陶器は骨董品のなかでも人気が高く需要もある。だが、この陶器を買取へ出して売るのは非常に難しいため、慎重に陶器は売らないといけない。骨董品のなかで陶器は高価買取になりやすいものだが、そのために安易に売ってしまうと損をする可能性が高いようだ。
陶器を売る前にしっかり情報やポイントを掴んでおくこう。そこで、本コラムでは、青木木米にテーマを絞って、陶器を売る上で知っておくべき情報やポイントを述べていくので、ぜひ参考にしてほしい。
本記事のポイント
- 青木木米は国宝になっている作品もある
- 絵画や掛け軸も高価買取が期待できる
- ただし、相場がわかりにくい作家の一人であるため注意が必要
CONTENTS
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青木木米について
最初にここで、青木木米がどのような人物なのかを紹介しておく。どういう人物なのか把握しておくことは陶器の買取では大事である。陶器を売るとき、陶器を作った人物や作家の基礎知識を身に付けて、買取に臨んだほうがいい。ここでしっかり青木木米がどのような人物なのかをこの機会に掴んでおこう。
青木木米は江戸時代の有名な京焼の陶工
青木木米(読み方:あおき もくべい)は江戸時代の絵師であり、京焼の陶工である。青木木米は明和の時代に京都で生まれた。若い頃に江戸時代中期の儒学者、篆刻家、画家である高芙蓉に書を学んだことで得た思想や豊富な知識で頭角を現す。
29歳の時、木村蒹葭堂の書庫で清の朱笠亭が著した『陶説』を読んで感銘を受けた。それ以降、青木木米は作陶を志している。そして江戸時代中期で名高い陶芸家である奥田頴川に師事し、30歳を境に京都・粟田口に釜を開いた。青木木米の作陶する陶器は評判や人気を得る。
5年後には加賀藩前田家の招聘を受けて、絶えていた加賀九谷焼の再生に尽力し、この陶器の歴史のなかでも大きな影響を与えている。陶工としては煎茶器を主に制作し、白磁、青磁、赤絵、染付などその作域が幅広いことで有名である。中国古陶磁への傾倒から、中国物の写しに特徴的な独自の世界や芸術性を開花させ昇華させた功績は大きい。
そして、文人画系統に属する絵画にも秀作が多いことでも有名で、陶器の絵付も非常に高い技術が施されており、その陶器の芸術性は今でも高く評価され、多くのコレクターに今もまだ愛されている。青木木米の陶器は今でも高額で売買されているほど価値は高いので、慎重に売るべきである。
青木木米の急須や花瓶、茶碗などの陶器は積極的に買取られる
青木木米の陶器は上記で述べたように、陶器のなかでも芸術性が高く人気もあり、また江戸時代の陶芸家として価値も高い。買取市場においても、青木木米の陶器はコレクターに人気があり、さらに名高い陶芸家である青木木米の作品は価値が高いとされているため、高額査定が期待できる。
青木木米ほどの名高い陶芸家となれば、高額で売れる可能性は高いため、安く売ってしまわないように注意すべきである。
青木木米の陶器の査定情報・買取価格相場
次は、青木木米の陶器の査定情報について述べていく。青木木米の陶器は高額査定が期待できる。だが、陶器の査定は厳しいので注意しておくべきだ。査定ポイントを把握していないと減額が多くなってしまい損をするリスクは高いだろう。なので、ここでどのようなポイントが陶器の査定では査定額に大きく影響してくるのか、査定情報を紹介するのでポイントは押さえておこう。
「開運!なんでも鑑定団」で1,200万円の査定も
テレビ東京「開運!なんでも鑑定団」では、青木木米の観音像が1,200万円の査定がついたケースがある。この観音像には本物の特徴である古器観と木米の印が入っていた。
また、青木木米“ブランド”で、工芸品としてのちに作られた「九谷木米」でも、15万円の評価額がついている。
査定情報が少ない陶芸家
調べた限り、青木木米の買取実績を価格を含めて提示している買取業者は見当たらず、買取相場が見えにくい状況にある作家の1人と言える。美術オークションなどでは出品されている様が見られるが、いずれも落札無しとなっている。最低価格として、専門の美術オークションで出品されているため、価格をある程度参考にしても良いかもしれない。
美術オークションでの出品歴
- 「青磁二段食籠」300,000円(古裂會 第114回入札オークション) 落札無し
- 「赤壁賦彫筒形花入」90,000円(古裂會 第110回入札オークション) 落札無し
- 「青磁茶壺」200,000円(古裂會 第105回入札オークション) 落札無し
- 「交趾写山水彫香炉」90,000円(古裂會 第105回入札オークション) 落札無し
陶器の買取では作者や窯元が査定額に影響する
陶器の査定で、最も査定額に影響するのは、作者や窯元である。陶器買取では、どの作者が創作した陶器なのかが、またどの窯元なのかが非常に重要なポイントになる。基本的に骨董品は、誰が創作した作品なのかで鑑定されることが多く、大半の価値はこの点で決まる。これは買取市場においても同じで査定額のほとんどが、作者で決まるとまで言われている。
また、陶器はコレクター向けの市場になっているため、人気のある作家や人物の作品は需要が高い。買取額は高額になる傾向にある。上記で述べたように、青木木米の作品は高額査定となる可能性は非常に高いだろう。
状態の査定には厳しいので良い状態で売るべき
陶器の査定で重要なポイントとして陶器の状態がよく挙がる。陶器の状態の良さも、大事なポイントになってくる。陶器のような骨董品は、状態の良さが作品の価値に大きく関わるので、厳しく査定されるようだ。
陶器は鑑賞用の骨董品として、価値が高いため、作品の価値を大きく損なう状態があれば価値は落ちる。また、状態が酷い状態は買取不可になることもあるくらい重要だ。陶器の保管状態を保つため手入れやメンテナンスを欠かさずに。
陶器の状態では汚れ、ヒビ、キズ、デザインの擦れ、欠け、割れなどは、間違いなく大きな減額になるので、これらの状態には注意しよう。
陶器の付属品には価値がある
陶器の査定では付属品も有無も査定額に影響する。この付属品も大事なポイントなので押さえておこう。陶器を入れる木箱や作家の書物などの付属品があれば、陶器と一緒に売るようにしたほうがいい。
これらの付属品は査定額へ上乗せになることが多いので、忘れずにセットで売るようにしたほうがいい。その付属品のなかでも、共箱と言われる作家の本名のサインや印がある桐箱は価値が高いようだ。
LINE査定に対応している買取業者
他の人気陶芸家と比べると、青木木米は買取相場がわかりにくいためか、買取強化・買取対象作家として広告を出している買取業者が少ない印象にある。ここではLINE査定、出張買取に対応している買取業者を紹介するが、よく口コミや公式サイトを確認した上で相談先を決定しよう。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
大手の八光堂では、「人気作家」として青木木米が紹介されている。LINE査定を頼むことが可能な他、全国での出張買取も実施している。
緑和堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取実績は掲載されていないものの、緑和堂では鑑定・買取りを強化中の作家として青木木米をピックアップ中。査定を依頼する際にはメールやLINEが選択できる。
出張買取に対応している買取業者
本郷美術骨董館
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取件数日本一の実績を誇る本郷美術骨董館は、電話査定・LINE査定・写真鑑定・来店・宅配・出張買取・鑑定会場・オークション代行など充実した買取方法を持つ。出張買取を行う場合には電話・メールで連絡をして、担当者が決定されるという。
我楽洞
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
青木木米の買取可能品目として、古美術/骨董・屏風・掛け軸・皿を記載している我楽洞。出張買取は全国対応と記載があり、電話で問い合わせて予約する形である。
まとめ
本コラムでは、青木木米の陶器の買取相場・査定情報をテーマに、陶器を売るときの基本的なポイントや情報を紹介してきた。陶器は骨董価値の高い。そのような骨董品を売るときは慎重に売るように心がけよう。そして、本コラムで述べたように骨董品の買取では非常に相場が掴みにくいので注意が必要だ。
そのため、陶器を売る前にはリサーチはしっかりやっておくほうがいい。また、そのリサーチのなかでも業者選びは非常に重要なポイントになるだろう。いくつかの業者をリサーチして、査定依頼をできるだけ多くの業者へ申し込むようにしよう。そして、提示された査定額をしっかり比較してから、売るといい。
業者選びの際は、当サイト「ヒカカク」であれば、業者の口コミや評価を簡単に調べることができる。ぜひ陶器買取の際は、当サイト「ヒカカク」を役立ててほしい。