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曜変天目茶碗の作り方は解き明かされているのか?

曜変天目茶碗の作り方は解き明かされているのか?
2019/02/06
骨董むずい
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今野杏南さん
曜変天目茶碗は現在では作り方がわからないと聞いたことがありますが、ヤフオクなどでは割とよく売られているのを目にしますし、見た目もよく似ていると思います。 すでに曜変天目茶碗の作り方というのは解き明かされているのでしょうか? それとも異なる作り方で似せているだけなのでしょうか? はたまた曜変天目茶碗ではなく別の天目茶碗をそういっているだけなのでしょうか? ご存知の方おられましたらお教えください
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回答一覧3/3 件

おぼん

2019/02/07

こんにちは。 曜変天目茶碗の作り方ですね。 私は昔、コーエーの歴史シミュレーションゲーム「信長の野望」をプレイしたとき、茶器として登場したのを見て初めて知りました。 最上級の価値のある茶器として、超レアアイレム扱いだったのを覚えています。 曜変天目茶碗は全体が黒くなっていて、内側には大小の斑文が散らばっています。斑文の周りは青色や紫色で、見る角度により玉虫色に輝いて見えます。漆黒の器に輝く様はまるで宇宙(星空)のようです。 このように見た目がきれいで特徴的なので、珍重されてきたようです。 曜変天目茶碗は、中国の南宋時代、福建省の建窯で作られ、日本に伝わったと言われています。 現存するものはすべて日本にあり、3点が国宝、1点が重要文化財にそれぞれ指定されています。 これらが「本物」とされています。 ・静嘉堂文庫蔵 <国宝> 徳川将軍家から淀藩稲葉家に伝わり、稲葉天目と呼ばれるようになった その後、三菱財閥の岩崎小弥太の手に渡った http://www.seikado.or.jp/collection/clay... ・藤田美術館蔵 <国宝> 水戸徳川家から、藤田財閥の藤田平太郎へ http://fujita-museum.or.jp/collections_p... ・大徳寺龍光院蔵 <国宝> 筑前黒田家から、博多か堺の豪商を経て龍光院に *通常非公開 ・MIHO MUSEUM蔵 <重要文化財> 加賀藩主前田家に伝えられていた http://www.miho.or.jp/booth/html/artcon/... さて、2000年代に入って、日本の陶芸家によって曜変天目の再現が行われています。 ・2002年、岐阜県土岐市の陶芸家、林恭助氏が、曜変天目に近づいた作品を発表 ・2012年、愛知県瀬戸市の陶芸家、九代目長江惣吉氏が、曜変天目の焼成方法を発表 また、ヤフオクやメルカリで「曜変天目」で検索すると、多数の出品が見つかります。 ただし国宝の曜変天目が数十億円とされるのに対し、これらの出品では5,000円から15,000円ほどになっています。 2016年放送のテレビ番組『開運!なんでも鑑定団』で2,500万円の本物と鑑定された天目茶碗が9,250円で落札されていたとの噂もあります。 これらの写真を見ますと、器に綺麗な輝く斑点があり、一見、上記の「本物」の曜変天目と似ているように見えます。 はたして、曜変天目茶碗の作り方が解き明かされているのか? 「「本物」に近いものは作れるようになっている可能性が高い」と考えます。ただし、安値で取引されているものは、見た目を似せただけのものが多い気がします。 そもそも、「本物」の曜変天目とは何なのかというところが曖昧です。現存しているのが数点しかなく、破壊検査をして科学的に分析するのが困難なところが悩ましいところです。 もしかすると、作り方は完全に解明されているのかもしれません。 しかしその場合、国宝とされている「本物」の価値が暴落してしまい、困る人がいると思われます。 ご参考にしていただけましたら幸いです。

tikao

2019/02/08

曜変天目茶碗は重要文化財に指定されているものも多い「天目」茶碗の中でも最高峰と言われている茶碗です。 その美しさと希少さから、作り方の方法、再現の試みはこれまで何度も行われてきました。 1953年の小山・山崎による「曜変天目の研究」により、曜変天目茶碗のもつ光彩の原因や、釉薬に関する研究が発表されてから、多くの陶芸家が作り方の再現を試みています。 しかし、現在、曜変天目茶碗の再現については、茶碗の焼成のメカニズムから実物の再現にいたるまで、実現にはいたっていない、というのが一般的な見解です。 愛知県の長江惣吉という陶芸家が、何十回も産地である中国へと渡り、曜変天目茶碗の焼成方法は、産地の周辺で採れる蛍石を窯に投入することにより、曜変天目茶碗を作ることができると発表しました。 蛍石が化学変化することによって、フッ素ガスが発生し、釉面を腐食することで曜変天目茶碗特有の光彩が再現できるというものです。 しかしながら、この方法はまだ一般的な曜変天目茶碗の焼成方法として認知されているとは言い難い状況です。後続の研究により、決定的な証拠が出てきて長江惣吉さんの焼成方法が曜変天目茶碗として認知されてくることもあるかもしれません。けれども、現時点では、作り方は解明されていないと考えるのが妥当です。 そもそも、「曜変」という言葉自体が、「窯変」という窯の中での変化により予期しない色へと変化する様を表す通り、偶然の産物でできたものです。 「窯変」で生まれてきた茶碗の中でも、黒い釉薬の上にさざめく星のような結晶体が浮かび、光の角度によって多様な色へと変化する茶碗について「曜変」茶碗と呼ぶようになりました。この「曜」は星の輝きや光りをあらわしており、後に日本であてられた漢字です。 「天目」は一般には黒い釉薬のかかった茶碗のことを指しているので、ヤフオクなどで黒い釉薬がかかり、結晶体が浮かび上がった茶碗を「曜変天目茶碗」として売りに出されているようです。 しかし、国宝級の価値のある「曜変天目茶碗」については、現存するのは3つ、疑義のかかったものが1つの計4つしかありません。ヤフオクやAmazonなどで販売されているのが本物であるにしろ偽物であるにしろ、それが国宝級の価値を持つことはありえないでしょう。もし購入を検討されるのであれば、生活の中で使う分には問題ないですが、リセールバリューを期待されて購入するのであればやめた方がよいと思います。

ハッケイ

2019/02/07

曜変天目茶碗というのは天目茶碗の中でも最高級のもので、厳密にその条件を満たしているものは世界に三点しか現存しないと言われている国宝級の茶碗です。 質問されている、ヤフオクなどに出品されているものは当然ですが全て偽物です。ただ単にそれっぽいだけで、レプリカですらありません。 確かにオリジナルが作られた南宋時代当時のものと全く同じ光彩の再現などは出来ていませんが、星のように散らばった斑文と光彩の輝き、という点では現代の人間でも塗装で似たような雰囲気を作ることは出来るため、そうしたものが曜変天目茶碗として流通されているのだと思われます。 これらはただの当然ただの塗装ですから、ゴシゴシ洗ったら簡単に落ちてしまう程度のもので、日常的に使うには当然向きません。置いて雰囲気を味わうだけにしか使えないものです。 といっても、厳密なレプリカを作るのはやはり困難で、過去に日本の陶芸家の方が製法を公開した上で精巧なレプリカを生み出すことには成功したのですが、それもやはり高い技術を必要としたそうで、市場には出回っていません。 もしも曜変天目茶碗の厳密な作り方が解き明かされて再現されたとしたら、それもまた技術的な面で高い値段がつけられることとなるでしょうね。 実は曜変天目茶碗のレプリカというのは今でもホットな話題で、むかしTV番組の「なんでも鑑定団」において、四点目の現存する曜変天目茶碗が鑑定され、2500万円という値段を叩き出したのですが、その鑑定結果に猜疑が呈されています。 その後、福建省のテレビ局の取材で中国の陶芸家が「1400円で作ったレプリカです」と名乗り出たのですが、これを確定的なものと言えるだけの証拠もなく、四点目の曜変天目茶碗については疑惑が残っています。実際、調査によれば南宋時代以降の塗料が僅かに付着しているらしいのですが、それを持って偽物とは断言できません。 というわけで「本物と全く同じような曜変天目茶碗の作り方は解き明かされていないが、曜変天目茶碗っぽく見えるだけのものがヤフオクなどには売られている」というのが結論になります。 仮に製法が解き明かされたとしても、それは現代の曜変天目茶碗風の商品の精度があがるというだけですから大して影響を与えたりはしないでしょう。素人から見る分には、飾り物としてはただの偽物でも十分だと言えます。 中国の陶芸家の方は、文様は筆で書き上げて刻印は弟子の方に任せたといいます。もしこれが事実なら、鑑定家でもごまかせるレベルのものは現代人でも作ることが可能であるということですね。

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