骨董品のなかでも陶器は高額で売れやすい。ただ、高額で売れる可能性が高いからこそ、安く売ってしまったり、買い叩かれたりするリスクも高い。陶器買取市場で、陶器のような価値があるモノを収集しているコレクターは国内だけでも多い。また。陶器を買い取っている業者もネットの普及もあり増加傾向にあるのでどこで陶器を売るかで売れる金額は大きく変わるだろう。
そのため、陶器を売る前にしっかり情報やポイントをリサーチしておいたほうがいい。そこで、本コラムでは金城次郎にテーマを絞り、陶器を売る上で知っておくべき情報やポイントを紹介するので陶器の売却を検討している人はぜひ参考にしてほしい。
本記事のポイント
- 金城次郎は国の重要無形文化財「琉球陶器」技能保持者
- 人気が高いモチーフとは?
- 落札履歴などから見る買取相場
CONTENTS
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金城次郎の陶器の価値
最初に、金城次郎の陶器はどれほどの価値があるのかについて述べていく。その価値を知る上で金城次郎がどのような人物なのかを知っておくことが重要だ。陶器の作者を知っておくことは価値を正しく知る上で必要な要素である。陶器を売るときは、陶器を作った人物や作家の基礎知識をある程度は身に付けておくべきだ。
金城次郎は沖縄県で初の人間国宝になった陶芸家
金城次郎は那覇市生まれの日本の有名な陶芸家である。国の重要無形文化財「琉球陶器」技能保持者であり、また沖縄県で初の人間国宝になった陶芸家として名高い人物である。金城次郎は13歳の頃から陶器作りに携わっている。師は壺屋の名工と言われた新垣栄徳であった。そういった修行時代に培った技術やまた知識は後の陶芸人生に大きく関わってくる。そのなかでも、金城次郎は民芸思想にも影響を受け、李朝の陶磁器にも造詣が深かったと言われるほどであった。
終戦後、金城次郎は壺屋に窯を築き、本格的な陶芸家としての道を歩んでいく。そのなかで琉球陶器の探求を独自の考えで歩んでいき、琉球陶器の技法や歴史を取り入れながら独創的な陶器を作陶すると、その努力が実を結び、金城次郎独自の陶器を完成させる。完成までに陶業に関わり60年が経ったとき、沖縄県初の人間国宝に認定されることになる。
今でも金城次郎の陶器は人気や評価は当然高く、市場においても高額な値段で売買されている陶器である。とくに金城次郎の陶器で代名詞となり特徴的である「魚」「海老」のモチーフは人気が高い。
金城次郎の陶器の価値は高い
金城次郎の作品は上記で述べたように人間国宝に認定されるほどの人物である。金城次郎の陶器の芸術性は高く評価されており、本物であれば高額になることが多い。
買取市場においても金城次郎の陶器は高額査定になりやすいため押さえ、安く売ってしまわないように慎重に売るようにしよう。
金城次郎の陶器の査定情報
次は、金城次郎の陶器の査定情報について。金城次郎の作品はどれも価値が高いが、その一方で安く売ってしまったり、買い叩かれたりする可能性も高いと冒頭で述べた。そこで、どのような点が査定額に大きく影響してくるのか、ここで査定情報について注意すべきポイントを述べていくので押さえておこう。
陶器の査定では作者が最も査定額に影響する
まず、陶器買取の基本になる。この陶器買取で最も査定額に影響するのは「どの作者が作ったか」である。非常に単純なポイントではあるが大事なポイントだ。これは陶器だけではなく、骨董品や芸術品でも重要になっている。
特に買取市場では需要が売れる金額に直結するため、人気のある作家や人物の作品は高く売れる傾向にある。金城次郎の陶器を売るときは慎重に売るようにしよう。
陶器の状態は厳しく査定されるので普段から気を配っておくべき
骨董品は鑑賞用のとしての価値が非常に高いため、状態の良し悪しが作品の価値に大きく左右されるため、状態の査定は厳しい。悪い状態の陶器は大きく減額し、より酷い状態の場合は買取不可になることも少なくない。それほど陶器の保管状態は重要なポイントになる。
だから、普段から陶器の手入れやメンテナンスを欠かさずにしておき、なるべく良い状態を保てるようにしておくべきだ。陶器に汚れ、ヒビ、キズ、デザインの擦れ、欠け、割れなどがあった場合、大きな減額になるだろう。
鑑定書・保証書・付属品にも一定の価値がある
陶器の鑑定書、保証書、付属品があるときは、その鑑定書、保証書、付属品も査定額に影響するため覚えておこう。もし、鑑定書、保証書、付属品があるなら、一緒に持ち込んでセットで売るほうがいい。陶器の査定では、鑑定書、保証書、付属品は多くの業者でプラス査定となる。なぜなら骨董品の鑑定は難しく、本物を裏付ける鑑定書や保証書は信頼される作品は査定額へ上乗せになり、また、付属品セットで買い求めるコレクターも多いので、鑑定書、保証書、付属品にも一定の価値が出てくるのである。陶器の市場では精巧な偽物や模倣品が多いため、鑑定書、保証書の需要はとくに高いだろう。
金城次郎の陶器の買取相場
ここで最後になるが、金城次郎の陶器の買取相場について述べていく。できるだけ、金城次郎の陶器を高く売りたいのであれば、買取相場は事前にリサーチしておいたほうがいいだろう。買取相場を把握しておけば、損することなく、できるだけ高く陶器を売ることができる。
しかし、金城次郎の陶器の買取相場はわかりにくい現状であった。なぜなら、多くの業者で実績や金額を非公開にしているからだ。買取金額は重要な情報となるため多くの業者は公開していない。
だからもし、金城次郎の陶器を売る場合は、いくつかの買取業者で見積もりを出してもらうようにすべきだ。できるだけ多くの業者へ査定依頼を申し込むほうがいい。そして、各業者で提示された査定額を比較検討して、利用する業者を選ぶといいだろう。
落札価格例・買取価格
- 「海老紋四ツ耳花瓶」81,140円(ヤフオク)
- 「藍差貼付文 厨子甕」78,900円(ヤフオク)
- 「魚紋丸壷」54,000円(ヤフオク)
- 「丸壺」53,500円(メルカリ)
- 「壷屋焼魚文茶碗」50,190円(ヤフオク)
- 「花瓶」38,000円(日晃堂)
- 「双魚紋小鉢」24,000円(メルカリ)
- 「ぐい呑」20,000円(日晃堂)
- 「魚海老紋・花瓶」15,000円(エコリング)
- 「香合」12,300円(メルカリ)
LINE査定を実施している買取業者
日晃堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
電話もしくはLINEから査定を依頼できる日晃堂は、「花瓶」38,000円、「ぐい呑」20,000円と買取実績も提示されているため、安心できそうだ。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大手の八光堂では、24時間LINE査定を受付中。全国無料の出張買取もおこなっている。
出張買取を実施している買取業者
古美術永澤
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取実績として、「海老魚紋つる首壷」「海老紋抱瓶」を掲載している古美術永澤は、出張買取も対応中。エリアは全国で、出張料・査定料無料。東京や神奈川は即日OKとのことだ。
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取協会では、「人物紋花瓶」や「海老魚紋カラカラセット」など多くの作品を買取作品例として紹介している。出張買取は、全国対応とある。
まとめ
本コラムでは、金城次郎の陶器の買取相場・査定情報をテーマに、いくつかのポイントや情報を紹介した。陶器のような骨董価値の高いものは、非常に相場が掴みにくく、売るのが難しいため注意しておこう。
特に金城次郎のような有名陶芸家の陶器は高額査定となる可能性が非常に高いため、一層リサーチは入念にしておこう。また、陶器の買取では信頼できる業者を利用して売ることが重要なポイントになる。業者のリサーチは重点的に行なうように心がけよう。