普段使いにも冠婚葬祭の場でも使用できるアクセサリーが真珠だ。さまざまなシーンで幅広く使えることから、真珠のアクセサリーが家に複数個あるという人は少なくない。ただ、中には、実際にすべてを使いこなすことができずに保管したままとなっている場合もある。
そのようなときには売却するというのも、家を整理しお小遣いを手に入れることができるお得な方法だ。ただし、真珠には偽物と本物がある。このため、売却するなら、本物をしっかりと判別できるようにしておきたい。そこで、ここでは真珠の偽物と本物の見分け方について詳しく解説しよう。
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まずは真珠の種類を知っておこう
真珠と一言でいっても、形や色などさまざまである。そのため、偽物か本物かを判別するためには、基本の知識としてその種類と特徴を知っておくことは大切だ。
真珠は大きく分けるとアコヤ真珠、淡水真珠、白蝶真珠、黒真珠の4つの種類がある。まずは、主な4つの種類の特徴を紹介しよう。
アコヤ真珠
「和珠」とも呼ばれ、日本で最も多く養殖されている種類である。7cmほどのさほど大きくないアコヤ貝が母貝であるため、真珠のサイズもそれほど大きくなく直径は10mm以内であることが一般的だ。アコヤ真珠は、だいたい9mmを超えると価値が高くなるといわれている。
また、カラーのバリエーションはいろいろあるが、ホワイトやピンク系が人気だ。形は丸いものが多く、アコヤ貝独特の上品な色味と美しい光沢が見られるのが特徴である。
淡水真珠
川や湖などに生息する貝から取られる真珠で、市場に出回っているものは中国からの輸入が多く、国内では琵琶湖や霞ケ浦で養殖されている。イケチョウ貝が母貝となっていることが多いことから「池蝶真珠」と呼ばれたり、生息地にちなんで「湖水真珠」と呼ばれたりもする。
かつては、米粒サイズのものが主流だったが、昨今出回っているものは大きな粒のものも多く、小さいものだと2mmほどだが大きいものでは10mmほどのものもある。
また、形についても、以前は不ぞろいのものが多く見られたが、最近はアコヤ真珠と見違えるほど形が整った美しい球状のものも少なくない。色は天然のホワイトのほか、ピンクやパープル、オレンジなどもある。
白蝶真珠
「南洋白蝶真珠」や「南洋珠」などとも呼ばれていて、形状の豊富なバリエーションが魅力の真珠だ。特に、左右対称の美しいバランスを持ち涙の形に似たドロップ形は希少価値の高いものとされている。
また、熱帯の海に生息する真珠貝最大級の白蝶貝を母貝としているため、ボリューム感のあるものが多いのも特徴だ。多くの真珠は直径が10mm以上のサイズをしていて、なかには16mmを超えるものも存在する。色はホワイト、シルバー系のクリーム色などがあり、特に赤みをもったゴールド系は人気のカラーとなっている。
黒真珠
名前は母貝である黒蝶貝が由来となっていて、ほかにも、「タヒチ黒蝶真珠」「南洋黒蝶真珠」「ブラックパール」などとも呼ばれている。真珠の色は黒系だけではなく、緑やグレー系、赤系のものもある。
なかでも、まるで孔雀の羽の色のように赤みがかった深緑をした「ピーコックグリーン」は美しい色光沢を持ち、人気の高いカラーだ。複数のカラーバリエーションを持つ黒真珠ではあるが、ほかの種類に見られるホワイト系のものはない。
また、ドロップやバロックなど形状はさまざまあるが、黒蝶貝が活動的であるため、貝の中で真珠が回転し樹木の年輪のように筋が入ったサークル珠を作ったものも多い。サイズについては10~20mmくらいであることが一般的である。
偽物に多く見られる4つの種類
「イミテーションパール」と呼ばれる偽物の真珠は近年、精巧に作られていて見分けがつきにくいものも多い。なかでも、市場で多く出回っている主な4つの種類が下記のものである。
貝パール
特に判別がつきにくいものが多いとされているイミテーションパールである。本物の養殖真珠で使用される貝から作った核に真珠の箔を吹き付けているため、本物の真珠と重さや見た目にほとんど違いがない。
プラスチックパール
円形をしたプラスチックの核に真珠の箔を吹き付けたものをいう。プラスチックを核としているため、本物の真珠と比べると軽いのが特徴だ。また、光沢も本物と比べると少なくなっている。
ガラスパール
ビーズを核として真珠箔を施したイミテーションパールをさす。プラスチックパールと比較すると重く、また、光沢も多い。
コットンパール
コットンを圧縮し、丸めたものが核となっているイミテーションパールである。綿が核となっているため、プラスチックパールよりもさらに軽量で、表面にわずかな凹凸が見られる。
偽物を見て判別する3つのポイント
高度な鑑別を行うことは専門の知識や機器がないと難しいものだ。しかし、道具がなくても偽物かどうかを判別するポイントはある。手元の真珠が偽物か本物かを確かめたいと思ったら、まずは、じっくりと見て判別するとよいだろう。
キレイすぎるものは偽物の可能性が
真珠は、本物こそ均等なバランスを持ち傷ひとつない美しい輝きを放っていると思っている人は少なくない。しかし、実際は反対で、偽物ほど傷がまったくなく形が整っていたりする。貝を核とする自然の産物である真珠は、ひとつひとつが色も形状も異なっていることが通常だ。
そして、傷がひとつもない完璧なものなどはほとんどない。非常に少ない数ではあるが、希少価値の高い真珠として完璧なまでに美しいバランスのとれた円形をしているものもある。ただし、これらの真珠を使用してネックレスなどが作られることはほとんどないのが実状だ。
一見すると粒がそろっているように見える高級品として扱われているものでも、じっくりと見てみると形のバランスに崩れはあるものだ。このため、どの角度から見てもキレイな円形をしていて傷やヒビがまったくない真珠を見たら偽物である可能性が高いと考えてよいだろう。
加工されている穴の入り口部分をチェック
ネックレスなどに加工する場合、真珠に糸を通すための穴を開けるが、この穴の入り口部分も本物と偽物を判別する際のポイントとなる。本物の真珠はドリルなどで穴を開けてもきれいな丸で穴が開くことが多い。しかし、偽物の真珠にドリルを差し込むと表面の塗装やコーティングがはがれて穴を塞ぐように出っ張りができてしまうことがある。
本物は輝きが違う
小さな傷があったり形状が異なっていたりする本物の真珠でも、やはり、本物は光沢のレベルが違うものだ。偽物は貝やプラスチックなどの上から真珠箔を塗っているだけのものであるため、自然が作り出す輝きには及ばない。
品質の低い真珠の場合、本物であっても鈍い光沢となっていて偽物と判別しにくいものもある。しかし、品質の良いものであれば、光を当てたときに見える鮮やかな輝きにより一目瞭然で判別できるだろう。
偽物を触って判別する5つのポイント
目で見て確認するだけでは見分けられないものであっても、直に触ることで判別できる場合もある。次に紹介する5つのポイントからも偽物か本物かをチェックしてみよう。
持ってみて軽かったら要注意
本物の真珠は粒のサイズに対して思いのほか重みを感じるものである。特に、プラスチックやコットンを核としたイミテーションパールは軽量であるため、手にしてみてもまったく重みを感じない。
とはいえ、グラム単位の話であるため、1個ずつ持ってみても判別しにくいことはある。重さから判別したい場合には、ネックレスなどのように複数の真珠を使用しているもので比較するほうが、よりわかりやすいだろう。
表面にざらつきがあたら本物
自然でできた結晶の産物である真珠は表面が粉っぽくなっていて、手で持ってみるとザラザラとした感触が残ることが通常だ。一方、偽物は表面がきれいに塗装されているため、粉っぽさもざらつきもない。
ひんやりするのが本物、生温かいのが偽物
本物の真珠と偽物の真珠とでは触ったときに感じる温度に違いが生じる。人工的な素材で作られた偽物は触ると生温かく感じることが通常だ。一方、本物の真珠は海中での成分を含んでいることにより触ったときにひんやりとした印象を持つことが多い。
ただし、長く持っていると体温でだんだんと温かくなってきてしまうこともある。このため、手にした後の数秒で判断することがポイントだ。また、偽物のなかでもガラスパールは、手にしたときに本物に近い冷たさを感じることがあるため注意が必要である。
見てチェックするだけではなく、転がしてみる
見て判別する際に真珠の形状を確認するとよいことを述べたが、真珠を転がしてみることで形状を確認することもできる。通常、表面が平らな球体を平面で転がすと一直線に真っすぐと進む。
しかし、表面に凹凸があると左右に動いたブレのある動きを見せる。真珠を平らな板状のところで転がすことで、人工的に作られた完全な球状の真珠であるか、自然な凹凸のある本物の真珠であるかの判断材料にできる。
こすり合わせてざらつきをチェック
表面がツルツルときれいなものは偽物の可能性が高い。表面にざらつきがあるかは目でチェックするだけではなく、複数の真珠同士をこすり合わせることでも確認できる。真珠をこすると傷がつくのではと心配する人もいるが、軽くこすれば問題ない。
こすった後に擦れた跡が見られた場合には、手や柔らかい布で拭き取れば通常はすぐに消える。ただし、当然ながら強くこすると傷がつく恐れがあるため、力加減には注意しよう。
実際に試してみて、表面がツルツルとした偽物があれば滑らかに擦れるため、こすってみても摩擦は感じない。しかし、本物同士をこすりあわせれば、真珠の表面に摩擦が生じてザラザラとした感触を手に覚える。
真珠を高く売るためには
真珠を売る際に気になるのが、高く売れる真珠のポイントだ。真珠は偽物よりも本物のほうが当然ながら高く売れる。このため、査定するなら前にイミテーションではないか確認しておくと安心だ。
紹介した方法でも確認することは可能だが、偽物の真珠のなかには非常に精巧なものもあり、専門知識がないと判断が難しいものも多い。きちんと確認したい場合には専門家に判別を依頼するようにしよう。
また、天然真珠のなかでも希少価値の高い真円のものであれば、さらに評価は高くなる。加えて、傷や汚れが少ないことも高く売るためのポイントのひとつだ。このため、できる限りきれいな状態で保管するようにこころがけ、査定前には汚れなどを落として磨きあげておくことも方法となる。
さらに、複数の業者に見積もりを依頼し価格交渉するのも高値を付けるためにはよい手段だろう。買取業者は数多くあるが問い合わせ実績が業界最大規模のスピード買取の「バイセル」なら、他店より1円でも安いと全品を返却してもらうことができるため安心して依頼することが可能だ。
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ウイルス
対策
まとめ
真珠の偽物と本物の見分け方をご紹介した。さまざまなシーンで使える真珠だが、真珠と一言でいっても、形や色などさまざまであるため、偽物か本物かを判別するためには、基本の知識としてその種類と特徴を知っておくことが重要になってくる。
見た目だけでなく、実際に手に取ってみた時に判別できるポイントもあるので、しっかり頭に入れておきたい。もし手放すようなら、保管状態や手入れなどで査定額が変わる場合もあるので、あらかじめチェックしておこう。

