書籍だけでなくトレカを取り扱っている店舗も多いため、ブックオフのストレージコーナー等をトレカの仕入れに利用している人は多い。せどりの仕入れ目的での他の利用者と鉢合わせる確率も低く、トレカ以外の商品も仕入れられるなど、ブックオフにはせどりで利用するメリットもある。
一方で経営を取り巻く環境は年々厳しくなっており、店舗の方針が安定しないという特徴もブックオフにはある。せどり目的での利用を規制している店舗も少なくない。仕入れ先としてのデメリットを多く抱えていることも考慮しなければならなくなっている。
せどりの仕入れ先としてブックオフを利用する場合は、ブックオフの特徴をおさえる必要がある。特徴や注意点を意識することで、ブックオフの利用でも多くの利益が狙えるだろう。
この記事ではブックオフでトレカのせどりをおこなう際の流れとブックオフを利用するメリット・デメリットを紹介する。
引用:magi
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ブックオフでのトレカせどりの流れ
せどりとは自分で仕入れた商品を仕入れた金額に利益分を上乗せした価格で販売し、利益を得る方法のことを指す。フリマアプリやオークションサイトなどが広まるにつれて、せどりで稼ぐ人も増えてきた。そんな中でトレカは人気の商品のひとつだ。小さくて軽いことから、あらゆるコストを削減した上でせどりができる。
初めてせどりに挑戦する人が、まずはトレカから挑戦するというのも珍しいことではない。トレカでせどりをおこなうのであれば、レアなカードや強いカードを仕入れる必要がある。そういったカードは需要が高いため、高い値段で販売できるためだ。トレカの専門店やフリマアプリなどを活用して売れるカードを仕入れるようにしよう。
ブックオフでもトレカをせどりのための商品を仕入れることはショーケースおよびストレージコーナーで可能だ。店舗によって取り扱い商品は異なるが、多くのブックオフではデュエルマスターズ、遊戯王、ポケモンカード、ドラゴンボールヒーローズなどのトレカも取り扱っている。人気のあるトレカであっても、比較的安い値段で購入できるためブックオフは上手に活用したいお店だ。
ブックオフを利用するメリット
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
トレカのせどりでブックオフを利用している人は少なくない。しかし果たして本当に儲かるのか疑問に思っている人も多いだろう。近年ではカードゲームもアプリで楽しむ人が増えており、従来のトレカは衰退しているのではないかと考えがちだ。
しかし現実にはトレカのせどり市場は広がりつつある。コツさえおさえればせどりでまとまった金額を稼ぐことも可能だ。まずはトレカのせどりを取り巻く環境とブックオフをトレカせどりに利用するメリットを説明しよう。
日本国内でトレカの人気が高まりつつある
現在カードゲームといってもスマホアプリでゲームをプレイするのを想像する人も多いのではないだろうか。そのような流れの中では、実物のカードを利用したかつてのカードゲームは衰退してしまったかのように感じてしまう。カードゲームの楽しみ方が変わってしまったため、実物のカードは売れないのではないかと疑ってしまうのも自然なことだろう。
しかし実際には実物のカードを利用したカードゲームの人気は現在高まっている。トレカについて、2020年には1,000億円を超える市場規模へと成長しており、ポケモンカードの人気上昇も相まって、二次流通市場で中古カードの売買も活発だ。スマホでアプリを介して他人とつながる時代だからこそ、対面しながら楽しめるカードゲームの価値が見直されているのだ。以前にカードゲームを楽しんだ人だけでなく、最近の子供たちの中にもファンは多い。
カードゲームの人気が高まるにつれて、トレカ市場も成長している。トレカのせどりには商機があるということだ。
トレカは在庫管理がしやすい
せどりで儲けようとすると、どうしても在庫を抱えるコストのことを考えなければならない。扱う商品によっては在庫の管理が大変なものもある。スニーカーなどを大量に保管すると倉庫の保管コストも馬鹿にはならない。湿気対策なども非常に手間がかかる。
しかし、トレカは非常に小さい上に薄く軽い商品だ。カードケース、スリーブ、ローダー、ストレージなどがあれば十分在庫を保管できる。軽いため保管も比較的簡単であることもトレカせどりの特徴のひとつと言えるだろう。
仕入れがしやすい
小さくて軽いということは仕入れがしやすいというメリットがある。大きくて重たい商品でせどりをおこなおうとすると持ち運ぶのも大変になってしまう。一度に多くの商品を仕入れるのが難しくなることもあるだろう。個人でせどりをおこなう際、大きくて重たい商品は非常にコストがかかってしまうのだ。
しかしトレカのように小さくて軽い商品は一度に大量に仕入れてもそこまでかさばらない。ブックオフなどの店舗で大量にトレカを買い取っても、徒歩で持ち歩ける。また、転売をする際に、フリマアプリなどで購入者に商品のトレカを送る際の送料もあまり高くない。普通郵便、書留、ミニレター、レターパックなどで発送できるのだ。送料自体の計算も簡単だ。
小さくて軽い商品であるトレカでのせどりは、在庫を抱えるコストが少ないだけでなく仕入れもしやすい。したがって、さまざまな面でコストを削減することができるのだ。
書籍のせどりもついでにできる
ブックオフにはトレカ意外にも多くの商品を取り扱っている。特に書籍の取り扱いを想像する人は多いだろう。近年書籍のせどりで稼いでいる人も少なくない。ブックオフでは比較的安く書籍を購入できることから、書籍のせどりをおこなう人からも注目を浴びている。
トレカせどりをおこなうついでに書籍やCDなどのせどりもおこないたい人は、ブックオフを活用してみよう。1回のブックオフ利用でたくさんの商品を仕入れることができた方が全体のコストを下げられる。せどりでブックオフを利用するのであれば、トレカだけでなく他の商品に目を向けてみるのもおすすめだ。
ブックオフはライバルが少ない
近年ブックオフの経営を取り巻く環境は厳しくなりつつある。書籍を購入する人の減少に伴い、古本も売れなくなっているのだ。さらにフリマアプリやオークションサイトの人気の高まりはブックオフにとっては打撃となる。
こうした環境であるからこそ、トレカせどりのためにブックオフを利用する意味はあるのだ。利用者が少ないということはライバルも少ないことを意味する。他のトレカ専門店では同じようにせどり目的で利用している人と鉢合わせることがあるがブックオフではそれが避けられるのだ。
ブックオフは価格更新ペースが遅い
例えばデュエルマスターズの殿堂発表などが行われるとプレイ需要の高かったカードが急に相場が落ち込み、翌日には数十円程度まで相場が落ちることもある。しかし、ブックオフではどうやらこのようなTCGの相場変動にいまいち追い付いていない。よって、相場が下がっているときに非常に高く売ることが出来たり、フェアリープロジェクト、ツヴァイランス氏やFlat工房などのYoutuberの影響などで需要が急に高まり高騰したカードも安いまま売られていることが多いのだ。これは仕入れる人、もしくは売却先を探している人にとっては好都合だろう。
プレイ需要以外でも、投資需要が最近では高まっており、2020年以降はコロナウイルスの影響もあって、コレクションカードの市場が隆盛した。高額カードを中心に、ポケカや遊戯王の未開封BOX、初期レリーフ、20周年記念カード、20thシークレット等は売買が活発になっている。こういったカードの相場更新も追いついておらず、ブックオフでは安く買うことが出来たり、逆に高く売りぬくことが出来るお店となってしまっている。
ブックオフを利用する際のデメリット
トレカせどりのためにブックオフを利用する人も少なくないが、ブックオフの利用にはいくつか注意しなければならないポイントがある。それらのポイントはブックオフ利用のデメリットでもあるため、意識していないと損をする恐れもある。以下ではトレカせどりのためにブックオフを利用する際の注意点をご紹介する。
仕入れが安定しない
ブックオフを活用してトレカのせどりをしようと思うと当然店舗までおもむかなければ商品となるトレカを仕入れることができない。さらにブックオフ店頭に商品になるようなカードがなければ仕入れも不可能になる。今どのようなカードが店頭地並んでいるかは、実際に行ってみないと分からないので無駄足になってしまうリスクが発生する。
安定的に商品の仕入れができないため、収入も不安定になりがちだ。仕入れのために店舗まで出かける手間がかかる上に、行ったところで目的のものを入手できないことを考えるとブックオフでのトレカせどりは、かけるコストに対して利益率が低いとも言える。
そもそも商品が少ない
先に「ブックオフではライバルと鉢合わせるリスクがない」と説明したが、それは同時にブックオフの利用者が少ないことも意味している。トレカの売却目的でブックオフを利用する人も減りつつあるのだ。売却目的での利用者の減少は、商品の数の減少に直結する。せどりのための商品になるようなトレカがブックオフの店頭に並ぶことも減りつつあるのだ。
したがってブックオフでせどりの商品に向くようなトレカを見つけることは難しい。店に行ったもののレアなカードや強いカードが見つからないということも多い。ライバルが少ないことはせどりをおこなう人にとってメリットではあるが、デメリットになることもあるのだ。
またトレカを取り扱っていないブックオフも存在する。実際に店舗に行く前にホームページなどでチェックするようにしよう。
ブックオフがせどり対策を始めた
近年転売に対する世間の目が厳しくなりつつある。2020年の東京オリンピック開催のため、チケットの転売を防ぐ目的で転売を規制する法律も施行された。こうした背景からせどりのために商品を仕入れることが難しくなる場面も出てきた。今後もせどりを取り巻く環境は変化していくことが予想される。
ブックオフでも2017年から転売目的での店舗の利用を規制するようになった。店員ではない人物が店内の商品のバーコードを片っ端から読み取ったり、店のカゴに大量の商品を入れたにもかかわらず買うことをやめ、店内に放置するなどのマナーの悪い転売目的の客が目立つようになったためだ。一般利用者からも転売目的の利用者に対するクレームが多く寄せられていたとも言われている。
どこの業界でもマナーが悪い人によって業界全体が顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまうのはよくある話だ。例えマナーが悪い人がごく一部しかいなかったとしても、業界に属するすべての人が批判されることも珍しくない。こうしたことからもせどりに対する目も厳しくなっていく。
以前は転売目的での利用も可能だったブックオフだが、今後も対策が練られていくことが予想される。せどりの仕入れ目的での利用そのものができなくなるリスクもある。出来ればカードの相場などは頭に入れておきつつ、価格を調べるのは常識の範囲内で行い、購入枚数も一定の枚数に絞りつつ、なるべく単価の高いカードを買うようにしよう。
以前ほど安く商品を入手できなくなった
一昔前まではブックオフといえば商品がとても安く販売されているイメージが非常に強かった。価値ある書籍であっても数百円で売られているのを目にすることも珍しいことではなかった。経営コスト削減の観点から、ブックオフは独自のシステムを取り入れ、その結果商品の価値によらず安い値段がつけられていたのだ。
しかし最近のブックオフではなかなか安い値段で商品を購入することができなくなっている。今までは一律に近い形で商品に値段をつけていたが、最近は商品それぞれの相場に合わせた値段で買取・販売をおこなっている。したがって以前ほど安い値段で商品を購入することができなくなってしまったのだ。
せどりをおこなう際、仕入れ値はできるだけ安くおさえたいものだ。価値あるものでも安く仕入れることができた以前のブックオフはせどりの際に大いに役立ったが、現在は必ずしもそうとは言えなくなっている。とはいえ、まだまだ昔の古いカードなどの近年の価値上昇などにはまだ追いついておらず、デュエマの旧枠、遊戯王の初期カード、旧裏面のポケモンカードやデルタ種、EXなどのポケモンカードが安く買えることなども多い。とはいえ傷有品、ワケ有品は安く買えても売りにくいことが多いため、状態が美品であるかのチェックには気をつけよう。
ブックオフの方針が不安定
全国的に出版不況が叫ばれ、書籍の売り上げは年々落ちている。書籍という商品そのものが人気を失いつつあるのだ。そんな中で古本をメインに扱ってきたブックオフも打撃を受けている。書籍を購入する人そのものの数が現象しているため、古本を仕入れても売れなくなっているのだ。
さらに近年、オークションサイトやフリマアプリの利用が盛んになっている点もブックオフにとっては打撃になっている。自宅から離れた店舗を利用することなく、個人が不用品を販売して利益を得られる仕組みが広まるにつれてブックオフはますます窮地に追い込まれてしまう。今、ブックオフにとっては厳しい時代になりつつあるのだ。
そんな中でブックオフが生き残るためにはさまざまな戦略を練らなければならない。近年ブックオフの経営方針は頻繁に変わっている。転売・せどりを取り巻く環境だけでなく、ターゲットとする客層も変化した。
このようにブックオフそのものの方針が不安定な中で、商品の仕入れ先をブックオフに絞ってしまうのはトレカのせどりをおこなう上では非常に危険だろう。ブックオフが変化していくことを考慮すると、今後はよりうまく使うための工夫が必要になってくる。
まとめ
ブックオフでせどりをおこなうことは年々難しくなりつつある。したがってブックオフでせどりをおこなう環境も常に変化している。トレカのせどりに関しても同様で、ブックオフを利用する際にも常に変化に対応していかなければならない。
しかしかといってブックオフがトレカのせどりに向かないというわけではない。常に環境が変化しているからこそ得られるメリットもブックオフには存在する。仕入れの際にライバルが少ないことや他の商品のせどりも同時におこなえることなどはブックオフならではの魅力だろう。工夫をし、上手に使えばブックオフはトレカのせどりにおいて商機があると言える。メリット・デメリットを意識して利用するようにしよう。
また、ブックオフなどのショップを利用するのではなく、個人間の取引においてトレカの仕入れや販路を広げるのであればフリマアプリ「magi(マギ)」もおすすめだ。特に、引退セットやまとめ売りで1枚当たりの値段を抑えて仕入れることもできるので、ぜひとも利用してみてほしい。
