棟方志功は、日本の日本画家・板画家である。(棟方志功は、自身が制作する版画を”板画“と称していたため、版画家ではなく板画家とされている)。ゴッホの絵画に感動した棟方志功は、芸術家を目指して油絵の制作をはじめ、のちに川上澄生の版画に深い感銘を受けて、板画の制作を始めた。
その独特の画風は日本だけでなく世界でも認められ、スイスのルガノ国際版画展で優秀賞を、ブラジルのサンパウロビエンナーレ国際美術展で版画部門最高賞を、さらにヴェネツィア・ビエンナーレで日本人として版画部門で初の国際版画大賞を受賞するなど、世界的巨匠の一人となった。
本記事のポイント
- 棟方志功は、「二菩薩釈迦十大弟子」で一億の鑑定結果が出た
- 人気・高価買取になる作品の傾向とは?
- 贋作が非常に多い作家として知られるため要注意!
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版画家棟方志功のプロフィール
棟方志功(読み方:むなかた しこう)は青森県出身のリトグラフや石版画、裏色彩という技法を施した木版画など製作した版画家だ。版画以外にも、油絵や水彩画、掛け軸、色紙などを制作している。
文化勲章を受章したり、日本人初の国際版画大賞を受賞したりしている。絵画作品だけではなく、谷崎潤一郎の本の装丁やしゃぶしゃぶ店「スエヒロ」のメニューや包装などでも彼の作品を見ることができる。
棟方志功の絵画の価値とは
20世紀を代表する芸術家の1人として世界でも名高い棟方志功の作品は、高額で取引される事が多い。人気作や大作であれば、数千万円で取引されることも珍しくはない。2012年「開運!なんでも鑑定団」(テレビ東京系)において、「二菩薩釈迦十大弟子」が、1億円という価格で鑑定されたほどだ。そのほかにも、「開運!なんでも鑑定団」に何点か鑑定され、いずれも高額の鑑定となっている。
「開運!なんでも鑑定団」での査定実績
- 「リラの柵」(2017年10月放映)・・・120万円
- 「西海道棟方版画 名護屋城趾の柵」(2017年10月放映)・・・80万円
- 「茶韻十二柵」(2020年1月放映)・・・1,000万円
- 「三寿玖の柵」(2020年8月放映)・・・100万円
- 「くちなし妃の柵」(2020年10月放映)・・・900万円
数々の買取・査定金額を見てみると、サイズが小さい板画作品でも数十万円から数百万円で取引されていることがわかる。棟方志功の肉筆画も板画同様に高く評価されており、同様の価格帯になることが多い。
棟方志功の作品の価値や値段を決めるポイントについて
作品の内容や状態などにより、思ったような価格で取引されない場合もある。作品の価値は、様々な要素で決まるため、人気の高い棟方志功の作品でもそれらにより差が出てくる。ここに、棟方志功の作品の価値を決めるポイントについて記載していく。
評価の高い作品や有名作品
人気の高い作品はそれだけ需要が高く、高額で取引されがちだ。棟方志功の作品でいえば、前述の「十大弟子」や代表作として取り上げられることの多い「女性像」、「観音図」などが該当する。
代表作
- 「二菩薩釈迦十大弟子」
- 「善知鳥」
- 「女人観世音」
- 「雨ニモマケズ」
しかし、人気ゆえに複製品が多く、レプリカには値段がつかないため注意が必要だろう。
棟方志功のサインや落款がある作品
作中に棟方志功のサインや落款がある作品は、人気があり取引価格が高くなる可能性がある。と言っても、作品の価値を決める要素としては内容や状態などのほうが重要で、サインや落款の有無はそれほど重要な要素となっていない。しかし、サインや落款のある作品を好む場合もあるため、作品の価値を決めるうえで、無視できないものである。
共箱、共シールがある作品
作品を入れる箱に棟方志功がサインや作品名などを書き入れたものを共箱という。作品と一緒に共箱があると、作品の価値が上がる可能性が高い。また、作品の裏に貼る紙片に棟方志功がサインや作品名などを書き入れたものを共シールと呼ぶが、この共シールがあるものも、作品の価値が上がる可能性が高い。
状態が良い作品
いくら人気が高い棟方志功の作品であっても、状態が悪ければ作品の価値は下がる。それでも高額な査定額がつく可能性もあるが、金額は落ちるだろう。日焼けやシミ、破けなどの作品の劣化は、保管方法が適切でない場合に発生しやすい。保管には細心の注意を払い、作品の価値を下げないようにしたほうがいいだろう。
鑑定証がある作品
人気が高い芸術家、価値が高い作品ほど、贋作が多発する。特に、棟方志功は、贋作が非常に多いことで知られているため、取引をする場合は、鑑定証の有無が非常に重要な意味を持つ場合もある。
贋作は、いくらよくできていても価値は無いに等しい。取引を安心して行うためにも、鑑定証は必要不可欠なアイテムといえる。
人気が高い棟方志功の作品を取引する買取業者の数は多い。買取業者に売却する場合は、その中から交渉する会社を選択する必要があるが、選択する基準として、買取価格の高さが挙げられる。
買取価格の高い買取業者を探す方法としては、複数の買取業者に見積を依頼する方法がある。得られた見積から一番高い見積を提示した買取業者と買取について交渉すれば、高額で取引することも可能だろう。
中でも、棟方志功の作品に精通していて、棟方志功の作品の取引の豊富な実績がある業者を選択することをおすすめしたい。棟方志功の作品に精通していれば、棟方志功の作品の本当の価値を判断できる可能性が高いからだ。
LINE査定に対応している買取業者
翠波画廊
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
翠波画廊の公式サイトでは、棟方志功の作品の査定ポイントが明記されている。「大首と呼ばれる作品は、色鮮やかな裏彩色(紙面の裏から絵の具)を施しており、志功画伯の一番人気のモチーフ」など、参考にできることが多い。
査定方法は、来廊もしくは無料査定フォーム、LINE査定となっている。
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
棟方志功の作品の買取相場として、「文殊菩薩の作」400〜500万円、「くちなし妃の柵」200〜300万円、「弘仁の柵」250〜300万円を掲載しているアート買取協会。
販売価格ではなく買取価格ということもあってか、「開運!なんでも鑑定団」で出された「くちなし妃の柵」900万円と比較すると安めの査定だ。査定方法は電話、メール、LINEのいずれかとなっている。
出張買取に対応している買取業者
加島美術
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
「廻-MEGURU-」オークションをBSフジと共催している加島美術では、全国各地での出張買取も対応中。「案件により無料にて対応できない」とあるため、よく確認しておこう。鹿島美術では、美術品の相談も無料でおこなっているという。
「棟方志功の作品を買取・査定 - 美術品処分に関するお悩みを解決」という広告が打たれているため、買取に対応している作家であることがわかる。
古美術永澤
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
古美術永澤は、LINE査定に加えて全国対応の出張買取を実施している。買取価格・査定価格は不明だが、棟方志功の買取実績が多く並んでいる。
LINE査定の場合には、「メールやLINEで画像をお送りいただければ、大体の相場をお伝えいたします」とのことである。
無料査定をスタートしよう
査定・鑑定は無料のところもあれば有料のところもある。まずは無料査定が出来る場所に依頼し、その作品の価値をなんとなく知ることから始めてみるのも良いだろう。無料で査定してくれる買取業者の例として、総合美術買取センターが挙げられる。
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