絵画・美術品は買取業者で高価買取が狙いやすい作品である。実家に飾っている絵画や、蔵の奥底に眠っている昔の美術品などが現代で高値がつくケースは少なくない。
絵画などは人気作家も多く、日本画・西洋画なども価値が認められれば1枚数百万円以上で買取されるだろう。美術品にしても、本物であれば数十万円の買取が期待できる。
当コラムでは、絵画・美術品の偽物・贋作・本物の見分け方から、それぞれの買取相場、おすすめの買取店まで詳しくまとめていく。絵画・美術品の売却を考えている人は、ぜひ最後まで読んでいただきたい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
骨董価値が高い絵画・美術品
絵画や美術品はほかの買取ジャンルと比較して、骨董価値が高い作品である。ピカソやゴッホといった世界的に有名な絵画はもちろん、平山郁夫などの日本作家の作品も買取業者では高く買取されている。中には数百万円、あるいは数千万円の値がつく作品も存在している。
しかし、価値が高いものには偽物や贋作、コピー品が出回るため、絵画や美術品においても偽物の作品が多く存在する。言うまでもなく絵画・美術品で高価買取がおこなわれているのは本物の作品であり、偽物や贋作はほとんど値がつかないので注意が必要だ。
絵画・美術品の偽物・贋作・本物の見分け方
絵画・美術品にはブランド品同様、偽物が多く出回っている。高く買取される絵画や美術品は本物であるのが前提であり、偽物や贋作では思ったような価格での売却は期待できない。そのため、買取に出そうと思うのであればそれが本物かどうかが重要になる。
以下では、絵画・美術品の偽物・贋作・本物の見分け方についていくつか紹介していく。どういった点に気をつければいいのか知りたい人は、以下のポイントをチェックしてみよう。
作者のサイン
偽物・贋作を見極めるときにまず見るべきポイントは、作者のサインである。サインは作者の筆跡であり、どんなに真似して書いたとしてもサインの一字一句まで完璧にコピーすることは困難だ。そのため、本物かどうか見極めるときには鑑定士もまず作者のサインをチェックするのが基本となっている。
また、美術品の場合は箱などに落款があるケースもあり、こちらも本物の場合は本人の癖などが表れるため、本物かどうかの見極めにチェックされることが多い。しかし、素人が作者のサインを完璧に見極めることは難しいと言える。
タッチの違い
絵画の本物を見分ける2つ目のポイントは、タッチの違いだ。絵画ではキャンパスや絵の具の違いから偽物と本物を見分けることでき、作者のサインと同じく専門の鑑定士もタッチが作者本人のものかどうかをチェックして判断することが多い。
偽物の場合は細かいタッチの部分まで完璧に真似ることはできないため、どうしても微妙な違いが生じてしまう。しかし、こちらも素人では見極めが難しい作品が多い。
年代
絵画や美術品の本物の作品であれば、作品の制作時期と作風の一致が見らえる。しかし、偽物や贋作の場合は作者の作風が公表されている製作時期と合っていないことが多く、この場合はほとんどのケースで偽物と判断される。
絵画においては、作者の作風は時期によって大きく変わることがあり、昔の作風が比較的新しい年代に制作されたものであれば、贋作の可能性が高いといえるだろう。美術品においても同様で、作家の作風と製作時期は鑑定士も重視してチェックするポイントである。
鑑定士に依頼するのが確実
絵画や美術品の偽物と本物の見分け方を紹介してきたが、素人が見極めるのは非常に難しい。多少知識があるぐらいではまず見分けることはできず、偽物を本物だと勘違いしてしまうだろう。そうならないためには、専門の鑑定士に依頼するのが安心でき、確実な方法だといえるだろう。
鑑定士に依頼する相場は大体3~5万円と言われており、ほかにも出張費などが別途かかるケースもある。店舗へ直接持ち込めるのであれば鑑定料だけでOKだが、まとめて鑑定してもらいたい場合などは、出張鑑定を依頼するのがおすすめだ。
絵画・美術品の高額査定まとめ
絵画・美術品は高く売れるものであれば数十万円、あるい数百万円で売れるものがある。有名作家や年代ものであれば予想以上の値がついていることもあり、売れるかわからないものに高値がつく可能性があるのが絵画・美術品である。
以下では、絵画・美術品の高額査定情報についてまとめていく。絵画・美術品の買取を考えている人はぜひチェックしてみてほしい。ちなみに、記載している価格は2021年8月現在のものであるため、今後変動する可能性も頭に入れておこう。
絵画
まずは、絵画の高額査定について紹介していく。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
中山忠彦 薔薇と少女 | 70万円 |
熊谷守一 蒲公英に蟻 | 50万円 |
牛島憲之 温む沼 | 100万円 |
福王子法林 朝富士 | 50万円 |
中島千波 鳥羽玉 | 55万円 |
小山敬三 風の日の浅間山 | 210万円 |
野田弘志 巨峰 | 113万円 |
千住博 香風法起寺 | 175万円 |
平山郁夫 交河故城トルファン | 110万円 |
森田りえ子 秋華 | 300万円 |

見てのとおり、絵画は高いもので100万円以上の値がついている。人気作家であれば50万円以上の買取が期待でき、人気作家であれば300万以上で売れることも少なくない。
しかし、上記の価格は美品の状態であり、買取に出すタイミングによっては価格が変動する可能性もある。上記の価格で売りたいのであれば、できる限り早く買取査定に出すようにしよう。
美術品
続いて、美術品の高額査定情報だ。
商品名 | 買取価格 |
---|---|
ロイヤルコペンハーゲンフローラダニカ 透かし皿 | 5万円 |
リヤドロ フィギュア | 5万円 |
ドーム冬景色文花 | 36万円 |
ラリック 花瓶 | 10万円 |
ミューラー テーブルランプ | 10万円 |
マイセン 飾り壺 | 30万円 |
ペルシャ絨毯 | 16万円 |
リュージュ オルゴール | 30万円 |
エミール・ガレ 木の実文花瓶 | 44万円 |
マイセン フィギュア 3点 | 37.4万円 |

美術品の買取価格は絵画よりも低くなっているが、それでも数十万円での売却が期待できる。ものによっては50万円近い価格で売却できるものもあり、家に眠っている美術品に高値がつく可能性もある。
しかし、こちらも絵画同様美品の状態であり、価格は変動する可能性もあるので、なるべく早く買取に出すのがおすすめだ。また、美術品の買取事情については以下のコラムも読んでいただきたい。

絵画・美術品の買取におすすめの業者
絵画・美術品の買取は、骨董品買取業者などでおこなわれている。場合によっては、規模の大きいリサイクルショップなどでも買取されることがあるかもしれないが、安心して売りたいのであれば信頼できる業者を選定することが大切だ。
そこで、絵画・美術品の買取におすすめの業者をいくつか紹介していく。業者選びに迷っている人や、どこがおすすめなのか知りたい人は紹介している業者の中から選んでみよう。また、ほかの業者について知りたい人は、以下のコラムも読んでいただきたい。

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品川の総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは、 東京品川にある絵画や骨董品を専門に買取している業者だ。中国美術を中心に、ありとあらゆる美術品を買取しており、絵画でも人気の作家は特に高額買取がおこなわれている。買取金額がアップするサービスも豊富で他社よりもお得に売却できるだろう。
買取方法は宅配・店頭・出張の3つの方法。また、総合美術買取センターには安心のクーリングオフ制度があるため、はじめて絵画を売却する人でも不安なく買取へ出せる。納得がいかなかった場合のキャンセル料も無料で、プロの鑑定士の査定が無料で受けられる。
新宿の古美術永澤
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術永澤は、骨董品と美術品の買取専門店だ。中国美術から掛け軸、絵画から茶道具まで幅広く買取しており、美術品のことなら何でもお任せな買取業者となっている。買取実績も豊富で、25年の経験と実績は1つ1つの美術品を丁寧に査定し、買取してくれるだろう。
買取方法は宅配・店頭・出張の3つの方法で対応している。出張買取も日本全国に無料で対応しており、宅配で送る場合も着払いなので余計な手数料はかからない。店頭へ持ち込む場合は要予約となっているので、事前に予約してから持ち込むようにしよう。
大阪の福ちゃん
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
福ちゃんは、骨董品やブランド品、貴金属から家電まで幅広いジャンルの買取をおこなっている業者だ。それぞれの専門の鑑定士が在籍しており、買取実績も20万件以上持つ大手買取業者として人気が高い。買取成約率も97%超え、リピーターも数多く抱えている安心できる業者である。
買取方法は宅配・店頭・出張の3種類で対応しており、どの買取方法を利用しても手数料は一切かからない。出張買取は関東や関西を中心におこなわれ、宅配買取の利用では全国送料無料となっている。専用の宅配キットもあるので安心して査定へ出せるだろう。
広島のワールドギャラリー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ワールドギャラリーは、絵画や美術品を専門で取り扱っている業者だ。油彩画や水彩画、日本画から版画まで絵画なら何でも買取しており、相場に適正な価格を提示してくれるだろう。ほかにも、茶道具や陶磁器などの買取にも対応しているので、骨董品や美術品と一緒に売るのもおすすめだ。
買取は宅配・店頭・出張の3つ。また、ワールドギャラリーではほかにも委託販売や代行オークションなどもおこなっており、こちらは多少の手数料はかかるものの、通常で売るよりも高値がつく可能性があるので、希望の方は気軽に相談してみよう。
福岡のエコリング
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
エコリングはエコロジーをモットーとした買取店だ。リサイクルショップとしてさまざまな商品の買取をおこなっており、基本的にはどんな商品でも買取してもらえる。他社では値がつかなったものでもエコリングでは高価買取されることがあるため、気になるものはまず一度査定に出してみるのがいいだろう。
買取方法は宅配・店頭・出張の3つだ。店舗は日本全国に展開されているため、出張買取の相談も気軽に可能。宅配では専用の梱包キットに詰めて送るだけなので、破損の心配もない。 送料や出張料などももちろん無料だ。
絵画・美術品を売るときのコツ
絵画・美術品は価値があるものであれば、そのまま出しても高価買取が期待できるが、せっかくの売るのなら少しでも高い価格で売却したいと思うだろう。そこで、絵画・美術品を売るときのコツをいくつか紹介していく。
高価買取を狙っている人は、以下のポイントを意識して買取へ出してみよう。
実績豊富な専門業者へ査定依頼する
絵画や美術品を売るときは、実績豊富な専門業者へ査定依頼するのがいいだろう。絵画や美術品、骨董品などの作品はリサイクルショップなどでも買取されていることがあるが、査定スタッフの鑑定力や買取価格、買取に伴う安心感といった点で言えば専門業者で売ったほうが断然上である。
骨董品の取り扱いを専門におこなっている業者であれば、鑑定士は豊富な実績と経験を積んでいるため、不安なく買取依頼が可能だ。また、買取価格に関しても常に相場に適正な価格を提示してくれるため、価値がある作品であれば高額買取が期待できる。大事な絵画や美術品であればあるほど、買取は専門業者へと依頼しよう。
付属品などがある場合は必ずそろえる
高価買取を目指す場合、付属品などをそろえることが重要だ。付属品が欠品している場合では査定額が数万円下がることもあり、人気の作品であっても期待外れの価格となってしまう。万が一欠品している場合は、減額を覚悟しておこう。
絵画の付属品としては額縁、黄袋、箱、保証書、あるいは鑑定書などが挙げられる。特に鑑定書がある場合は査定額アップとなることもあるので、本物かどうかの見極めに加えてもらっておくのがいいだろう。ちなみに、付属品がある場合でも付属品自体のコンエディションも重要なので、作品だけでなく付属品の状態にも気をつけるようにしておこう。
まとめ
当コラムでは、絵画・美術品の偽物・贋作・本物の見分け方から、買取相場、おすすめの買取業者まで詳しくまとめてきた。実際、絵画などは家に飾っていたものが高価買取されるケースが多く、気になるものはまず一度査定に出してみるのがおすすめだ。
もちろん、買取に出す業者は適切に選ぶ必要があるが、高値がつくかどうかは査定に出してみなければわからないので、気になる作品はまとめて買取依頼するのがいいだろう。
絵画・美術品の売却を考えている人は、ここでの買取情報を参考にし、少しでも高い価格での売却を狙ってみよう。
参考サイト