タンスや押し入れの中からひょっこり出てくる絵画。遺品整理をしていると、いつのものか、どの程度価値があるものかもわからない絵画と出会うことがある。本や美術館で見たことがあるレベルの有名な作家の絵画であったということは極めて少ないだろう。価値があるのか調べたい、そのまま捨ててしまうのはもったいないという思いから、売りたいと考える人も多いのではないだろうか。相続するにしても税金など考えないといけない事項が多いため、早々と売却してしまったり、遺品整理の費用自体を遺品整理と一緒に買取に出すことで安く収めるといった方法もある。
しかし、遺品整理業者自体が買取に対応していない場合、売るにしてもどこに頼めばわからない人も多いはず。そこで今回は、遺品の絵画を売る際におすすめの買取業者を紹介する。できるだけ高値で買い取ってもらうためのポイントも紹介しているので、ぜひ最後まで見てほしい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
譲渡所得税に注意
1つあたり30万円を超えているものを売り、お金を得る場合には税金がかかるので注意が必要だ。買取業者とやり取りする際に、一人へ分配する超えてしまう場合は299,999円などで査定をするように依頼をしてみよう。または何人かで分配をする場合は1個についての各自への分配額が30万円を割り込めば問題ない。ちなみに、国等に対して重要文化財等を譲渡(売却)した場合の利益の場合や国・地方公共団体に財産を売却した分で寄付した場合、債務処理計画に基づき資産を贈与した場合には免除となる。
また、全遺品を売った合計金額から1つあたり30万円ずつの非課税分を引いた上で、差額の合計が50万円まで控除されるが、これを超えてしまうと税金がかかる。基本的には20%が税金としてかかる。尚、個人が借金などを負っており、遺産相続をそもそもしない場合には、遺品を売ってはいけない、さらに言えば整理など仕分けすらしてはいけないことになる。

事前にチェック!絵画の買取業者を選ぶ際に調べておくこと
絵画を売るとなったとき、まず考えるべきは買取業者の選択。この選択を間違えてしまった場合、遺品の絵画を安値で買い叩かれてしまうこともある。最悪の場合、他の業者と比べて数十万円安く買われてしまうことも…。まずは、買取業者を選ぶ際にチェックしておくべき3点を紹介する。
正しい鑑定ができる専門家が在籍しているか
まずチェックすべきは、これから売る絵画の価値が本当にわかる業者かどうかということ。買取業者は全国に数えきれないほど存在する。それぞれの買取業者に在籍している専門家は同じ人物ではないため、値段の付け方も違ってくる。絵画の中でも水彩画の査定が得意な人、油絵が得意な人、といった得意分野も存在する。
多くの買取業者は、自社ホームページを作っている。そのホームページには、どういった方が在籍し、鑑定しているかを紹介している場合もある。買取業者で買い取ってもらう前にホームページをチェックし、どんな人が鑑定してくれるのかを確認しておこう。
絵画の販売経路を豊富に確保できているか
買取業者は、何もボランティアで絵画の買い取りをしているわけではない。あくまで商売として買取をしているのだ。買い取った絵画を購入してもらってお金にし、稼ぐ必要がある。そのため、もちろん買取業者にはそれぞれ独自の販売ルートを持っている。
業者によって異なる販売経路
ただし、すべての買取業者が豊富な販売ルートを持っているかといえば、そんなことはない。買取業者ごとに持っている販売ルートは違うのだから、中には他の買取業者と比べて、持っている販売ルートが少ない業者もある。
海外の販売ルート
特に見ておくべきことは、海外の販売ルートを持っているかどうかということ。日本での販売ルートを豊富に持っていることも重要だが、海外の販売ルートを持っているのとそうでないのとでは大きく差がつく。日本の絵画は日本だけでなく、世界中で高値で取引されている。鑑定士を確認するのと並行し、販売ルートが確保されているかも事前に確認しておこう。
実際に多くの絵画買取が行われているか
絵画の買取が実際に行われているかどうかは、絵画買取業者を選ぶ上で非常に重要な点である。実際に取引が行われている実績があるのであれば、そうでない業者と比べて信頼できるし、どの程度の値段で絵画が買取されているのかも事前に確認できる。
買取業者のホームページには、基本的に絵画の買取実績が紹介されている。中には絵画の写真を掲載し、実際に買い取った金額も載せている業者もある。業者を選ぶ際には、こういったホームページに掲載されている情報を事前に確認することは非常に重要だといえるだろう。
絵画を売るならここで!特におすすめな買取業者5選
それでは、実際に遺品の絵画を売る際におすすめな業者を紹介する。それぞれの業者に特徴があるため、自分にあった業者を選ぼう。
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
北海道から九州まで、全48店舗を構える大手の買取業者。
おまとめ査定
遺品の絵画だけでなく、貴金属や骨董品などの買取も行っている。出張買取や宅配買取なども行っているため、多くの遺品を一気に売りたい方や、仕事で時間がなかなか取れない方でも手軽に利用できる。「おまとめ査定」として、多くの遺品を一括で販売した際には買取金額が上がるのも、なんぼやを利用する上で大きなメリットと言えるだろう。
便利なLINE査定に対応
なんぼやでは、LINEでの査定も行っている。その方法はとても簡単で、買取してもらいたい遺品の写真を撮り、LINEでなんぼやに送るだけ。それだけで簡単に査定をしてもらうことができる。複数の角度からの写真を送ることで、より正確に査定できる。
顧客満足度95.9%と、なんぼやを実際に利用した多くの方が満足していることからも、なんぼやの査定の正確さが見て取れる。
ブランド風月(閉店)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
2022年4月現在でブランド風月は閉店している。
ブランドバッグの高値買取に定評のあるブランド風月だが、絵画の買取も行っている。
幅広い取り扱い品目
もちろん骨董品などにも対応しているため、絵画の他にも遺品があるのであれば、一括で査定を頼むことができる。ブランド風月もなんぼや同様、出張買取や宅配買取も行っているため、手軽に利用できるのも大きなメリットだといえるだろう。
相場に基づく正確な査定が特徴
絵画だけでなく、多くのブランド品や骨董品は、その価値の変動が激しい傾向にある。ブランド風月では、1日に2回、全店舗に最新相場の供給がなされており、常に最新の相場を参考にしながら査定できる環境が整っている。
また、商品ランク判定基準書をもとに査定するため、より正確な査定が可能。遺品の価値をより正しく査定してもらいたいのであれば、ブランド風月はより強い味方となってくれるだろう。
高山質店
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
創業が大正5年の格式ある買取店「高山質店」。
無料が嬉しい宅配キットサービスあり
店舗査定の他にも宅配キットを使った査定を行っており、なかなか査定のために時間の取れない人や、店舗に行くのが億劫な人でも、気軽に査定を申し込むことができる。全国に対応しており、箱代や送料、キャンセル料も無料のため、査定を考えている人はまず申し込んでみるのもひとつの手だろう。
写真査定にも対応
また、携帯を使った写真査定にも対応している。査定してほしい商品の写真を様々な角度から撮り、それを高山質店に送るだけ。その後、3日以内に査定結果が届く。あくまで写真からの査定であり、質感などが伝わらないため正確さはあまり求めることはできないが、買取をしてもらう際の一つの基準にはなるだろう。その査定である程度納得できたのであれば、宅配キットを使った査定も申し込んでみるのもいい。
高山質店の公式ホームページには、買取を行った多くの実績が掲載されている。写真とともに値段も掲載されているため、遺品の絵画を売る際のひとつの参考になるだろう。
総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは、美術品、特に絵画をメインに取り扱っている買取業者だ。他の買取業者にももちろん絵画専門の鑑定士が在籍しているが、総合美術買取センターの場合はさらに絵画のジャンルごとに専門家が在籍しており、絵画の買取に関してはより安心して取引できる業者といえるだろう。
クーリングオフ制度あり
実際に店舗を訪問するだけでなく、LINEによる査定や家への直接訪問買取などにも対応しており、総合美術買取センターの店舗が近くにない方でも手軽に利用可能。
また、クーリングオフ制度の導入により、契約内容に満足が行かない場合は、契約日より8日以内であれば無条件で中止することもできる。初めて絵画の買取をしてもらう場合でも安心して利用できるのではないだろうか。
取り扱い品や作家一覧を確認できる
総合美術買取センターのホームページでは、取り扱い美術品や作家一覧なども掲載されている。遺品の絵画の買取をしてもらいたいが、まだ一歩が踏み出せないという場合は、まず買取対象なのかどうかをホームページで確認の上、買い取ってもらえることを確認してから査定してもらおう。
八光堂
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
八光堂では、絵画だけでなく骨董品や掛け軸、陶器や銀製品まで買取対象となっている。買い取ってくれる製品が多いため、遺品整理の際には強い味方となってくれるだろう。
出張手数料が無料
八光堂の特徴は、なんといっても出張査定の手数料が無料だということ。携帯査定や配達査定がある買取業者は多いが、出張取引を手数料無料で対応してくれる業者はなかなかない。査定してほしい遺品が多くある場合は、遺品を店舗まで持っていったり、配達で送るためにダンボールに詰めたりする手間もないため、非常に良いサービスだといえる。また、出張買取の場合はその場で現金買取してくれる点も非常に良いといえるだろう。
無料の電話相談
また、電話相談にも無料で対応してくれる。絵画の買取が初めてだった場合、「大体どのくらいの値段で買い取ってくれるのか」「どんな状態でも買い取ってくれるのか」といった疑問や不満が多々あるだろう。そういった疑問にも答えてくれるため、もしも遺品の絵画買取に不安がある場合はぜひ利用してみてほしい。
遺品の絵画をより高く売るには?
実は査定価格は、査定してもらう際の状態によって大きく差が出てくることもある。せっかく遺品の絵画を売るのであれば、できるだけ高い値段で売りたいと思う人もいるのではないだろうか。そこで今回は、遺品の絵画をより高く売るための方法についても紹介していく。
できるだけ綺麗な状態にする
絵画の査定をしてもらう前には、必ず絵画を綺麗な状態にしておこう。特に額縁周辺は要注意。特にほこりがたまりやすい場所のため、できるだけ綺麗にしておくように心がけよう。
ただし、水拭きは絶対にしてはいけない。絵画の状態が変化し、査定に響いてしまうこともある。また、劣化が激しい絵画のほこりを取る際も、傷つけないように慎重に払うようにしよう。無理にほりこをとり、絵画を傷つけてしまっては本末転倒だ。もしもなかなか取れないようであれば、そのまま査定をしてもらうのもひとつの手。絵画を傷つけないようにし、その上でできるだけ見た目を綺麗にしておくようにしよう。
事前に作品のことを調べておく
絵画に詳しくない人にって、作品を事前に調べることは難しいことかもしれない。しかし、この工程をおろそかにしてしまうと、査定の際に低く見積もられてしまうこともある。
例えば、絵画についてよく知っている人の場合は、査定の際にその作品について語ることができる。「この絵画はこの作家の生涯最後の絵。もっと高く査定してほしい。」といった具合に、交渉することができるのだ。しかし、絵画について何も知らない場合は、鑑定士が言った価格をそのまま飲み込むことしかできない。
もちろん、わざと絵画の価格を極端に低く見積もる鑑定士が多くいるわけではない。しかし、いないとも限らない。事前に作品について調べておき、鑑定士と作品についてある程度話せるようにしておくことが、査定価格をできるだけ高くするコツだ。
付属品があるのであればセットで売る
その絵画についている証明書や資料などがあれば、必ず一緒に査定してもらうようにしよう。絵画だけではあまり価値がなくとも、その資料が付随することによって付加価値がつき、値段が跳ね上がることだってある。
遺品の場合、どれがその絵画の付属品なのかわからない場合もあるだろう。そういった場合は、付属品である可能性があるものすべてを一緒に鑑定してもらうのもひとつの手だ。
劣化しないように保存する
遺品を整理した後、絵画をそのまま外に出しておくのは絶対にやってはいけない。太陽の紫外線と絵画の絵の具が反応し、劣化してしまう恐れもある。また、湿気が多い場所に放置するのも、絵画の劣化を助長する要素の一つ。絵画の状態が悪化してしまうと、査定価格が大幅に下がってしまうこともあるだろう。
遺品整理から査定まで、ある程度時間がかかるのであれば、日光が当たらず湿気の少ない場所に絵画を避難させておこう。また、絵画が複数枚ある場合、重ねて置くのも絵画の劣化を招くため注意しよう。
複数の業者に見積もりをしてもらう
世の中に絵画の買取業者はたくさんある。それぞれの業者に所属している鑑定士はもちろん違うため、業者によって買取価格は大きく変わることもある。中には業者によって数十万円の差が出ることもあるようだ。
複数の業者に査定してもらうことは、絵画を持って行ったり梱包したりといった手間から面倒だと思うかもしれないが、その手間をかけることによって買取金額も大きく変わる。業者によっては訪問査定や写真査定などのサービスも行われているので、そういったサービスを利用しつつ、複数の業者から見積もりをもらうようにしよう。
まとめ
今回は、遺品の絵画を買い取ってもらう際におすすめの業者を紹介した。それぞれ査定サービスや鑑定士も違うため、複数の業者に見積もってもらいながら、できるだけ高い値段で買い取ってもらおう。
また、「ほこりをとっておく」「事前に絵画の情報を集めておく」といった査定前のひと工夫も、絵画を高値で買い取ってもらうためには重要だ。この記事を参考に、悔いのない買取をしてもらってほしい。
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