新潟県の三大米どころと呼ばれる地域の1つ、魚沼で作られる八海山。日本酒は数多くある酒の中で最も繊細な工程を経て製造されるものである。その中において八海山は、匠の技が見出す最高級ともいえる日本酒の1つだ。
八海山は品薄になる店も多く、取扱していない店舗もあるため、日本酒愛好家に1度は飲んでみたいと思わせる。八海山の売却を視野に入れているなら、八海山の基本となる情報や買取相場を熟知する必要がある。高価買取のコツや相場をまとめたため、納得のいく価格で売却していただきたい。
本記事のポイント
- 八海山は種類が多く買取価格がそれぞれ違う
- 買取業社とインターネットで取引相場が大きく違う?
- インターネット販売のデメリット

CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
八海山とはどんな日本酒なのか
八海山は新潟県南魚沼市にある信仰の山だ。酒造家が「神様がお酒を作るために作ったような場所だな」という言葉を残したほど、日本酒を作るのに適した環境だ。酒名はその八海山に由来している。
水も、八海山の伏流水で名水100選に選ばれている「雷電様の清水」を仕込み水に使っている。磨きは60%で精米、吟醸や純米吟醸以上は脆くなるため、さらに時間をかけて丁寧な精米をおこなっている。
「食に寄り添いながら、食事の邪魔をしない」方針で、最高の道具と、長年の修練で身につけた技術を駆使して、飲みあきず深みあるお酒を作り続けている。
日本酒をスタンダードに作り上げようとしたのが原点
日本酒は日本人にとって最も身近な酒として、さまざまな場面で大勢の人々に親しまれてきた。しかし、洋酒をはじめ焼酎人気など陰で日本酒の消費量は減り続け、現在では全盛期の半数となってしまった。
酒離れを挽回すべく、品質を高めながらも日本酒をスタンダードなものに造り上げようとしたのが八海山の原点である。八海醸造株式会社三代目社長南雲二郎氏は、日本酒を多くの人にいつでも手頃に飲んでもらえるように質と量の両方を重んじ、全ての普通酒を吟醸づくりにした。大吟醸はくる年もくる年も限りない最高品質を目指している。
八海山の蔵元 八海醸造とはどのような会社なのか?
八海山の蔵元、八海醸造株式会社は新潟県南魚沼市長森を本社とし、大正11年創業に創立された酒蔵である。 八海山の自然による環境条件と匠の技で端麗辛口の酒質評価の高い日本酒を作り出してきた。製造方針は、大吟醸酒製造技術の全酒類製造への応用であり、新潟県では朝日酒造に次いで業界2位である。
グッドカンパニー大賞受賞までの道のり
グッドカンパニー大賞は、全国の中小企業の中から経済的、社会的に優れた成果を上げている企業を選んで送られる賞である。年に1度、経済産業省や文部科学省、商工会議所、商工会並びに中小企業投資育成会社の推薦を基に決定される。
八海醸造は、平成29年にグランプリを受賞した。日本酒消費量が衰退傾向の中で清酒製造・販売を効果的に発展させ、麹と水のみで造られたノンアルコール飲料あまさけをはじめ、麹技術を活かした事業の拡大や地域貢献などに務めた功績が評価された。
77%エタノールを提供し話題に
感染症拡大に伴い、外出自粛が求められるようになったなか、一時期は消毒アルコール不足に陥った。そこで、八海山では、高濃度エタノー ル製品「エタノール 77%」を緊急製造。一般販売はぜず、地元医療機関や高齢者介護施設などにその代替品として寄贈したことで話題になった。これも地域貢献の1つだと言えるだろう。
八海山は種類が非常に多い
八海醸造では八海山の種類を多く製造、販売している。「魚沼の地域は清酒造りには断然適した、神様が酒を造る為に授けてくれた土地なのだから、私たちは良い酒を造る責任がある」これは八海醸造が年4回、季作刊誌魚沼へにも記載された今は亡き先代社長のこの言葉である。魚沼を代表する山である八海山の恵みが作り出した日本酒をより多くの人へ届けようとする思いが根底にある。
八海山の種類
八海山のラベルが付く日本酒は14種類だ。 通年販売から季節限定、数量限定ものがある。
- ・普通酒
- ・特別本醸造酒
- ・吟醸酒
- ・純米吟醸酒
- ・大吟醸酒(数量限定)
- ・純米大吟醸酒(季節・数量限定)
- ・越後で候(季節限定10月~3月販売)
- ・純米原酒(季節限定6月~8月販売)
- ・雪室貯蔵酒(数量限定)
- ・発泡にごり酒(数量限定)
- ・瓶内二次発酵酒(数量限定)
- ・貴醸酒(数量限定)
14種類全てのラベルには八海山と書かれているが、見た目も味も全く別物だ。
八海山の特徴
種類の非常に多い八海山は、販売価格も幅広く720mlの普通酒では1,015円(税込)~。限定酒だと発砲にごり酒1,025円~(2021年9月時点)で販売されている。査定依頼をする前に手元にある八海山がどんな特徴のものなのかを把握しておくと良い。14種類の中から通年レギュラー商品である清酒、大吟醸酒、純米大吟醸酒、特別本醸造酒の特徴を解説していく。
普通酒
普通酒(清酒)は、種類の多い八海山の中で1番流通してる精米歩合60%のお酒。多くの人に良い日本酒を知ってもらいたいを形にした八海醸造真髄の日本酒だ。淡麗かつすっきりとした味わいは、普通酒でありながら手間暇をじっくりかけた結果といえよう。
特別本醸造酒
特別本醸造酒は、端麗辛口味のふくらみがありバランスがよく口当たりのいい、精米歩合55%の日本酒だ。冷でよし、燗でよし。燗をつけたときのほのかな麹の香りもよしの逸品である。
大吟醸
大吟醸は、細かくまろやかで綺麗な味わいとほのかに感じる上品な甘やかさがある、精米歩合45%のお酒だ。「八海山吟醸」が終販となり、2020年8月に「大吟醸八海山」が新発売された。
純米大吟醸酒
純米大吟醸酒は、透明感のある綺麗な味わいとふわっと広がる上品な甘やかさがある、精米歩合45%のお酒。「八海山 純米吟醸」が終販となり、2020年8月に「純米大吟醸八海山」が発売された。

八海山の買取相場
八海山の買取は幅広くおこなわれている。その相場はさまざまだ。
買取業社の買取相場
種類の非常に多い八海山は、買取価格も1,800mlの大吟醸で500円~、800mlの限定酒・金剛心で2,000円程度~とそれぞれ種類によって金額差が生じる。限定酒はそれなりの価格がつく傾向があるが、大吟醸で500円となると、普通酒などはもっと厳しい買取になりそうだ。2019年ごろには、大吟醸で2,000円〜程度での買取がされていたため、買取価格が落ち着いてきていると言える。
インターネット取引での相場
昨今ではインターネットの普及により、オークションやフリーマーケットでの取引が多く見うけられ、買取業社の利益を見越した買取価格と比べると、その差はさらに広がりを見せている。
ヤフオク
我が国最大のネットオークションといえばヤフオクだ。日本酒の種類も多く、八海山も然りである。八海山も種類は豊富で普通酒から純米大吟醸酒まで販売されている。純米吟醸酒1,800mlで2,600円前後、純米大吟醸八海山金剛心800mlは6,000円前後で落札
八海山金剛心は瓶に内箱、外箱、説明書の全てがそろっていれば中身が入っていなくても、1,000円程度で出品されている。捨ててしまうぐらいなら1度試してみるのも良い。
メルカリ
メルカリは、フリマアプリでは最大の出品数を誇るサイトだ。即落できるのもフリマアプリの魅力であるといえよう。
八海山の落札価格は、純米醸造酒1,800mlで2,800円程度、純米大吟醸八海山金剛心は8,000円〜12,000円程度と高価取引されている。また、清酒6本セット9,500円で取引されたこともある。まとまった本数の買取を検討しているなら単品ではなく複数の出品を試してみよう。
ネットオークション・ネットフリマのメリット・デメリット
どちらとも個人間での取引がおこなわれる。メリットとしては、気軽に登録・出品できることが挙げられる。しかし、多くの種類がある中で正確に情報を記載しなければならないし、クレームが来た場合、全て自分で対応しなければならない。時間と手間を要する覚悟が必要だろう。特に、お酒は梱包に失敗すると液漏れ等、大惨事になりかねない。
高価買取店の選び方
ネットオークションやネットフリマは気軽に取引できる反面、トラブルに巻き込まれる心配もある。安心して売りたい場合は買取店に頼むのがベストだ。この際、どの業者に持ち込むかが高価買取のポイントとなる。
買取店によって得意分野があるので買取価格は前後する。少しでも高価買取を希望するなら、積極的に数社で比較して、最も高い店舗に売るのが良い。
八海山を買取してくれる店
どの店舗も電話査定やオンライン査定、メール査定、LINE査定など顧客のニーズに合った査定方法で対応している。複数社の買取価格を比較し、より高額な査定額の店舗に買取してもらうことがおすすめだ。査定の際、傷や付属品の欠品などマイナスに値する箇所を正確に伝えることは重要である。そうすると、実際の買取時に差額が生じにくくなる。

LINE査定に対応している買取業社
ミスターフロンティア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒とブランドの買取をおこなっているミスターフロンティアは、店頭、宅配、出張(広島市内・その近郊)買取をおこなっている買取業社。日本酒の買取価格がリストアップされているが、八海山については記載がない。掲載がなくても買い取っているとあるため、まずは問い合わせてみてはいかがだろうか。
お酒買取専門のSPANA(スパナ)
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
SPANAはお酒のみを買取してくれる専門業者だ。新宿という立地の良さはお酒を買い取るには都合の良い場所だ。手元に八海山があるのなら、試してほしいのはLINE査定。友達登録したあとにラベル、キャップ、全体とたった3種類の画像を送るだけですぐ金額を出してくれるのは手軽で利用しやすい。
八海山大吟醸1,800ml3,000円、八海山金剛心800ml4,500円の買取価格となっている。
出張買取に対応している買取業社
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取といえば大黒屋というくらい有名な買取店である。お酒専門ではないが世界中に流通ルートを持っているため、買取価格が安定している。また、LINE査定やメール査定に加えオンライン査定も導入しているため気軽に査定できる。
八海山をオンライン査定すると八海山大吟醸1,800mlで500円上限、八海山金剛心800mlで2,000円上限の買取価格になっている。
箱はすすけていないか、瓶にヒビや中身は減っていないかなど、さまざまな査定基準がある。大黒屋は独自の試験にクリアした人材が配置されているため、適切な価格が提示できるのが強みだ。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
無店舗経営のためその分買取価格に還元しているというテッドバッカスは、査定料、振込料、各種手数料などはすべて無料で、さらに万が一キャンセルしたい場合の料金も無料で対応している。
八海山の買取については、〜600と記載があり買取上限を指していると思われる。
16時までに宅配キットを申し込みめば当日に手配。査定額に了承したのちには24時間以内に振り込み
とスピーディなため、急ぎの人に向いているだろう。その他 買取業社
お酒買取TOWN
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
お酒買取TOWNは、初回の買取に限り30%買取価格がアップするキャンペーンを期間限定でおこなっていることがあるため、タイミングがよければ活用すると良い。実店舗が存在しないので、買取は宅配買取のみとなる。店舗などを運営する必要がないという事はその分買取価格に還元される。
八海山などの酒の他にグラスも売れるのがお酒買取TOWNの面白いところと言える。八海山や特別なグラスももう呑まないのなら一緒に査定してもらうといい。いつ使うのかわからないものを飾っておくよりも使ってくれる人へ有償で譲った方がずっとお得だ。買取可能な八海山はさまざまある。
- ・特別純米原酒 八海山
- ・特別本醸造 八海山
- ・吟醸 八海山
- ・純米吟醸 八海山
- ・純米大吟醸 八海山金剛心
- ・純米吟醸 雪室貯蔵三年
- ・大吟醸 八海山
相場として八海山大吟醸1,800mlが4,000円程度、純米大吟醸八海山金剛心800mlで5,000円前後である。
一括無料査定のメリット
自動車の買取査定によく使われる一括無料査定だが、お酒にも利用できる。一括査定のメリットは以下の3つである。
- ・短時間で複数の買取相場が把握できる
- ・最も高く買取してくれる業者が分かる
- ・早く確実に売ることができる
ネットオークションやネットフリマは高額での取引も予想されるが、販売まで時間を要したり、梱包・発送など手間もかかる。早急な買取を希望するなら3つのメリットを同時に得られる一括査定もまたおすすめだ。
八海山を高く売るコツ
八海山を高く売るコツがある。簡単で取り入れやすいため参考にしてほしい。
- ・査定前には自分で簡単に掃除する
- ・付属品がそろっているほど査定価格が上がる
- ・飲まないお酒はできるだけ早めに査定する
- ・コストのかからない取引に努める
この3つの実践することが高価買取のコツといえる。
査定前には自分で簡単に掃除する
外見のコンディションは、査定時の重要チェックポイントである。人間の口に入るものであり、特に贅沢品でもある日本酒ならそれなりの品質は伴わないと市場には出せない。特にお酒の場合、倉庫で長年保管されていたり、床下収納で放置されていたりと保管状態の良くない環境にあることがある。査定に出す前にチェックして、取れない汚れ以外はできるだけ落として持っていけば査定アップにも繋がる。

付属品がそろっているほど査定価格が上がる
八海山金剛心のような限定酒は専用化粧箱に入っている。新品で買った状態に近いほど買取価格が上がる。また、付属品があれば必ず一緒に査定に出そう。コレクターは全てそろっているものを求めているため、付属品にも価値が生まれ、その分査定額も上がりやすい。
飲まないお酒はすぐに査定する
お酒も食料品である。劣化したり、蒸発してしまうリスクは避けられない。日本酒は特に繊細だ。八海山は光・温度によって影響を受けやすく、保管の条件によっても異なる。
直射日光の当たらない冷暗所にて保管していたものであれば1年くらいは問題ないとされるが、火入れした酒と火入れしない生酒があり、それらのお酒を長期間品質を保持するのは大変な労力である。いつか飲むからもしれないと放置しておけば品質が下がる可能性も出てくる。飲まないものに関しては早めの買取査定がおすすめだ。
保管に気をつけていても、劣化の危険性から6ヶ月〜2年程度経っていると、買取を断られることがある。
コストのかからない取引に努める
家まで取りに来てくれる出張買取を真っ先に思いつくかもしれないが、コストぶん査定額が下がってしまうことがある。逆に、店頭買取や着払いでの宅配(元払い指定のところもあるため注意)、まとめ売りといったコストがあまりかからない取引方法では、そのぶん、査定額を上乗せしてくれることがある。
買取業社によっては、広告的に高価買取を謳っているところもあるが、強化買取銘柄を適宜変えている業者の中には、需要に対して供給が間に合っていなかったり、在庫がないために優先的に求めていたりすることがある。この場合にも高価買取になる傾向がある。保管コストがかからないことも1つのポイントと言えるだろう。
まとめ
八海山金剛心を比較してみるとメルカリで1番高く買取され流傾向がある。しかし、ネットフリマはあくまで自己責任のもとに成立する。その後のクレームなどの対応次第では不成立になる場合もあるだろう。「味が劣化していて、現金を求められる」という可能性も考えられる。また、個人間でのオークション取引は極端に低い価格で落札されてしまうリスクもある。
こういったクレームを回避したい場合に、インターネット売買と比較するとどうしても安価にはなってしまうが、買取業者に査定依頼するのも1つの選択だ。買取査定を依頼すれば適正な価格を知ることができる。査定額に対し納得できれば即買取も可能だ。また、ネットオークションやネットフリマよりも確実に早急な入金をしてくれるもの安心である。
八海山は、14種類の品数をラインナップした日本酒で、限定酒の違いは見た目で分かる。1,800mlの瓶に入った八海山は類似しているが清酒と大吟醸では値段の差は大きい。とはいえ、間違った自己判断で取引を回避するためにも複数の買取業者に査定を依頼し正確な価格で買取してもらうのが賢明である。