BOUCHERON(ブシュロン)は、1858年創業の歴史ある宝飾ブランドとして知られる。創業者はフレデリック・ブシュロン。のちの宝飾ブランドの聖地、フランス・パリのヴァンドーム広場に最初に店舗を構え、以降160年近くフランスを代表するジュエリーブランドとして、多くのセレブリティを魅了してきた。
引用:https://jp.boucheron.com/ja_jp/the-creations/watches/reflet.html
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ブシュロンの代表モデルは
日本ではどうしてもジュエリーブランドとしての認知度が高いが、時計の分野においてもその宝飾技術を発揮している。時計作りの歴史も非常に古く、1859年にブランド初の時計となる繊細な彫刻を施したポケットウォッチのコレクションを発表し、1867年には宝飾技術を取り入れたラグジュアリーな時計を製作している。初めて腕時計が発表されたのは1885年のことになる。
リフレ
ブシュロンの腕時計が最初に注目されたのは、1947年発表の角形時計「リフレ」だ。リフレは、創業家の三代目ジェラール・ブシュロンの「男性のための美しい時計を作りたい」という思いから誕生した。ブシュロンらしいストライプのダブルのゴドロン装飾や、気品溢れるクラシカルなディティールが端正な表情を醸し出している。スクエアケースの端正な腕時計は瞬く間に人気となり、今日までブシュロンを代表するモデルとしてラインナップに加わっている。
リフレの最大の特徴は、世界で初めて開発され特許を取得したインターチェンチャブルのブレスレットだ。単なるバンド交換とは異なり、時計本体とブレスレットの接続部分をスライドさせるだけで、ブレスレットの着せ替えができることだ。これにより洋服や季節に合わせたコーディネートをすることができる。シーズンごとに新作のブレスレットも発表され、その種類は数十種類にも及ぶ。飽きのこないデザインでもあるため、誕生して以来時代を超えて愛されているというわけだ。
エピュール
優雅で洗練された新しいクラシックを表現するのが「エピュール」コレクション。そのデザインはシンプルで一切の無駄がない美しさが魅力だ。繊細な曲線が美しい伝統的なラウンド型のフォルム、洗練されたライン、丁寧で巧みな仕上げが施されている。ダブルのゴドロン装飾は永遠の愛を象徴している。手にする人の時間を輝かせ、人生観や人生の哲学を表現する腕時計と言えるだろう。
パナム
ブシュロンの腕時計でも珍しいメカニカルクロノグラフのモデル。エピュールと同じく、無駄のないシンプルなデザインが美しいモデルだが、クロノグラフのような複雑な構造になっても美しさを維持しているのは、ブシュロンの高い宝飾技術があってこそだろう。パナムは、大切な人へのプレゼントや自分へのご褒美としても人気が高く、ジュエリーのないモデルであれば、手が届く価格設定になっているのが嬉しいモデルと言えるだろう。
ここでは、このブシュロンの腕時計の型番(=リファレンスナンバー)とモデル名について、その関連性や読み解き方についてまとめた。なお、ブシュロンの腕時計のモデル名と型番については、ブシュロンの日本版公式サイトに記載のものを参照した。
ブシュロン腕時計の型番について
まず最初に、ブシュロンの現行モデルにおける各シリーズモデルの型番を確認しておこう。2017年11月現在、ブシュロンの腕時計のラインナップは、「エピュール」、「リフレ」、「エピュールダール」、「アジュレ」、「セルパンボエム」、そして「コラボレーション」の6つのシリーズで構成されている。
各シリーズの型番
各シリーズからいくつかのモデルをピックアップし、その型番の特徴を検証していこう。
- ・エピュール:WA021107(ケース直径38ミリ)/WA021109(同42ミリ)
- ・エピュール(クロノグラフ):WA021302
- ・リフレ ミディアム:WA030401
- ・リフレ ラージ:WA030304
- ・エピュール パンセ:WA021401
- ・エピュール リエール ドゥ パリ:WA021402
- ・アジュレ:WA017314
- ・アジュレ ブーケ デル:WA017304
- ・セルパンボエム:WA015506
- ・セルパンボエム ジュエリー ウォッチ:WA015505
- ・ジョイ ドゥ ルミエール(コラボレーション):WA027205
- ・リフレ ポンポン ウォッチ(コラボレーション):WA026010
ブシュロン腕時計の型番の特徴
各シリーズから2モデルずつをピックアップして、その型番を記載したところ、以下の特徴が見られた。
- ・型番は全て「WA」から始まる。続いて6ケタの数字が入るところも全モデルに共通。
- ・シリーズ毎に5ケタ数字の冒頭3ケタの数字がだいたい決まっている。
- エピュール:021/リフレ:030/エピュールダール:021/アジュレ:017 セルパンボエム:015/コラボレーション:026と027
- ・一方下3ケタの数字は、時計の特徴や機構とのかかわりはあまり見られず、単なるモデル固有の数字と思われる。
ブシュロン腕時計の型番はどこで確認できるか
全てのモデルを確認することはできないが、ブシュロンの腕時計のケースなどに、その型番は刻まれていないようだ。従って、製品の型番は購入時に添付される保証書等で確認するしかないと思われる。ブシュロンの腕時計を所有している方は、保証書を紛失することのないよう大切にしまっておくことをおすすめしたい。
たとえば買取査定に出す際には、その腕時計がどのモデルなのかを証明するためにも保証書は欠かせない証拠となる。保証書の有無で査定価格が変わってくる場合もあるので、大切に保存しておこう。
ブシュロン腕時計の各モデルの型番
ここからは、ブシュロン腕時計の各モデルの型番を、シリーズ毎に記載していく。
エピュール
下記のモデル名に続くカッコ内はケースの素材。WG=ホワイトゴールド、PG=ピンクゴールド、SS=ステンレススティール。同名同素材の場合は文字盤等に違いがある。
特徴的なのが、SSブレスレットのモデルはケースとブレスレットで型番が分かれること。とはいえ、そのケース自体が別に作られているのではなく、単にストラップとブレスレットが違うだけである。
- ・エピュール トゥールビヨン(WG):WA021111
- ・エピュール クラシック(WG):WA021101(38mm)/WA021104(42mm)
- ・エピュール クラシック(WG・ダイヤモンドセッティング):WA021102(38mm)/WA021105(42mm)
- ・エピュール クラシック(PG):WA021103(38mm)/WA021106(42mm)
- ・エピュール(WG):WA021107(38mm)/WA021109(42mm)
- ・エピュール(WG・ダイヤモンドセッティング):WA021108(38mm)/WA021110(42mm)
- ・エピュール(SS):WA021201(38mm)/WA021203(42mm)
- ・エピュール(SS):WA021202(38mm)/WA021204(42mm)
- ・エピュール(SS・クロノグラフ):WA021302
- ・エピュール(SS・クロノグラフ):WA021301
- ・エピュール(SS):WA021209
- ・エピュール(SS・クロノグラフ):CASE=WA021301 ,BRACELET=WDA31029
- ・エピュール(SS・クロノグラフ):CASE=WA021302 ,BRACELET=WDA31029
- ・エピュール(SS):CASE=WA021201,BRACELET=WDA31028
- ・エピュール(SS):CASE=WA021202,BRACELET=WDA31028
- ・エピュール(SS):CASE=WA021203,BRACELET=WDA31029
- ・エピュール(SS):CASE=WA021204,BRACELET=WDA31029
- ・エピュール 「イヴェー アンペリアル」 リミテッドエディション(SS):WA021310
リフレ
ブシュロンのロングセラーモデルシリーズ。ケースとブレスレットで型番が分かれるところは、エピュールと同様。下記ケース素材でYG=イエローゴールド。
- ・リフレ ミディアム(SS):WA030401
- ・リフレ(SS):CASE=WA030501,BRACELET=WDA31024
- ・リフレ スモール 「イヴェー アンペリアル」 リミテッドエディション(SS):WA030515
- ・リフレ スモール(SS・ダイヤモンドセッティング):WA030505
- ・REFLET GOYARD LIMITED EDITION(YG):WA030511
- ・リフレ ミディアム(YG):WA030407
- ・リフレ(YG):CASE=WA030507,BRACELET=WDA31027
- ・リフレ スモール(SS):WA030501
- ・リフレ(SS):CASE=WA030403,BRACELET=WDA31025
- ・リフレ ミディアム(SS):WA030404
- ・リフレ スモール(SS):WA030504
- ・リフレ スモール(YG・ダイヤモンドセッティング):WA030508
- ・リフレ(SS):CASE=WA030301 ,BRACELET=WDA31026
- ・リフレ ラージ(PG):WA030305
- ・リフレ ミディアム(SS):WA030403
- ・リフレ(SS・ダイヤモンドセッティング):WA030513
- ・リフレ(SS):WA030512
- ・リフレ スモール(YG・ダイヤモンドインデックス):WA030507
- ・リフレ ラージ(SS・ダイヤモンドセッティング): WA030304
- ・リフレ ミディアム(SS・ダイヤモンドセッティング&インデックス):WA030405
- ・リフレ ラージ(SS):WA030302
- ・リフレ ラージ(SS):WA030301
- ・リフレ スモール(SS):WA030502
- ・リフレ ミディアム(YG):WA030406
- ・リフレ ラージ(SS):WA030303
- ・リフレ スモール(YG):WA030506
- ・リフレ スモール(SS):WA030503
- ・リフレ ミディアム(SS):WA030402
エピュール ダール
文字盤に熟練したジュエラーや時計職人の高度で多彩な技巧が施された宝飾時計のシリーズ。ケース素材は全てホワイトゴールドにダイヤモンドセッティングとなっている。
- ・エピュール パンセ:WA021401
- ・エピュール リエール ドゥ パリ:WA021402
- ・エピュール オレア:WA021403
- ・エピュール トゥールビヨン ルー:WA021438
- ・エピュール リエール ドゥ パリ:WA021439
- ・エピュール ブレ ドール:WA021404
- ・エピュール シカダ:WA021408
- ・エピュール ヴァーグ ドゥ ルミエール:WA021416
- ・エピュール ウルサン:WA021417
- ・エピュール プリュム ドゥ ルミエール:WA021414
- ・エピュール フルール ドゥ ジュール:WA021419
- ・エピュール フルール ドゥ ジュール:WA021420
- ・エピュール ケプリ:WA021407
- ・エピュール オレア:WA021430
- ・エピュール リエール ドゥ ルミエール:WA021423
アジュレ
こちらも女性向け宝飾腕時計のシリーズ。全てのモデルにディテールにまでこだわった立体的な彫刻が施されているところが大きな特徴。
- ・アジュレ(PG&WG&ダイヤ):WA017314
- ・アジュレ ブーケ デル(WG):WA017304
- ・アジュレ ブーケ デル(WG):WA017305
- ・アジュレ ヘラ(WG):WA017306
- ・アジュレ ヘラ(WG&ダイヤ):WA017307
- ・アジュレ アンヴァラ(WG&ダイヤ):WA017308
- ・アジュレ アンヴァラ(WG&ダイヤ):WA017309
- ・アジュレ ニュリ(PG&WG&ダイヤ):WA017311
その他のシリーズ
「セルパンボエム」と「コラボレーション」の型番を記載。時計というよりは、リストを飾るためのアクセサリーとしての腕時計がほとんどで、時計の機能は最小限になっている。
- ・セルパンボエム ジュエリー ウォッチ(WG):WA015505
- ・セルパンボエム ジュエリー ウォッチ(YG):WA015501
- ・セルパンボエム(YG):WA015506
- ・セルパンボエム(PG):WA015507
- ・セルパンボエム(WG):WA015508
- ・リフレ ポンポン ウォッチ:WA026010
- ・ケプリ ア スクレ:WA025001
- ・ジョイ ドゥ ルミエール:WA027203
- ・ジョイ ドゥ ルミエール:WA027205
- ・リエール ドゥ パリ:WA026038
- ・リエール ドゥ パリ:WA026039
- ・ライカ ル ハスキー:WA026036
- ・マーケトリー:WA026040
型番・モデル名が必要になる場面
では、この型番やモデル名がいつ必要になるのかといえば、まずあげられるのは中古買取の場面だろう。手軽に行えるオンライン査定が人気になっている今、その査定情報として型番やモデル名は必須になることがほとんどだ。また、査定に出す前に型番やモデル名を使ってあらかじめ大体の売却金額を調べることもできる。相場が分かっていれば、納得のいかない金額で買い取られてしまうということもないだろう。
また、ショップに在庫の問い合わせをするような時にも役立つだろう。どのメーカーも各製品をリファレンスナンバーで管理しており、それはショップでも同様だ。そのため、在庫確認をしてもらいたいような時にも、商品名よりリファレンスナンバーで問い合わせた方が相手にも確実に伝わり、探してもらいやすいだろう。
中古買取で高く査定してもらうコツ
では、実際中古買取してもらおうと思った時、絶対に押さえておいてほしいポイントがいくつかある。
汚れは綺麗にクリーンアップする
当然ながら、品質がいくら良くても見た目が悪ければ高く買い取ってもらえないだろう。見た目をよくするために、事前に綺麗にクリーンアップしておこう。
購入時の付属品は揃えておく
付属品が揃っているのとかけているのでは査定金額に大きな差が出てしまう。ケースや保証書は揃えておき、できるだけ購入時の状態を揃えて査定してもらうのが良い。
査定は複数の店舗で行う
時計を専門に扱っているお店やそうでないお店、そのブランドに詳しい鑑定士がいるかどうか、在庫状況などで買取価格は変動してしまう。自分の納得のいく買取価格で買い取ってもらうためにも、複数の店舗へ査定を以来し、条件を比較して検討するのが良いだろう。
まとめ
やはり、宝飾品ブランドとして知られるブシュロンだけに、ラウンドケースの「エピュール」とスクエアケースの「リフレ」以外は、時計というよりアクセサリーとしての腕時計がそのラインナップの多くを占めている。それでも、その型番の構造はわかりやすく作られていた。
基本的には「WA」で始まる型番の「021×××」がラウンドケース(エピュール)で、「030×××」がスクエアケース(リフレ)と覚えておけばいいだろう。ただし、同じ「021×××」でも「0214××」の場合は「エピュール ダール」のシリーズになってしまうので、その価格も大きく違うだけに、注意が必要だ。