リサイクルショップには、なんでも買い取ってもらえるイメージがあるかもしれない。しかし、リサイクルショップにも買取可能な商品と、買取不可の商品がある。
今回は、リサイクルショップで買取不可となる商品をまとめている。また、それらの商品の処分方法についても紹介するので参考にしてほしい。
買取不可となるケースは、原因が法令と商品の状態に分かれるので、それぞれの詳細を解説していく。リサイクルショップで断られた場合でも、その他の処分方法なら値段をつけてもらえることもあるため、あきらめずに粘り強く対応していこう。
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法令により買取不可となる商品
リサイクルショップで買取不可となる商品として、真っ先に思い浮かぶのは法律に触れてしまうものだ。それぞれ法令により、取引が禁止されているので、ここで紹介するものは問答無用で買取不可になってしまうだろう。
ナイフやボーガンなどの武器
ナイフやボーガンなどの武器類は買取不可になってしまう。包丁を除く刃渡り5cm以上の刃物、ボーガンなどが該当する。エアガンも0.98ジュールを超えるものは買取不可だ。
ほかには、火薬なども買取不可になってしまうので注意しよう。これらは、銃刀法や青少年育成条例の関係で取引が禁止されている。
模造品や海賊版
模造品や海賊版もリサイクルショップでは買取不可だ。有名なブランド品を模造したものや、海賊版のDVDなどが考えられるだろう。
ほかには、フィギュアやレトロゲームソフトなどにも模造品が多い。これらは不正競争防止法や商標法が関連している。
自衛隊の制服などの官給品
自衛隊や警察の制服などの官給品は、国から正式に支給・貸与されているものであり、売買は禁止されている。
刑法に触れることになるため、リサイクルショップでも当然買取不可になる。
名前や住所の記載された商品
商品に名前や住所が記載されたものは、個人情報保護法に触れるため、リサイクルショップでは買取禁止だ。
ポイントになってくるのは「個人を特定できるか」という部分になる。また、旅行券にも個人名が記載されている場合があるので注意したい。
防犯登録のない自転車
自転車はリサイクルショップで人気の高い商品だが、防犯登録されていない場合は買取不可となる。盗品が市場に出回ることを防ぐためにも、自転車を売る場合は、本人確認書類や防犯登録控え、所有者証明書類などを用意しておこう。
場合によっては、保証書や販売証明書が必要になることもあるので、自転車を売るつもりでいるなら、購入時にもらった書類一式をまとめて保管しておくと安心だ。
医薬品
医薬品や医療器具は、薬事法に触れる可能性があるので、一般的なリサイクルショップでは買取不可になっている。
医療器具にはさまざまなものがあり、例えば、検査に使用する血圧計や治療目的の電気治療器、車いすなども含まれるので注意しよう。
盗品
古物営業法により、盗品はすべて買取不可になる。これは当然のことだが、注意が必要なのは盗品と疑われる商品も買取不可になることがあるという点だ。盗品が市場に出回るのを防ぐため、不自然なかたちで付属品がなかったり、同じ商品を複数点売ろうとしていたりなど、違和感のある買取依頼は断ることがある。
また、高額で取引される商品は現金化するのに効率が良いため、盗品として市場に出回りやすい。そのため、スマートフォンやブランド品などの高額商品や、人気商品で市場への供給量が不足しているものも盗品と疑われるケースがある。盗品と疑われそうな場合は、レシートなど正規のルートで購入したことが分かる証明書などを用意しておくと安心だ。
商品の状態が原因で買取不可となる商品
リサイクルショップで買取不可となるパターンとして、法律に触れる以外では商品の状態に関係するものが多い。
この判断基準に関しては店舗独自のものとなるので、業者によって対応にばらつきが見受けられる。そのため、必ずしもここで紹介する状態のものが買取不可になるわけではないことは頭に入れておきたい。
汚損の度合いが酷い商品
リサイクルショップに限らず専門店などでもそうだが、汚損の度合いが著しい場合は買取不可になる。ただし、プレミア価格が付けられるような一部の商品は、かなり汚れていても買い取ってもらえる可能性はあるだろう。
汚損の状態としては、広範囲に渡り汚れが付着していたり、カビが発生しているもの、強い臭いがあるものも該当する。また、衣類の場合は査定の段階で濡れていたり、湿っていたりするものも買取を断られる可能性がある。
家電製品やパソコンは古いと買取不可
家電製品やパソコンなどは、古いと買取不可となる可能性がある。リサイクルショップは、あくまでも商品の再利用を目的としているサービスなので、あまり古すぎると使用に支障をきたす可能性があるからだ。
家電製品の場合、5年以上経過しているものは買取不可になる可能性が出てくる。パソコンなどもOSが古い場合、さまざまなソフトとの互換性がなくなってきたり、メーカーがサポートを終了するケースもあるため買取が難しくなってくる。
ただし、パソコンに強い一部のリサイクルショップなら、よほど古いパソコンでない限り買取に対応してくれる店舗もあるので、まずは相談してみると良いだろう。なお、古いパソコンの買取については以下コラムでも紹介しているので、ぜひチェックしてみてほしい。
支払いを終えていないスマートフォン
スマートフォンは高価買取を期待できる人気商品だが、支払いを終えていないものは注意。分割払いが終えていなかったり、解約手続きが済んでいないものは買取NGとなりやすい。
また、遠隔ロックがかかっているスマートフォンも買取不可になってしまう。こういった状態の商品は、盗品の疑いをかけられてしまう可能性もある。
下着やタオルなどの使用済み衣類
衛生面から使用済みの下着やタオルなどは、買取不可になることが多い。洋服や衣類に強いセカンドストリートなどでも買取不可になっているので、買い取ってもらえる可能性は、かなり低いといえるだろう。
また、学生服やユニフォームは悪用される恐れから、全面的に買取不可となっている店舗もある。
重量物
一般的なリサイクルショップの場合、重量物は基本的に買取不可になると考えてよいだろう。決して価値がないわけではなく、保管や運搬が難しいからだ。
例としては、グランドピアノや大型金庫、大型健康器具やトレーニングマシンなどが該当するだろう。これらは、それぞれの専門店なら高価買取が期待できるが、リサイクルショップでは値が付かないことが多い。そもそも、店舗まで持ち込むのも大変だろう。
スクラップ
スクラップは、再利用が難しいので、リサイクルショップでは買取不可になることが多い。買取可能な店舗があってもスクラップの買取可能な種類が決められており、何が買取可能かを確認しておく必要がある。
また、同様にジャンク品も買い取ってもらえる可能性は低いだろう。
DIY家具
最近流行っているDIYだが、自作家具は買い取ってもらえない可能性が高い。家具の査定には厳しい基準を設けている店舗も多く、高級ブランドなどを除けば、期待値は低くなっている。
店舗によっては、ホームセンターやネット通販で販売されるノーブランド商品も買取不可にしている場合がある。
買取不可となった商品の処分方法は?
リサイクルショップで買取不可となる商品を紹介してきたが、そういったものを処分したい場合はどうすれば良いだろうか。
ゴミとして捨てるか、有料回収などになることが多いが、ものによっては売却先が違えば買取してもらえることもあるので、ぜひ確認していただきたい。
法令により買取不可の商品は要注意
法令により買取不可の商品は、処分する際にも細心の注意を払いたい。基本的には、所持していないのが大前提になってくる。
所持に免許が必要ないボーガンの場合、分解して各部品ごとに分別し、一般ゴミとして処分可能だ。また、ミリタリーショップなどの専門店の中には、ボーガンを買取してくれる店舗もある。
商品の中には、一般的には取引が禁止されていないが、一部取扱を誤ると法令に触れてしまうものがある。例えば、蛍光灯の安定器に含まれるPCBなどが考えられる。家庭用照明器具にPCBは含まれていないが、事業用の照明器具を売る場合は、古いものに注意したい。
汚損の度合いが酷い商品
汚損の度合いが著しい商品は再利用することも難しいので、廃棄処分するのが妥当ではないだろうか。地域のルールに従って、家庭ゴミや有料処分を利用すると良いだろう。
ただし、その商品の希少価値には十分に注意したい。見た目はゴミでも一部の人たちに高額で取引される商品もあるので、捨てる前に特定のジャンルに特化した専門店に相談してみたり、メルカリやラクマなどのフリマアプリなどに出品してみるのもおすすめだ。
古い家電製品やパソコン
古い家電製品は、リサイクルショップでは買取不可になってしまう可能性が高い。しかし、ジモティーなどの不要品取引の掲示板サイトなら引き取ってもらえる可能性がある。場合によっては値段をつけてもらえることもあるし、無料で譲っても処分費がかからないのでお得だ。
廃棄処分が目的なら「じゅんかんコンビニ24」もおすすめ。各地に回収場所があり、小型家電やパソコン本体なら回収対象になる。ただし、液晶モニターや大型家電は回収してもらえないので注意が必要だ。それ以外のものは、やはり有料処分になるだろう。
使用済みの衣類
下着やタオルなどの使用済みの衣類は、家庭ゴミとして処分できる。また、タオルやシャツなら、ウエスや雑巾として再利用するのもよいだろう。まとまった量になると、工業用ウエスとして引き取ってもらえる可能性もある。
また、学生服やユニフォームの場合、悪用されないように切り刻んで処分するか、信頼できる知人にお下がりとして譲渡するくらいだろう。
重量物
グランドピアノやトレーニングマシンといった重量物は、リサイクルショップに買い取ってもらえないからといって、有料処分するのはもったいない。それぞれ専門の買取業者に依頼すれば、高価買取してもらえる可能性があるからだ。ある程度の値段になると、自宅まで引取りに来てくれるので、スムーズに処分できる。
オークションやフリマサイトで売る方法もあるが、運搬が難しいので買い手がつかないことも多い。また、トレーニングマシンは、自分で分解すると怪我をするリスクもあるので、無理をしないようにしよう。
スクラップ
スクラップは、専門業者に依頼すると買取してもらえる可能性がある。ポイントになるのが、スクラップに含まれる金属類だろう。銅線や銅管が大量に含まれているなら、それなりの値段で買取してもらえるだろう。また、ステンレスやアルミ、鉛なども買取対象なので、まずはどんな内容のスクラップなのかを確認してみよう。
さらに、パソコンなどのマザーボードやCPU、ICには希少金属が含まれていることも多いので、大量のジャンク品を抱えているなら、スクラップ買取業者に査定を依頼してみるのも面白い。
DIY家具
DIY家具は、分解して家庭ゴミとして処分するのが一般的だろう。また、ゴミとして処分する前に、ヤフオク!やジモティーに出品してみるのもよいかもしれない。
特に、ジモティーでは思わぬものに値段がつくこともあるので、ユーザーの好みと合致する家具ならDIYでも売れる可能性がある。単純に何かの材料として引き取ってもらえる可能性も考えられる。
買取不可となりそうな商品でもヒカカク!で一括査定してみよう
買取不可になりそうだからといって、廃棄してしまったり、相見積もりをせずに売却するのはもったいない。もし、値段がつくかもしれないしれない可能性があるなら、ヒカカク!を使って買取業者を探してみてはいかがだろうか。
その際におすすめなのが、一括査定サービスだ。高価買取を目指すには最低3社以上の査定額を比較することが大切だが、ヒカカク!なら最大20社に一括で見積もりを依頼できる。
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まとめ
今回はリサイクルショップで買取可能な商品と、買取不可になる商品の傾向について紹介してきた。
店舗独自の基準による買取不可であれば、持ち込むショップを変えれば買い取ってもらえる可能性もあるが、法律に関わるものなど買取不可と分かりきった商品を売ろうとするのは時間と労力を無駄にしてしまう。そのため、事前にある程度見極めておくとよいだろう。
また、手元の不要品にリサイクルショップで買い取ってもらえそうな商品があれば、複数の業者に査定を依頼して比較するのがおすすめだ。一括査定を利用すれば手軽にできるので、ぜひ高価買取を目指してほしい。
参考サイト