近年、ジャパニーズ・ウイスキーは海外でも高い人気を誇っている。数千円程度と手頃な価格帯のウイスキーも多く販売されているが、なかには数万円・数十万円もの高値で取引されているウイスキーも少なくない。プレミアのついた高価なウイスキーであっても、普段ウイスキーをたしなむ習慣のない人にとっては、その価値はよくわからないのではないだろうか。
そこで今回は、サントリー響12年を取り上げて査定に関する有益な情報や買取相場を紹介する。
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こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
サントリー響について
まずは、サントリー響に関する基礎情報を知っておこう。買取の際にも、役に立つはずだ。
響の誕生ストーリー
サントリーといえば、今や知らない人はいないほど日本を代表する大企業である。洋酒をはじめ、ビールや清涼飲料水などの製造・販売を手がける企業だ。響は、サントリーが創業90周年を迎えた年(1989年)に誕生した。
日本で最高峰のウイスキーを作るために、それまで培ってきた技術を集結して、最高の香り・味わいを追求したという。その結果、ウイスキーの本場スコットランドとは異なる方法で、日本の気候に適したジャパニーズウイスキーを完成させたのだ。その後、世界的な酒類コンペティションで数々の賞を受賞し、響は国内外で高い評価を獲得している。
ちなみに、響というネーミングには、人と自然と響きあうという、サントリーの企業理念が込められているそうだ。
ブレンデッドウイスキー
単一の蒸溜所で作ったウイスキーは、シングルモルトウイスキー(大麦麦芽のみを使用したウイスキー)と呼ばれる。対して、複数の蒸溜所のモルトウイスキーとグレーンウイスキー(穀物を原料としたウイスキー)をブレンドしたものをブレンデッドウイスキーと呼ぶ。響は、ブレンデッドウイスキーであり、使用される原酒は3カ所の蒸溜所(京都・山崎蒸溜所、山梨・白州蒸溜所、愛知・知多蒸溜所)で作られている。
そのため、それぞれの長所が絶妙に合わさった、香り豊かな味わいが特徴だ。
響には種類がある
響12年以外にも、響17年、響21年、響30年などが販売されている。12年・17年といった数字は、使用しているモルト原酒の酒齢を表している。したがって、酒齢が大きくなるほど価格が高くなるのが一般的だ。
響17年・響30年といった従来の響よりも、もっと手軽に飲める価格帯のウイスキーを求める声に応えて発売されたのが、響12年である。響12年のなかにも、いくつか種類がある。スタンダードなものが700mlボトル、それより小ぶりな500mlボトルや限定デザインのものがあり、限定ボトルのなかには希少価値の高いものが多い。
響12年はなぜ人気なのか
なぜゆえに、響12年は人気があるのだろうか。ここでは、響12年の人気の理由をひもといていく。
販売終了となったウイスキー
コンテスト受賞歴もあるほど好評だった響12年だが、2015年をもって生産終了となってしまった。ウイスキーの原料となる原酒が不足したことが原因だそうだ。某ドラマの影響もあってか、ジャパニーズウイスキーブームが起こって需要が増え、生産が追いつかなくなったという。
当初は6700円ほどで販売されていた響12年だったが、終売後からは価格が上がり始め、現在は定価で購入することはできない。価格が高騰したにもかかわらず、その人気は衰えることなく、プレミアムウイスキーとして高い人気を誇っている。
香りづけに酒齢30年以上の原酒を使用
メインの原酒には酒齢12年以上のものが使用されているのだが、香りづけとして酒齢30年以上の原酒が響12年にはブレンドされている。この香りづけによって、12年物のウイスキーとは思えない熟成感を生み出した。さらには、梅酒を漬けたたるを使用した原酒を加えることで、梅がほのかに香るという他にはないオリジナリティも兼ねそなえている。
ほのかに甘い味と香りが特徴で、響12年はウイスキー初心者でも比較的飲みやすいと好評なのだ。
響12年の買取相場
響12年は終売してから稀少価値が上がったため、現在の市場では2万円~4万円くらいで販売されている。ここでは、響12年の買取相場を、買取手段別に詳しくみていく。
買取業者に売る場合
酒類の買取をおこなっている買取業者に売る場合、響12年700mlの査定額は10,000円前後になることが多い。希少価値が高い限定ボトルの響12年意匠ボトル花鳥風月は80,000円前後、響12年旧ラベルは16,000円前後が買取相場となる。ただし、同じ響12年でも状態の良し悪しによっては査定額に違いが出てくるため、あくまでも目安の金額である。
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ネットオークション
ヤフオクなどのネットオークションでは、響12年700mlの平均落札価格が17,000円前後となっている。ヤフオクでは、響12年意匠ボトル花鳥風月が181,000円で落札されたこともあった。ネットオークションでは、買取業者の査定額よりも高い価格帯で取引される傾向にあるといえよう。
フリマアプリ
フリマアプリの代表格メルカリでは、響12年700mlが22,000円~24,000円前後で売買されている。響12年意匠ボトル花鳥風月は、178,000円で売られた事例があった。メルカリでは、響12年700mlが買取業者・ネットオークションに比べて高値で取引されているようだ。
買取業者を選ぶポイント
実際に響12年を売るとなると、買取業者を利用する人が多いのではないだろうか。ヤフオクなどのネットオークションやメルカリに不慣れな人でも、買取業者は利用しやすいというメリットがある。ただし、買取業者にもピンからキリまであるので、良い買取業者を見極めるポイントをここでは紹介する。
買取実績が豊富
評判の良い買取業者であれば、当然ながら豊富な買取実績を持っているはずであろう。実績が多いということは、酒類の鑑定にも精通していると考えられる。買取業者のホームページを閲覧してみて、お酒に関する詳しい情報が記載されているか、買取事例がたくさん載っているか、などをチェックしてみよう。
また、その買取業者を利用した人のリアルな口コミなども参考になる。あまりにも悪い口コミが目立つようなら、その買取業者は避けたほうが無難だろう。
実店舗がある
買取業者のなかには、実店舗を持たずにオンライン上で買取をおこなっているところも少なくない。買取方法が多様化してきたので、必ずしも利用者が店舗に足を運ぶ必要はないからだ。たとえば宅配買取は、査定を依頼したい商品を宅配便で送り、買取業者のもとに商品が届いてから鑑定がおこなわれる。
その後、メールや電話などで鑑定結果が報告されて、その査定額に納得したらお金が振り込まれるわけだ。この買取方法では、買取業者の従業員の姿を見ることはいっさいない。便利な方法だが、相手が見えないだけに本当に大丈夫なのだろうかと不安も募りがちだろう。
そこで、実店舗の有無が重要になるのだ。店舗を構えているということは、大きな安心材料になる。
買取の流れが明確
宅配買取の他にも、出張買取や画像から簡易査定をおこなっている買取業者もある。いずれの方法を選ぶにせよ、買取業者のホームページに、買取の流れがわかりやすく明記されているかをチェックしよう。業者によっては、宅配買取や出張買取を利用してキャンセルをした場合、キャンセル料や手数料などを請求されることもある。
響12年を売ってお小遣いを稼ぐつもりだったのに、予想外の出費が発生して逆に損をしてしまう。もしも、買取の方法がわかりにくいときは、買取業者に問い合わせてみるとよい。そのときの買取業者の対応も、業者選びの判断材料にできる。丁寧で迅速に対応してくれる業者なら、信頼に値するといえよう。
響12年を高く売るコツ
希少価値の高い響12年を売るからには、少しでも高く買取してもらいたい、誰もがそのように考えるだろう。そこで、響12年を高く売るコツをいくつか紹介する。
響12年の相場や価値を把握する
響12年の価値を知らなかった場合、買取業者に提示された査定額が妥当な価格なのか判断できないだろう。実はもう少し高値で売れたところを、知識がなかったために買取業者の言い値で売ってしまったら、非常に残念な結果になってしまう。響12年は終売された商品であり、簡単には手に入らないからこそ、慎重になる必要がある。
売ってしまってから後悔しないためにも、この記事を参考してほしい。
買取業者を比較する
信頼できる買取業者を選ぶことも大切なことだが、できる限り多くの買取業者で査定をおこなうことをおすすめする。買取業者によって、響12年の査定額はまちまちだからだ。簡単な査定であれば、響12年の写真を撮ってその画像から鑑定してもらうだけでよい。
画像を送るだけなら、たいした手間はかからないだろう。いくつかの買取業者の査定額を比較して、妥当な金額だと思われる業者に本格的に査定を依頼するとよい。
箱などの付属品をつけて査定に出す
響12年は贈答品としても人気が高いため、箱がついているほうが、ボトルだけのものよりも買取価格は高くなる。また、ラベルの汚れにも注意が必要だ。響12年のラベルは、汚れがつきやすい素材を使用している。もしもラベルに目立つ汚れがついていると、査定額が減額されてしまう可能性が高い。
また、宅配買取を利用する際は、梱包にも気を配り、汚れがついたり割れたりしないようにくれぐれも注意しよう。
限定ボトルはさらに高く売れる
数量限定で生産された響12年の限定ボトルは、市場に出回ることが少ないために、稀少価値がさらに高まっている。たとえば、ラグビーサンゴリアス優勝記念ボトルは、サントリーサンゴリアスがラグビーフットボール選手権大会で優勝した記念に作られた限定ボトルで、関係者のみに配られたという非常に珍しいものである。他にも、白鷺(しらさぎ)がデザインされたギフトボックスに入っている意匠ボトル白鷺や、買取相場の項目でもあげた意匠ボトル花鳥風月などがある。
限定ボトルが手元にあるという人はあまり多くはないかもしれないが、もしも運よく手に入った場合は、高額で売れる可能性は高いといえる。
まとめ
サントリーが創業90年を迎えた年に誕生した響だが、その中でも受賞歴がありすでに販売が終了している響12年の希少価値は今でも高い。現在は中古市場でしか手に入れられることのできない響12年は、当時の数倍の値で取引されている。また、ボトルによっても買取価格は異なっており、意匠ボトルのシリーズは100,000円を超えることもあるほどだ。
ネット環境が普及したことにより、現代はフリマアプリやネットオークションといった売却方法も選択肢のひとつにある。しかし、そういった個人間の取引では思わぬトラブルが発生する可能性も高い。やはり価値あるものを安心安全に売るのであれば、買取業者に依頼するのがおすすめだ。その一歩としてまずは、ヒカカク!の一括査定を利用して響12年がどれほどの値段になるのかチェックしてみて欲しい。