宝石の査定基準は何だろう。どうせ宝石を売るのなら高額買取してほしいと誰もが思うはずだ。そのためにはまずは査定基準を知って高く売る方法を見出したり、売り時をチェックしたりすることが必要である。上手に売らなければ大きく損をする可能性もあるので、ここではチェックしておくべきポイントをまとめてみた。
本記事のポイント
- ダイアモンド以外は基準が存在しない
- 20社に見積もりを出した結果、大幅に買取価格が違った実例も
- お店選びのコツとは?
CONTENTS
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宝石の鑑定基準は素人の想像と異なる
宝石の査定基準はお店によってまちまちだということをご存じだろうか。ダイヤモンド以外の宝石の査定基準は鑑定士によって異なることが多い。種類によっては想像以上に安く買い取られてしまうこともあるため、ショックを受ける方も少なくないだろう。ではどのようなポイントで査定を行うのだろうか。
色宝石の査定基準は鑑定士の感性によって異なる
ダイヤモンド以外、たとえばパール・ルビー・サファイヤなどは一定の査定基準が存在しないため、どの程度のクオリティなのかを評価できない。またニセモノとの区別が難しいことも原因のひとつとされている。仮に査定できたとしても鑑定士個人の感性などによって評価は変化するので、まったく価値がないという可能性があるが、その逆に感性に合っていれば高く査定してもらえる可能性もある。
ブランドジュエリーは買取相場による
宝石の散りばめられたブランドジュエリーの場合は、中古市場の相場によって決まる。人気が高ければ査定額がアップするので、人気のあるうちに売るのが成功するカギだと言えるだろう。
ダイヤモンドは鑑定書と品質基準によって査定額が決まる
色宝石やブランドジュエリーとは違い、ダイヤモンドには一定の査定基準に基づいて査定される。鑑定書と鑑定士による色・カット・透明度・重さなどのチェックによって細かく行われるので一定している傾向がある。
鑑定書を保管しておこう
ダイヤモンドを購入したときについてきた鑑定書はダイヤモンドの品質を保証するものなので、査定では非常に重要だ。なければ価格が下がってしまうおそれがあるので注意が必要である。もしない場合は比較的審査の厳しいCGL(=中央宝石研究所)とAGT(=AGTジェムラボラトリー)で鑑定書を発行してもらえるので活用しよう。高いクオリティを保証できるので査定アップにつながるだろう。
色・カット・透明度・重さなどダイヤモンドには正確な品質基準がある
鑑定書に書かれているのがダイヤモンドの色・カットの形・透明度・重さで、これをもとにダイヤモンドのクオリティが評価される。
色
ダイヤモンドは無色透明が一番高く売れ、黄色味が強くなるにしたがって安くなる。GIA(=宝石鑑別団体協議会)が定めた23段階評価によって査定される。具体的には、ほとんど無色の最高ランク「D」から、イエローダイヤと呼ばれることがある「Z」である。
カット
それぞれのファセットの大きさや角度などによってキレイに見えるか、キラキラと輝いて見えるかの度合いによって査定基準が異なる。通常は自動測定器での計測データをもとにGIA(=宝石鑑別団体協議会)が定めた「EXCELLENT(EX)」「VERY GOOD(VG)」「GOOD(GD)」「FAIR(FA)」「POOR(P)」の5段階評価によって品質が決まる。
透明度
透明度の高い宝石ほど査定価格が高くなる。雲や影状のくすみやキズ、欠けや割れなどがあるのかないのか、内包物や瑕がどのように見えるか、FL、IF、VVS1・VVS2、VS1・VS2、SI1・SI2、I1・I2・I3の11段階に分類される。また不純物があると査定価格が落ちてしまう。
重さ
宝石が重いほど査定価格が高くなる。デジタル天秤で測定を行い査定される。またアクセサリーなどの場合は裏面に刻印されているカラット数がチェックされることもある。しかしカサ増しされた不正表示商品もあるので鑑定士によって厳密にチェックされることがほとんどだ。
加工処理
加工処理の種類は、大きく分けて「エンハンスメント」と「トリートメント」の2種類である。樹脂や鉛ガラスを使った含浸処理は市場価値が下がる。
産地
高品質の石が安定して産出されてきた地域のモノは高く評価される。鉱脈が枯渇し採石できなくなった地域の石も、希少性が評価されて高値がつくことがある。
このようにダイヤモンド以外の宝石の買い取り価格に幅があり、いつどこで買い取ってもらうのかが非常に重要になってくるだろう。
ブランドによって値崩れしにくい場合も
鑑定書と品質基準以外にも、売却の場合に関わってくる要素として、ブランド力がある。需要があり売れる見込みがあるモノは高値がつきやすい。例えば、世界5大ジュエラーと言われる、ヴァンクリーフ&アーペル、ハリーウィンストン、ティファニー、ブルガリ、カルティエなどが該当する。
宝石の売り時をチェックしよう
一般的な宝石の売り時は円安傾向で宝石やジュエリーの価格は高騰しているときだ。さらに宝石の売り時は種類によって異なってくる。ここでは査定基準のおさらいをしながら、色宝石・ブランドジュエリーの2つに分類して、いつ売り時なのかをチェックしてみよう。
色宝石
色宝石にはさまざまなカラーバリエーションがあるため、流行色であれば高い査定額がつく可能性がある。もちろん鑑定士ごとに結果は大きく異なる可能性はあらかじめ把握しておくべきだ。
ブランドジュエリー
ブランドジュエリーは中古市場の相場、ようするに流行によって人気があるものに高い査定額がつく。しっかり情報収集する必要があるのでチェックしておこう。
希少石
価格が安定しない希少石は、真新しさも無くなると相場が落ち着いてくる。採掘ができ話題になってすぐに売ってしまうのが良いだろう。
ダイアモンド最高額350,000円、最低額15,000円という事例も
色宝石は査定価格に幅があり、実はダイヤモンドでもお店によって大きく差があることがわかる。日本経済新聞の記者の2015年6月26日の電子版記事にも掲載されているが、ライターさんが実際に20社で比較してみた査定額の差額は、最高額(350,000円)と最低額(15,000円)でなんと335,000円もあったという。ダイヤモンドには一定の査定基準があるのにもかかわらず査定額には大きな差があることから、実際にお店に出向いて査定してもらい比較するのが一番高く売れる方法だと言える。
査定基準が違うとされるエメラルドの場合には、最高額(200,000円)と最低額(11,000円)で、189,000円の差がついた。ダイアモンドは基準があるとはいえ、基準を正確に理解して適切に査定できないと、エメラルドのように査定基準が定まっていない宝石のような買取がされてしまうことがわかる。
数社を比較しよう。宝石を高額買取してもらうためのお店選び4つのポイント
では、どうすれば高値で買い取ってくれる買取業社を見つけることができるだろうか。信頼できるお店選びのポイントをまとめてみたため、チェックしてみよう。
ポイント1:宝石鑑定士はいるのか?
まずは宝石鑑定士がいるお店を選ぼう。お店によっては素人のスタッフが一定の基準を設けて判断しているところもあるため注意が必要だ。プロでなければわからないことがたくさんあるため、鑑定士がいないお店は確実に避けるようにすべきだろう。
ポイント2:電話の問い合わせで高い買い取り額を掲げてこないか?
色宝石や鑑定してもないダイヤモンドやアクセサリーに、高い買い取り額を掲げてくるようであれば注意しよう。特に、ダイヤモンドには査定基準があるため、実際に鑑定士に査定してもらわなければわからない。このことを踏まえ、むしろ高く買い取れない可能性もあるというデメリットを教えてくれるお店のほうが信用できるだろう。
ポイント3:査定時間をかけているか?
日本経済新聞の記者の電子版記事のライターさんによると、宝石の査定に時間をかけるほど高値を出してくる傾向にあったのだと言う。短いところでたった15分程度、長いところで1時間くらいかかった。「短時間で査定=たいした鑑定ができない、査定に自信がないから安くなってしまう」のかもしれない。よって査定時間を長くかけているお店は信頼でき、高額買い取りが期待できる傾向があると言えるだろう。
ポイント4:見積金額の内訳を説明してくれるのか?
見積もりの金額の内訳をていねいに説明してくれるお店を選ぼう。鑑定書やパッケージがないなどの理由で安く査定されてしまったり、ひどい場合は買い取ってくれなかったりすることもあるため注意が必要だ。素人にしっかりわかるように説明してくれる業者であるのかは信頼するうえでも大切だろう。
宝石のプロとオークションで直接取引する方法もあるがデメリットもある
宝石のプロ業者が集まるオークションへ出品すれば、中間マージンが発生しないため高く売れる可能性がある。ただ出品時に必要な画像の撮影や説明文作成などの手間が必要だ。また売った後に不備が見つかった場合は対応しなければならないというデメリットがある。場合により、すぐに現金化できない点がデメリットに感じることもあるだろう。これらを踏まえると、素人は宝石買い取り店を利用するのが安心だと言える。
LINE査定に対応している買取業者
おもいお
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おもいおでは、査定の依頼はもちろん、商品に関する問い合わせ(高く売るコツなど)や出張・宅配買取サービスの申し込みまでLINEトークで受けている。基準があるとはいえ、ダイヤモンドの買取価格が店ごとに違う理由を丁寧に説明しているところから、誠実な買取店であることが伺える。一度相談してみてはいかがだろうか。
なんぼや
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
宝石の買取で全国展開をしている『なんぼや』は以下3つの理由によりダイヤモンドを高価買取可能だ。①国際的に認められたGIA GGの資格保有者が在籍、②自社メンテナンスで販売コストを大幅に削減、③徹底的な市場調査と多くの販売ルートがある、という特徴がある。
出張買取に対応している買取業者
ホウショウ ダイヤモンド
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
ホウショウダイヤモンドでは高価買取ができる理由として、①宝石鑑定士の資格を持った多数の社員が4Cで評価。②海外展示会、オンラインショップ、自社1階の業者様向け店舗と豊富な販路を持つからこその高い商品回転率。③ダイヤモンドX線鑑別装置、宝石発光分析装置など鑑別機器が充実し偽物を買い取る不安がないため、価値に応じた金額を目一杯お出しすることが可能、という3つ挙げており、高価買取が期待できる。また全国出張買取も可能だ。
おたからや
買取価格
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手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策
おたからやでは、①超一流の査定員が小さなダイヤやデザイン価値もしっかりプラス査定、②国内外に独自販路が多数ある、③買取商品のメンテナンスを自社で行い外注費用を抑え買取額に反映、という3つのポイントにより高価買取を実現しているそうだ。保証書、鑑別書、鑑定書がない、ケースなどの付属品がない、デザインが古い、ネーム入りのダイヤモンドリング、片方だけのダイヤモンドピアス、ルース(石単体)、装飾用のメレダイヤ(小粒石)、その他、目に見える傷や変色がある、壊れていて他社で断られたといった訳ありのダイヤモンドジュエリーなども買取が可能だという。
まとめ
宝石の査定基準と言っても細かいため、知識がある鑑定士に見てもらうのが一番だろう。またお客様思いの買い取り店を選ぶこともかかせないポイントだ。あまりいいことばかり言ってくるところは信用できないといっても過言ではない。またあまり安すぎるところも注意したほうがいいだろう。かといって過度な高額買い取りを期待しないように注意したい。こちらが業者を見極める目が必要だと言えそうだ。宝石・ダイヤモンドの査定業者一覧もチェックしよう。