日本に古くから伝わる伝統工芸の職人たちが、その高度な技術力をつぎ込み、時間ををかけて作られた着物。特に熟練の職人たちによって作られた着物は当然値段も高く、高額買取が期待できる。一方で高級着物の種類やメーカー、職人に関する知識を深めておけば、買い物をする際にも役立つ。そこで今回は、専門店の多くが買取強化をしている人気の着物10種類を紹介していくことにしよう。

Kimono / 2benny
最大20社の買取額をかんたん比較!
CONTENTS
こちらのページには広告パートナーが含まれる場合があります。掲載されている買取価格は公開日のみ有効で、その後の相場変動、各企業の在庫状況、実物の状態などにより変動する可能性があります。
本場加賀友禅
自然や古典をテーマに模様が描かれることの多い加賀友禅は、美術品のようであり、鑑賞的価値が高い着物の1つである。泊や刺繍をほとんど用いない「ぼかし」を中心とした優しい絵柄が多いため、華美な模様を好まない年配の愛好者が多い傾向がある。
未使用品で50,000円~100,000円ほどで買い取られる
著名な作家の手によるものであれば、当然ながら高額査定が期待できる。そうでなくても、加賀友禅の証である落款が付いた附下小紋や留袖は、未使用品で50,000円~100,000円ほどで買い取られることが多く、高値査定が期待できる着物の代表とも言われている。下記リンクのコラムなども参考にしながら、買取先を探してみるといいだろう。
本場大島紬
奄美大島の伝統工芸品・大島紬は、「マルキ」と呼ばれる糸の細かさによってその柄がより精細になり、価値が変わってくる着物である。本場奄美大島紬という証書付きの着物は経済産業大臣指定の伝統工芸品であるため、売却の際には必ず証書と一緒に査定依頼をしてほしい。下記リンクの記事は参考にできる。

100,000円以上の買取実績もあり
渋めの色や柄の多い本場大島紬は、男性向けの着物も多く発売している。男物のアンサンブルや反物で100,000円以上という高値の買取実績もたくさん見受けられるため、箪笥の中で着用しない着物が眠っている時には、虫食いなどが生じないうちに売却するのが理想と言えるだろう。
結城紬
茨城県と栃木県の一部地域で生産されている結城紬は、重要無形文化財として非常に価値が高い絹織物である。奈良時代には献上品として上納されていた時期もあるため、日本の絹織物の中でも頂点に位置づけられる存在とされている。
70,000円~100,000円もの高値が付く場合も
大半の作業を手作業で行う結城紬には、素材そのものが非常に柔らかいという特性を兼ね備えている。結城紬の未使用品は70,000円~100,000円もの高値が付くことで知られているため、買取業者に査定を依頼する場合、証紙をきちんと添えて持ち込みをしてみてほしい。結城紬に関しては下記リンクの記事が詳しいので参考にするといいだろう。

牛首紬
玉繭から直接紡いだ糸を横糸にして絹織物を作っていく牛首紬は、玉繭の繊維特有の節で知られる少し変わった着物である。先染めと後染めの2種類の方法で染色を行っていく牛首紬は、意外とバリエーション豊富な色柄で定評のある存在となっている。
老舗工房で織られた反物は高値査定が付く
別名・釘抜き紬とも言われる牛首紬は、耐久性の高い着物を求めている人には特におすすめだ。老舗の白山工房で織られた反物は50,000円~60,000円もの高値査定が付く。品物のコンディションにもよるものの、丈夫な反物ならではとも言うべき価格で買取してもらえそうだ。牛首紬であることを証明する証紙が付いていることを確認できたら、ぜひ業者に査定を依頼してみてほしい。
斉藤三才
独創的なデザインと色調により「三才調」と呼ばれる独自のスタイルを着物市場の中で確立した斉藤三才。女優やファッションモデルからも人気の高い斉藤三才の作品であれば、相当な高値査定も期待できる。
息子の斉藤上太郎も有名作家
また近年では斉藤三才の息子である斉藤上太郎によるデニム着物などの個性豊かな作品も多数登場している。現代風の着物に興味のある人には、斉藤上太郎もおすすめの着物デザイナーである。2人ともに世界的にも名の知れた存在であり、たとえば斉藤三才によって作られた「仕付け糸付き新品訪問着」は59,000円という高値で買い取られた実績がある。まだまだ新しい品物が多いと思われることから、コンディションさえ良好であれば高値での買取が期待できる。少なくとも三才と上太郎の2人の着物デザイナーの名前を憶えておいてソンはないはずだ。
龍村美術織物
正倉院や法隆寺に伝わる古代裂などの研究に尽力した初代龍村平藏の技術と精神を引き継ぐ龍村美術織物は、日本の織物界に革新を持ち込んだ有名メーカーである。かつて芥川龍之介にも絶賛された初代龍村平藏の作品は、日本だけでなくクリスチャン・ディオールをはじめとする世界的なデザイナーからも注文が入るほどの存在に。現代では四代目龍村平藏が独自の美術織物の世界を創造し続けている。
状態さえ良ければ絶対に高額査定が期待できる
帯の製作をメインとする龍村美術織物であるが、骨董品店ではインテリアファブリックや和雑貨などの査定も喜んで行っている。龍村美術によって作られた名古屋帯は、210,000円以上のもの高値が付いたという買取実績もある。状態さえ良ければ絶対に高額査定が期待できるメーカーと考えて良いだろう。
辻が花
辻が花とは、室町時代末期~江戸時代初期に盛んだった絞り染めの技法の1つと言われる。その後友禅染めの発達により消滅していたものの、近年その美しさに魅了された作家や職人の手により、辻が花の技法を取り入れた染物が作られるようになったという。
「幻の染め物」
そのため現在の辻が花の技法によって染められた品物は、「幻の染め物」として一般的な和服と比べて希少価値が高く、業者のホームページなどを見ると買取実績のトップページで紹介されることの多い着物となっている。コンディションにもよるが、30,000円~50,000円もの高値買取が期待できる。ただし、「辻が花風」などとして単に辻が花の作風を真似ただけの安価なものも中にはあるので、しっかり査定してもらうためには正しい目を持つ専門の査定士のいる業者を選びたい。
一竹
「一竹 辻が花」は、江戸時代後半にはほぼ消滅してしまっていた辻が花の技法を研究し、新しい息吹を吹き込んだ久保田一竹という職人によって作られた人気の現代着物である。しなやかさと光沢の両方を兼ね備える一竹の作品は、何年経っても縮まないという耐久性でも定評がある。
500,000円という超高値の買取実績も
ライトアップされた場所では更なる美しい発色が期待できるため、夜のイベントやパーティーでの需要が高い着物という特性さえ併せ持つ「一竹辻が花」。その独創的なデザインが評価される着物は、相場として100,000円~150,000円、あるいは500,000円という超高値での買取実績が確認された。世界でも知られた作家の作品だけに、その価値も非常に高く評価されるということだろう。
小森久
染匠・小森久によって作られた染物は、「同じ色は二度と出せない」という意味で希少価値の高い存在となっている。また小森久は「自然のものは人の体にも良い」ということをモットーに優しい素材で草木染めを行っているため、その考え方に惹かれてファンになる人も多い。
工芸品として高い価値を持つ小森久の作品
福岡県甘木市の無形文化財に指定されている小森久が生み出した作品は、如水間道の博多帯で200,000円近くの高額査定が付く。帯の中には運輸大臣賞や内閣総理大臣賞を受賞したものもあり、工芸品として高い価値を持つ。それだけ人気が高い品物が多いので、高額買取が期待できる染物作家の1人であり、ブランドとなっている。
千總
1555年創業の老舗企業・千總(ちそう)は、全国の百貨店や呉服店に販路を持つ人気の着物メーカーだ。技術の枯渇を恐れ、第二次大戦中も「技術保存資格者」として友禅の製造を続けていたという歴史を持ち、皇太子妃美智子様の調度品なども受注する、京友禅着物の代表的メーカーである。
未使用品の場合は200,000円~300,000円の高額査定
千總によって作られた訪問着は、中古品ランクAのもので130,000円~150,000円もの高値がつく。また未使用品の場合は200,000円~300,000円の高額査定も期待できるため、着用する予定のない千總の着物がある場合は、査定だけでも早めに行っておくことをおすすめしたい。
まとめ
着物に高額査定が付く理由には、無形文化財などの工芸品としての高度な技術力だけでなく、辻が花のような希少価値性も大きく関係してくる。またショップにおける買取強化中の品目も大事な要素となるため、各買取業者のサイト等をじっくり比較検討してみてほしい。
買取プレミアムでの無料見積りがおすすめ
着物の高額買取なら買取プレミアム。日本全国への出張査定も行っており、申し込みから最短30分で訪問してくれる「超」便利な買取サービスも実施中
↓まずは無料見積もり↓
買取価格
スピード
手数料
許可番号
ポリシー
ウイルス
対策








