以前に家族が収集していたなどの理由で家に古い切手が残っていたりすることがある。そのまま持っていても仕方がないので売却したいという方も多いのではないだろうか。とはいえ収集していた本人など、コレクターでなければどこで売ればいいかなどの判断は難しいもの。また、普通切手と記念切手は価値も売り方も異なる。ではどこで、どのようにして切手を売却するのがいいのだろうか。
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
切手の総額面を調べる
切手の売却を検討する上で必ず欠かしてはいけないのが、売却する切手がその印字されている額面で総額いくらになるのかということだ。
例えば、切手買取専門店などに持って行った結果、その買取額が総額面の半額程度になってしまうことがある。これでは正直言ってあまりに損というもの。総額面を知っていればそういう査定をされた際に断ることも可能になる。そのためには数が多かったりと多少面倒であってもきちんと総額面を把握することが大事になる。
売りに出す切手の保管状態に注意する
switzerland-futbol-soccer-stamp-1970 / karen horton
売りに出す切手の状態にも注意が必要だ。やはり破れていたり、欠けている切手は多くの店で買取不可となっていることが多いのであらかじめ省いておくのがいいだろう。
消印のある切手も売れる
使用済みの切手に関してはいかにも買い取ってもらえなさそうだが、消印の日付等によってはその状態や封筒ごとで価値が出る場合もある。なかなか素人では判断が難しいものではあるが、「これは何か価値がありそうだ」と思ったら一度相談してみるといいだろう。
仕分けして「バラ」にしてから持って行こう
またシートの状態ではなく一枚づつバラバラになったいわゆる「バラ」の状態である場合も気をつけたい。大量の切手をバラのまま持って行くと買取不可という店も多いためだ。たまに「仕分け不要」を謳っている店もあるが、そこでは仕分けを行ってくれる代わりに、その仕分け手数料として何%か差し引かれたりすることが多い。やはり少しでも買取価格を上げるため、事前に仕分けをしてから査定に持ち込んだほうがいいだろう。
仕分けるべき切手の額面一覧
- 1円(絵柄:前島密像)
- 2円(絵柄:エゾユキウサギ)
- 3円(絵柄:シマリス)
- 5円(絵柄:ニホンザル)
- 10円(絵柄:トキ)
- 20円(絵柄:ニホンジカ)
- 30円(絵柄:キタキツネ)
- 50円(絵柄:ニホンカモシカ)
- 52円(絵柄:ソメイヨシノ)
- 62円(絵柄:ソメイヨシノ)
- 63円(絵柄:ソメイヨシノ)
- 82円(絵柄:ウメ)
- 84円(絵柄:ウメ)
- 92円(絵柄:スミレ)
- 94円(絵柄:スミレ)
- 100円(絵柄:サクラソウ)
- 120円(絵柄:フジ)
- 140円(絵柄:ヤマブキ)
- 205円(絵柄:屋久島国立公園(縄文杉))
- 210円(絵柄:西表石垣国立公園(海中のサンゴ))
- 280円(絵柄:吉野熊野国立公園(那智の滝))
- 290円(絵柄:日光国立公園(中禅寺湖と男体山))
- 310円(絵柄:利尻礼文サロベツ国立公園(利尻島))
- 320円(絵柄:瀬戸内海国立公園(瀬戸内の島々))
- 500円(絵柄:十和田八幡平国立公園(奥入瀬渓流))
- 1,000円(絵柄:富士図(田能村竹田))
- 慶事用 52円(絵柄:扇面に梅文様)
- 慶事用 62円(絵柄:扇面に梅文様)
- 慶事用 63円(絵柄:扇面に梅文様と鶴)
- 慶事用 82円(絵柄:扇面に竹文様)
- 慶事用 84円(絵柄:扇面に竹文様と鶴)
- 慶事用 92円(絵柄:扇面に松文様)
- 慶事用 94円(絵柄:扇面に松文様と鶴)
- 弔事用 52円(絵柄:花文様)
- 弔事用 62円(絵柄:花文様)
- 弔事用 63円(絵柄:花文様)
買取を依頼する業者・店舗について
切手を買い取ってくれる店は主に2種類ある。ひとつはチケットショップや金券ショップ。そして、もうひとつが切手買取専門店だ。どちらに売りに出すのがいいかは、その売りに出す切手によって違ってくる。
切手収集ブーム到来期の切手は希少価値が高くないので注意
一般的に昭和30年以降に発行された切手は、切手収集がブームになったこともありどれも流通量が多いので、希少価値のあるものが少ないと言われている。そのため、そのようなものの大半は額面以上に買い取ってもらえる可能性が低い。
昭和30年以降に発行された切手については、切手買取専門店では買い取っても買い手がないために買取価格を低く抑えがちになる。
一方、実はチケットショップや金券ショップでは、切手をビジネスなどで使うために安く買いたい顧客向けに販売するため、買取価格は高めになる。こういった点から、昭和30年以降に発行された切手はチケットショップや金券ショップで売るのがいいだろう。
記念切手は切手商など買取専門店に持ち込むべし
ただ、これはいわゆる主に通常使用するために販売された「普通切手」がメインとなる。いわゆる「記念切手」などはその額面で使用することが可能であっても、ビジネスの場においては特殊な図柄の切手を使うことは避けたいと考えるもの。そのため、そういった切手の一部は金券ショップなどでは買取不可であったり、査定額が低くなったりする可能性がある。なので、記念切手など特殊なものは、切手買取専門店で売りに出したほうがいいだろう。
場合によっては金券ショップの方が高い買取価格
もちろん所持している中に例外があるとも限らない。良心的な切手買取専門店であれば、価値のあるものだけを選別して「これ以外は金券ショップのほうが高く買い取ってくれる」とアドバイスをくれる場合もある。もし近くにそのような店舗があれば利用しない手はないので、探してみるのがいいだろう。
オークションで売りに出すのも手
前述のように切手は店に買取依頼をするのが一般的だが、もちろんヤフオク等のオークションでも売買は可能なので、そこで直接コレクターなどに売却するのも手である。この場合、買取にかかる手数料や再販売の利益も当人が享受できるというメリットがある。
ただ、1円スタートなど、スタート金額が安いとあまり競らずに額面の半額以下で買取されたり、購入後に状態が悪いという理由でコレクターから返品されてしまうこともある。買取を依頼するよりも一段経験と知識が必要となることは注意したい。
買い取ってもらえない切手を郵便局で売る裏技
切手には様々な売却方法があるが、それでも買い取ってもらえないものも多い。特に額面が10円未満や50円未満で「バラ」の状態の切手は、金券ショップであっても利用価値が低いために買取不可となっていることが多い。
また、使えるものであっても、痛みや傷、シミ、汚れ、また糊が落ちてしまっているものなども商品として見栄えや使い勝手が悪いため、金券ショップでの買取対象から外れる場合がある。
新しい切手シートと交換してもらう裏技
では、これらの切手は諦めるしかないのかと言えば、まだ手段はある。郵便局に持って行って新しい切手シートと交換してもらうという方法だ。郵便局では、切手一枚につき5円の手数料を支払うことで、新しい切手シートと交換してくれる(合計額が不足していれば、足りない分を現金で支払うことも可能)。
手数料に注意
これを利用して、売る基準に満たない切手を集めて新しい切手シートにしてしまえば、確実にチケットショップや金券ショップで買い取ってもらえ、買取額も高くなるというわけだ。また、各店舗で買取可能な切手に関しても、この方法で切手シートにしたほうが得する場合もある。
ただ、もちろん1枚毎に5円の手数料がかかるので、切手シートの売却額をあらかじめ計算して、手数料を払っても損が出ないようにしなければ意味がない。その点に注意して、損をしない場合はぜひこの手法を利用してみるといいだろう。
事前に切手の価値、市場価格を調べておこう
Postage Stamp Depicting Queen Elizabeth II and Prince Philip 1953 / Archives New Zealand
このように色々と売り方やその店舗について説明してきたが、やはり不誠実な店や損をするシチュエーションは存在する。オークションで安く買い取られてしまったり、切手買取店によってはわからないだろうと低く査定する場合もある。
またそのような悪意がなくても平均的な買取額より低く見積もられてしまうこともある。少しでも高く売りたい場合はできるだけそのようなリスクは避けたいもの。
プレミア切手を売るなら切手カタログをチェック
特に、コレクションの中に「プレミア切手」と呼ばれる希少価値の高いものがあれば、それを把握しているかどうかで査定に出した際の行動が大きく変わってくる。そのような切手の価値を調べるのはさほど難しくなく、「切手カタログ」という市販されているカタログに、ある程度プレミアのついた切手とその市場価格が掲載されている。
また現在では複数のインターネットサイトやカタログサイトにて、ある程度の市場価値を調べることが可能である。
不当に安い査定を回避しよう
そして、それらを知っていることで不当に安い査定で売却することを回避することができる。もちろん、コレクションが大量にある場合は決して楽な作業ではないものの、これらを知っているかいないかで時に得られる金額が大きく変わることもある。より高く売りたいのであればこれらの労力を惜しまず、ある程度の価値を把握しておきたい。
このように切手は、売却の方法、売却する店舗、事前の準備等でその金額がかなり変わってくる商品である。ぜひとも面倒がって一業者に丸投げにすることなく、より高く売れるよう準備し、売却先もしっかり検討してもらいたい。切手の買取業者一覧もぜひ確認してほしい。
おすすめの切手買取業者
ここまで普通切手と記念切手を少しでも高く売る裏技を紹介した。切手を少しでも高く売るためには複数の業者で見積もりをすることが大切だ。特に記念切手は高額で買い取られるケースもあるので、慎重に業者選びをしたいところ。そこで、最後におすすめの買取業者を紹介しよう。以下コラムも合わせて確認してみてほしい。
諭吉
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
諭吉は普通切手や記念切手だけでなく、ロレックスやカメラなどの買取も行なっている買取ショップだ。切手の買取実績も豊富で買取額も高い。こちらの店舗は福岡県にあるが、宅配・出張買取サービスも行なっているので、自分のスタイルに合わせて利用できるだろう。全国どこからでも利用できる宅配買取は、送料や返送料などの手数料が全て無料。また、査定料はどの買取方法でも無料なので、まずは気軽に問い合わせてみよう。
チケッティ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
チケッティは東京都内に6店舗を構える金券・チケットショップ。切手はバラやミニシートも買取対象としている。店舗に出向かなくてもオンラインで簡単に手続きできる郵送買取がおすすめだ。
バイセル
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
テレビCMで話題のバイセルでは中国切手を中心にプレミア価値の高い切手を高額査定している。
買取専門福助さん。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取専門福助さん。は切手買取の専門店なので、なんでも買い取るリサイクルショップと比較すると高価買取が期待できる。記念切手シート(額面50円以上)は80%、その他はシート・バラ・小型シートなど形状・額面不問で70%での買取保証があるので買取金額もわかりやすく、面倒な仕分けや計算は全て専門スタッフがおこなってくれるので便利。
1955年(昭和30年)以前の切手はプレミア切手として専門スタッフが別途査定するので、不要な切手を手放す際は種類を気にせず利用してみてはいかがだろうか。
切手関連のコラム
- 遺品の切手を売るならどこの買取業者がおすすめ?
- 【福岡・博多編】金券・チケット買取業者を7社比較!おすすめ店はどこ?
- 【梅田】大阪の金券・チケット買取業者おすすめ8選【心斎橋】
- コレクターの常識!切手を高価買取して貰うならチケットショップと切手商を見極めよ
- 普通切手・記念切手の買取はどこがいい?換金率を4社比較
- 使用済み切手はなぜ売れる?買取相場・査定ポイントを調べてみた
- 切手の処分時に返金は不可だが、費用を払えば郵便局が別商品と交換してくれる
- 【完全保存版】バラ切手の価値・買取相場まとめ
- 切手交換はどこで出来る?出張で換金してくれる査定サービスもオススメ
- 切手を金券ショップで買取依頼する時の注意点と相場は?