ヘネシーのブランデーは、「高級な外国のお酒」と真っ先に名前が思い浮かぶブランドの一つだろう。重厚な調度品が飾られている応接間でグラスをくゆらす昭和のイメージだ。21世紀になってからもヒップホップのヒット曲にも登場するほど知名度が高い。
ブランデーの品質への格付けは今では当たり前におこなわれているが、それを最初に取り入れたのがヘネシーだ。ヘネシーがブランデーの基準を作ったと言っても過言ではない。原材料のブドウの栽培地域や樽、蒸留や熟成の技術にもこだわりを極めたコニャックの一つだ。
そんなヘネシーにはさまざまなラインアップがあり、その中でも貴重なのがヘネシー ファーストランディング1868 バカラだ。今回は、ヘネシー ファーストランディング1868 バカラと、買取相場や査定情報について詳しく紹介する。
CONTENTS
このコラムには、合法的な広告・宣伝が含まれている可能性があります。また、当社のサービスである「ヒカカク!」と「magi」の紹介も含まれています。
ヘネシー ファーストランディングとは
ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーが1987年に合併して設立されたモエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(LVMH)が発売した限定品のブランデーで、ミニボトルも発売されている。
ヘネシーの歴史
創業者であるリシャール・ヘネシーは1794年に誕生し、18世紀の初頭に出身地のアイルランドからフランスへと移住した。その後、1750年にコニャック地方へ赴き、近衛隊の外国人士官として駐屯したところからヘネシーの歴史が始まった。
このとき、リシャール・ヘネシーは初めてコニャックの存在を知り、1765年に自ら醸造会社を作り上げた。1794年にはアメリカ合衆国、その次には中国・ロシアへの輸出を始め、1868年には日本へも輸出するようになった。
世界的に有名な、星を使って表わすコニャックの格付けシステムは、ひ孫のモーリス・ヘネシーが作り出した。さらに、モーリスはコニャックのカテゴリーであるX.Oなども提案し、今ではブランデーに詳しくない人でも知っているほどの知名度の高さだ。
ときが経ち20世紀に入ると、5世代目の直系の子孫であるキリアン・ヘネシーは幾度かの合併をおこなった。その結果、ヘネシーは、シャンパンのブランドであるモエ・エ・シャンドン、ファッションブランドのルイ・ヴィトンと合併し、モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンになったのだ。
醸造工程
コニャックの原酒に使用されているブドウは、グランド・シャンパーニュ、プティット・シャンパーニュなど4カ所で栽培されているユニブランだ。さまざまな畑で栽培されたぶどうを使用するのには理由がある。質が良い土壌を求めることはもちろんだが、それぞれの土地の特質を生かしたブランデーをブレンドをすることが大きな目的だ。
ユニブランを使用して作られたワインを、単式蒸留機のシャラントポットで2度蒸留する。ヘネシーの蒸留方法は、熱を加えるためのバナーの温度を一定に保つ方式だ。1セット目の蒸留からブルーイとセカンドという成分を取り出し、2セット目でハートという成分を取り出す。
そして蒸留によって抽出されたハートを、リム―ザンかトロンセ種のオークで作られた貯蔵樽で寝かせる。1年に2%ずつ成分が蒸発し、徐々に無色透明な状態から琥珀色の液体に変化してゆく。この後、多数の原酒をブレンドしてタンクで安定させ、複雑な香りのコニャックが完成する。
ヘネシーの味わい
ヘネシーは多様な香りや味のする数十種類の原酒をブレンドして作られているコニャックではあるが、甘みが強く口あたりの良いテイストだ。長い歴史の中で流行とともに変化している部分もあるが、基本的には多くの人が受け入れやすい範囲でなおかつ深みもある味わいに仕上がっている。
ヘネシー ファーストランディング1868 バカラとは
1868年は初めてヘネシーがブランデーを日本へ輸出した年で、この年から130年たったことを記念して、1998年に限定1868本で発売された。バカラ社製のボトルを使っているため、中身を飲んでしまった場合でも空き瓶が高額査定になる程の希少品だ。
バカラグラスの基礎知識
ヘネシーの他にもミーマルタン・カミュなどのボトルにも使用されているバカラグラスは、フランスの高級ブランドであるバカラが作っているガラス製品だ。
バカラの歴史
1764年、フランス国王ルイ15世がロレーヌ地方のバカラ村にガラス工場を建設することを承認したところからバカラの歴史は始まる。現在、多くの人々に知られているクリスタルは、1816年頃から生産が開始されている。
最も有名なシリーズの一つアルクールは原型が1825年に完成し、1841年に今と同じデザインになった。パリ万博では1855年・1867年・1878年と3度グランプリを受賞し、1917年にはカトリックの総本山バチカンでも聖杯として採用されるなど、300年という長きにわたって愛用され続けている。
その後もパーフェクションやパルメなどのシリーズを発売しており1948年にはニューヨークに支社を新設し、ドンペリニヨンなど数々のラインアップを発表し続けている。2017年に中国の投資会社フォーチュン・ファウンテン・キャピタルによって買収されたため、現在は経営権がそちらに移っている。
バカラグラスの特徴
素材には含有率30%以上・密度3.00g/㎤以上の酸化鉛を使ったフルレッドクリスタルを使用し、透明度や光の反射率、屈折率が高いことにより複雑な輝きになる。グラスの厚みに関しては、口あたりの良い薄いタイプから重量感のある厚い物までさまざまだ。
指で弾いたときに「キーン」という美しい音が響き、ブランデーをロックにした際には氷がグラスにあたって「カランカラン」という音が鳴るのも印象的だ。コーディングをしないため、直接クリスタルにくちびるが触れるのも魅力の一つだ。
そして、製造を全てハンドメイドでおこなっているため、同じ物が一つもないことがバカラグラスが人気を集める大きな理由の一つだ。製造年によっては付いていない場合もあるが、グラスの底にある刻印も印象が強い。
人気の理由
一つ数千円の物もあるが、高いものでは数百万円するほどの高級品にも関わらずバカラのクリスタルが売れ続けているのは、多くの人がその価値を認めているからだろう。アルクールのように高級なシリーズのグラスは完成までに30人もの職人の手が必要とされ、10時間を要する。成型技術はもちろんグラスに切り込みを入れるデザイン技術など、細部まで手を抜かない姿勢がバカラのグラスの価値と言える。
さらに、輸送中に傷が付いてしまった物などを訳あり品として販売することはあるが、バカラ社の基準に達しない商品をB級品としてアウトレットで扱うようなこともしない。長きにわたって高いクオリティを保ち続ける努力は並大抵のものではない。
おすすめの買取業者
ヘネシー ファーストランディング1868 バカラは限定品であるため、ヘネシーの他の商品と同様に多数の買取業者が高額買取をしている。知名度のある買取業者では、軒並み買取参考価格・買取実績ともに200,000〜300,000円と高額である。1868本という限定品のため、今後の買取価格が上がることも期待できるだろう。
大黒屋
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
2019年6月18日確認の買取参考価格は、250,000円となっている。1868 バカラは、宅配・店頭の両方で買取をおこなっているが大黒屋では店頭買取のみの商品があるため注意してほしい。
ミスターフロンティア
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
2019年6月18日確認の買取価格は、ヘネシーのブランデーの中では最高額の200,000円となっている。
ライフバケーション
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
2019年6月18日確認の買取金額は200,000〜300,000円となっていて、その他にも買取実績が多数あるとの記載がある。
ジョイラボ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
サイト内のお酒買取情報に、渋谷店(2015/10/6)と名古屋店(2015/2/3)でヘネシー ファーストランディングの買取をしたとの情報がある。いずれも買取金額の掲載はなく、商品名の表記が「ヘネシー ファーストランディングで、2008年に販売・限定 1868本」と記載されているので、ヘネシー ファーストランディング1868バカラのことであると推測できる。
また、サイト内のJOYLAB OFFICIAL BLOGに阿波座本店が買取をしたとの情報もある(2015/6/16)。渋谷店、名古屋店の買取のケースと同様に買取金額は掲載がないが、こちらもヘネシー ファーストランディング1868 バカラであると考えられる。
ファイブニーズ
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
2019年6月18日に確認した情報によると、ヘネシーの買取・査定欄に「最高買取金額205,000円、平均買取金額9,200円、買取本数236本」などの情報があり、ヘネシー全般についての詳細を掲載している。ヘネシー ファーストランディング1868 バカラは最高買取金額での買取が期待できる。
リンクサス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ヘネシー買取欄にヘネシー ファーストランディング 1868 バカラの表記があり、取り扱っていることは確認できる。買取金額についての情報は確認できなかった。
レッドバッカス
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
2019年6月18日に確認した情報によると、ヘネシー ファーストランディング バカラの買取の詳細のページに最大買取価格の箱付きが120,000円、箱無しで70,000円と記載されていた。商品名に1868の文字はないが、商品画像から1868 バカラと推測できる。
その他おすすめ業者
バイセルや福ふくにもヘネシーについての詳細ページがある。ただし、ヘネシー ファーストランディング 1868 バカラの買取実績は確認できなかった。
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
オークションサイトでの取引状況
ヤフーオークションでは完全な状態の商品は高値で落札されており空瓶やミニボトルも出品、落札がある。その他メルカリなどでは、ヘネシー ファーストランディング 1868 バカラの出品は確認できなかった(2019年6月18日現在)。ヤフーオークションにおいて7件の落札履歴があり入札件数は2桁が多く、落札価格も買取業者の査定額より高額である。
- ・2019年3月(落札):349,000円
- ・2019年3月(落札):346,222円
- ・2019年3月(落札):291,500円
- ・2019年4月(落札):300,000円
- ・2019年2月(落札)ミニボトル:25,000円
- ・2019年2月(落札)空き瓶:6,750円
- ・2019年4月(落札)空き瓶:10,700円
高く買い取ってもらう方法
海外旅行土産などで自分で購入したり、もらい物をしてそのままになっている高級な洋酒を持っている人は多いだろう。その中にはヘネシーを始めとして、高額査定になる商品が含まれている可能性がある。ここでは、少しでも高い買取価格にする方法を紹介する。
付属品はそろえておく
コレクターは完全に付属品がそろった商品を求めているため、保管している間に箱や換え栓などをなくさないように気をつけたい。特に限定品のブランデーの場合は、商品ラベルの番号と記載されているカードや冊子のシリアルナンバーが一致していることが重要だ。
品質を保つ
アルコール度数の高いブランデーは、長い保存期間に蒸発して中身が目減りする場合がある。中のお酒が少なくなってしまうと、評価が下がるため売りどきを見極める必要がある。将来的に価格の上昇が見込めても、品質が低下する前に売却することが大切だ。
専門業者に依頼する
限定品のブランデーなどの価値を正しく見積もりしてもらうためには、専門的な知識が必要だ。酒類に精通していない一般のリサイクルショップのスタッフでは、妥当な買取価格の判断は難しい。やはり、商品に見合った高額査定をしてもらうためには、専門の買取業者に頼むのがおすすめである。
まとめ
今回は、ヘネシー ファーストランディング1868 バカラと、買取相場・査定情報について紹介した。1868本の限定商品だけあって、付属品がそろっていて状態が良ければかなりの査定額が見込める。また、バカラ社製のクリスタルボトルにも価値があるため空のボトルでもオークションでの高額落札や専門業者による高額買取になる可能性が高い。
保存状態や付属品のラベルと冊子のシリアルナンバーなどを確認し、全体的に高値になっているオークションに先に出品してみることをおすすめする。そして出品する前に、なるべく多くの買取業者で見積もり査定をおこなってもらい、金額を比較検討することも必須だ。