范曽(ハンソウ:FAN ZION)は、中国の画家、書画家であり、また詩人としても活躍している。
現代中国画家のなかでも偉大な人物であり、巨匠ともよばれる存在である。
本記事のポイント
- 范曽の作品は5億円など、かなり高額で取引される
- しかし贋作が多く、中国では特に精巧に作られている
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偉大な画家、范曽
中国国内だけでなく、日本などでも有名な画家である范曽について見ていこう。
生い立ち
1938年、紅蘇省南通市に生まれる。実家は歴史ある名家で、千年続いた誌文家の一家である。范曽の先祖には、歴史上有名な政治家であり、また文人でもあった范仲淹がいる。范仲淹は、自身の書いた「岳陽樓記」のなかで「天下を以て己が任となし、天下の憂いに先んじて憂え、天下の楽しみにおくれて楽しむ(先憂後楽)」という言葉を残した人物だ。「後楽園」の由来になった言葉である。
活躍
画家として、書画家として、また詩人としても成功した范曽は、「三絶の人」と表現されている。独創的な技法で描かれ、豊かで存在感のある画、堂々とした格調のある書は、広くその価値を認められており、さらに詩人としても格の高い優れた人物であったことから、そのようによばれているのである。
10代後半に南開大学に入学して歴史学を学び、その後、中華美術学院にて中国画を学んだ范曽は、中央工芸美術学院で副教授をつとめている。博物館などにも籍を置いて美術を学ぶとともに、歴史や技術を広く伝える活動をしている。
范曽の絵画
代表的なのは、人物画である。水墨で、繊細だが表現力豊かに生き生きと描かれているその画は、まず人物の目から始めるという独特の描き方で作られている。輪郭をとり、そこに淡い色をのせていくという技法を用いて描かれる、表現豊かな人物画だ。中国や日本などアジア圏で特に人気が高いが、ヨーロッパでも中国画家としては有名で、人気がある。
日本とのかかわり
世界的に有名な范曽は、日本でも高い人気がある。個展はもちろんのこと、美術館もあるほどの有名画家である。
日本国内の個展はどれも好評
范曽は、これまでたびたび日本を訪れ、個展を開催している。最初に開催されたのは1979年。東京と大阪で開かれた個展には、多くの中国画ファンやコレクターが集まった。その後も1980年代に数回来日しており、デパートでも作品展が開催され、好評を博した。
范曽美術館
岡山県の西大寺に、范曽の絵画を所有する美術館「范曽美術館」がある。初代館長をつとめた松田基氏が、范曽の描いた「八仙図」と出会ったのを機に、范曽の作品を日本で広く紹介するために設立したというのが、美術館設立の経緯である。
中国にも范曽の美術館は存在しないため、世界で唯一の范曽美術館ということになる。開館は年に一回、3日間のみというこの美術館には、多くの范曽作品が貯蔵されており、世界的に注目されている美術館なのである。
代表的な作品と買取価格相場
范曽の絵画は、「達摩造像」「范仲淹与江上漁者」「庄子显灵记」「范曾自述」など多くある。中国国内オークションに時々出品されるが、日本円にして5億円などの高値で落札されている。日本国内でも、かなりの高額落札、高額買取が期待できるだろう。
本物かどうかの鑑定
范曽の作品は、贋作が多いことでも知られている。
100人以上もいるとされる贋作作家
中国には贋作作家が多く存在しており、一説には范曽の贋作作家は100人を超えるとも言われている。そのため、中国国内だけでなく、日本をはじめとする外国にも多く出回っているのである。贋作の数が多いため、よくできているものはかなり精巧で、本物との見分けが非常に難しいこともある。特に中国国内ではかなりレベルの高い贋作が多く売買されている。范曽の絵画の特徴である紙の透かしや、なかには鑑定書まで本物でないというケースもあるのだ。
鑑定は信頼できる業者で行おう
日本にある贋作は、そこまで精巧でないものも多く、見破りやすい作品が多いと言われている。しかしそうであっても、鑑定にはそれなりの知識が必要と言えるだろう。そのため、鑑定は信頼のおける業者を探して依頼することをおすすめする。
ネットオークションは注意しよう
上手に利用すると業者での買取よりも高額で売却できるため、広く人気のあるネットオークションだが、絵画の売買に利用する場合は特に慎重に進めた方が良いだろう。プロでも鑑定の難しい范曽の画を個人で売買すると、万が一トラブルに発展する可能性も考えられる。特に、安く入手した范曽作品は贋作である可能性もなくはないため、それをまたオークションで売却してしまうことで問題になってしまう可能性もある。鑑定の難しい美術品は、専門店に査定・買取を依頼する方が安心して取り引きができて良いだろう。
絵画の査定ポイント
最後に、絵画全般にも通ずる査定ポイントを紹介しよう。少しでも高い価格で売るために、日頃から下記の点には気を配ってみてはいかがだろうか。
保管状態に注意
范曽の絵画は億単位で売買されているが、状態がよければさらに高額買取してもらえる作品である。汚れ、破れなどがなくきれいな状態であれば、それだけで価値がかなり上がるため、保管の際はじゅうぶんに注意しよう。しまったまま出さないでおくと劣化してしまい価値が下がるので、時々作品を外に出し、風を通すようにすると良いだろう。
付属品があれば一緒に査定に出す
贋作が多い絵画作品の買取では、鑑定書が付いているとそれだけで査定額が上がることもある。
もし鑑定書がついているのであれば、それも汚したり紛失したりしないよう、日頃から大切に保管しておくことをおすすめする。
LINE査定に対応している買取業者
【ヒカカクおすすめ店】総合美術買取センター
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対策
絵画をはじめとして、多くの美術品を買取している総合美術買取センター。それぞれ、経験20年以上のベテラン鑑定士が、それぞれの得意とする分野を査定しているとあるため、中国美術に精通した人もいるのではなかろうか。買取金額に納得がいかない場合に、8日間以内であればクーリングオフを実施していると明記されているため、高額商品でも安心できるかもしれない。気になる人は詳細を聞いてみよう。
アート買取協会
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対策
かなり高額取引となる可能性が高い范曽の作品ではあるが、アート買取協会では范曽の買取ページを作成。「もし范曽の作品がお手元にございましたら、アート買取専門店のアート買取協会へ、ぜひご相談ください。范曽の作品を無料査定し、少しでも高く、お客様の満足する価格で買取いたします」と、高額でも買い取れる様子が見られる。簡単査定は電話、メール、LINEからとなっている。
出張買取に対応している買取業者
古美術永澤
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古美術永澤も、范曽のページを設けている買取業者。LINEやメール査定のほか、出張・宅配・持ち込み(毎月2回土曜日)をおこなっている。
藝品館
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藝品館では、「経験豊富なスタッフや中国美術専門家が責任ある評価・査定を行い、現在の流通価格に沿った適切な買取価格をご提示いたします」と明記し、范曽の売却を募集している。同画家であれば、全国無料で鑑定査定をおこなっており、離島でも相談が可能となっている。
無料査定をスタートしよう
作品の価値をまずは知るために無料で鑑定して貰おう。価値を知ってから売るかどうかは決めればよい。まずは電話やメールで無料査定が出来る総合美術買取センターで問い合わせてみよう。
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