世界の富裕層から注目される貴金属投資の中には、金以外に銀、白金(プラチナ)、パラジウム、レアメタルといった多彩な種類が存在している。また貴金属によっては、現物資産投資やETFなども容易されているため、自分の投資スタイルや時代の流れに合ったものを選択できれば、想像以上の利益が得られる可能性も高いと捉えて良いだろう。
今回は、貴金属投資に興味を持っている皆さんと一緒に、それぞれの金属の特徴や投資方法、メリット・デメリットなどを詳しく確認していきたい。
この記事の監修者

CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
銀投資
古くは石見銀山などでも採掘されていた銀は、世界の富裕層が買い占めることもあるほど人気の高い貴金属だ。
銀は工業分野で需要の高い金属
銀が投資資産として適している理由は、工業分野において多彩な需要があるからだ。需要の約6割が工業用となる銀は、半導体などの電子材料や太陽光発電、写真といった幅広い分野から注目を集めている。
しかしこうした製造業においては、経済危機に陥ると工場の運用に支障が出る可能性もあるため、一部ではメリットともとれる需要が銀投資のリスクやデメリットに繋がることも多いと捉えた方が良いだろう。
銀は、金・プラチナに次ぐ貴金属
金、プラチナに次ぐ投資貴金属として知られる銀は、田中貴金属工業や三菱マテリアルといった貴金属業者のサイトでチャートや価格を確認することができる。
またインゴットなどの地金を取り扱う専門店の多くは、純度99.999%の銀地金の販売・買取も行っているため、パラジウムやリチウムといった金属と違って現物資産投資が可能な点も高い注目度の一要因と捉えて良いかもしれない。
銀における資産性とは?
金と比べて66分の1の価格で購入できる銀は、手頃な価格で貴金属を買い求めようと考える人達からの注目度が高い傾向がある。しかし銀地金のように高純度のものは、柔らかすぎることによる傷つきや、空気に触れることによる黒ずみといったリスクがあるため、長きに渡って自宅保管する現物資産投資用としては少し扱いが難しいと言えそうだ。
銀投資における価格変動の傾向
銀投資における値動きは、金と似ている。しかし工業素材として6割の需要のある銀の場合は、半導体や太陽光発電といった産業分野の動向や経済状況の影響も受けやすい傾向があるため、安定性の高い金と比べるとさまざまな社会情勢に注視が必要なカテゴリと言えるだろう。
また海外には手頃な価格で購入できる銀を買い占めた投資家も存在するため、国内外の経済状況がどんなに安定していても、世界的な投資家や富裕層の想定外の動きによっては想定外の価格変動が生じる可能性もあると言えるだろう。
銀投資の方法・買い方
銀投資の代表的な方法としては、インゴット、コイン、銀ETF、CFDなどがある。先程紹介した銀地金投資やコイン投資については、盗難や黒ずみ防止策を講じる必要性によっておすすめ度が低いと考えられる。
これに対して上場投資信託となる銀ETFについては、少額から投資可能といった部分で多くの投資家が注目しているようだ。リスクを回避するためには証券会社の利用がおすすめとなるため、このカテゴリに興味を持っているなら一度相談をしてみると良いだろう。
銀投資におけるリスク
銀投資の価格を変動させるリスクには、為替変動、金利上昇、盗難といった要因がある。またこれらのリスクに関しては、下記で紹介する他の貴金属投資についても関係する事項となるため注意が必要だ。特に工業用素材の価値の高い金属は、金などと比べて値動きが荒い傾向がある。
また買い時・売り時の判断を誤ると元本割れすることもあるため、さまざまな動向に目を向ける心掛けが貴金属投資におけるリスク対策に繋がると言えるだろう。
プラチナ投資
化学的な安定性により極めて酸化しにくいプラチナも、金や銀と並んで人気の高い投資資産だ。
プラチナの需要
プラチナ需要の約4割は、ディーゼルエンジン車の浄化触媒を中心とした自動車産業で使われている。また高い耐久性を持つプラチナは、同じく自動車の排気センサーや点火プラグなどにも多用されているようだ。
こうした形でディーゼルエンジン車を作る上で欠かせない貴金属とも言えるプラチナは、2015年に排出ガス不正問題を起こした欧州車メーカーの影響を受けやすい特徴がある。
プラチナは今が買い時!?
皆さんもご存知のとおり、金とプラチナの価格は現在大きく逆転をしている。投資市場においては、ここまで長きに渡って価格逆転したケースがこれまでないとも言われているため、この事実を知る投資家の多くは安い価格でプラチナが手に入る「今」が買い時だと感じているようだ。
また国内の受益権口数においては、個人投資の比率が金よりも上回っているため、プラチナに特別な価値を置く日本では投資需要の盛り上がりも起こりやすいと言えそうだ。
プラチナ投資の方法・買い方
プラチナの投資方法における種類は、金とほとんど変わらない。例えば、オーストラリア造幣局がプラチナウィーンコインハーモニーを登場させた2016年4月以降は、これまで店頭で買いにくいとされていたプラチナコインの売上もかなり高まっている。
また三菱UFJ信託銀行では、「金の果実」に次ぐ人気のある「プラチナの果実」というETF商品も取り扱っているため、下記で紹介するレアメタルなどと比べてプラチナは投資方法の選択肢が豊富な貴金属と位置づけて良いだろう。
プラチナ投資におけるリスク
プラチナ投資を始める上で注意すべきなのは、金と比べて遥かに価格の乱高下が激しいことである。前述のとおり多彩な投資方法が存在するプラチナは、初心者の皆さんにとってもハードルが低い存在になるかもしれない。
しかし市場規模で考えれば金よりも遥かに小さなプラチナは、その分ちょっとした経済状況の変化による影響を受けやすい難点があるため注意が必要だ。また株式と同じ動きをするプラチナは、金とはかなり違った視点で分析などを行わなければならないため、投資初心者にとってはハイリスク・ハイリターンの貴金属と捉えた方が良いかもしれない。
パラジウム投資
白金族系の金属・パラジウムを使った投資は、金銀プラチナに次いで人気の高い存在となっている。
パラジウムとはどんな金属?
プラチナとともに産出されるパラジウムは、類似の特性によって工業用や歯科用として多く使われている。日米で排ガス規制が実施された1970年以降は三元素触媒酸化方式のコンバーターの実用化によって、それまで使い道が明らかでなかったパラジウムに高い需要が生まれたようだ。
プラチナとパラジウムにおける違いとは?
プラチナとパラジウムにおける最大の違いは、「どんな自動車の触媒として使われているか?」というポイントだ。ディーゼルエンジン車の触媒に用いられることの多いプラチナの価値は、このタイプの自動車を多く作る欧州の経済状況に大きく左右される。
これに対してガソリン車に用いられるパラジウムについては、世界の幅広い地域で使われることにより、欧州経済に多少の乱れが生じてもプラチナほどのリスクに繋がらない傾向があるようだ。
パラジウム投資の方法・買い方
パラジウム投資は、世界的なパラジウム生産企業「スティルウォーター・マイニングの株を買う」もしくは「パラジウムETFを買う」といった方法の2択が基本となる。
基本的に分散投資と考えられる前者については、受給バランスで価格が決まる仕組みとなっている。これに対してパラジウムETFに関しては、流動性が少ないという理由で若干おすすめ度は低いと考えられる。
投資資産としてパラジウムが有望な理由
供給が需要を遥かに上回るパラジウムは、金以上に有望な貴金属として世界的な注目度を高めている。特に排ガス規制が強化される今の時代は、ガソリン車業界におけるパラジウムの需要が更にアップする。
また南アフリカなどの生産国では労働争議といった供給に大きく影響する情勢不安が生じているため、こういった要因が重なることでパラジウムの価値が上がりやすくなったと捉えて良い<だろう。ちなみにこの労使間トラブルの合意が公表された直後はパラジウムの価格が44円も急落している。
レアメタル投資
最後にご紹介するのは、希少金属を投資対象とするレアメタル投資だ。
レアメタル投資を代表するリチウム投資の特徴とは?
多くのメディアで紹介されているリチウム投資は、まだ発展段階のリチウム電池の市場の株を買うといった投資方法だ。リチウムイオン電池の素材としては、正極材、負極材、セパレーター、電解液の4種類があり、数年前には日本のメーカーだけで世界シェアの60%を担っていたようだ。
国内の株であれば売買における予測もつきやすいため、数あるレアメタル投資の中でもリチウム投資に注目が集まる理由も納得だと言えるだろう。
海外にはレアメタルファンドもある
レアメタル投資の多くは、中国、ドバイ、モンゴル、ベトナム、インドといった急速な発展を遂げつつある新興国で行われている。例えば国土の75%が未調査となっているモンゴルでは、大量の鉱物資源が眠っている背景によりレアメタルファンドが登場しているようだ。
特にレアメタルが需要増の近頃では、オーストラリアを中心とした幅広い鉱山開発会社がモンゴルへの参入を始めている。
中国ではレアメタルバブルが崩壊
宝の山とも言える新興国のレアメタル投資には、金や銀、プラチナと比べて遥かに歴史が浅い故に生じるトラブルやリスクも潜んでいる。特に中国にある世界最大級のレアメタル取引所では、投資商品が換金できなくなった事件によりレアメタルバブル崩壊の報道も出始めている。
またレアメタル市場に参入する投資家の多くは、これまで金や銀の取扱い実績あってもレアメタルに関しては素人と考えられるため、急速な勢いで価格が高騰したとしてもその後の状況に関する予測は難しいと捉えて良いだろう。
貴金属の買取が得意な専門店
本記事では貴金属投資に役立つ情報をおまとめしてきたが、最後に貴金属買取に特化した買取店を紹介しよう。
【PR】おたからや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おたからやは、貴金属・宝石・時計・ブランド品などの高級品の買取だけではなく、日用品である切手・お酒・食器・玩具など業界トップクラスの幅広いジャンルを取り扱う買取専門店である。
限度額無しで即日現金化を実現し、長年の実績と一流の専門知識に基づき、お客様の大切な品物を一点一点ていねいに査定する。他店で断られてしまったどのような状態の品物でも、必ず査定してくれるところも魅力の一つだ。
市場の動向を常に注視した適正かつ高価査定を徹底しており、自社運営のオークションや、幅広い販路を確保しているために中間マージンが抑えられることで高価買取が実現している。また、査定料・出張料・手数料は全て無料。店頭買取はもちろん、遠方でも便利な出張買取サービスも充実しているため、場所を問わず利用できることも特筆すべき強みだ。
店舗数は全国1350店舗以上と業界最大級を誇っており、更には海外にまで店舗展開している。国内外に展開する買取トップブランドであるため、圧倒的な信頼のある売却が期待できるだろう。接客に関しても正確かつていねいでGoogle口コミでは4.8と高い評価を得ている。高価買取と安心感において、業界トップクラスと言える買取店だ。
株式会社サンコー
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
この記事の監修者

