柏盛(かしわざかり)は、「幻の日本酒」といわれるお酒である。1年間に製造されるのはわずか5本のみ。マイナス5度で15年間寝かせた希少な古酒である。
本記事のポイント
- 「15年熟成 柏盛」はあまりにも希少なため買取業者選びは要注意
- 劣化が早いため保管方法に注意

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片山酒造の特徴
栃木県日光市今市にある「片山酒造」は、新潟県柏崎市出身の杜氏である片山久太郎氏が1880年に創業した、6代続く蔵元である。生産高が150石(一升瓶15,000本)という小さい蔵なのは、お酒を大量生産せず手間をかけて丁寧に造っているためである。
多くの日本酒は、「薮田搾り」という方法でお酒と酒粕に分けている。もろみに自動圧搾機で圧力をかけて絞り出すため早く搾ることができ、非常に効率の良い機械が開発されている。
しかし、片山酒造では「薮田搾り」ではなく「佐瀬式」「槽搾り(ふねしぼり)」という方式を採用している。もろみを袋に入れて積み上げると、その重みでじわじわと圧力をかけてお酒が搾り出される。それを何度か繰り返し、数日かけてゆっくり絞り出すという方法である。
こうして搾ったお酒はすっきりしていて飲みやすく、後味がとても良い。この方法は手間がかかるため、採用している蔵はとても少ないが、片山酒造では創業以来、ずっとこの方法を守り続けているのである。各工程に時間をかけ、ゆっくり造られている「片山酒造」の日本酒は特に、搾りにはこだわりを持っていると言える。
「原酒 柏盛」の特徴
片山酒造が創業時から造っているお酒「柏盛(かしわざかり)」は、橙の越後杜氏がつくっている、日光の地酒である。銘柄の名前は、創業者の出身地である「柏崎」からつけられた。
原料と製造方法
原料は栃木県産のお米「五百万石」と、地下16メートルほどのところにある軟水「日光千両水」である。時間をかけて搾ったお酒を、濾過も火入れもせずに瓶につめている。原酒は温度などの管理が難しいため、小売店に卸すことをなるべく控え、店で管理して直接販売している。

鮮度管理が難しいため、保管には注意が必要
一般のお酒よりも鮮度管理の難しい原酒は、長く保管するとによる劣化が心配されるお酒である。低温で保存して、状態が悪くならないよう気をつけよう。
15年熟成 柏盛の買取価格相場
柏盛をマイナス5度の冷凍コンテナで15年間熟成させたお酒が、「15年熟成 柏盛」である。年間5本限定のため、数年後まで予約が入っているという人気酒だ。日本一希少なお酒とも言われている。
定価は720mlで5万円だ。日本の高級酒の中でもかなり上位に入る。なかなか出回らないため買取相場は出ていないが、その希少性の高さからかなり高額で買い取られることが予想される。高級酒は買取店による価格差が大きくなる可能性があり、特に「15年熟成 柏盛」のように希少すぎて買取業者ですら買取が不可能と思っているようなものは、できるだけ多くの店で査定をしてもらうことをすすめする。

日本酒に適した保存方法
温度などの変化に敏感な日本酒は、適切な温度で保管して鮮度や品質を保つことが重要なポイントである。日本酒の種類ごとに適した保存方法を紹介しよう。
原酒やにごり酒の保管
ろ過や火入れをしていない状態で販売されている原酒やにごり酒は、劣化しやすく、鮮度を保つのが難しいお酒である。開封したら冷蔵庫に入れて劣化を防ぎ、できるだけ早めに飲みきるようにしたい。冷蔵庫の中でも、チルドなど温度の低い場所が特におすすめだ。
生酒の保管
生酒は基本的には冷蔵庫で保管すると良い。しかし、常温でも問題がない生酒もある。ラベル等に記載があれば記載に従うのが良いだろう。
清酒の保管
ろ過や火入れをした清酒は、原酒やにごり酒よりは保存しやすいお酒である。基本的には冷蔵庫でなくとも問題がない。しかし、気をつけたいのは紫外線だ。日本酒は光に当たると劣化しやすいため、光の当たらない暗いところに保管しよう。瓶に色がついている場合は光による劣化をある程度は防げているが、100パーセントではないため、さらに光を避けるために新聞紙などにくるみ、棚の奥などにしまっておくといいだろう。
適した保管方法はお店で聞こう
特別なお酒や高級酒などは、それぞれ適した保管方法がある。良い状態をできるだけ長く保つためには、そのお酒に合った保管方法が必要だ。適した保管方法がわからない場合は購入の際に教えてもらい、その通りにするのが一番良策と言える。

熟成と劣化の違い
日本酒には賞味期限がないと言われる一方、劣化してしまうため1年くらいを賞味期限とする声もある。その理由として、素人ではなかなか熟成させるのが難しいこともあるだろう。特に、買取市場では売り手がどのような状況で保管していたかわかりにくいため、劣化している前提での買い取りになることは致し方ない。
賞味期限が1年とされてしまうことが多い中で、「15年熟成 柏盛」のように何年も経った日本酒が高価になるのには理由がある。劣化すると、菌に侵されたり酸化した状態になるが、熟成はそのようなことなく、お酒が変化していく状態であり保管される温度によっても変化のスピードが異なる。飲んでみるまで熟成がどの程度進んでいるかわからない点が楽しみの1つであり、一般的には複雑な味わいになるとされているようだ。熟成を好むマニアは少なくない。特に3年以上も熟成させたものは「長期熟成酒」と言われることがある。
高く売るためのポイント
保存方法が難しい日本酒をなるべく高額で売却するためにも、いくつかポイントがある。>売ってしまった後に後悔をしないためにも、以下の点を参考にしてみてほしい。
日本酒の買取は早めがおすすめ
一般的な日本酒は賞味期間が1年くらいとされることが多いため、製造から半年以内であれば買い取ってもらえる可能性が高いとされている。それを過ぎてしまうと買取不可になることが多いので注意しよう。
熟成タイプの日本酒はまた条件が異なるが、いずれの場合も家庭での保管で品質を保つのは難しいため、売却するのであれば劣化する前に、できるだけ早めにするのがおすすめだ。購入から長く時間がたてばたつほど買取価格は下がっていくため、飲まないお酒があれば入手後すぐに売りに出してしまうのがベストだ。特に、今回のように原酒であれば尚のことである。
専用箱や付属品も査定時に必要
お酒の購入時に入っていた箱など付属していたものがあれば、お酒と一緒に査定に持って行こう。特に、木箱に入っている「15年熟成 柏盛」は箱が重要である。お酒が包まれていた紙なども取っておき、できるだけ購入時と同じ状態にしておこう。付属品があれば、買取価格にプラスされることが多い。高額査定であればあるほど付属品の価値も上がるため、汚したり壊したりすることのないよう、箱も大切に保管しておきたい。
事前査定をしてスムーズに買取に出そう
商品を直接店頭に持っていかなくても、インターネットや電話などをつかって査定をしてもらうことができる。
特にネットを利用すれば、査定依頼フォームやメールなどでお酒の写真を撮影して送ったりという簡単な査定ができるため便利だ。オンライン査定などを実施している業者は多いため、いくつかの店に査定依頼をして買取価格を比較をし、条件の良い店を選ぶと良いだろう。
LINE査定に対応している買取業者
買取に出すのであれば、少しでも高く評価してもらえる店を選びたい。そこで今回、お酒専門の買取業者を紹介する。口コミなどを見ながら、自分に合うお店をいくつか探してみると良いだろう。
ストックラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ストックラボは、ラベルが剥がれている場合や、古いお酒、液面低下や澱のあるお酒でも買い取ってくれる点が魅力的だ。「柏盛」のような希少なお酒を持っていて、買取を断られそうな要素を持っている場合にも諦めずに相談できる。LINEでの査定もおこなっているため、気軽に査定をお願いしてみると良いだろう。買取方法は、宅配買取、店頭買取、出張買取の3つの買取方法のいずれかとなっている。
ミスターフロンティア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒とブランド物の買取をしているミスターフロンティアは、電話、LINE、WEBから査定をおこなっている。「高額査定&スピード振込で365日対応!」と、早く1年中対応していることをアピールしている。「12時間以内に返信がない場合は、査定情報が届いていない可能性がございます」とあるため、かなり早い査定が期待できそうだ。買取方法は発送と出張。商品の発送は「元払いで」とあるため、その点は注意しよう。
出張買取に対応している買取業者
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒に特化した専門買取店として有名な「ファイブニーズ」は、めずらしい日本酒に関する知識が豊富で、適正価格で査定してもらえる買取店である。スピード対応をしているため、急いでいるときも簡単に出張・宅配の査定依頼をすることができ、回答が来るのも早い。全国対応しているため、ぜひチェックしてみよう。宅配の場合に、梱包キットがもらえるのも安心感がある。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レットバッカスは、お買取成約率99.7%とサイトに記載している買取業者。買取方法は店頭、宅配、出張のいずれかで、店頭の場合には電話1本で宅配キットを届けてもらえる、宅配買取ついては、「査定金額10000円以上から送料無料」とあるため価格には注意しよう。24時間対応のLINE査定もあるため、まずは確認してみると良いだろう。
売却は慎重にしよう
せっかく希少なお酒を手に入れたものの、飲む機会がなくなって売却しようと思った場合に、複数の買取業者に査定依頼をしよう。特に、「15年熟成 柏盛」は年間製造数が5本で予約しても何年も待たなければならないものであるため、なかなか市場に出回らない。買取業者であっても、相場を把握するのが困難な可能性がある。買取業者により価格の開きが大きいことが想像できるため、売却したいと思った場合には慎重に業者を選ぼう。できれば、口コミなどをよく見ながら、お酒専門の買取業者へ複数依頼するのがおすすめだ。


