バイク買取は、基本的に現金で行われる。納得の査定額で売却しスムーズに現金を得るためには、相場と手続きの流れの把握が不可欠である。愛用のバイクをきちんと見送れるよう、ここではバイク買取に必要な基礎知識を身に付けていただきたいと思う。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
必要書類は査定前に準備を
自動車と比べ、バイクの買取の手続きは比較的簡単だ。以下の書類が揃っていれば、即日現金受取が可能なケースもあるのだ。よって買取査定の前に必要書類をそろえておき、査定金額に納得がいった時点ですぐに現金が受け取れる状態を作っておくことをおすすめする。一般的に中古バイクの価格は、日々下落していくからである。
なお、必要書類はバイクの排気量により異なる。以下の情報を参考にチェックして欲しい。ただしローンが残っている場合や婚姻などで名義変更のある場合には、買取手続きに時間がかかることもあるので注意が必要だ。
IRS 1040 Tax Form Being Filled Out / kenteegardin
■【共通】身分証明書
免許証、保険証、パスポート等の公的証明書。
■【共通】自賠責保険証
加入が義務付けられている保険のため、必ず証明書が保管されているはず。見当たらなければ加入した保険会社に再発行してもらおう。
■【共通】印鑑
実印登録は必要ない。
■【125cc以下】標識交付証明書
ナンバー取得時に発行されている。紛失した場合は、バイクを登録した役所にて再発行を。
■【126cc~249cc】軽自動車届出済証
再発行は運輸支局・自動車検査登録事務所で手続きを。
■【250cc以上】車検証
こちらも万が一紛失した場合には、運輸支局・自動車検査登録事務所で再発行の手続きを。
中古バイク独特の買取相場を知る
Motorbike / DaveOnFlickr
査定額は車種に大きく左右される
査定額は、基本的にバイクの年式や走行距離等の状態により変動するが、最も大きく査定額に影響するのはバイクの車種である。当然ながら人気車種の買取金額は高いが、それ以外にも様々な要因が重なって相場が成り立っている。
たとえば400ccの定番バイクとして人気の、ホンダ「CB400SF」。決して新しい車種ではないが業界評価は高く、現在も高額な査定額が付く可能性がある車種だ。 一方、ヤマハの「SR400」も爆発的ヒットを記録した時期もあり、今でも根強くファンに支持される定番である。しかしこの車種の買取相場の金額は低くなっている。
市場に出回っている数によっても左右される
同じ人気車種においてなぜこのような違いが生じるかというと、市場に出回っている台数が多いか少ないかの違いなのだ。つまり後者の「SR400」は爆発的ヒット以降に中古市場での流通数が一気に増加し供給過多になり、今も低い査定額を引きずっているのである。
バイクの買取査定額の相場は、バイク車種の人気度と中古車市場の台数の影響を大きく受けることを覚えておいていただきたい。現在の主な定番バイクの買取相場は以下の通りだ。なお上限価格は、年式が新しく短めの走行距離によるものである。
125cc以下
【ホンダ】
Honda CB 750 / WorldWideMotorcycles
・PCX125・・・~25万円
・リード125・・・~17万円
・スーパーカブ110プロ・・・~15万円
・リードEX・・・~13万円
【ヤマハ】
・YZF R125・・・~34万円
・シグナスX FI・・・~21万円
・YBR125 SP・・・~12万円
・アクシス トリート・・・~10万円
【スズキ】
・スズキ アドレスV125G・・・~33万円
・ジェベル・・・~16万円
・アドレスV125SS・・・~12万円
・EN125・・・~8万円
【キムコ】
Kymco Hypster 125 cc / WorldWideMotorcycles
・ダウンタウン 125i・・・~17万円
・レーシング125Fi・・・~16万円
・VJR 125i・・・~12万円
【KTM】
KTM 950 Super Enduro R / Dplanet::
・125 DUKE・・・~40万円
【カワサキ】
Kawasaki Z1000 in the Alps of Switzerland / Transformer18
・KX85・・・~18万円
126~249cc
【ホンダ】
・フォルツァ Z・・~133万円
・ジェイド・・・~50万円
・VTR250・・・~45万円
・XR250・・・~38万円
・フォルツァ Si・・・~35万円
・フェイズ・・・~31万円
【ヤマハ】
Yamaha XJR 1300 / WorldWideMotorcycles
・マジェスティC・・・~140万円
・RZ250・・・~140万円
・マグザム・・・~72万円
・TZR250・・・~45万円
・ジール・・・~21万円
【カワサキ】
・スーパーシェルパ・・・~32万円
・エリミネーター250V・・・~120万円
【スズキ】
Suzuki GSX-R600 Sportbike / WorldWideMotorcycles
・スカイウェイブ250SS・・・~33万円
・バンディット250V・・・~26万円
250cc以上
【ホンダ】
・CBX400F・・・~872万円
・CB750F・・・~190万円
・VT400S・・・~40万円
【ヤマハ】
・SR500・・・~128万円
・YZF-R6・・・~90万円
・XJR400R・・・~59万円
・ドラッグスター400・・・~57.5万円
【スズキ】
・GT380・・・~88万円
・GSR750・・・~69万円
・グラディウス400ABS・・・~47万円
【カワサキ】
・Z200・・・~237万円
・Z400FX・・・~198万円
・バルカン400・・・~43万円
少しでも高く売るコツ
The Motorbike / Pascal Maramis
新しくてキレイ、そしてカスタムされていてノーマルパーツが全てそろっている中古バイクは、最も高い査定額が算出される。具体的な高額査定のポイントを以下にまとめておくので、参考にして査定に備えてみてほしい。
パーツを揃えておく
純正・改造ともにパーツがあれば準備しておこう。特にノーマルパーツがあるバイクなら、買い手がカスタムバイクのままかノーマルに戻すかを選択できるため重宝される。また、査定に出すバイクの状態をどのようにするかは消費者の客層を考えて査定に臨むとわかりやすい。学生や主婦、年配の方にも人気の小型モデルなら買ったときの状態に近いほど高額で買い取られるし、バイク好きの乗る中型以上のモデルならカスタムバイクの方が魅力的に写るため、改造した状態が好まれる傾向にある。愛車のが市場でどのような需要があるかをイメージしてみると良いだろう。
キズ・凹みはそのままに
素人判断で傷を修復したりパーツを交換したりぜず、バイクはそのままの状態で査定に出そう。支払った修理代は査定の金額に反映されない場合が多く、修理代の方が高くなってしまっては意味がない。また、買い取ってくれるのは中古バイクのプロフェッショナル。近年は買取業者自身が修理して市場へ販売する仕組みが整っているため、プロに任せた方がより効果的な取引ができるのだ。
洗車しておく
泥だらけのオートバイより綺麗なオートバイの方が好印象で、査定にも評価が反映されやすい。なおステッカー等を貼っている場合は、傷をつけないよう気を付けながら、専用の溶剤で丁寧にはがしておこう。
事故・故障歴は隠さない
過去に転倒して、外装を一部修理した程度のことでも、専門の査定士が見れば一目瞭然だ。事故や故障に伴う修理歴は、隠さずにきちんと伝えるようにしてほしい。かえってその方が、大幅な査定ダウンが避けられる。
日頃からメンテナンスを
いつか買取査定をする日のために、日頃からこまめに車体をメンテナンスしておこう。ブレーキやエンジンの状態の異音や不具合を防ぐことは車体のアンチエイジングにつながり、査定にも反映されるからである。このようなことは査定直前に努力して改善できることではないため、日常での配慮が大切である。
売却タイミングを逃さない
一年の中でバイクの買取相場が上昇するのは、気候の良い春から夏にかけて。また、中古バイク市場では古くなればなるほど価格が下落するのが一般的である。季節と時期のバランスをみて、売却を検討し始めたらまずは買取業者に相談してみよう。
人気の車種はこちら
Harley Davidson motorbikes / Ben Sutherland
需要の高い人気のバイクは品切れになりやすいため、年式・装備・距離にかかわらず、高い買取査定額が期待できる。以下に挙げるバイクを持っているなら売却のチャンスだ。
【ホンダ】
■CB400スーパーフォアVTEC Revo
2007年、CB400スーパーフォアシリーズのSPEC3から進化した400ccのバイク。走りを徹底的に追求したスポーツ仕様で、取り回し、パワー、耐久性いずれも高水準を誇る人気車種。環境対策の施されたエンジンも高評価のポイントである。初心者や女性、ベテランにまで人気で国内から海外まで幅広く需要がある。
■フォルツァZ
マイナーチャンジを繰り返し、装備は年々進化。オプション装備がかなり充実しているため、カスタムしてあればより高い査定額が期待できるビックスクーター。
【ヤマハ】
■マジェスティ
1995年に発売されたビッグスクーターで、現行車種で3代目。特に最新型「SG20J」に搭載されたヤマハ独自のオートマチック機構「YCC-AT」が人気の秘訣である。大容量の収納と洗練されたデザインにも定評があり、中古でもすぐに売れるロングセラー。
■ドラッグスター400
400ccのアメリカンバイクの代表格。日本製アメリカンタイプでは最も人気のタイプであり、長年バイカーの間で愛されており価格の下落も少ない。ただしカスタムは当たり前とされているバイクのため、査定額はカスタムの程度やパーツに左右される可能性がある。逆にパーツが良ければその分価格に上乗せされることがあるため、積極的に交渉してみよう。
【スズキ】
■GSX-R1000
年式を問わず人気の定番モデル。ロングストロークで扱いやすいエンジンが人気を博した車種である。カスタム車は更に高額査定してもらえる。
■GSX1300R ハヤブサ
スズキが量産世界最速を狙って開発したモデル。当時で市販最速の時速300kmの壁を打ち破った伝説の車種である。エンジンは175馬力をマークしており、パワー・馬力・取り回しのしやすさいずれもハイクオリティで不動の人気を誇る。
おすすめ買取業者の評判まとめ
NEW SHOP IN DEVON / REDMAXSPEEDSHOP.COM
現在、全国には数え切れないほどの買取業者があり、競争も年々激しさを増している。どの業者も価格・接客ともに高い水準を保っているのが現状で、他社の見積もりを出せばさらに高額査定を提示する業者もあるほどだ。買取申し込みを検討している利用者の立場から見ると、買取価格の高さに加え、金銭の授受や手続きにおいて信頼のおける業者を選ぶことをおすすめする。
ちなみに、ネットで悪い口コミが多いからと大手業者を敬遠するのも考えものだ。実績そのものが多い以上、悪い口コミも中小企業より多くなりがちだからである。最終的には実際に査定に出向き、自分の目で判断するのが良いだろう。こちらでは、価格・信頼度のバランスの取れた業者を挙げておく。なお、以下コラムも合わせて確認すると良いだろう。
バイク王
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
バイク王は業界最大手の実力派。中古バイクオークション会場はもちろん、直販店「バイク王ダイレクトSHOP」とのダブルの流通網を持つことで、高価買取を実現している。また24時間365日年中無休の充実のサービスも魅力だ。
バイクワン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
バイクワンは無料オンライン査定の制度が高く、忙しくても検討材料が揃えやすいのが人気のポイント。事故や故障により他業者に断られたバイクでも買い取ってくれるケースが多い。もっとも高い査定額を出すケースも多いと評判の業者。
バイクランド
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
バイクランドは業界初の女性査定士を配置した旧「ゲオバイク」。男性社会のバイク業界において、女性ライダーも安心して買取手続きができることが評判を呼んでいる。様々なキャンペーンがあり、お得感が強いのも人気の秘訣である。
バイクボーイ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
バイクボーイはカスタム車や旧車、輸入車といった知る人ぞ知るプレムアもののバイクや強い業者。スタッフの知識の豊富さが、バイク好きも納得の査定額を出してくれる。
レッドバロン
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
レッドバロンはバイクは直接自社で整備販売。よってコストがかからず、買取価格を高くする仕組みになっている。なお他社見積もりを持参すると査定額を上げると公言している業者でもある。
バイク王より高く買い取ってくれる業者はどこか
Good vs. Evil / Louis K.
業界最大手、どんな車種でも安定して高額査定を出してくれると評判のバイク王。実際には、バイク王の査定額より高い買取価格を出してくれる業者はあるのだろうか。
結論から言うと、車種や地域により異なるため、一概には言えないのが現状だ。ただしレッドバロンなどは「他社の見積持参で3万円高くします」と公言している以上、バイク王の見積を持って行けばその通り高額にしてくれるであろう。
大切なのは、事前に納得のいく価格をイメージした上で、愛車である中古バイクの手続きを安心して任せられる業者に申し込むこと。ある程度比較検討したら、相場が下がらないうちに早めに売却するのが賢明だ。
一括査定サイトを利用する
もしも、徹底的に業者比較を行なうのであれば一括査定サイトを利用するといいだろう。バイクに関してはカチエックスが非常に使いやすい。300社を超える業者が参加しているため、確実に高額査定情報を手に入れることができるだろう。