金の価格相場は日々変化しており、10年前と比較すると1gあたりの価格は数千円値上げしていることをご存じだろうか。この記事ではこれまでの金の価格相場が知りたい方や、いつ金を売ろうかタイミングが知りたい方に読んでいただきたい内容になっている。
金の10年間の価格相場の推移を分析し、今後の相場を予想するポイントを紹介するとともに、記事後半では金を高く売る方法を説明している。ぜひ最後まで読み進めていただき、10年間の金の価格相場を熟知し今後に生かしてほしい。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
金の種類は純度によって変わる
当然のことだが、金の純度が高いほど1gの価格も高くなってくる。24金と10金とでは価格は歴然である。もちろん買取価格も純度が高いほど高く売れることになる。
金には24金(K24)、22金(K22)、18金(K18)、14金(K14)、10金(K10)といった純度があり、金の価格相場を知る前に金の純度や使用目的を理解しておこう。なぜならいざ金を売るときに役に立つからである。
24金(K24)
純金99.99%~100%でほぼ100%の純金だ。24金は柔らかく加工することが困難であり、ジュエリー商品には使われていない。腐食や輝きを失うことはなく、主に資産価値の高いインゴットやコインなどに加工される。一般的に金の価格相場は24金を基準に表されることが多い。
22金(K22)
純金91.7%で日本ではあまり作られていない種類だ。24金に比べ硬いが傷つきやすく変形しやすいのでジュエリー向きではない。ジュエリーで身に付ける機会があれば注意が必要だ。主に日本以外のアジア圏内は18金よりも純金に近い22金のジュエリーの方が人気が高い。
18金(K18)
純金75%でジュエリーやアクセサリーに使われる種類だ。高純度で耐久性もあり加工もしやすく錆びにくいのが特徴だ。銀・銅・パラジウムを配合することで、光沢のある金やピンクゴールド、ホワイトゴールドなどさまざまなカラーを作り出すことが可能である。
14金(K14)/10金(K10)
14金は純金率58.5%、10金は純金率42%である。純金率が下がると、
- ・耐久性が増す
- ・輝きが弱くなる
- ・錆びやすくなる
- ・価格が下がり、市場に出やすくなる
といった特徴だ。14金や10金のアクセサリーは18金や22金に比べ、価格が大幅に下がるので比較的手が出しやすいジュエリーだろう。
金の価格・相場10年間の推移
田中貴金属工業の年次価格推移を参考に過去10年間の金の価格を下記の通りにまとめた。
年代 | 最高価格(円) | 最低価格(円) | 平均価格(円) |
---|---|---|---|
2009年 | 3475 | 2377 | 2951 |
2010年 | 3807 | 3096 | 3477 |
2011年 | 4745 | 3538 | 4060 |
2012年 | 4677 | 3975 | 4321 |
2013年 | 5084 | 3852 | 4453 |
2014年 | 4745 | 4142 | 4340 |
2015年 | 4985 | 4184 | 4564 |
2016年 | 4655 | 4140 | 4396 |
2017年 | 4751 | 4410 | 4576 |
2018年 | 4827 | 4207 | 4543 |

過去10年間で金の価格は上昇していることが表を見れば一目瞭然だ。2009年では平均価格2,951円に対し、2018年では4,543円とその差は1,592円も上昇していることがわかる。この表には載せていないが、2009年以前も金の価格は年数を重ねるごとに上がっている。
金の今後の流れをつかむポイント
今までに発掘された金のトン数は約18万トンで、未発掘の金の総トン数は約6万トンと言われている。この6万トンの金のほとんどは発掘困難な地域に眠っていると予測されており、世の中に発掘される金はほとんど出尽くしたと推測できるだろう。すなわち、金の価値が今後さらに高まっていくのではないかと予想される。
また、金の取引は世界中でおこなわれてるので、米ドルによって取引価格が上下することをご存知だろうか。輸入品と同じように円安になれば金の価格は高騰する。しかし、しかし金の価格は急激に上昇することは少なく、為替取引みたいに一瞬で価値がなくなってしまうといった心配はないだろう。
金を高く売るための方法
資産運用のために金の購入を考えていたり、金を所持していていつかは売ろうと考えている人がいるだろう。そこで、金を高く売るための方法を紹介していく。何も考えずに金を売ってしまうと高く売れない可能性もあるのでしっかりおさえておきたいところだ。
付属品や保証書も付ける
金を購入したときは付属品の箱や袋はしっかりと管理しておこう。箱や袋は日あたりが強いところや湿気が多いところで管理しておくと、焼けやカビの原因になり金を売るときにマイナス要素になる可能性がある。付属品の箱や袋は日差しから避け、乾燥しているところで保存するようにしよう。
また、金を買ったときに付いてくる保証書は捨てずに必ず保管しておきたいところだ。金は偽物が出回りやすく、保証書がないだけで査定に響くこともある。保証書は金の客観的な証明ができるので、必ず保管しておこう。今後査定を出す予定がなくても人生何が起こるかわからないので付属品や保証書は重要である。
円安のタイミングで売る
先程も解説したが、金の価格は米ドルの影響を受けやすい。例えば、1ドル100円の時に1g100円の金を買ったとしよう。1ドル90円の円高のタイミングで金を売れば10円マイナスになってしまう。逆に1ドル110円の円安のタイミングで金を売れば10円の得になる。
この例えは極端すぎるが、イメージとしては円安で売った方が利益が出ることがわかるだろう。金の値段が高騰する円安で売ることが狙い目だ。
見積もりは複数業者に頼む
付属品をそろえて円安のタイミングで金を売るとより高値で売れることがわかったが、金を売る業者によって査定金額にばらつきがある。見積もりは1社だけではなく、複数の業者に依頼することが望ましい。
また、金の価格相場は日々変動するのでできれば同じ日に複数業者に見積もり依頼をする必要がある。事前に業者の下調べをし、一斉に見積もりを依頼をしたほうが良いだろう。高価買取と謳っている業者は多く存在するが、見積もりでは大きく差が出ることがあるため慎重に選ぶ必要がある。
ブランド買取業者も視野に入れる
インゴッドやメダルだけではなく、ジュエリーなどを売りたい場合は金業者意外にもブランド買取業者に見積もり依頼してみるのも良いだろう。ジュエリーなどは貴金属専門店よりもブランド買取業者の方が高く買い取ってくれる可能性もある。ブランド買取業者も複数見積もりしてみるといいだろう。
まとめ
金の価格相場は10年間どのように推移してきたかを紹介してきた。まず金には24金〜10金までの純度が存在し、純度が高い程価値が高い。インゴッドやコインなどは純度99.99%の24金を使っている。ジュエリーは加工がしやすく耐久性のある純度75%の18金を使用していることが多い。
過去10年間の価格をまとめると2009年は平均2,951円で2018年では平均4,543円と上昇しており、その差は1,592円だ。金を高く売るコツとしては付属品や保証書を付ける、円安のタイミングで売る、見積もりは複数業者に頼む、ブランド買取業者も視野に入れるといったことを念頭に置いておこう。金の価格は10年以上前から上昇傾向にあり、少しでも高く金を売るためにこの記事を参考にしてほしい。
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