格安SIMの普及とともにSIMフリースマホの需要が高まっている。中古品のSIMフリースマホを持っているなら、売りに出す方法は有効だ。実際に中古品としてどのくらいの価格で売れるのか、気になっている人も多いだろう。
そこで今回は、ヤフオクとムスビーの価格を比較してみたので売りたいSIMフリースマホを持っている人は参考にしていただきたい。なお、価格は2019年2月時点のもので、ヤフオクではなるべく本体のみの値段を抽出している。
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SIMフリースマホとは?
SIMフリースマホとはSIMロックがかかっていないスマホのことだ。docomoやau、Softbankといった大手通信業者が販売するスマホには、SIMロックと呼ばれる特定の通信業者のSIMカード以外は受け付けないロックがかかっている。SIMフリースマホは、SIMロックがかかっていないので、適応しているどのSIMカードでも使えることが特徴的だ。
格安SIMとセットで使うと通信料金を下げることができ、海外旅行の際に現地のSIMカードを入れればそのままスマホを使えるなどメリットも多い。近年、格安SIMの普及にともなって各社がさまざまなSIMフリースマホを販売している。市場からの需要もあるので、中古品であっても売れるアイテムである。
代表的なSIMフリースマホの中古品価格比較
SIMフリースマホは数多く販売されているが、特に有名なSIMフリースマホの中古品価格をまとめた。
ASUS ZenFoneMax Pro M1
台湾のメーカーであるASUSのZenfone Max Pro (M1)はコストパフォーマンスに非常に優れているアイテムだ。バッテリーが強化されており、5000mAhと大容量ながら、新品でも比較的手に取りやすい価格帯で人気がある。ZenFoneならではのシンプルでコンパクトボディも支持されており充電を気にすることなくネットやゲームを楽しみたい方におすすめのスマホだ。
ヤフオクでは、終了120日分で約8件の取引があり、落札価格は最安15,000円、平均27,625円、最高31,000円であった。最安値がついた商品はジャンク品であり、最高値がついた商品は未開封で、新品とほぼ変わらない状態であったことが評価されたと推測される。ムスビーでは出品が確認できなかった。中古品相場は、ジャンク品であっても1万円台、新品同様であれば3万円台が狙えると考えられる。
AQUOS sense lite
国内企業であるSHARPが手がけているAQUOS sense liteは持ちやすいシンプルなデザイン、省電力に優れているIGZOディスプレイを搭載しておりバーチャルHDRにも対応している。便利な機能がたくさんあり、持っていると楽しめるスマホだ。
ヤフオクでは終了120日分で 約207件の取引があり、 落札価格は最安1,300円、平均21,337円、最高31,940円であった。AQUOS sense liteはジャンク品が数多く出品されていたが、最安値が1万円を下回っているものは、ジャンク品である。。最高値が記録されたのは新品で、状態が良いものほど高値で取引される。
ムスビーでは38件の出品があり、最安値は4,800円、最高は42,200円だ。最安値を記録しているのはジャンク品だ。最高値の商品は超美品とうたわれている。
AQUOS sense liteの場合、ジャンク品でも需要がある。状態が良ければほぼ新品の値段と変わらない値段で売れる可能性があるが、例え状態が悪くても売れる可能性があるので、持っている人は積極的に売りに出してみても良いだろう。
HUAWEI P20 lite
中国の通信機器メーカー HUAWEIが出しているHUAWEI P20 liteは、3,000mAh大容量バッテリーを搭載し、快適なパフォーマンスを提供しているスマホだ。メインカメラには約1600万画素+約200万画素のダブルレンズを採用し、一眼レフのような美しい写真を撮れるメリットがある。
ヤフオクでは、終了120日分では約2416件で落札価格は最安4,105円、平均21,964円、最高49,500円であった。件数は多いが、ジャンク品も多く出品されている。状態が良ければ4万円台でも売れる可能性があるアイテムだ。
ムスビーでは、143件出品されている。最安は16,800円、最高は36,800円だ。状態は比較的良いものがそろっており、ムスビーでも積極的に取引されていることがわかる。需要があるうちに早めに売りに出すことがおすすめだ。
ASUS ZenFone 5Z
ASUSのZenFone 5Zも人気が高い。コストパフォーマンスが高く動作も軽快で使い勝手が良い。ZenFoneシリーズはファンも多いので中古市場での人気が高い特徴がある。デュアルレンズを搭載したカメラは写真うつりが良く、さまざまな場面で重宝する優れものだ。
ヤフオクでは終了120日分で約18件の取引があり、落札価格は最安7,411円、平均52,460円、最高65,300円であった。最安値がついたアイテムはジャンク品だがジャンク品でも数千円程度で売ることができる点に注目したい。オークションの場合、出品価格からせり上がっていく形式で最終的な値段が変わるが、ジャンク品でも価値はあると購入者側が判断していることがわかるので持っているなら売りに出したほうが有効だ。
ムスビーでは、8件の取引があった。最安値は59,500円で最高値は65,100円 だ。今回出品されていたアイテムは全て状態が良かった。状態が良ければ5万円〜6万円台は狙えることがわかる。
Moto G6
アメリカの通信・電子機器メーカーであるMotorolaが販売しているMoto G6。背面はガラス仕上げで光沢感があり、高級なボディーで人気がある。画面サイズは18:9と見やすく、価格と比較して使いやすい性能をそなえている。
ヤフオクでは終了120日分で 約22件の取引があった。落札価格は最安14,500円、平均20,437円、最高26,900円である。新品時のメーカー価格が税込28,800円であることを考慮すると、状態が良ければ比較的高値で取引されるアイテムと言えるだろう。ムスビーでは、3件出品されており、最安が30,100円、最高が35,100円でありいずれも状態が良く保証がついたアイテムである。
BlackBerry KEY2 Black
他にはない独特のデザインから支持されているBlackBerry KEY2 Black。最大の魅力はQWERTY物理キーボードでありデザイン面で優れていることはもとより、機能的で使いやすく幅広い層から高い評価を受けている。この機種はBlackBerry史上初となるデュアルカメラを搭載していることにも注目だ。
ヤフオクでは終了120日分で約10件の取引があり、落札価格は最安48,277円、平均63,758円、最高75,000円であった。個性的なスマホとして人気があることがわかる。ムスビーでは2件の出品があり、最安が75,800円、最高は80,000円であった。状態が良ければ新品時に近い7万円〜8万円台も狙えるアイテムと言えるだろう。
HUAWEI Mate 20 Pro
HUAWEIが出しているハイスペックスマホであるHUAWEI Mate 20 Proは最高クラスのスペックであるHUAWEI Kirin 980を搭載している。メインカメラは4000+2000+800万画素のトリプルカメラを採用しており文句なしの高品質を提供してくれるとあって中古品でも需要が大きい。
ヤフオクでは、終了120日分で約168件の取引があり、落札価格は最安35,000円、平均94,522円、最高158,000円である。ムスビーでは、11件の取引があり、最安50,100円 、最高126,800円であった。ハイスペックスマホであることを考慮すると落札価格にも納得でき、中古品でも十分売れることがわかるだろう。
SIMロックを購入者が解除したスマホも人気
SIMフリースマホには大きく分けてもとからSIMロックがかかっていないスマホと、契約者がSIMロックを解除したスマホの2種類がある。近年格安SIMが一般的となったこともあって、購入者がSIMロックを解除したスマホも中古市場で人気が高い。買取店の中には、SIMロック解除した後のスマホの買取増額キャンペーンを実施しているお店もある。
SIMロックの解除は基本的に新品時にそのスマホを購入し、契約をした本人しかできない。そのため、中古のスマホを入手して後からSIMロックを解除することは原則できない。SIMロックを解除したスマホを購入したい場合、契約者が事前にSIMロックを解除しているかチェックすることが肝心だ。
SIMロックを解除したスマホの方が、同じ機種でSIMロックがかかっているものよりも高値で取引される傾向もあるのでもしSIMロックがかかったスマホを持っているなら、SIMロックを解除してSIMフリースマホとしてから売りに出すことをおすすめする。なお、ヤフオクなどを利用するときは、SIMロックを解除していることをしっかり明記しておこう。もちろん買取業者に売りに出す際も、そのことを告げることが大切だ。
海外で販売されているスマホはSIMフリーが基本
海外ではSIMロックがかけられていないスマホが販売されていることが一般的であるため、海外で販売されているスマホを日本に輸入し海外版SIMフリースマホとして販売している事例もある。中古市場でも海外版SIMフリースマホをみかける機会は少なくない。海外で購入したSIMフリースマホを日本の中古市場で売りに出す手法も有効なので海外旅行をしたり、海外出張の予定がある人に人気がある。
SIMフリースマホを少しでも高く売るためのポイント
SIMフリースマホに需要があることが分かったので、ここからは高く売るためのポイントをまとめたので参考にしてほしい。
なるべく早めに売る
SIMフリースマホの需要の高まりとともに各社さまざまな商品を売りに出している。基本的に新機種が発売されると旧機種の値段は下がるので、需要があるうちに早めに売りに出すことがおすすめだ。使っていないSIMフリースマホがあるときや、売りたいと思ったらできるだけすぐに行動すると良いだろう。
発売日から日数が経過していないほど高値で売れる。まずは買取専門店の無料査定に出してみるだけでも効果的だ。なお査定は3店舗くらいに出して、それぞれの買取価格を比較することをおすすめする。比較検討することによってより具体的な数字を把握できる。
付属品をそろえる
付属品の有無によって値段は変わってくるので購入時の付属品はできるだけそろえてから売りに出すことが肝心だ。付属品があることでよりスムーズに使えると考えられるので購買につながる可能性が高くなる。買取専門店に出す場合にも、付属品がある方が中古として販売した際の販売価格が高くなるので、買取時にプラス査定してくれるところが多い。
キレイにする
ヤフオクやムスビーの価格を見ても分かる通り、基本的に状態が良いアイテムほど高い値段で取引される。商品の状態はなるべくキレイにしてから売りに出そう。目立つ汚れを拭き取っておくだけでも見た目は変わってくる。
スマホは普段使うものなので、汚れや指紋が付着していることがある。柔らかいクリーニングクロスなどで拭き取れる汚れだけでも拭き取っておくと印象が良くなる。ヤフオクなど個人間の取引の際に効果的なのはもちろんのこと、買取専門店で査定に出す際は大切に使われていた品として好印象につながる。ちょっとした工夫で価格が変わることもあるので、できるだけキレイにしておこう。
商品説明は丁寧に
売りに出す前に自分で傷の有無などをチェックしておき、商品説明は丁寧にするように心がけよう。特にヤフオクに出品する場合は有効で基本的に個人が1品限りのアイテムを出品していることが多く、商品説明が統一されていない。落札希望者が必ずしも電子機器に詳しいとは限らないので、誰が見てもわかりやすいように商品説明を丁寧にしておくとポイントが高い。
査定に出す場合も、事前に傷や気になる点を申告しておくと、信頼を集められる。査定員の心象が良くなりプラス評価につながることもあるので、丁寧な対応を意識すると良いだろう。
高く売れるときを狙う
新生活が始まる4月前や、購買意欲が高まる長期休暇や年末年始前に売りに出すと一般的に高値が見込める。あえて高く売れる時期を狙うことは有効だ。もし買取専門店に売るなら高額買取キャンペーンを実施していることもあるので、そのキャンペーンを活用する方法も効果的である。
売る場所を選ぶ
中古のSIMフリースマホを取り扱っているプラットフォームは多い。売る場所を選ぶことも高く売るためのポイントだ。ヤフオクやメルカリなどの個人が出品する場所は、相場よりも高い値段で売れる可能性がある。ただし個人間のやり取りになるので、正確な情報を記載してやり取りも丁寧な対応を心がけトラブルを回避することが必要だ。
ムスビーのような仲介サイトを利用するなら、信頼できる仲介業者が間に入るので安心して取引をすることができる。そして相場通りの価格で取引できる可能性が高いので中古品の取引に慣れてない人も利用しやすいだろう。
買取専門店を利用するなら、プロが対応してくれる安心感がある。価格は相場通りだが、信頼できるお店を選ぶことが肝心である。お店選びは事前に無料査定などを利用して慎重に選ぼう。
量販店型の買取品を扱うお店の場合、SIMフリースマホの相場を知らない店員が対応するリスクがあるので、SIMフリースマホを専門的に扱っている買取専門店を選ぶことをおすすめする。プロの詳しい説明を聞くことも可能だ。自分の使いやすいプラットフォームを選ぶことで、より納得して売りに出すことができる。まとめ
SIMフリースマホは今後ますます人気がでる可能性が高い。持っているなら、市場価値が下がらないうちに早めに売りに出すことをおすすめする。SIMフリースマホは国内海外問わず各社がさまざまなアイテムを販売しているので、持っているSIMフリースマホが中古市場で価値がある場合は多い。
基本的に状態が良いほうが高値で取引される可能性が高いので、簡単に掃除をして、付属品などをそろえてから売りに出すと良いだろう。SIMロックを解除したスマホも需要がある。SIMロックがかかっているスマホの場合、解除してから売りに出したほうが高値で取引される可能性が高い。