この記念硬貨はこちらの店舗の方が高く買ってくれるが、別の硬貨は他の買取店の方が高額買取になるという場合もあり、それぞれに売った方がトータルで高く売れる可能性があるだろう。しかし、まとめて売ることで査定価格が割増になっていたり、宅配買取や出張買取の対象になったりしている場合もある。
このような場合には、査定を受け直していくらで売れるかを確認し、一方に全部まとめて売るか、それぞれに高く買い取ってくれる硬貨だけ売るかを吟味し直した方が良い。
個人相手に売る方法も
買取店に売る他にも個人相手に売る方法もある。買取店やリサイクルショップは記念硬貨を買い取った後で店頭やインターネットなどで販売し、買取価格と販売価格の差額で儲けている。その中間マージンが発生することを考えると、記念硬貨が欲しいと考えている個人を探して直接売った方が高値で取引できると考えられるだろう。
特に、希少価値が高い記念硬貨の場合には高額で買ってくれる人が見つかる可能性も高い。なおかつ、すぐに買い手がつくことも期待できるため、積極的に探してみると良いだろう。
個人間取引をする際によく用いられているのはインターネットオークションとフリーマーケットである。インターネットサイトに会員として登録すると、自由に商品を登録して出品できるようになるのだ。インターネットオークションの場合には自分で最低価格は即決価格などを設定し、販売期間を設定してその間に入札を待つというのが通常の方法だ。
一方、フリーマーケットの場合には販売価格を決めて売りに出し、買いたい人から問い合わせがあったら取引をするという形になる。買い手が見つかるまでにどれだけ時間がかかるかは価格設定と人気の高さに大きく依存するのがオークションやフリーマーケットの特徴だ。
特に、重要なのが価格をいくらにするかであり、安くすればすぐに売れる可能性があるものの、安くしすぎると買取店に売った方が儲かることもある。そのため、同じ記念硬貨が買取店やリサイクルショップなどでいくらで販売されているかを予め確認してから出品するのが賢い方法だと言える。
そして、一般的な販売価格よりも安く出品すれば買い手が見つかりやすいだろう。ただし、個人間取引ではお金を出したのに商品が届かないといったトラブルが発生するリスクを買い手が抱えることに加え、送料がかかることから安くないと買わないというケースが多いのである。
個人と自己責任でやり取りをすることになるので手間はかかるが、うまく売れれば大きな儲けになる可能性があるのが魅力となっている。ただし、インターネットを使用するオークションやフリーマーケットでは貨幣の出品が禁止されている場合もあるので注意が必要だ。
金券や硬貨の偽造がよく行われている影響で、トラブルが発生する原因となるという点から禁止しているケースが増えているのである。よく規約を読んで記念硬貨を出品しても良いかどうかを確認するのは忘れてはならない。
比較して売るのがベスト
記念硬貨を処分するときには普通の硬貨に交換して使用すれば額面通りになる。しかし、どの記念硬貨にも多かれ少なかれ付加価値があるので売った方が良い場合が多いのだ。買取業者としても買い取った記念硬貨を換金すれば少なくともその額面通りのお金にできる。
そのため、最低価格として額面通りの金額を設定しているケースも珍しくない。ただし、業者によっては手数料を考えて額面よりも低くなってしまうこともある。特に、宅配買取や出張買取で少ない枚数を売るときには問題が起こるリスクが高い。そのため、業者に売るときには見積もりを比較して売るのがベストだろう。
また、枚数が少ない場合には店頭に持ち込まなければ高くは売れないことも多いが、その場合にはインターネットオークションやフリーマーケットを使用すれば問題ない。逆に、枚数が多くなるとインターネットオークションやフリーマーケットは手間がかかるため、高く売れそうでも手間があまりかからない買取店への売却を検討した方が良いという考え方もあるだろう。
硬貨の査定をバイセルに依頼する
自分が持っている硬貨の価値が非常に高い場合や、古い硬貨で自分で調べてみても価値が分からなかった場合、査定を依頼してみる手がある。テレビCMでも話題のバイセルでは最短30分で自宅まで出張査定しに来てくれる。希少価値の高い古銭はバイセルで依頼してみよう。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
まとめ
記念硬貨は普通に支払いに使えるのか、売るのとどちらがおすすめがご紹介した。どの選択がベストと簡単に言うことはできないため、比較して自分なりに最も良い選択をすることが重要だ。
高く売れることだけでなく、労力も減らせるようにして最適な方法を選択しよう。覚えておくべきなのは売り方の選択肢が大まかには業者と個人を相手にする二通りがあることと、使うよりも売った方が儲かる可能性が高いことである。
