中国切手の中には、動物をモチーフとしたものも少なくない。中国を代表する動物といえば、ジャイアントパンダを思い浮かべる人も多いはずだ。もちろん中国切手には、パンダをモチーフとしたものも発行されている。これまでパンダ切手は、何種類も発行されてきたが、パンダ切手は種類によってその相場が違いがある。
有名なパンダ切手には、1973年に発行されたものや1985年に発行されたものがある。有名なのだから、パンダ切手の中で価値が高いのは、1973年のものと1985年のものと言えるのだろうか。どの年に発行されたパンダ切手の価値が高いのか、相場も一緒に調べてみた。
本記事のポイント
- 中国切手「パンダ」には有名な1973や1985よりも高い年代がある?
- なぜそれぞれの年代の切手が高いのか
- 状態別の買取相場

CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
中国のパンダ切手とは
中国の国獣でもあるジャイアントパンダをモチーフにした切手は、国内外問わずに人気のある。パンダ切手とひとことで言っても、これまでに何種類ものパンダ切手が発行されており、有名なパンダ切手には1973年に発行されたもの、そして1985年に発行されたものがある。
前者の1973年には、6種を1セットとしたパンダ切手が発行されている。後者の1985年に発行された切手は、4種類の絵柄だ。実はこれに加えて、1963年にも3種類のパンダ切手が発行されている。63年と73年に発行された切手は、それぞれ一次・二次という名称で呼ばれており、そのパンダは水墨画家である呉作人の作品が図案である。
そのため、切手と言えども水墨画の特徴である濃淡・明暗により描かれたパンダの絵柄が魅力的だ。素朴でありながら、パンダの愛らしさが伝わる切手と言える。
1963年のパンダ切手は、8分と10分があり、8分の絵柄が2種類の全3種類となる。対して、1973年のものは、4分、10分、20分、43分がそれぞれ1種類ずつ8分が2種類ある。
1985年に発行されたパンダ切手は、上記のものと比べるとパンダがデフォルメ化されているのが印象的であり、ひとめ見ただけで、一次・二次のものと作風が違うとわかるだろう。こちらの切手は、8分、20分、50分、80分と全4種類からなっている。
パンダ切手は1973年と1985年の価値が高いのか
可愛らしい見た目で人気のあるパンダ切手だが、1973年と1985年に発行されたものの価値が高くなっているのだろうか。中国切手といってもプレミアム切手と呼ばれないものの価値は、数円から数十円程度だ。それらと比較すると、73年も85年のものも切手としての価値は高いと言える。
そして両者を比べた場合、価値が高いものは1973年に発行されたパンダ切手だ。しかし、実はもっと価値の高いパンダ切手がある。それは、特59とも呼ばれる1963年に発行された一次の切手である。
1973年や1985年より1963年のパンダ切手の価値が高い理由
高値で取引がされる価値のある中国切手は、プレミアム切手と呼ばれる。プレミアム切手は、一般的に1960~1980年頃までに発行されたものを指している。この年代に発行された切手は、文化大革命の影響を受けているために現存している枚数も少なく、コレクションが認められていなかったこともあり、状態の良いものはさらに限られているのだ。
そのため、パンダ切手でも1985年に発行されたものより1963年、1973年のもののほうが希少価値は高くなる。1985年のパンダ切手も可愛らしさから人気はあるが、わりと入手容易なこともあり、63年・73年と比較して価値・相場は低くなるのである。
1973年よりも1963年の方が高い理由
では、1963年と1973年のものを比較した場合、なぜ前者の方が価値は高まるのだろうか。時代が古くなれば、それだけ入手が難しくなるのも理由のひとつだ。

パンダ切手の買取相場
パンダ切手は発行年数、種類により買取相場も違ってくる。それぞれの買取相場を見ていこう。
1963年発行のパンダ切手の相場
もっとも高い買取額が期待できる1963年発行のパンダ切手だ。その買取相場はどれくらいだろうか。
買取業者の買取価格相場
買取業者における買取相場は、3種類全て揃っている状態で12,000~13,000円程度となっている。

ヤフオクなどオークションの買取価格相場
切手の売却は、買取店だけではなくネットオークションやフリマアプリに出すことでも可能だ。オークションなどでは、買取店とは少し相場が違ってくる。買取業者ではなく、CtoCのサービスを利用して売却した場合に、1963年の並~美品の3種完で6,000~8,000円ほどで落札されることが多い。目打ちなしの珍しいものでも10,000円程度の相場で取引されている。
1973年発行のパンダ切手の買取価格相場
1973年発行のパンダ切手は、全部で6種類だ。その買取相場はどれくらいだろうか。
買取業者の買取価格相場
全てが揃った状態で4,000~7,000円程度が買取相場となっている。並の状態の切手では4,000円、珍しい希少価値のあるタイプのもので7,000円ほどの査定額が提示されることが多い。
しかし、バラ1枚になってしまうと、400~1,000円が相場となる。最近では中国切手自体の価格が下がり気味傾向にあるため、バラ1枚に1,000円の値がつくケースは少ないはずだ。
ヤフオクなどオークションの買取価格相場
63年より市場に多く出回っている1973年の切手は、6種完の状態で3,000円が相場だ。状態にやや問題がある場合、6種類揃っていても1,000円以下で落札されるケースも少なくない。
1985年発行のパンダ切手
残念ながら、1985年に発行されたパンダ切手は、プレミアムと呼ばれた切手以降のものになる。そのため、これまで紹介した発行年のパンダ切手より買取相場は安くなってしまう。買取相場はどれくらいだろうか。
買取業者の買取価格相場
4種類全て揃っており、小型シートも付属していても500~600円程度がせいぜいだろう。当然、バラ1枚の価格は100~200円にしかならない。
ただし、1985年のパンダ切っての価格は、高いもので80分であり、80分といえば、だいたい15円ほどの切手だ。そのため、元値の10倍以上の価値はついていると言える。プレミアム切手でもなく、パンダ切手でもない中国切手は数円~数十円が相場であるということを考えると、1985年発行のパンダ切手も十分な価値があるといえるだろう。

ヤフオクなどオークションの買取価格相場
1985年になると買取店と同様に4種類の切手と小型シートで500~600円が相場になる。
基本的にネットオークションやフリマアプリでは、切手の場合に買取店の相場より安い価格で取引されがちだ。買取店と同等もしくは相場より高めの価格設定では、売れ残る可能性が大きいだろう。
パンダ切手の買取価格をあげるコツ
パンダ切手の買取価格をあげるには、以下の点に気を配ってみるのがオススメだ。
保管状態が良い
何十年も前に発行されたパンダ切手。保管状態が悪く、色あせや折れ、破損などが見られる切手もあるだろう。しかし、そうしたパンダ切手は相場よりも価値が低くなってしまう。ちょっとした折れや折り目があるだけでも査定額に差が出てしまうため、保管には注意を払いたいところだ。
基本的には、未使用で保管状態の良い美品ほど買取価格は高くなる。これは、どの年に発行されたパンダ切手にも共通するポイントである。
全種類揃っている
パンダ切手は、全種類が揃っている方が、1枚ずつバラバラに売るよりも高値がつく。だから、見積もりやオークションに出品する際には1枚ずつでなく全種類揃えた状態がオススメだ。
また、1963~1985年のパンダ切手をセットで出しても通常より高値が期待できる。
シートで売る
パンダ切手は切り離されていないシート状態の方が、高額査定になりやすい。手元にパンダ切手のシートがあるなら、そのままの状態で査定に出してみてほしい。ネットオークションやフリマアプリでも、そのほうが売れやすくなる。
目打ちなしのパンダ切手
通常の切手のふちは、切り取りやすいようにミシン目となっている。しかし、コレクションの場合に、このミシン目のないほうが高値がつく。それはパンダ切手も同様だ。発行年数にかかわらず、目打ちなしのパンダ切手なら相場より高額査定になりやすい。
正しく鑑定できるスタッフが在籍する店で売却する
オークションやフリマアプリより、切手を正しく鑑定できるスタッフが在籍する店舗で買取ってもらうのがベストだ。パンダ切手の価値を知らない店舗では、相場よりも安価で買取される可能性もある。
複数の店舗で見積もりをする
同じ種類、同じ状態の切手であっても店舗により買取額は異なる。高値で売却するコツは、複数の買取店舗に見積もりを依頼すること。5店舗程度を目安に見積もりを依頼するのがオススメだ。
一括見積もりサイトを利用すると、個別でそれぞれに依頼する必要はなく手間が省ける。最も見積もり額の高い店舗で買取してもらいたいところだ。
オススメの買取業者
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
切手の買取をおこなっている業者は数多く存在する。中でもヒカカク!がオススメしたいのは、総合美術買取センターだ。総合美術買取センターは、LINE査定・店舗買取・宅配買取・出張買取など様々な方法で切手の買取をおこなっている。専門的な知識のあるスタッフが鑑定するため、切手の価値より安く買い取られるといった心配はない。
常に市場の動向を把握しているため、リアルタイムで査定額の提示ができるのも強みだ。もちろん査定は無料、宅配買取の送料も総合美術買取センターが負担してくれる。パンダ切手を少しでも高く売りたいなら、見積もりを依頼してみよう。
1973と1985が有名だが、もっと高い切手もある
有名な切手は高額査定になることが多い。しかし、必ずしもそうではないことがわかっただろう。あまり高く売れないと思っていたコレクションも、高く売れることがあるかもしれない。
パンダ切手においては、1973年と1985年のものがよく知られているが、それよりも1963年の方が高い。自宅にないか、探してみてはいかがだろうか。

