ジョルジュ・ルオーは1871年から1958年に生きたフランスの画家である。太い輪郭線や深みのある色彩を使って、さまざまな人物を表現。美術の歴史における評価も高い作家である。そんなジョルジュ・ルオー絵画の価値と買取相場などについてまとめてみた。
ぜひ参考にしてもらいたい。
Georges Rouault, Chevauchee au soleil couchant, paysage biblique (Ride at Sunset, Biblical Landscape), 1939 / Sharon Mollerus
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
ジョルジュ・ルオー作品の特徴
ジョルジュ・ルオーは海外のみならず、日本でも高い人気を誇っている作家である。その独特の作風はステンドグラス修復に携わっていたことなどから生まれたと考えられている。
ジョルジュ・ルオーの略歴と作風
ジョルジュ・ルオーは1871年に家具職人の家に生まれた。ガラス絵職人に弟子入りした後は、ステンドグラスの修復にもたずさわりながら美術学校で装飾美術を学んだ。1891年にはエコール・デ・ボザールに入学しマチスやマルケらとギュスターヴ・モローの指導を受けている。
ジョルジュ・ルオーの作品はいろいろな面で個性的だ。題材にしているのは道化師、裁判官、浮浪者などで、キリスト教徒であることからキリストの顔を描いた作品も多い。そのタッチは黒くて太い輪郭線を多用し、暗めでありながらも力強い色彩を使っているのが特徴である。
主に人物の顔を描いているのだが、人生の悲しさや人間社会の生存競争などを主題にしているのも個性的だ。その独特の画風は、若い頃にステンドグラス修復に携わっていたことから確立されたとも考えられている。
ジョルジュ・ルオー作品の価値と買取相場
ジョルジュ・ルオーの代表作は《聖なる顔》、《鏡の前の娼婦》、《ヴェロニカ》などがあり、いずれも美術史において高く評価されている。それを裏付けるように、2018年にアイアートが東京都新橋で開催した美術品の第53回公開オークションにおいて、ジョルジュ・ルオーが描いた≪Atroce banlieue… (Passion)≫は1150万円で落札されている。ジョルジュ・ルオーに関するアート作品で、一般市場に出回っているのは主に版画である。
アート作品は作家の人気や作品の大きさ、保存状態などさまざまな要素で価格を決定するので、一概に言えない部分もある。ただ、例えばジョルジュ・ルオーの銅版画の場合、買取相場は数万~10万円、保存の状態がよいものなら20万円以上になってくる。
美術品の買取業者に売却する方法
ジョルジュ・ルオーに関するアート作品が自宅に眠っていて売却したい場合、その売却手段としてまず考えられるのは、美術品を専門に扱っている買取業者に売却する方法である。例えば、古美術品を扱っている買取業者や西洋の美術品も置いている画廊といったところが対象になる。美術品の買取業者の場合、美術に造詣の深い専門の鑑定士が査定をおこなってくれるから何かと安心できる。
買取を依頼する場合、出張買取、宅配買取、店頭買取の3種類の買取方法を用意していることが多い。それぞれについて説明しておこう。
出張買取の流れと注意点
絵画など美術品を売却するとき、一番おすすめの方法が出張買取である。出張買取とは、買取業者のスタッフが自宅まで来て査定してくれる方法だ。自宅にいながらに鑑定してもらえるので、持ちだしによる美術品の破損リスクも回避できるし、何かと楽だ。
出張買取は、とりわけ、大型の美術品で梱包が難しいものや、倉庫などに保管していて大量に鑑定してもらいたいときなどにも便利でもある。出張買取の大まかな流れとしては、まずは電話やweb のフォームなどで買取業者に査定の申し込みをおこなうことからだ。 売りたい美術品の詳細を伝えると、仮査定額を知らせてくれるだろう。
こちらは正式な査定額ではなく、あくまでも電話などで伝達できる情報からの大まかな金額だ。その上で出張査定に来てもらいということであれば、訪問日の設定をおこない、買取業者の訪問を待つということになる。なお、こちらは出張買取に限ったことではないが、美術品の買取の場合、パスポートや運転免許証といった身分証の提示が必要となるのでそれも事前に確認しておき、用意しておくとよいだろう。
出張買取には美術品に詳しい鑑定士が来てくれる。その場で実物を手に取り、正式な査定額を教えてくれる。その金額に納得いく場合は取引成立ということで、売却と引き換えに査定額を支払ってくれる。
代金の支払いについては、査定額が高額な場合など、後日振り込みという場合もある。出張買取の場合、設定した日時を空けておく必要がある。移動による美術品の破損も考えなくて済むし、別途料金がかかるわけでもないのでリスクはないといえる。
ただ、出張買取は離島など、エリアによって出張鑑定に対応しない場合もある。まずはお住まいの地域まで出張買取に来てくれる業者を探す必要があるだろう。
宅配買取の流れと注意点
出張買取は、上述したようにもっとも推奨できる美術品の売却方法である。ただ、日中に対応できなかったり、査定してもらいたい美術品が少量かつ破損リスクが低いなどの場合もあるだろう。そんなときは宅配買取を検討してもいいかもしれない。
宅配買取は美術品を買取業者に直接郵送をして買い取ってもらう方法だ。そこでは、電話やメールフォームから申し込みをおこなったあと、ダンボールや緩衝材を使って査定してもらいたい美術品を買取業者に送るということになる。あるいは、業者によっては 無料の宅配キットを用意してくれる場合もある。
宅配キットはダンボールや緩衝材、着払い伝票などがセットになっているものだ。その場合、段ボールなどを用意する手間が省けるため何かと便利である。美術品が到着すると美術に詳しい鑑定士が鑑定をおこないその査定額を後日、電話またはメールで知らせてくれる。
その査定額に納得いく場合は取引成立ということで、指定された口座に査定額が振り込まれるという流れになる。なお美術品が買取業者に到着した後にキャンセルをすることも自由であるが、 返送料については査定に申し込む側が負担することが少なくない。特に高額な美術品はそうだが、一般的な商品と違って美術品の運送料は保険の有無の問題などからも通常の運送料より高くなる可能性が高いので注意しておきたい。
いざキャンセルして商品が戻ってきたのはいいものの、着払い伝票の値段を見てびっくりするといったことがないよう、あらかじめキャンセルを想定して返送料ついての確認もおこなっておくのがよいということだ。 また、宅配買取の場合、発送をするときに破損してしまうリスクがどうしても伴う。その点、梱包などに細心の注意を払っておくのは必須である。
店頭買取の流れと注意点
美術品の買取業者が近いエリアに店舗を構えている場合、店頭買取という手段も考えられる。店頭買取は美術品を店舗に直接持ち込んで買い取ってもらう方法だ。メリットとしては、メールや電話で何度もやり取りする手間が省け、即現金化できることが多いという点だ。
引越しなどで急いで美術品を処分したいときなどにも便利だ。美術品を持ち込むと、店頭で美術の知識がある鑑定士が鑑定して、その場で査定額を知らせてくれる。その金額に納得すれば取引成立ということで、よほど高額でなければ現金化できる。
なお、店頭買取の場合、車などで持ち運ぶときに美術品を傷つけないよう注意を払うことが重要である。
買取業者の紹介
ジョルジュ・ルオーに関するアート作品の市場評価は高く、作品買取をおこなっている買取業者は多い。ここではジョルジュ・ルオーの作品を取り扱っている買取業者をいくつか紹介しよう。
アート買取協会
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
アート買取協会は美術品の買取を専門におこなっている業者だ。国内外1200人もの作家の作品を取り扱っている。美術品に造詣の深い鑑定士が査定してくれるし、買取や販売の実績も豊富なので何かと安心だ。
出張買取、宅配買取、店頭買取に対応している。
総合美術買取センター
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
総合美術買取センターは美術に関して幅広いジャンルで買取をおこなっている美術品専門の買取業者だ。それぞれのジャンルにあわせ、専門の鑑定士が査定に対応してくれるのが特徴である。宅配買取、出張買取に対応している。
おいだ美術
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おいだ美術は東京都の銀座に店舗を構える美術品専門の買取業者だ。ルオーに関するアート作品の買取や販売も実績がある。宅配買取、店頭買取のほか、首都圏を中心に出張買取にも対応している。
買取業者に高く買い取ってもらうコツ
絵画などアート作品を処分するとき、できるだけ高い値段で売却したいものである。そのためにはいくつか押さえておきたいポイントがある。以下、4つにまとめてみた。
付属品をそろえておく
美術品の査定額を左右するのは、作家の人気や保存状態だけではなく、本物であることを証明する材料も重要になってくる。証明する材料としては、箱や鑑定書、資料などの付属品の存在も含まれる。鑑定士に本物であることを伝えるためにも、査定にだすとき、付属品はできるだけ多くそろえておいたほうが高い査定額がでやすい。
良い保存状態を保っておく
せっかく値打ちのある美術品であっても 保存状態が悪ければその分査定額が下がってしまう場合もある。売りたいと思っている作品を自宅に飾っている場合、飾る場所にはくれぐれも注意しておきたい。直射日光、湿気、乾燥などにはくれぐれも避けたいところだ。
直射日光が当たってしまうと紫外線によって劣化してしまうし、湿気のあるような場所に展示していたらカビが生えてしまう恐れもある。過度に乾燥している場所はキャンバスなど材質が変質してしまうリスクもあるといわけだ。なお、アート作品を長年保管していると、どうしても額縁などにホコリがたまってくるものだ。
それらのホコリはきめの細かい布などを使い、表面を傷つけないよう注意しながら掃除をしておくことを推奨する。なぜなら、きれいな状態で査定にだすことで、鑑定士の印象も良くなるものだからだ。
情報を多く買取業者に伝える
買取業者に査定してもらうとき、できるだけ多くの情報を先方に伝えておいたほうがいい。なぜなら、情報があまりに少なければ、鑑定士は、万が一贋作であることも考慮して、査定額を低く提示してくる可能性もあるからだ。仮査定の段階で、写真画像を添付して鑑定してもらう場合、作家のサイン(日本画の場合は落款)、作品のサイズ、作家名、表現方法などが伝わりやすい写真画像を添付するとよいだろう。
特にサイン(または落款)は該当の作家によるものかの重要な証明材料になってくる。なお、サインは大抵は美術品の表面の端の方にあるものだが、もし見当たらない場合は 作品の裏や木枠に書かれていないか探してみよう。
複数の業者に査定してもらう
同じ美術品であっても、業者によってその査定額は違ってくるのが現実だ。それは、買取業者によって得意とする分野が異なっているし、査定方法も統一されていないからだ。 もし経験の浅い鑑定士が査定した場合、本来高額の査定額がでるような美術品であっても不当に低く査定されてしまう場合もありうる。
だから 少しでも高い値段で売ろうと思えば、複数の業者に査定してもらうことをおすすめしたい。どんな買取業者を選べばいいかだが、美術品専門の鑑定士が在籍していて、かつ買取実績もしっかりある業者が望ましい。なお、買取業者のなかには、広範に商品を扱っているリサイクルショップの類もあるが、こちらはあまり推奨できない。
なぜなら、美術品の鑑定をできるスタッフが在籍しているとは限らないし、安く売るビジネスゆえに、驚くほど安い査定額を提示されるケースが少なくないからだ。
オークションで売却する方法
美術品を売却するとき、美術品専門の買取業者に買取ってもらうのがもっともスタンダードな方法である。その一方でオークションなどに出品して売却する方法もある。
美術品の公開オークションに出品する
ひとつ目は美術品の公開オークションに出品する方法だ。美術品のオークションといえば、専門業者のみの世界だと思われがちだが、なかには個人の美術品を預かってオークションにだしてくれるところもある。例えばシンワアートオークションの場合、美術品を預けたら展覧会形式で展示し、競売にかけてくれる。
オークションには専門業者やアートコレクターなどが参加。もし落札された場合、落札価格から販売委託手数料と諸費用を引いた代金が振り込まれるというシステムだ。そこでは最低売却価格を決めておくこともできる。
あまり高く設定していたら入札されなくなってしまうが、激安価格で落札されてしまうリスクは回避できるので安心だ。
ネットオークションに出品する
ヤフーオークションなどネットオークションでも美術品を販売することもできる。ただ、こちらは個人間での売買となるため、どうしてもトラブルになりやすいという難点がある。相手の顔が見えないだけに、どこまで相手を信頼していいかわからないからだ。
また、落札された場合、梱包や発送は出品者が担当することになるが、発送時に破損しないよう注意を払うことも重要だ。
まとめ
ジョルジュ・ルオーの美術作品は、黒い輪郭線や深みのある色彩を使ったタッチや独特のモチーフから、現代でも高く人気を誇っている。版画をはじめ、ジョルジュ・ルオーのアート作品を積極的に買取っている買取業者もある。売却を考えている場合、まずは美術品を専門的に扱っている専門業者に査定してもらうのを検討してみるとよいだろう。