切手のコレクションを趣味としている人は、少なくない。そのため、希少な切手や価値のある切手は、もともとの値段よりも高く売却できることがある。しかし、切手によってその価値は、大きく異なるため注意が必要だ。
切手好きの人の間で注目されている1つに、中華人民郵政の切手がある。どうして中華人民郵政の切手は、人気があるのだろうか。また、一体どれほどの価値があり、買取相場はどれくらいになるのだろうか。中華人民郵政の切手の価値や買取相場に驚くことになるかもしれない。
本記事のポイント
- 中華人民郵政の切手は何を指しているのか
- 年代別に見る相場の傾向
- 売るならいつが良い?
CONTENTS
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中華人民郵政の切手とは?
中華人民共和国は、毛沢東主導のもとで1949年10月に建国された国だ。そんな中華人民共和国の中国郵電部郵政総局から発行された切手が、中国切手となる。
そして、1992年までに発行されていた中国切手には、中華人民郵政という文字がしるされていた。これが俗にいう中華人民郵政切手である。
中華人民郵政切手の価値は
1949年から1992年までに発行された中華人民郵政切手には、どのくらいの価値があるのだろうか。まず、中国切手は他の国外の切手と比較した場合、圧倒的に価値が高くなる傾向にある。特に今の中国郵政としるされた切手よりも、中華人民郵政切手の方が価値は高く、買取相場も平均して高くなっている。
もちろん、すべての中華人民郵政切の手が、高い評価を受けているわけではない。切手の発行年やその種類によって評価や買取価格には、大きな差がついている。ただ、価値の高い品が多い点が、中華人民郵政切手の特徴と言える。もし手元にあるなら、丁寧に扱い適切に保管しておこう。
特に価値の高い発行年の中華人民郵政切手
特に価値があり、高値で取引される中華人民郵政の切手は1960~1980年頃のものである。この頃に発行された中国切手は、コレクターの間でもプレミアム切手と言われている。数十万円の値がつくだけではなく、百万円をこえるような価値のある品もプレミアム切手の中には存在するため、思わぬ金額で売れることもあるだろう。
価値の高くない中華人民郵政切手
逆にいうと、中華人民郵政の切手でもプレミアム切手にあたらない品は、価値も買取価格も低めになってしまう。比較的良い状態で残っている切手も多い場合に希少価値がつかない切手が多く、買取価格もそれほど高くはならない。
1960~1980年の中華人民郵政切手の価値が高くなるワケ
中国切手の中でも、とりわけ価値が高くなる1960~1980年発行の中華人民郵政切手。なんの理由もなく、価値が上がっているワケではない。最大の理由は、1966年に始まった文化大革命である。毛沢東が主導した文化大革命が切手の価値と価格に大きな影響を与えた。
切手の価値に大影響を与えた文化大革命とは
1966年から1977年に終結宣言がなされるまで10年以上も続いた文化大革命は、文化大革命は、簡単にいうと毛沢東が主席を務める共産党内部での対立が引き金となっている。生粋の共産主義者である毛沢東が、自分に反発をする者を排除し、自分の権力を確固たるものとするための大衆運動である。
文化大革命の影響
文化大革命により大勢の命が失われただけではなく、中国の伝統的文化も破壊されてしまった。貴重な文化財が失われたり、横暴ともいえる様々な施策が講じられたりしたのであった。
そんな施策の中には、切手に関係するものもあった。革命当時、切手のコレクションはアメリカ的として中国ではコレクション目的の収集が禁じられていたのである。そのため、多くの切手が破棄され既存する枚数が少なくなってしまった。
加えて、切手の輸出も禁止されたことから、国外に残る枚数も少なくなっている。つまり、世界的に見てもこの時代の切手は、希少な品となっているのである。
投機目的で高値取引されている
文化大革命の影響を受けて、中国国内でも希少性の高い中華人民郵政切手。は今、そんな希少な切手が中国の裕福層の間で需要が高くなっている。投機目的で文化大革命時代の切手を大量に購入する裕福層が存在するため、日本に残っている品の価格も上がっていったのだ。
中華人民郵政切手の買取相場
これまで説明してきたとおり、中華人民郵政の切手は、発行年や種類によって価値が異なり、買取相場もバラバラである。だから、中華人民郵政の切手をひとまとめにして、買取相場を出すことはできない。数百万になるもの、数円~数十円にしかならないものもあるという結論になってしまう。ここでは、有名どころを確認しておこう。
1949~1960年以前の切手
文化大革命が起こる前の切手は、通称「文革切手」と呼ばれる革命時代に発行された品よりは、買取相場は劣るものが多いだろう。しかし、1950年代に発行された中華人民郵政切手でも中には高値で買い取られる品もある。例えば1951年に発行された天安門図第5版は、非常に高値で買い取られている切手の1つだ。
もともとの額面が切手としてかなり高額なこと、後に起こった文化大革命により多くが処分され希少な切手となるものである。6種すべて揃っていれば、今でも相場は20~40万円はくだらないだろう。状態が良いなど、ものによっては、80万円ほどの買値がつく可能性もある。
また、1950年代の誤作発売停止切手も20万円ほどの相場となっている。その他、空軍 軍人切手は、10~20万円、陸軍 軍人切手なら1.5~2万円が買取相場である。もちろん、買取業者の専門性や持っているルートなどによって、この相場と実際の査定額には違いが生じる可能性がある。
このように文化大革命以前の中華人民郵政切手でも、数万~数十万という高い相場で取引されている品もある点は留意しておきたい。
1960~1980年
1960~1980年に発行された中華人郵政切手は、プレミアム切手と呼ばれている部類のものだ。文革大革命の影響を非常に強く受けていることから、文革切手といわれることもある。
この年代に発行された切手の相場は、基本的に数万円から数百万円とかなり高額だ。もちろん、これは文化大革命によりコレクションも輸出も許されなかった影響によるものである。コレクションの禁止により、良い状態で残っている品も少なく、未使用美品であれば100万円以上の価値がつくことも珍しくない。
もちろん、発行年だけではなく、切手の種類によっても買取相場は違ってくる。ただ、1960~1980年に発行された中華人民郵政切手の相場は、総合的に高いもの事実である。
1992年までの切手
中華人民郵政と表示された切手の中で最も相場が低くなるのが、1980年代半ばから1992年に発行された切手である。中国切手に大きな影響を与えた文化大革命は、1977年に終結した。
とは言え、1980年頃までに発行された切手は、またまだ文化大革命の影響を引きずっており、現存する枚数やそもそもの発行枚数が少ない品も多かったため、1977年以降の切手であっても、1980年頃までであれば高値が期待できるものが少なくない。
革命が終わった1970年代後半から1980年頃までの中華人民郵政切手は、かなりの高値がつく品も多くなっており、買取価格には、かなりの幅があるため総合的な相場を出すことは難しくなる。ただ、全種類揃っているものだと2~5万円の相場になる切手も少なくない事実がある。
中には、特別に価値の高い切手も発行されており、数十万円~百万円をこえる相場がつくものもある。文化大革命後に発行された切手は、価値が低く相場も安いと思われがちだが、1980年頃までの品ならば高値がつく可能性もあることは知っておきたい。
だが先ほど行ったように、1980年も半ばになると高い相場で取引される切手は、一部を除いてあまり見かけられなくなる。総合的に判断すると、1980年半ば以降に発行された中華人民郵政の切手相場は、数円から高くて数百円のものが多いと言えるだろう。
中華人民郵政の切手を高く売るコツ
1949年から1992年という長期にわたって発行されてきた中華人民郵政切手を高値で買い取ってもらうためには、その保存状態に注意しなければいけないことがある。
裏面も含めて状態がいい
退色が少なく、破れはもちろんのこと折れのない状態がベストだ。また、表だけではなく裏面の状態も買取価格に影響する。汚れや色うつり、べたつきがあると減点されるため、表と同様に裏面も美しい状態を保つようにしよう。また、一般的には使用済み切手よりも未使用品が高くなる。
シートや目打ちなしのものは高値に
バラバラの状態よりは、繋がったシート状のほうが高値がつきやすくなる。また、目打ちなしの切手は珍しいため希少価値が高まり相場もアップする傾向にある。バラさずに保管しておこう。
中華人民郵政の切手を高く売るなら一括見積もりを利用しよう
中華人民郵政の切手は、これまで説明してきた通り、発行年や種類、状態によって買取価格は大きく異なる。切手に関する知識のない買取業者の場合、安い価格で買い取られてしまう可能性もあるだろう。
また、同じ切手でも業者によって需要が違うことも考えられる。複数の買取業者に査定依頼をして査定額を出してもらい、比較した中から一番高値の業者に売却するのが理想的だ。おすすめなのは5社程度。ある程度の価格感がつかめるのではないだろうか。
ヒカカク!では、一括見積もりも行なっている。見積もり額を比較するだけであるため、忙しい人などは是非利用していただきたい。
オススメの買取業者
買取価格
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許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
数ある買取業者の中でも、切手を売るときにヒカカク!がオススメしたいのが、総合美術買取センターである。切手というジャンルに精通したスタッフが、一点一点丁寧に査定してくれる。幅広い買取に対応しているため、全国どこにいても対応してもらえるようだ。
手軽なラインやメール査定、宅配買取や店頭買取に加えて出張買取もおこなっている。総合美術買取センターは、中国切手の買取に力をいれているため、高値が期待できるだろう。他店では買取不可の状態が悪い中華人民郵政切手でも、買取ってもらえる可能性がある。
中華人民郵政の切手は今が売り時
価値の高い品が多くある中華人民郵政の切手だが、なるべく高く売りたいと考えているなら今がベストではないだろうか。現状として、年々少しずつ切手の価格は下がってきている。これからしばらく、買取価格が上がることは考えにくいだろう。売りたいと思った今が買取の出すチャンスと言えるかもしれない。